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日本の分断 切り離される非大卒若者(レッグス)たち (光文社新書) 新書 – 2018/4/17
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社会に忍び寄る危機とは!
計量社会学者が描き出す
“明日の日本の姿"
◎内容
団塊世代の退出後、見えてくるのは、新たな「分断社会」の姿だった――。
『学歴分断社会』『現代日本の「社会の心」』などの著書で注目の計量社会学者が、
最新の社会調査データを手がかりに描き出す、近未来の日本の姿とは。
本書では、団塊退出後の日本社会の主力メンバーを2世代に分け
(「宮台世代:1955~74生年」と「古市世代:1975~94生年」)、
さらに「男女のジェンダー」「学歴」の区分を加えることで現役世代を8分割し、
各層の置かれた状況や意識の分断の実態を鋭く読み解いていく。
なかでも現代日本の特徴である大卒層と非大卒層の分断の深刻さに注目。
同世代の5割を占め、日本社会の底堅さを支える非大卒若者(レッグス)を社会の宝と捉え、
配慮と共生を図ることの重要性を訴える。
◎目次
はじめに
自己紹介の難しい時代/変わりやすいものと、変えようのないもの/
格差が分断になる理由――人生の「受け皿」の違い…etc.
第1章 忍び寄る次の時代
分断社会という潮流/タテの構造を語る言葉/分断の四要件/団塊の
世代の退出――次世代の日本が姿をみせる/「〇〇じゃない時代」の
先へ――新しいメンバーは20世紀を知らない
第2章 現役世代の再発見
最新の社会の姿を測り出す――SSM調査とSSP調査/日本社会の
主力メンバー――55~94年生まれの40生年/交代要員はいない/若
年層と壮年層――昭和育ちと平成育ち/二人三脚のリレー/若者論と
の対応関係/宮台世代・古市世代――壮年層と若年層/変わりゆくジ
ェンダー・バランス――分業意識の奇妙なすれ違い/不平等の国の幸
福な女性たち?――男女で異なる生きづらさ…etc.
第3章 学歴分断社会
分断社会の核心にあるものとは?/大卒・非大卒フィフティ・フィフ
ティ/18歳の岐路――学歴分断線を越えるか、越えないか/再チャレ
ンジを許さない社会/スポンジケーキの上のミルフィーユ…etc.
第4章 人生の分断
「8人」のレギュラーメンバー/稼得力:4・7倍の格差/家計:1
日1万円の豊かさの開き/仕事:偏った分業/居住地域:学歴による
棲み分け/はっきりとみえる人生の有利・不利の凸凹――「8人」の
プロフィール…etc.
第5章 分断される「社会の心」
潜在する心の実像を探る/ポジティブ感情:「幸福な若者」は大卒層
だけ/不安定性:「曖昧な不安」から逃れられない男性たち/ジェン
ダー意識:イクメンは若年大卒男性の夢/健康志向:男性内部の健康
リスク格差/「勝ち星」の付かない若年非大卒男性…etc.
第6章 共生社会に向かって
分断社会の実像――周縁ではなく本体部分が凹む/レッグス:軽学歴
の男たち――重い大卒学歴を選ばない人生/かつての「金の卵」が、
その後歩んだ道は/日本社会の盲点――行き場を失うレッグスたち/
大卒層だけをみている社会/レッグスは日本の宝/「たすきがけ」の
相互理解/努力主義は失われていない…etc.
