プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥924¥924 税込
ポイント: 28pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥924¥924 税込
ポイント: 28pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥178
中古品:
¥178

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
「文」とは何か 愉しい日本語文法のはなし (光文社新書) 新書 – 2020/8/18
橋本陽介
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥924","priceAmount":924.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"924","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"UY1xU9MysKLDA85iLFCLapCHcxtYtHZO6iriR0mAKtSAPw5NbXMcfRwxC6i6n4DCeIq%2BsbNg1drysWq0sfN3V4UnYhTBbQwUwwmpBl6%2B25kM6utjejXSK2937ZOqeEuyoFPcNKQQy%2Bs%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥178","priceAmount":178.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"178","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"UY1xU9MysKLDA85iLFCLapCHcxtYtHZOkQom8XwHLRi%2BrZIYnStQyQ94o%2BO%2BkHk1nSS2W1z4OItPfS39YPIw%2F7K2oHNiDGK6leWGPRSQKgZB7HhOR8yLptwLCN%2BWRRLj1gjWWwZY5bbzh8TaZWsEasU3uP4NJ4Xw60%2F%2Bg3CRA8aprakP2h12eQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
たとえば「ビーグル! 」の一語だけでも
「文」だった!
【内容】
「文法は退屈だ、嫌いだ、と拒絶反応を起こす人が少なくない。
日本語の文法については、中学や高校で無理やり勉強させられる。
つまらないうえに、役にも立たない。
それが文法の一般的なイメージになってしまっている。」(「はじめに」より)
――しかし、著者はあえて言う。
文法は、めちゃくちゃ面白い。エンタメである、と。
そして日本語文法とは、「文」とは何かを考えることで、
「人間」とは何かという問いをも浮き彫りにする。
日本語文法の話を入口に、知的なエンターテインメントの世界へと案内する
【目次】
はじめに
第一章「:文」は何かという根源的な問い
第二章:助詞と助動詞は秘密の塊
第三章「:文」と西洋ロゴス
第四章「:文」とは、必要なことが必要なだけ表されたものである
第五章:自ら動くのか、他に働きかけるのか
第六章: AIが人間に近づくのではなく、むしろ人間がAI br>
第七章:認知主体としての人間に焦点を当てた考え方
第八章:言語は思考を決定しないが表現と解釈を縛る
第九章:複雑な「文」の作り方
第十章「:文」の文法からこぼれ落ちた問題――語用論、テクスト
おわりに
【著者プロフィール】
橋本陽介(はしもとようすけ)
1982年埼玉県生まれ。お茶の水女子大学基幹研究院助教。
慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。
専門は、中国語を中心とした文体論、テクスト言語学。
著書に、『7カ国語をモノにした人の勉強法』、『使える語学力 7カ国語をモノにした実践法』(以上、祥伝社新書)、
『使える! 「国語」の考え方』(ちくま新書)、『日本語の謎を解く 最新言語学Q&A』(新潮選書)、
『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)、『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』(角川選書)、
『中国語実況講義』(東方書店)など。
「文」だった!
【内容】
「文法は退屈だ、嫌いだ、と拒絶反応を起こす人が少なくない。
日本語の文法については、中学や高校で無理やり勉強させられる。
つまらないうえに、役にも立たない。
それが文法の一般的なイメージになってしまっている。」(「はじめに」より)
――しかし、著者はあえて言う。
文法は、めちゃくちゃ面白い。エンタメである、と。
そして日本語文法とは、「文」とは何かを考えることで、
「人間」とは何かという問いをも浮き彫りにする。
日本語文法の話を入口に、知的なエンターテインメントの世界へと案内する
【目次】
はじめに
第一章「:文」は何かという根源的な問い
第二章:助詞と助動詞は秘密の塊
第三章「:文」と西洋ロゴス
第四章「:文」とは、必要なことが必要なだけ表されたものである
