配慮表現の「ひとえに」「さぞ」などは、自分で思いつかない場合がある。
社会人として必要不可欠な配慮の副詞表現がまとまっている本書は便利。
この他に、政治家がよく使う副詞表現と真意の解説も興味深いし、こうした表現を使う立場の人には有効である(大胆に、毅然と、丁寧に、謙虚に耳を傾ける、など)。
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コミュ力は「副詞」で決まる (光文社新書 1253) 新書 – 2023/4/19
石黒 圭
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「『なるべく』『ちゃんと』やります」
*******
「『極力』『しっかり』取り組みます」
*******
「気持ちを伝える」最強の助っ人、副詞
その効果的な使い方をマスターする
……これも副詞です!
「ぶっちゃけ」=「率直に言うと」
「ワンチャン」=「ひょっとして」
「めっちゃ」=「たいへん」
【内 容】
副詞というと、わかりにくくて地味な品詞のイメージを持つ人が多いだろう。
しかしそんな人でも、じつは日々の生活の中で、驚くほどたくさんの副詞を使っている。
「めっちゃ」「やっぱり」「じつは」「なるほど」「まことに」
「せっかく」「あいにく」「おかげさまで」等々……。
名詞、動詞、形容詞のようにSVOCのいわゆる5文型を構成する要素とはならないが、
しかし副詞は単なる添え物ではない。
書き手の気持ちをもっともストレートに伝える要素であり、
読者は副詞に敏感に反応するのである。
その選択に成功していれば共感を得られるが、失敗するとそっぽを向かれるだろう。
本書ではコミュニケーション向上の鍵となる副詞について、
その分類と機能を知るとともに、使い方の勘所を、社会・文化的背景も交えて解説する。
もう、「品詞のゴミ箱」なんて言わせない!
【目 次】
第1章 副詞とは何か……「副詞って やっぱり 難しい?」
第2章 副詞の多用………「 ホントにホントに ライオンだ♪」
第3章 情態副詞…………「 ちゃんと やってよ!」
第4章 程度副詞…………「 超 気持ちいい!」
第5章 予告副詞…………「 ぜんぜん 面白くない……」
第6章 検討副詞…………「 ぶっちゃけ、 年収いくら?」
第7章 副詞と印象………「 一生懸命 のんびりしよう。」
第8章 副詞と配慮………「 わざわざ すみません。」
第9章 副詞と文体………「 すごく? とても? きわめて? 」
第10章 副詞と社会………「 せっかく 神様がいるのなら……」
第11章 副詞と世代………「 本気(マジ)? 本気(ガチ)? 」
【著者プロフィール】
石黒圭(いしぐろけい)
1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。
国立国語研究所教授・共同利用推進センター長、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。
一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論。
著書に『文章は接続詞で決まる』『「読む」技術』『日本語は「空気」が決める』
『語彙力を鍛える』『段落論』(以上、光文社新書)、
『よくわかる文章表現の技術Ⅰ[新版]―表現・表記編―』『同Ⅱ[新版]―文章構成編―』
『同Ⅲ―文法編―』『同Ⅳ―発想編―』『同Ⅴ―文体編―』(以上、明治書院)、
『「予測」で読解に強くなる!』(ちくまプリマー新書)、
『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』(日本実業出版社)、
『大人のための言い換え力』(NHK出版新書)など多数。
- 本の長さ352ページ
- 出版社光文社
- 発売日2023/4/19
- 寸法17.2 x 10.6 x 1.5 cm
- ISBN-104334046606
- ISBN-13978-4334046606
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商品の説明
著者について
【著者プロフィール】
石黒圭(いしぐろけい)
1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。