あとがき
文献/参照URL
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2018/4/17
- ISBN-104334043518
- ISBN-13978-4334043513
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
「学歴」で分断される日本 「非大学卒若者」の現実を語るときが来た
人種による階層を所与の前提としてきたアメリカ社会に対して、全ての人をなんとなく包含してきた日本の社会も、ついに不都合な真実に向き合わざるをえないと本書は提言する。「学歴」によって我々の社会は分断されつつある。 同程度の学歴を持つ男女が結婚しがちで、そして、同様の学歴が親から子へと世代を超えて引き継がれていくならば、「学歴」はもはや立派な階級なのだ。この残酷な事実を直視して、それぞれのクラスが抱える問題にアプローチしていくほうが、抽象的な格差是正論よりも現実的だ。うっすらと意識しつつ、口にするのを憚ってきた事実に、本書は単刀直入に切り込む。 「日本の若者」という一括りが決して一様ではないとデータによって明かされるのも興味深い。若者は政治的関心が低いというステレオタイプは非大学卒の若者の特徴で、大卒集団の政治的意欲はさほど衰えていない。また、下降傾向の社会に生きながらも幸福感を持っているという若者像も女性の傾向であって、男性には将来不安も色濃い。大規模調査とその解析によって、我々の感覚的な若者像も、具体的な区分なくして語れないことが説得的に示される。 なかでも、本書の意義は、日本にも「階級」があるという圧倒的な実感を突きつけてくるところにある。日本の高度経済成長期を支え、そして今、孤立しつつある「非大学卒男性」の実像を、その多くが大卒と思われる本書の読者層は、どれだけ具体的にイメージできるのだろうか。「高卒、中卒を対象にした子育て政策」なんて言われると、私は心の底からぞっとしてしまう。背後にあるエリート意識に拒否反応が働く。 だが、人を区別してはいけないという美しいが無責任な建前を、我々は今捨て去らなくてはいけないのかもしれない。そうしなければ、現実的な政策を議論できないのではないか――岐路に立つ日本に本書の問いかけは非常に重く響く。
評者:山口 真由
(週刊文春 2018年06月07日号掲載)著者について
1966年島根県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。
現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は計量社会学、特に計量社会意識論、学歴社会論。
SSPプロジェクト(総格差社会日本を読み解く調査科学)代表。
主な著書に『現代日本の「社会の心」』(有斐閣)、『学歴分断社会』(ちくま新書)、
『学歴と格差・不平等』(東京大学出版会)、『学歴社会のローカル・トラック』(世界思想社)、
『階層・教育と社会意識の形成』(ミネルヴァ書房)、共著に『学歴・競争・人生』(日本図書センター)などがある。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2018/4/17)
- 発売日 : 2018/4/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 264ページ
- ISBN-10 : 4334043518
- ISBN-13 : 978-4334043513
- Amazon 売れ筋ランキング: - 30,614位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

吉川徹(きっかわ とおる)は、日本の社会学者。
大阪大学大学院人間科学研究科教授。
現代日本社会論の著作が多く、専門は計量社会意識論、学歴社会論、社会調査法。
1966年島根県松江市生まれ。
総格差社会の調査科学SSPプロジェクト代表
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
弱者は助けなければね と言う傲慢さを感じました。また、最後の方の取ってつけたような 飛行機の両翼 と言われても唐突にしか聞こえません。我々大卒としては今後もれっぐすが余計な事を言わないように統制していくのが正しいと本音のところでは思うのでは?
