実際の事例に家族的対応を迫られている立場で読ませていただきました。本書の内容は高度で学術的な「総論もの」でしたが、実際の事例(著名な人物の例!)を付けて解説されている例が付いているので、「正しい」理解にたどり着き易いと思います。「鬱」を取り巻く全体像が見えてくる内容でしたので、実際の事例の位置付けと理解に大変参考になりました。
なお、私にとっての要対応事例を理解するためには、周辺分野も加えて検討すると良いと思いました。例:「愛着障害」
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「うつ」と「躁」の教科書 単行本 – 2003/5/27
ブライアン・P.クイン
(著),
大野 裕
(翻訳)
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- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊国屋書店
- 発売日2003/5/27
- ISBN-10431400939X
- ISBN-13978-4314009393
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「うつ」って何? 「躁」って何? 患者にとっての一番の武器は、知識だ! 実際の症例や著名人のエピソードも交え薬物治療法など、知っておきたい情報を幅広くカバー。
登録情報
- 出版社 : 紀伊国屋書店 (2003/5/27)
- 発売日 : 2003/5/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 304ページ
- ISBN-10 : 431400939X
- ISBN-13 : 978-4314009393
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,023,549位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月2日に日本でレビュー済み
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2004年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気分障害は非常にポピュラーな病気であるにもかかわらず、真実が正しく伝えられていないため、多くの誤解と偏見と恐怖に彩られている。
本書は精神医学の先進国である米国から届けられた気分障害と上手に付き合うためのガイドブックである。
根治療法が確立されていないこの病気をどのように見極め、どのように対処し、どのように本人と家族の負担を取り除いてゆくかが、著者の明確なスタンスの上で具体的に書かれている。
家庭であれ職場であれ、気分障害は多くの人が出くわす対処可能なトラブルである。正しい知識を使えば容易に対応できることを本書は教えてくれている。
本書は精神医学の先進国である米国から届けられた気分障害と上手に付き合うためのガイドブックである。
根治療法が確立されていないこの病気をどのように見極め、どのように対処し、どのように本人と家族の負担を取り除いてゆくかが、著者の明確なスタンスの上で具体的に書かれている。
家庭であれ職場であれ、気分障害は多くの人が出くわす対処可能なトラブルである。正しい知識を使えば容易に対応できることを本書は教えてくれている。
2009年4月6日に日本でレビュー済み
私自身、約1年前に双極性障害と診断され、現在治療中です。
双極性障害(躁うつ病)に関する本が少ない中、初めて手にした本です。
うつ病、双極性障害、気分循環症など、様々な気分障害に関して、
詳細かつ整理して書かれてあり、非常に役立ちました。
ただ、内容はやはり米国内のことなので、
日本では認可されていない薬のことが多く書かれてあったり、
自分が服用している薬のことが書かれていなかったりしたので、やや不十分に感じました。
日本国内のことが書かれたものも併せて読むことをおすすめしたいと思います。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::
追記(2009/04/16)
「患者自身ができること」の章は、患者にとって大いに役立ちます。
サプリメントを加える、食事を変える、などで、
特に、気分が落ち込んだ時の意識の逸らし方など、
客観的に自分をコントロールする試みについて書かれた部分は
患者にとっては本当に、非常に大きな支えとなります。
私自身、急激に希死念慮が強くなり、どうしようもなくなったときに、
はっとこの本の文章を思い出し、
「私が死にたいのではなく、病気がそうさせているのだ」と必死に思い、
薬など応急処置もして、なんとか治まったことがあります。
大袈裟かもしれませんが、私にとっては命をつないだ本です。
苦しんでいる患者さん、ぜひ読んでください。
双極性障害(躁うつ病)に関する本が少ない中、初めて手にした本です。
うつ病、双極性障害、気分循環症など、様々な気分障害に関して、
詳細かつ整理して書かれてあり、非常に役立ちました。
ただ、内容はやはり米国内のことなので、
日本では認可されていない薬のことが多く書かれてあったり、
自分が服用している薬のことが書かれていなかったりしたので、やや不十分に感じました。
日本国内のことが書かれたものも併せて読むことをおすすめしたいと思います。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::
追記(2009/04/16)
「患者自身ができること」の章は、患者にとって大いに役立ちます。
サプリメントを加える、食事を変える、などで、
特に、気分が落ち込んだ時の意識の逸らし方など、
客観的に自分をコントロールする試みについて書かれた部分は
患者にとっては本当に、非常に大きな支えとなります。
私自身、急激に希死念慮が強くなり、どうしようもなくなったときに、
はっとこの本の文章を思い出し、
「私が死にたいのではなく、病気がそうさせているのだ」と必死に思い、
薬など応急処置もして、なんとか治まったことがあります。