第五章:自ら動くのか、他に働きかけるのか
第六章: AIが人間に近づくのではなく、むしろ人間がAI br>
第七章:認知主体としての人間に焦点を当てた考え方
第八章:言語は思考を決定しないが表現と解釈を縛る
第九章:複雑な「文」の作り方
第十章「:文」の文法からこぼれ落ちた問題――語用論、テクスト
おわりに
【著者プロフィール】
橋本陽介(はしもとようすけ)
1982年埼玉県生まれ。お茶の水女子大学基幹研究院助教。
慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。
専門は、中国語を中心とした文体論、テクスト言語学。
著書に、『7カ国語をモノにした人の勉強法』、『使える語学力 7カ国語をモノにした実践法』(以上、祥伝社新書)、
『使える! 「国語」の考え方』(ちくま新書)、『日本語の謎を解く 最新言語学Q&A』(新潮選書)、
『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)、『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』(角川選書)、
『中国語実況講義』(東方書店)など。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2020/8/18
- ISBN-104334044883
- ISBN-13978-4334044886
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 「文」とは何か 愉しい日本語文法のはなし (光文社新書)
¥924¥924
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り4点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生成文法がどのようなものなのかどの入門書を見てもいまいち理解できませんでしたが、この本で明確に簡潔に説明してありました。文、言葉とは何かを説明した最適な入門書だと思います。
2020年9月4日に日本でレビュー済み
この著者の本は初めて読んだ。難しいテーマを、興味深く、わかりやすく説いている。類書に比べて、問題意識に深度があり、「文章」に対する著者のセンスが感じられる。特に、第三章「文」と西洋ロゴス、第九章複雑な「文」の作り方、「おわりに」がおもしろかった。
日本語について、日本語の文法について、漠然とした疑問を抱いておられる方に、おすすめしたい。
気がついたことをふたつ述べる。第三章で扱われている問題は、基本的に、時枝誠記(1900~1967)の問題意識と重なるのではなかろうか。また、87ページで図示されている言語観は、時枝の言語過程説と酷似しているかに見えるが、どうなのか。
第九章で、『枕草子』などの文章を挙げ、「なぜ、背景や全体を先に語るのだろう?」と自問し、「認知する人の、目の動きを表したろうか? そうではない。……前提や全体から語りはじめて、部分や焦点に移行していくのは、そのほうが読者が解読しやすいからだろう。」と自答している。その通りだと思った。なお、この部分は、期せずして(?)、吉本隆明の「認識の〈転換〉」説に対する強烈な批判になっている。
「おわりに」で著者は、「本書は、私のこれまでの仕事の導入でもあり、今後の仕事への導入でもある。」と述べている。著者の「今後の仕事」に期待したい。
日本語について、日本語の文法について、漠然とした疑問を抱いておられる方に、おすすめしたい。
気がついたことをふたつ述べる。第三章で扱われている問題は、基本的に、時枝誠記(1900~1967)の問題意識と重なるのではなかろうか。また、87ページで図示されている言語観は、時枝の言語過程説と酷似しているかに見えるが、どうなのか。
第九章で、『枕草子』などの文章を挙げ、「なぜ、背景や全体を先に語るのだろう?」と自問し、「認知する人の、目の動きを表したろうか? そうではない。……前提や全体から語りはじめて、部分や焦点に移行していくのは、そのほうが読者が解読しやすいからだろう。」と自答している。その通りだと思った。なお、この部分は、期せずして(?)、吉本隆明の「認識の〈転換〉」説に対する強烈な批判になっている。
「おわりに」で著者は、「本書は、私のこれまでの仕事の導入でもあり、今後の仕事への導入でもある。」と述べている。著者の「今後の仕事」に期待したい。
2020年8月24日に日本でレビュー済み
ナラトロジーがすごくよかったので新刊ゲット。
今度は文法の話だけど、やっぱり過去の研究をさくっと概観してみせてくれるのが、とても楽しい。英語との比較もおもしろかった。
久々によみごたえのある新書でよかった。
この人の頭の中、勉強量えぐい気がする。
帯が猫だったら、もっとよかったのにな笑
今度は文法の話だけど、やっぱり過去の研究をさくっと概観してみせてくれるのが、とても楽しい。英語との比較もおもしろかった。
久々によみごたえのある新書でよかった。
この人の頭の中、勉強量えぐい気がする。
帯が猫だったら、もっとよかったのにな笑
2020年9月15日に日本でレビュー済み
この本を読んで思い出したのは『
12歳の少年が書いた量子力学の教科書
』です。ロシア語が読めなくても「罪と罰」の翻訳を作れます。何冊か翻訳書を買ってきて、自分なりの日本語にすれば良いのです。量子力学とロシア語はそれが出来ます。量子力学の教科書はどの本も同じ内容をそれぞれの著者の流儀で説明しているだけです。「罪と罰」も内容は同じで翻訳者の日本語表現が違うだけです。
