プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,320¥1,320 税込
ポイント: 40pt
(3%)
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥421

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
20世紀論争史 現代思想の源泉 (光文社新書) 新書 – 2021/3/16
購入オプションとあわせ買い
20世紀を代表する知性による「知」の戦い
◎内容
20世紀の思想がそれまでに比べて複雑なのは、コンピュータや遺伝子操作などの
科学技術が飛躍的に発展した結果、そもそも人間とは何か、知性とは何か、存在とは何か
……といった問いが複雑化し、本質的に深まった点にある。
もはや「科学を視野に入れない哲学」も「哲学を視野に入れない科学」も成立しない時代
を迎えた今、改めて世紀を代表する知の巨人たちが繰り広げた原点の論争を振り返る。
この「知」の戦いの記録は、現代思想を理解するために必須のものである。
コーヒーをこよなく愛する「教授」と明晰な「助手」が織り成す
時にユーモラスで知的な対話、世紀を渉猟する全30話を収録する。
************
◎目次
第1章 「20世紀」とは何か br> 第2章 「時間」とは何か? 機械論×生気論
第3章 「直観」とは何か? ベルクソン×ラッセル
第4章 「言語」とは何か? 言語相対主義×論理実証主義
第5章 「実証」とは何か? ウィトゲンシュタイン×ポパー
第6章 「論理」とは何か? 論理主義×形式主義
第7章 「数学」とは何か? カントール×ブラウアー
第8章 「理性」とは何か? 完全性×不完全性
第9章 「対象」とは何か? ゲーデル×フォン・ノイマン
第10章 「実在」とは何か? 確定性×不確定性
第11章 「認識」とは何か? ボーア×アインシュタイン
第12章 「知性」とは何か? 人間×機械
第13章 「機械」とは何か? チューリング×ウィーナー
第14章 「本質」とは何か? 本質主義×実存主義
第15章 「反抗」とは何か? カミュ×サルトル
第16章 「科学」とは何か? 科学主義×パラダイム論
第17章 「方法」とは何か? ポパー×ファイヤアーベント
第18章 「権威」とは何か? 科学権威主義×科学民主主義
第19章 「ET」とは何か? セーガン×ティプラー
第20章 「宇宙」とは何か? 強い人間原理×弱い人間原理
第21章 「生命」とは何か? オパーリン×ホイル
第22章 「増殖」とは何か? 個体中心主義×遺伝子中心主義
第23章 「進化」とは何か? ドーキンス×グールド
第24章 「意志」とは何か? 自由意志論×自己実現理論
第25章 「習得」とは何か? ワトソン×チョムスキー
第26章 「公平」とは何か? 選好×民意
第27章 「正義」とは何か? ロールズ×サンデル
第28章 「未来」とは何か? 未来楽観主義×未来悲観主義
第29章 「責任」とは何か? カーツワイル×ピンカー
第30章 「危機」とは何か? 科学共同体×人間性
おわりに
参考文献
************
◎著者プロフィール
高橋昌一郎
國學院大學教授。専門は論理学・科学哲学。著書は『フォン・ノイマンの哲学』『ゲーデルの哲学』
『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』(以上、講談社現代新書)、『自己分析論』
『反オカルト論』(以上、光文社新書)、『愛の論理学』(角川新書)、『東大生の論理』(ちくま新書)、
『小林秀雄の哲学』(朝日新書)、『哲学ディベート』(NHKブックス)、
『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)、『科学哲学のすすめ』(丸善)など、多数。
- 本の長さ456ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2021/3/16
- ISBN-104334045324
- ISBN-13978-4334045326
よく一緒に購入されている商品

この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2021/3/16)
- 発売日 : 2021/3/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 456ページ
- ISBN-10 : 4334045324
- ISBN-13 : 978-4334045326
- Amazon 売れ筋ランキング: - 345,160位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