大袈裟かもしれませんが、私にとっては命をつないだ本です。
苦しんでいる患者さん、ぜひ読んでください。
2007年3月24日に日本でレビュー済み
この本を手に取る人のうち半数くらいは自身が双極性障害に苦しむ者ではないだろうか。私もそのひとりだが、この本を手にして最初に開いたページはリチウムの服用量であった。重症の入院患者で1日900〜1800ミリグラム。外来の患者で1日900〜1200ミリグラムとあり、自分の処方されている薬がその範囲内であることを確認し安心した。本書は、多くのページを双極性障害について割いている。近年うつ病の本は数多く出版されているが、双極性障害(躁うつ病)について詳しく述べられた本は限られているので、この病気に関心のあるものには有難い。本書によれば、そもそも躁うつ病は心の病ではなく身体的な病気であり、最近になって第18染色体上の2つの領域が候補とされ、米国立精神保健研究所がこの遺伝子を絞り込むプロジェクトに着手しているとある。またリンカーンやダイアナ妃などの有名人を例に気分障害・躁うつ病のさまざまなケースを教えてくれる。病気の特徴・分類、精神療法、薬物療法など多岐に渡って、躁うつ病、うつ病についての情報を得ることができる。
2005年6月26日に日本でレビュー済み
結論としては、「うつ」発生メカニズムや家族の対応の仕方など、バランスがき
れいに取れており、非常に優れた本だと思います。
しかし、難点は、タイトルが「教科書」というだけあって、文章が硬く、文字も
小さめです。従って、うつ病の初期の段階の人が読むには向いていないと思いま
す。また、後半に出てくる天然物質の摂取については、疑問に思う読者もいるか
もしれないですね。DHEA、セイヨウオトギリソウなど、これらの天然物質の紹介
はかえってこの著作の品位を落としていると思います。抗うつ剤については、SSRI
を過大評価している印象を受けます。
れいに取れており、非常に優れた本だと思います。
しかし、難点は、タイトルが「教科書」というだけあって、文章が硬く、文字も
小さめです。従って、うつ病の初期の段階の人が読むには向いていないと思いま
す。また、後半に出てくる天然物質の摂取については、疑問に思う読者もいるか
もしれないですね。DHEA、セイヨウオトギリソウなど、これらの天然物質の紹介
はかえってこの著作の品位を落としていると思います。抗うつ剤については、SSRI
を過大評価している印象を受けます。
2003年11月6日に日本でレビュー済み
私は躁うつ病(双極性障害)なのですが、双極性障害についての記述が多く
あって、参考になりました。また、うつ病の方にも参考になると思います。
ただしアメリカの書籍で、日本と事情が異なる場合もあるので、うつ病の
基本的知識がある人に適していると思います。
あって、参考になりました。また、うつ病の方にも参考になると思います。
ただしアメリカの書籍で、日本と事情が異なる場合もあるので、うつ病の
基本的知識がある人に適していると思います。
他の国からのトップレビュー
Al Singh
5つ星のうち3.0
Good source of information, somewhat unconventional
2014年8月10日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Good reference on depression and bipolar disorder. The author is skeptical about the claims of cognitive therapy and believes depression is best treated with medication. He believes the cause is strictly biological and not psychological and emphasizes that there is no shame in acknowledging these illnesses. Unlike most experts, however, he is slightly more open to unconventional treatments like St. John's Wort and magnetic cranial therapy. And it seems to be the conventional wisdom these days that electroconvulsive treatment is highly effective and is not as scary as it sounds. The author is a social worker and not a psychiatrist, but he seems to have a good handle on depression and mood disorders in general. But some of his ideas do not accord with what I have read in other books, and I am by now aware that there are competing theories on how to treat mental illness. This book is a good one, but is one of many.
DAVID M. BECK
5つ星のうち5.0
Understanding Depression.
2013年5月27日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Great Book! Highly Recommend for anyone suffering from clinical depression. Also great for family members of the afflicted. Or for that matter, mental health professionals.