しかし言語学は違います。生成文法、認知文法、言語類型学など、考え方が大きく異なります。生成文法の立場から日本語に主語がないとは言えません。この本は12歳の少年ならぬ38歳のおじさん(青年?)が書いた文法の教科書です。書物から学んだことをまとめただけなのですが、量子力学と異なり、言語学は複数の説が対立しています。そのため、同じことをするとあちこちに矛盾が現れますが、著者の理解がその矛盾に気付くまでに到達していないようです。
初めの章で「ビーグル!」を述語だけの文と書いてあります。「ビーグルだ」なら述語ですが、「だ」が無いときは違います。子供が空を見上げて「飛行機!」。怪談で「お、おばけ」。太宰治の『斜陽』の「髪の毛?」。全部主語です。Hermann Paulが1880年にFeuer!を述語だと書いた影響なのか、国語学者の中には「火事!」を述語だけの文だと考える人がいます。ドイツ語ではFeuer!ですが、日本語は「火事だ!」と必ず「だ」を付けます。
第2章に「話者の主観を表わすモダリティこそが、「文」を成立させるものだということになる」とあります。時枝誠記さんの詞辞論です。元はCharles Ballyの説です。ですが、今時Ballyの説が通用するのは日本だけです。この本は従来説の陋習が多いのですが、「を」を「主体の能動的な動作が道に及んでいると日本語では考えている」は独創的です。ですが、すぐに反証が浮かびます。「ボールが坂道を転がった」です。ボールに意志がありませんから受動的(※)な動作です。
生成文法の勉強に『 チョムスキーの言語理論 』を勧めていますが、それは生成文法の理念を書いた本です。量子力学の哲学を知っても演習問題は解けませんし、現実の問題に応用できません。論語読みの論語知らずと言いますが、どうも著者の生成文法の理解が理念を暗記しただけに止まっているように思います。生成文法も量子力学も実践しないと本当の理解は得られません。
日本語について目から鱗が落ちる本として角田太作さんの『 世界の言語と日本語 』を勧めます。なぜ「ケーキが花子に食べられた」が日本語らしくないのに「近畿地方が台風に見舞われた」が日本語的なのか。他にも思わず膝を打つ説明が多数あります。
なお、量子力学について初心者向けに基礎から説明した本は広江克彦さんの『 趣味で量子力学 』をお勧めします。広江さんは理学部物理学科の卒業ですが、大学に所属せず、在野の立場から初心者に理解してもらう方法を独自に研究されています。在野研究とはこうあるべきです。数式を使った本では一番易しい。数式を使わない本は恋人が出来るペンダントや商売が繁盛する壺と変わりません。
※ 自動詞には能動的な動作を表わすものと受動的な動作を表わすものがあります。たとえば「走る」「しゃがむ」は能動的な動作を表わします。「非能格動詞」と言います。一方「割れる」「転がる」は自らの意志で動作するのではありません。「非対格動詞」と言います。他動詞は能格(動作主)と対格(動作の対象)があります。非能格動詞は能格だけの動詞、非対格動詞は対格だけの動詞と考えます。これを非対格仮説と言います。名前が紛らわしいのですが、両者は自動詞なので他動詞のように能格や対格と言えない。だから非能格や非対格だと考えます。このことに関しては色々と面白い現象があります。例えば「割る」「割れる」「転がす」「転がる」などの使役交替が何故生じたかです。言語学の未解決の問題の一つです。興味のあるかたは The Unaccusativity Puzzle やBeth Levin and Malka Rappaport HovavのUnaccusativity などをご覧ください。後者はリンクを貼りません。言語学の専門書なのに何故か分類が大人向け商品に入ってしまっています。
しかし言語学は違います。生成文法、認知文法、言語類型学など、考え方が大きく異なります。生成文法の立場から日本語に主語がないとは言えません。この本は12歳の少年ならぬ38歳のおじさん(青年?)が書いた文法の教科書です。書物から学んだことをまとめただけなのですが、量子力学と異なり、言語学は複数の説が対立しています。そのため、同じことをするとあちこちに矛盾が現れますが、著者の理解がその矛盾に気付くまでに到達していないようです。
初めの章で「ビーグル!」を述語だけの文と書いてあります。「ビーグルだ」なら述語ですが、「だ」が無いときは違います。子供が空を見上げて「飛行機!」。怪談で「お、おばけ」。太宰治の『斜陽』の「髪の毛?」。全部主語です。Hermann Paulが1880年にFeuer!を述語だと書いた影響なのか、国語学者の中には「火事!」を述語だけの文だと考える人がいます。ドイツ語ではFeuer!ですが、日本語は「火事だ!」と必ず「だ」を付けます。
第2章に「話者の主観を表わすモダリティこそが、「文」を成立させるものだということになる」とあります。時枝誠記さんの詞辞論です。元はCharles Ballyの説です。ですが、今時Ballyの説が通用するのは日本だけです。この本は従来説の陋習が多いのですが、「を」を「主体の能動的な動作が道に及んでいると日本語では考えている」は独創的です。ですが、すぐに反証が浮かびます。「ボールが坂道を転がった」です。ボールに意志がありませんから受動的(※)な動作です。