国立国語研究所教授・共同利用推進センター長、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。
一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論。
著書に『文章は接続詞で決まる』『「読む」技術』『日本語は「空気」が決める』
『語彙力を鍛える』『段落論』(以上、光文社新書)、
『よくわかる文章表現の技術Ⅰ[新版]―表現・表記編―』『同Ⅱ[新版]―文章構成編―』
『同Ⅲ―文法編―』『同Ⅳ―発想編―』『同Ⅴ―文体編―』(以上、明治書院)、
『「予測」で読解に強くなる!』(ちくまプリマー新書)、
『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』(日本実業出版社)、
『大人のための言い換え力』(NHK出版新書)など多数。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2023/4/19)
- 発売日 : 2023/4/19
- 新書 : 352ページ
- ISBN-10 : 4334046606
- ISBN-13 : 978-4334046606
- 寸法 : 17.2 x 10.6 x 1.5 cm
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- - 439位言語学 (本)
- - 740位光文社新書
- - 1,789位その他の語学・教育関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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1969年大阪府生まれ。神奈川県出身(言語形成期)。一橋大学国際教育センター教授を経て、現在、国立国語研究所教授(日本語教育研究領域代表)、一橋大学大学院連携教授。専門は日本語学(文章論・談話分析)、日本語教育学(読解研究・作文研究)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
①副詞の使い方一つでコミュ力が上がる。そんな指南書が本書である。注目すべきは、敬語と程度である。例えば、「〈どうぞ〉お先に」と言われれば、「済みません。お言葉に甘えてお先に失礼します。」と返す。
②「しっかり確認して下さい。」と言われれば、相手から確認不足の不注意を指摘されていると受け止める。しかもかなり厳しくである。「〈もっと〉〈たくさん〉勉強しなさい。」と言われれば、勉強不足を厳しく指摘されたことになる。
③このように副詞は相手に対して時には優しく丁寧に、時には厳しく今まで以上の努力を求めるものである。しかも、副詞は相手を傷つけずに何かを要求出来る利点がある万能の品詞である。本書を読み、副詞の達人になりたいと思った。
お勧めの一冊だ。
②「しっかり確認して下さい。」と言われれば、相手から確認不足の不注意を指摘されていると受け止める。しかもかなり厳しくである。「〈もっと〉〈たくさん〉勉強しなさい。」と言われれば、勉強不足を厳しく指摘されたことになる。
③このように副詞は相手に対して時には優しく丁寧に、時には厳しく今まで以上の努力を求めるものである。しかも、副詞は相手を傷つけずに何かを要求出来る利点がある万能の品詞である。本書を読み、副詞の達人になりたいと思った。
お勧めの一冊だ。
2023年4月27日に日本でレビュー済み
とかく、文法や品詞は人々には人気がない。
「副詞って言われてもねぇ」
という人が大半だろう。
だが、状態副詞を”イメージ副詞”、
予告副詞を”ナビ副詞”などと分かりやすく分類して示されると、
”すごく”分かりやすく感じられ始める。
オノマトペもフィラーも副詞と言われると、
堅苦しく感じていた”副詞”も身近に感じられるようになってくる。
一方で、183ページにあるように
「なるほど」・「たしかに」が、使い方を誤ると、
上から目線となって失礼になる、という指摘には
納得させられた。
表現を豊かにする副詞は、諸刃の剣でもある。
文豪の名文から近年話題となった著名人の談話まで、
ふんだんに例文が盛り込まれている。
巻末に索引があるが、その最初のページの右上にはイチロー、
藤井聡太を取り巻く将棋界の人々の話は
280~295ページと16ページも費やしている。