ただしれっぐすが必要なのも解ります。よって現在の大学の数を減らしてれっぐすを増やすべきだと思いました。特に無試験大学はただの親の財力の差に過ぎず、本人同士から見れば確かに不公平なので大卒が全体の2割くらいになるように国で定員等をコントロールすれば問題は解決する気がします。そうすれば学力も国力もあがり、無気力な人間も減るのではないでしょうか?れっぐすがそれなりに食べていける環境を破壊して、大卒層に更なるメリットを与えれば
その第3章で、社会的な経済的地位は「学歴」「職業」「経済力(稼ぎ)」の3要素からなるが、「職業」「経済力」が不安定な時代となるなか、「学歴」は固定的で、根幹をなすものと定義している。そして、「現代日本は大学に進学するかしないかが、その後の人生を分断し、それが世帯を超えて繰り返される」と断じている。
第4章では、現役世代を「壮年/若年」、「大卒/非大卒」、「男性/女性」の3区分から8つのカテゴリーに分類、その人生の有利・不利を分析している(第5章も同様)。
結論の一部を紹介すると、
最上位:壮年大卒男性:20世紀型の「勝ちパターン」
最下位:若年非大卒男性:不利な境遇、長いこの先の道のり
となる。本書の定義によれば、この「若年非大卒男性」は約680万人、現役世代の11.6%を占めるという。
続く第6章で、筆者は彼ら(若年非大卒男性)がいわゆる3Kの仕事に従事してくれるおかげで、大卒層は自由な働き方ができるとし、社会的なサポートが必要と結論づけている。
ここで個人的な感想を述べると、
まず、現役世代を8カテゴリーに分類し、その社会的な「幸福度ランキング」を正々堂々と論じた点は高く評価したい。筆者の言う「学歴による社会的な不均衡という現実を公言するというタブー」に切り込んだ潔さも同様だ。
ただ、現役世代の大卒と非大卒の比率がほぼ半々という現在の状況を前提に話が進むのには違和感があった。筆者も「すべての日本人が大学進学を望んでいる訳ではない」としているが、私立大学(短大含む)937校(文部科学統計要覧平成27年版)のうち40%近くが定員割れを起こしている現状からみれば、そもそも通う価値のある大学(最低でもFランクより上)は多く見積もってもせいぜい400校程度ではないか。
つまり大学への進学率は現状の半分25%程度で十分であり、その分の国の補助金は専門性の高い専門学校や高校に振り向けて、「大学よりも手に職を」という意志のある学生・生徒のスキル向上→企業の採用意欲アップ→仕事を通じた社会貢献、という流れにする方が効果的だと思う。
最後に、筆者は「若年非大卒男性」のことをレッグス(LEG`S:Light Educated Guys、軽学歴の男たち)と名付けているが。この言葉がニート(NEET:Not in Employment, Education or Training)のように定着するか、スネップ(SNEP:Solitary Non-Employed Persons)のように忘れ去られるかは、学歴のタブーに斬り込んだ本書が世間にどれだけ広まるかにかかっているだろう。
40代に突入し20年前とは何だったのかようやく振り返る余裕が出来てきた。
さて、これからどうする、どうなるというそれほど多くない選択肢の中で後半の人生を俯瞰する必要もある。
本書でまず、現在の日本社会における自分自身のポジショニングがある程度明確になる。
「ある程度」というのは、自分自身が「壮年大卒女性」と「若年大卒女性」の中間地点にいるような気がするから。
(徐々に社会が流動的に変化しているようにどちらにも属する中間という位置関係の視点は本書にはない。)
親の世代(団塊世代)は『力強い社会変動のベクトル上の時代』を生きてきた。
すべてが『右肩上がり』で『明確なメインストリームとそれに抗うカウンターカルチャー』があり、
それはそれは羨ましい時代であったな、と。
ポストバブル経済、どうも右肩上がりは実感できず、『自分たちが主体的に駆動させなければならない新しい社会システムの構築』には携われず、『時代の転換に戸惑い、ためらいながら』それなりに立ち合い、ぐらつく足元でようやく20年が経った。
自分自身のポジションから上の世代を羨ましいと言っているだけでは視野が狭い。
本書によれば私たちの下の世代(若年層20~39歳)は『時代のベクトルがない。』のである。