最新刊『新書100冊』(光文社新書)は、2019年7月〜2023年7月に刊行された約5000冊の新書の中から、私が責任を持って選び抜いた「新書100冊」を紹介します。また、本書掲載のコラム「『新書大賞』について」では、小集団の偏向審査に基づく「新書大賞」の「廃止」を提言しました(笑)。本書の100冊の書評は、絶対に「その著者だけ」にしか書けない新書、一流の科学者が最先端の研究成果をわかりやすく解説してくれる秀逸な新書、日本の抱える諸問題に本質的に斬り込む斬新な新書ばかりを集めてあります。多種多彩な「知的刺激」が凝縮された100冊の書評をまとめて見ると「壮観」です。本書が何よりも読者の「視野を広げる読書」のお役に立てば幸いです。
『実践・哲学ディベート』(NHK出版新書)は、『哲学ディベート』(NHKブックス)の続編に相当します。舞台は同じ大学の研究室で、教授と5人の学生がセミナーで話している光景……。とくに本書が焦点を当てているのは、実際に誰もが遭遇する可能性のある多彩な「人生の選択」です。第1章「出生前診断と反出生主義」、第2章「英語教育と英語公用語論」、第3章「美容整形とルッキズム」、第4章「自動運転とAI倫理」、第5章「異種移植とロボット化」について、各章が現実的問題と哲学的問題の2つのセクションに分けられて「哲学ディベート」が進行します。章末には「一緒に考えてみよう」という課題もあります。NHK文化センター講座【哲学ディベートを楽しもう!】でもリアルな「哲学ディベート」を楽しむことができますから、ぜひご参加ください。
『20世紀論争史』(光文社新書)は、20世紀に生じた多種多彩な論争について、「教授」と「助手」がコーヒーを飲みながら研究室で対話する形式で進行します。人類史上、過去と比べて20世紀の思想が大きく変遷したのは、コンピュータや遺伝子操作などの科学技術が飛躍的に発展した結果、そもそも人間とは何か、知性とは何か、存在とは何か……といった、従来は哲学の対象とされてきた問題が「科学哲学」の対象になった点にあります。本書の目的は、もはや「科学を視野に入れない哲学」も「哲学を視野に入れない科学」も成立しないという観点から、改めて20世紀を代表する「知の巨人」たちが繰り広げた原点の論争を振り返り、「科学と哲学の融合」のイメージを味わっていただくことにあります。全30章・456ページという新書は、これまでに私が上梓してきた中でも最も分厚い作品ですが、どなたにもわかりやすくスムーズに読んでいただけるように、ユーモラスで知的な対話を心掛けたつもりです。
『フォン・ノイマンの哲学』(講談社現代新書)は、20世紀を代表する天才のなかでも、ひときわ光彩を放っているジョン・フォン・ノイマンの生涯と思想、つまり「人生哲学」に焦点を当てました。ノイマンは、わずか53年あまりの短い生涯の間に、論理学・数学・物理学・化学・計算機科学・情報工学・生物学・気象学・経済学・心理学・社会学・政治学に関する150編の論文を発表しました。天才だけが集まるプリンストン高等研究所の教授陣のなかでも、さらに桁違いの超人的な能力を発揮したノイマンは、「人間のフリをした悪魔」と呼ばれました。「コンピュータの父」として知られる一方で、原子爆弾を開発する「マンハッタン計画」の科学者集団の中心的指導者でもあり、「ゲーム理論」と「天気予報」の生みの親でもあります。どのページにも驚愕の事実があると思います。
『自己分析論』(光文社新書)は、これまでに私が大学生や卒業生から相談を受けてきた「自己分析」について、「就職活動・人間関係・人生哲学」の3つの視点からアプローチしたのが特徴。「自己分析」についてのノウハウ本やワークブックは世に溢れていますが、本書のように3つの異なる分野に深く踏み込んで読者をサポートする書籍は、他に類を見ないものと自負しています。「就活生は必読!」であり、「転職」が頭に浮かんだり「いかに生きるべきか」悩んでいる読者にも、ぜひ読んでいただきたいと思います。
『反オカルト論』(光文社新書)は、『週刊新潮』の連載に加筆修正を行った内容。帯に「STAP事件は現代のオカルト!」とあるようにSTAP事件を徹底的に総括しました。フォックス事件の真相やコナン・ドイルがスピリチュアリズムに騙された理由、さらに霊感セミナーや江戸しぐさなど「現代も生き続ける〝トンデモ〟を科学的思考でめった斬り」にしたつもりです。
★自己紹介(たかはし・しょういちろう)
情報文化研究所所長・國學院大學教授。青山学院大学・お茶の水女子大学・城西国際大学・上智大学・多摩大学・東京医療保健大学・東京女子大学・東京大学・日本大学・放送大学・山梨医科大学・立教大学でも兼任講師を歴任。ミシガン大学大学院哲学研究科修了後、テンプル大学専任講師を経て現職。
朝日カルチャーセンター・NHK文化センター・中日文化センター・ヒューマンアカデミーでも講座を担当。
専門は論理学・科学哲学。幅広い学問分野を知的探求!