生成文法の勉強に『 チョムスキーの言語理論 』を勧めていますが、それは生成文法の理念を書いた本です。量子力学の哲学を知っても演習問題は解けませんし、現実の問題に応用できません。論語読みの論語知らずと言いますが、どうも著者の生成文法の理解が理念を暗記しただけに止まっているように思います。生成文法も量子力学も実践しないと本当の理解は得られません。
日本語について目から鱗が落ちる本として角田太作さんの『 世界の言語と日本語 』を勧めます。なぜ「ケーキが花子に食べられた」が日本語らしくないのに「近畿地方が台風に見舞われた」が日本語的なのか。他にも思わず膝を打つ説明が多数あります。
なお、量子力学について初心者向けに基礎から説明した本は広江克彦さんの『 趣味で量子力学 』をお勧めします。広江さんは理学部物理学科の卒業ですが、大学に所属せず、在野の立場から初心者に理解してもらう方法を独自に研究されています。在野研究とはこうあるべきです。数式を使った本では一番易しい。数式を使わない本は恋人が出来るペンダントや商売が繁盛する壺と変わりません。
※ 自動詞には能動的な動作を表わすものと受動的な動作を表わすものがあります。たとえば「走る」「しゃがむ」は能動的な動作を表わします。「非能格動詞」と言います。一方「割れる」「転がる」は自らの意志で動作するのではありません。「非対格動詞」と言います。他動詞は能格(動作主)と対格(動作の対象)があります。非能格動詞は能格だけの動詞、非対格動詞は対格だけの動詞と考えます。これを非対格仮説と言います。名前が紛らわしいのですが、両者は自動詞なので他動詞のように能格や対格と言えない。だから非能格や非対格だと考えます。このことに関しては色々と面白い現象があります。例えば「割る」「割れる」「転がす」「転がる」などの使役交替が何故生じたかです。言語学の未解決の問題の一つです。興味のあるかたは The Unaccusativity Puzzle やBeth Levin and Malka Rappaport HovavのUnaccusativity などをご覧ください。後者はリンクを貼りません。言語学の専門書なのに何故か分類が大人向け商品に入ってしまっています。
2020年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
①とてもユニークな日本語文法論である。日本語文法は、古典文法に由来する。
②古典文法では〈格助詞〉が重要な役割を果たす。例えば、「~は」は〈主格〉、「~を」は〈目的格〉とか。
③しかし、これはなかなか面倒だ。そこで、著者は〈目的格〉を「対象格」と「目標格」に分類する。前者の例文として、「穴を埋める」、後者の例文として「穴を掘る」をあげる。〈対象格〉は対象が既に存在している。穴が存在しているから埋めることが出来る。〈目標格〉は存在していない穴をこれから掘って存在させるということである。両者の違いは、対象が存在しているか否かの〈時間的差異〉である。
④これはなかなか面白い。英語では、〈仮主語〉Itは「避けられない状況」を示す。〈状況〉は対象となる事物(object)ではない。だから特定の事物では指し示すことが出来ない。よってItを用いるのである。
It is impossible for him to cancel the meeting.(彼はその会議をキャンセルすることは出来ない)という例文は、「彼がその会議をキャンセルすることはあり得ない」という〈状況〉が主語であるから、Itを用いるのである。
⑤なぜ仮主語としてItを用いるのか、英文法では明確に説明出来る。英語(英文法)はどこまでも合理的なのだ。このような合理性が日本語文法にはない。それが日本語の奥深さなのであろうか?
日本語文法も合理的であるべきである。
著者はそれを目指している。
参考になる論点が満載だ。
お勧めの一冊だ。
②古典文法では〈格助詞〉が重要な役割を果たす。例えば、「~は」は〈主格〉、「~を」は〈目的格〉とか。
③しかし、これはなかなか面倒だ。そこで、著者は〈目的格〉を「対象格」と「目標格」に分類する。前者の例文として、「穴を埋める」、後者の例文として「穴を掘る」をあげる。〈対象格〉は対象が既に存在している。穴が存在しているから埋めることが出来る。〈目標格〉は存在していない穴をこれから掘って存在させるということである。両者の違いは、対象が存在しているか否かの〈時間的差異〉である。
④これはなかなか面白い。英語では、〈仮主語〉Itは「避けられない状況」を示す。〈状況〉は対象となる事物(object)ではない。だから特定の事物では指し示すことが出来ない。よってItを用いるのである。
It is impossible for him to cancel the meeting.(彼はその会議をキャンセルすることは出来ない)という例文は、「彼がその会議をキャンセルすることはあり得ない」という〈状況〉が主語であるから、Itを用いるのである。
⑤なぜ仮主語としてItを用いるのか、英文法では明確に説明出来る。英語(英文法)はどこまでも合理的なのだ。このような合理性が日本語文法にはない。それが日本語の奥深さなのであろうか?
日本語文法も合理的であるべきである。
著者はそれを目指している。
参考になる論点が満載だ。
お勧めの一冊だ。
2021年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有隣堂の広報誌、ノーベル賞作家特集のコラム投稿者の著書で、ノーベル賞文学賞の専門家の「文」とは何かという題名に興味を持ち購入しました。