『この新しい日本社会のメンバーたちは時代変化の参照基準をもっておらず、自分たちがどこにいて、どこに向かっているのか自覚しようがない』のである。メインストリームも不明瞭、何に抗うかも、そもそも抗うって何?である。
本書が示す「LEGs(レッグス、非大卒男性)」というポジション。これを可視化すると、
『バブル経済後、流動化・不安定化した労働市場に10代のうちに入り、そこで生活の糧を得てきた生年世代。
政治的な積極性に極めて乏しく、自分たちの利害について発言しよう、運動しよう、投票しようという動きが少なく、
NPO活動や地域活動にも極めて消極的。』というセグメントを指す。
(余談だが、いわゆる「ネトウヨ」層がこれに当てはまらないことに気付く。)
彼らは外国人労働者の受入増加によって雇用を競合させられ、AI(人工知能)により大卒ホワイトカラー層の雇用が奪われ(←自分の事であると確信している。ジェンダー的には女性から雇用は奪われるはずだから。)、ブルーカラー労働市場へ流入、LEGsの雇用がまたもや圧迫。
筆者は「若年大卒男/女」「壮年大卒男/女」「若年非大卒男/女」「壮年非大卒男/女」この8つの現役世代が理解と交流することで社会の分断を回避できると提言している。『街に出て日本社会をあらためて見渡すと昨日まで何気なくすれ違っていたいた人びとが、少し違った印象でみえてくるはずです』と。
LEGsの特徴として、『彼らが保持している実直な努力主義のエートス(信念)』があるという。
『不利な社会経済的地位におかれながらも、自分にはどうしようもない社会のしくみによって資産格差が生じているとか、
努力しないで資産を形成している人がいるというようには認識しておらず、自分の努力によってこの先の人生で大きな資産を得ることができるという、資本主義の社会を生き抜くための基本的エートスを、だれよりも強くもっているのです。』
上の世代の先輩からは力強いベクトル変動の時代を生きてきたダイナミックな経験を聞いてみたいし、
下の世代の後輩からはそのピュアな無駄に抗うことを知らない感性を垣間見たいとも思う。
同じ世代とはいろいろ大変だけど、なんとか40代になったねと共有したい。
見えない分断、そんなものはなかったと言えるようになれば、と。
<学歴分断社会は、だれもが薄々気付いていたけれど口にすることのなかった日本人の「社会常識」を、言葉にしてしまったもの>(P95)を今回、さらなるエビデンスで強化したということだろう。
対策を示してほしかったというレビューもあるが<本書の一貫した主張は、格差は「なくそう!」お叫ぶものではなく、わたしたちの逃れられない現実として、直視するものだということです>(P96)とあるので、具体的な対策を求めるのはお門違いかもしれない。
もっとも、第6章 共生社会に向かって には具体策ではないものの、著者の”提案”のような記述はある。
LEGsというのはLightly Educated Guysの略語だそうで、非大卒若者のことを指す言葉として海外で使われているのかと思ったが、これは著者の造語らしい。Lightly Educated Guysと名付けた理由も本文で説明されているが、どうもしっくりとはこなかった。
結局は大卒を出ておかないとね、みたいな読まれ方をすることもあるでしょう。
感情的な反発が予想されます。
しかし、丹念なデータの読み込みとそこから導き出される冷静な分析は、そんな感情的な反応を退ける力強さを持っています。
我々はファクトを見なければならない。
著者は大卒じゃないとダメだという話をしているわけではありません。
大卒を望まない層が、一定数社会に存在する。
ただ、そのような層が社会の分断を生むのではいけない、ということを論じています。
ファクトを冷静にとらえた上で、そう言った層が社会の分断を生まないように政策的な手当てをすべきとしています。
より多くの人がこの本を手に取り、我が事として考えてほしい、そんな一冊です。
大卒と非大卒の間に断絶があるというが、大卒が労働人口の5%程度なら大卒に希少価値も付加価値あろうが、半分が大卒では(大卒が受験資格であるような資格取得を除けば)特別な価値もないように思う。
地方を支えているのは非大卒男女というが、地方は人口も産業も少なく、非大卒で対応できる産業が主体だから非大卒が主力となっているということではないのか。
日本文化は職人を尊ぶ文化であり、職人には学歴はおおむね関係なく、学歴で分断されているように見える現状も一過性のものかと思う。