著書は『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』『フォン・ノイマンの哲学』『ゲーデルの哲学』(以上、講談社現代新書)、『20世紀論争史』『自己分析論』『反オカルト論』『新書100冊』(以上、光文社新書)、『愛の論理学』(角川新書)、『東大生の論理』(ちくま新書)、『小林秀雄の哲学』(朝日新書)、『実践・哲学ディベート』(NHK出版新書)、『哲学ディベート』(NHKブックス)、『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)、『科学哲学のすすめ』(丸善)など多数。
監修書は『記号論理学』『数理論理学』『不完全性定理』(以上、丸善)、『パラドックス大図鑑』『論理的思考』『科学大百科』(以上、ニュートンプレス)、『認知バイアス事典』『認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』(以上、フォレスト出版)など多数。
趣味はJazz+Wine+将棋四段。Japan Skeptics 副会長。
Twitter: @ShoichiroT
note: logician
YouTube: @shoichiro_takahashi
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
一般教養にもってこい
なかでも
カミュのジツゾンは、再度考えさせられた
なぜかというと、本書は「小説宝石」というエンタテインメント小説雑誌に約2年半、30回連載されたことになっているが、この本のテーマ、内容と、エンタテインメント小説雑誌がどう結び付くか興味深かったからだ。
〇それで、第1回の掲載された2016年10月号(以後第1回号と略)と難解な第11回の2017年8月号(以後第11回号と略)を取り寄せて確認してみた。
雑誌の内容はほとんどがエンタテインメント小説(現代小説及び時代小説)で、そのほとんどが連載小説(長編または連作短編)である。「20世紀論争史」は「読みごたえエッセイ&読み物」に分類されている。
〇第1回号の「読みごたえエッセイ&読み物」には本書以外に6編が、第11回号には本書以外に4編が載っている。どれも連載で、頁数は6頁が多い。小説との違いは、小説が3段であるが、エッセイは2段と読みやすくなっている。内容的にはやはり「20世紀論争史」が一番難しいように思う。
〇第1回も、第11回も、きっちり6頁で終わっている。
〇雑誌の掲載と新書を比べてみたが、第1回については、雑誌の「大論争」が「論争」になり、雑誌ではメドウズの報告からの引用文が他人の翻訳であったのが、新書では著者の翻訳文にかわり、「君は変なことに気がつくんだね」「うふふふ」といった語句が削除された程度の改変はある。第11回については、ほとんど変わっていないように思う。
大きな違いとしては、雑誌ではルビは全くなしだが、新書では結構こまめに振られている。
〇エンタテインメント小説雑誌への連載が、雑誌の売り上げを伸ばすためであったのか、将来単行本を作るためであったのか、その両方であったのかは分からない。いずれにしても、雑誌の読者の評判は無視できなかったと思う。
〇それで、エンタテインメント小説雑誌に掲載されたことが内容等に与えた影響を考えてみた。(誤解無理解曲解不勉強ご容赦)
①一回が雑誌6頁分におさまる量。簡潔に書く。
②対話形式という書きやすく読みやすい形式を取る。雑談、脱線も入れやすく、複数の意見(先生と生徒)を織り込める。
③導入に趣味的な話題を持ってくる。本書ではコーヒー。
④大論争であるので、それぞれの主張、論点をわかりやすく書けばよい。結論を出す必要はない。(ただし、アリストテレスの自然科学は「異様に馬鹿げたもの」)
⑤数学、論理学の理解困難なものは、「量子論を理解していると思ったら、理解していない証拠だ」というボーアの言葉で納得させる。
⑥それでも、第14章のカミュ以後はちょっと傾向が変わってきている。つまり、第13章までは主として数学、論理学の話で、ほとんどの雑誌読者は議論への参加が困難であったと思う。第14章以後は倫理学中心で、実存、宇宙人、生命、民主主義等、読者も議論に参加できる内容になってきている。
⑦激しいエピソードまたは伝説を積極的に取り入れている。ウィトゲンシュタインの火かき棒、ファイヤアーベントの好色と性的不能、チューリングの同性愛処罰等。