「おわりに」では
「本文で扱わなかったものに楽譜があります」
としつつも、楽譜における表現の“副詞”を
分かりやすく、受け入れやすく示している。
コミュニケーション力を磨く上で、
表現を豊かにするためにも、
副詞を楽しむことは、きっと良い結果を導いてくれる。
208ページ~の難読漢字の大和言葉の副詞 30個も、
その習得に良い一覧となっていると思う。
文章に興味がある方にはぜひご一読いただきたいと思う。
「副詞って言われてもねぇ」
という人が大半だろう。
だが、状態副詞を”イメージ副詞”、
予告副詞を”ナビ副詞”などと分かりやすく分類して示されると、
”すごく”分かりやすく感じられ始める。
オノマトペもフィラーも副詞と言われると、
堅苦しく感じていた”副詞”も身近に感じられるようになってくる。
一方で、183ページにあるように
「なるほど」・「たしかに」が、使い方を誤ると、
上から目線となって失礼になる、という指摘には
納得させられた。
表現を豊かにする副詞は、諸刃の剣でもある。
文豪の名文から近年話題となった著名人の談話まで、
ふんだんに例文が盛り込まれている。
巻末に索引があるが、その最初のページの右上にはイチロー、
藤井聡太を取り巻く将棋界の人々の話は
280~295ページと16ページも費やしている。
「おわりに」では
「本文で扱わなかったものに楽譜があります」
としつつも、楽譜における表現の“副詞”を
分かりやすく、受け入れやすく示している。
コミュニケーション力を磨く上で、
表現を豊かにするためにも、
副詞を楽しむことは、きっと良い結果を導いてくれる。
208ページ~の難読漢字の大和言葉の副詞 30個も、
その習得に良い一覧となっていると思う。
文章に興味がある方にはぜひご一読いただきたいと思う。
2023年4月30日に日本でレビュー済み
自分が使う副詞について意識したことがありませんでした。
本文の解説、巻末の索引、54ページで示されるコーパスで
のランキングをみると、自分の使う副詞が限定的であるこ
とに気づきました。
副詞は盲点になりがちだと思います。
本書に触れたことで、現状の改善が図れるように思いまし
た。
本文の解説、巻末の索引、54ページで示されるコーパスで
のランキングをみると、自分の使う副詞が限定的であるこ
とに気づきました。
副詞は盲点になりがちだと思います。
本書に触れたことで、現状の改善が図れるように思いまし
た。
2023年6月21日に日本でレビュー済み
前半では、まず副詞とは何かが説明され、副詞が2系統4類11種に分類されている。名詞・動詞・形容詞以外の自立語が副詞であると言われてもピンと来ないが、分類がとてもわかりやすく、ラベル付けされたそれぞれが豊富な例と共に解説されているので、頭を整理しながら読み進められる。
後半では、適切で洗練された副詞をどのように選んだらよいかというコツが示されたり、社会の中で実際に使われる副詞を、将棋の藤井聡太7冠を例に記されたりしている。他の棋士が藤井7冠を評価する際に使う副詞を見ると、副詞がいかに主観的な表現であるかがわかって面白い。
副詞は、相手への心遣いにも暴力にもなり得るのだそうだ。普段、無意識に使ったり使っていなかったりした副詞を、これも副詞なのかと再確認することで、思いやりのある言葉の使い手になれると感じた。
後半では、適切で洗練された副詞をどのように選んだらよいかというコツが示されたり、社会の中で実際に使われる副詞を、将棋の藤井聡太7冠を例に記されたりしている。他の棋士が藤井7冠を評価する際に使う副詞を見ると、副詞がいかに主観的な表現であるかがわかって面白い。
副詞は、相手への心遣いにも暴力にもなり得るのだそうだ。普段、無意識に使ったり使っていなかったりした副詞を、これも副詞なのかと再確認することで、思いやりのある言葉の使い手になれると感じた。
2023年6月1日に日本でレビュー済み
単なるハウツーものではなく、読み応えがあります。副詞は話し手の主観が現れる、これを学べただけでも大きな収穫でした。
確かに、不用意に副詞を使わないようにするだけで、余計なコンフリクトは減らせると思いました。
確かに、不用意に副詞を使わないようにするだけで、余計なコンフリクトは減らせると思いました。
2023年4月19日に日本でレビュー済み
日本語を教える際、副詞をどれだけ教えるかも重要だけれど、どれだけ教えないかも重要で、 その見極めが難しいけれど、大切だと感じた