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トライアウト 単行本 – 2012/1/18

4.2 5つ星のうち4.2 635個の評価

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購入オプションとあわせ買い

八年前、新聞社に勤める久平可南子は、「父親はいない」男子を出産した。その半年以上前、可南子は写真週刊誌に深夜、その後、八百長疑惑で逮捕されたプロ野球選手の片岡信二と一緒にいるところを写真に撮られた。まわりの人間は、子どもの父親は片岡だと信じている。――新聞社に勤めるシングルマザーと、元プロ野球選手の胸打たれる再生を描く。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2012/1/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/1/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 280ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 433492798X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334927981
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 635個の評価

著者について

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藤岡 陽子
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野球を通して、それぞれの人生を描いた作品でした、心に残る内容で、色々な思いが頭の中を駆け巡りました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年8月8日に日本でレビュー済み
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なんのために人は頑張るのか、本能だからとりあえず頑張るのか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頑ななシングルマザーが孤軍奮闘するお話かと思ったが。
誰かに出会った事で自分の気持ちが動き、思いもよらなかった出来事を引き起こす。
どの本もそうだが、続きが知りたくて仕方がない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年2月4日に日本でレビュー済み
題名からてっきり野球の話かと思って、先入観を持って読んでしまった。女性作家さんが野球選手を取り上げるのは珍しいが、結局は、女と男の物語だった。深夜に恋人でもない人と車に乗って移動するのは、リアリティーがない気がする。新聞記者とプロ野球選手である。この作家の作品を読むのは、「むかえびと(旧題:闇から届く命)」で2作目だが、むかえびとでも助産師の主人公と上司の医師が深夜に車に乗って移動する。(あの場合は仕事がらみで仕方ない面もあるが)同じような状況である。普通はあり得ないのではないか、と読んでいて大いに疑問に思う。自分に置き換えて、ちょっとした知り合いの異性を深夜に車に乗せる状況が発生しても、相手に絶対断られると思う。私は小説とは言え女と男のドロドロした関係を読むのが好きではない。そんな話は昔の昼ドラでたくさんだ。まあ、どちらの作品もラストはすがすがしいシーンで終わるので、そこは唯一救われた。
2013年8月4日に日本でレビュー済み
Vine先取りプログラムメンバーのカスタマーレビュー( 詳細 )
何かいい。
とてもいい。

藤岡陽子の魅力というのはなんなのだろう。

この作家の名前を初めて知ったのは、
ほかでもないこの『トライアウト』の宣伝を通してだったと思う。
興味を持って読もうとしたが、入手できず、
代わりにすぐ手に入った『海路』を読んだ。

姿を消した老医師と、これを探す看護師を描いた不思議や小説で、妙に面白かった。

そしてこの『トライアウト』。

かつて栄光を手にしながら挫折した元プロ野球選手と、
過去の傷とそれゆえの家庭の問題を抱えた女性記者。
とくに後者を中心に、彼らに関わる人々をも含めて
人ひとりひとりの、懸命に生きる思いが丁寧に描かれる。

そういう人間の切実な思いがしっかりと伝わってくる、それが魅力なのだろうと思う。
そのへんを以前読んだ書評はうまく書いてくれていたという気がするが、
残念ながら誰のどの作品についての書評かもわからず(やはり女性作家だったような気もする)
内容も思い出せない。

しかし、今回ちょっと気になったのは、
ほかでもないプロ野球選手と女性記者という設定だ。
『海路』の設定がいかにも地味で、同時に風変わりなのと比べ、
ここでのそれは、作中でも小道具として使われているゴシップのネタのような、
つまり、いかにもありがちで、見ようによっては安手な設定である。

だから読む前には警戒感もあった。
しかし読んでみると、さすがにそこは筆力のある藤岡さん、
そんな外見など気にならないくらいに巧みに人の気持ちを追いかけていく。
野球というスポーツの魅力も、それに賭ける生き方の熱さも
しっかり伝わってくる。
設定にしても、そうしたある種の派手さがけっして悪いわけではないし
むしろそれゆえに惹かれる読者も多いだろう。

ただ私には、『海路』にあってここにはあまり感じられないものを
惜しむ気持ちがあった。
野球の熱のように作家の熱もこもっているが、
それがどこか作り物っぽい感じを生み出してはいないか。
言葉は豊かに紡がれているが、
むしろ『海路』におけるある種の舌足らずな感じの方が
よりリアルな、したがって深いものを感じさせてはいなかったか。
そんなことも感じるのである。
いや、これは要するに、素材の違いというだけのことなのかもしれないし、
あるいは作家が別々の作品で取るスタイルに対する
こちらの好みの問題というだけかもしれないのだが。
期待は大きいので、そのへんを確かめたい思いもあってほかの作品も読んでみたいし、
今後の作品にも注目していきたいと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シングルマザーの新聞記者と戦力外通告されたプロ野球選手の再起の物語です。

この小説は、仕事、育児、生きがいという現代の女性のテーマに、野球という男性的な要素を組み合わせた斬新な作品です。

登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に描かれてます。

感動的でありながらも辛口で、現実味のある恋愛小説です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年11月25日に日本でレビュー済み
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母子家庭を舞台にした小説かと思いきや、珠玉の言葉が散りばめられた、静かでホットなエールのようなストーリー展開に、目頭が熱くなったり、奮起させられたり、感動したり・・・・終わりがあるから、必死に生きる〜この言葉を胸に留め置こうと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年3月29日に日本でレビュー済み
Vine先取りプログラムメンバーのカスタマーレビュー( 詳細 )
父親を家族にも明かさないシングルマザーの主人公。
トライアウトという解雇された野球選手たちの選考会での邂逅から物語ははじまる。
女性らしい文章で丁寧に登場人物が描かれている。
出生にまつわって生まれた家族内の確執、妹の結婚など。

深澤のぶっきらぼうな物の言い方、態度は野球しかして来なかった人間の精神的幼さを表現してるのか。
藤村の粗暴でテストステロン豊富、性欲あふれるモテる男の鬼畜さ、ナイーブだった自分にはよくわかる。
描写がうまい。

息子が自分の父親の名前を知った時の反応を読んで少し笑ってしまった。
シュワルツネッガーの隠し子が、自分のほんとうの父親の名前を知った時の反応を思い出した。
「クール!」と叫んだという。

眩しいほど輝いていた甲子園優勝投手もプロになった後、決して平坦ではない選手生活を続け、年を取り解雇される。
すっかり女を捨ててしまったような主人公の可南子も、こっそり撮影されていた高校時代の写真にあるように、笑顔や自信にあふれた自分がいたのだ。

トライアウトを通して、それぞれの人生の新しいステージへの挑戦。

爽やかな小説でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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