私的感想
〇上記の7つの点は本書の欠点とは思わない。広範な論点・論争について、興味深く、分かりやすく書かれていて、エンタテインメント20世紀論争史を十分楽しめた。
〇特に面白かったのは、第26章公平、第23章進化、第19章ET、第18章権威、第15章反抗、第11章認識、第8章理性、第1章20世紀。
〇むろん、全面的に共感できたわけではない。私も436頁の「部分的にそのような(反科学的)傾向を持つ」一般読者だから。アリストテレスの自然科学論にもちょっと関心を持っている。
30章だてて読みやすいですが、いわゆる「読み物」的な感じです。
体系的に思想を勉強する人には向かないかも、気晴らし的な読書がしたい人向け
ある概念(「時間」とか「実証」とか)に対して、対立する主張を対比してそれぞれの思想を解説してくれています。
これが非常に分かりやすい。
もちろん、紙数もあるのでそれぞれの思想を深く語ることはできませんけど、雰囲気は伝わるし、これが刺激になってそれぞれ詳しい書籍を読みたい気分に駆られました。
確かに対比することによって、それぞれの思想の際立ったところが明確になるので、それが分かりやすさに通じたような気がします。
全体の印象としては、科学思想分野(ゲーデル、アインシュタイン、ボーア、ホーキング・・などなど)が多い気がしました。
最終章には、現代に蔓延しつつある反科学思想への警鐘が書かれているので、全体としてはそこに向かって書かれているのかもしれません。
個人的には、興味分野だったこともあるので、余計に興味を持って読めたのかもしれません。
また、各章の冒頭ではコーヒーを飲むシーンが展開され、コーヒー豆についての蘊蓄が語られているのですが、これもまた面白い。
コーヒーもいろいろ試してみたい気になってしまいました。
思想の入門書としては、よくできた一冊だと思いました。
面白かった〜
②教授と助手の対話文で説明されているが、説明しているのは教授であり、助手は聞き手に回っている。例えば、疑問点を助手が教授に鋭い質問で返し、応答が続き、最後に問題点が浮かび上がるような対話の工夫がない。この内容であれば、対話文は必要ない。
③余りに多くの論争がぎっしり紹介されているので、個々の論点の解説が少ない。これでは初学者は理解出来ない。
④「時間」のみでも一冊の書物になるくらいの論争・論点がある。哲学的な時間論争たけでも十分だ。ニュートンの古典力学的観点からの時間定義とアインシュタインの相対性理論における時間定義を比較対照して論じるにもこの説明では不十分である。
⑤時間と空間はセットにすべきである。哲学論争だけで十分である。カントの先天的(アブリオリ)な純粋悟性概念としての時間・空間、物理的・計測可能な直線的時間に対して、ベルクソンが純粋持続として提起した生気論的な「生の時間」、ハイデガーが提起した死への存在を規定する有限な時間、レヴィナスが提起した他者の他性を規定する無限な時間等、哲学的時間論争だけでも枚挙に暇ない。
⑥本書の詳論を期待したい。
論点を総括する本としてお勧めだ。
助手が読者の直観的な考えを代弁し、それに対して教授が答えるため、浮かんだ疑問が解消され、スムーズに読み進めることができる。
やや専門的な用語も登場するが、ほとんどのものには逐一説明がなされており、そこで躓くことはない。
内容は大学の講義レベルだが、前提知識は中学生レベルくらいまでしか必要としないため、多様な思想の潮流に触れる第一歩としておすすめである。
なので、この本を真面目に読み通すよりは、トピックだけ頂戴してWikipediaでも読んでいった方が勉強になるし、下記のような年配者特有の余計な自慢話もなくて楽しいでしょう。これを自分で書いているんだから救えません。
助手
『20世紀の定義』で先生の論文が掲載されていた第九巻には、一二本の論文が含まれているんですが、巻末の「執筆者紹介」を見たら、先生が一番若かったですよ。
教授
そういえば、「普遍記号学と人間機械論」の問題を追究したのは、私がアメリカにいた二〇代の頃だった。 今でも思い出すのは、ミシガン湖畔の樹々の鮮やかな紅葉だよ。周囲一面の葉が黄色の原色で覆われて、そこに夕日が射し込むと、別世界のように幻想的な景色になったものだ。
助手
先生だってロマンティックな思い出に浸っているみたいじゃないですか。
教授
人生は「邯鄲の夢」のようなものだからね。