復刻版というよりは、改訂版といって間違いないでしょう。
同じ題名の前作とは、コンセプトが大きく変わりました。
未公開の人形写真などが多数追加されています。
今ままで露出することの無かった天野可淡本人の写真までもが、その人生を振り返るように並べられています。
家族の方々からカタンドールに魅せられた方々までの、多数のエッセイも収録。総決算の趣があります。
「人形作品集」というよりは、天野可淡という一人の女性であり、母であり、そして稀有の人形作家である彼女への「レクイエム」という印象を受けました。
天野可淡の人生と、その作品の奥行きを、最も良く知ることの出来る一冊としてお勧めいたします。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
カタンドール・レトロスペクティヴ: 天野可淡人形作品集 (Pan-Exotica) ペーパーバック – 2007/12/1
- 本の長さ223ページ
- 言語英語
- 出版社エディシオン・トレヴィル
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104309907555
- ISBN-13978-4309907550
登録情報
- 出版社 : エディシオン・トレヴィル (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 英語
- ペーパーバック : 223ページ
- ISBN-10 : 4309907555
- ISBN-13 : 978-4309907550
- Amazon 売れ筋ランキング: - 988,754位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 657位工芸
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
天野可淡とは何か? が詰まった一冊だと思います。
名前以外あまり知らず買ったので、最初は黒が基調のレイアウトに
「暗い!」と感じました。しかしよくよく写真に写された人形たちを眺めていると、
作った人の苦しみ、悲しみ、そして優しさがにじみ出て、
どうにも止められないような、そんな印象を受けました。
可淡自身の、アートにまで昇華したロマンスと人となりがぎゅっと詰まっています。
没後20年以上を経て、今なお圧倒的な支持を得ているのは、
そんな彼女の思いに共感し、惹きつけられる人が多いという証左なのでしょう。
人形だけでなく絵画も掲載されており、個人的にはむしろこちらにこそ、
強く惹きつけられました。
いずれにせよ、そのダークな世界観はかなり人を選ぶと思います。
生い立ちや関係者、著名人も原稿を寄せており、そこからも
天野可淡という人物が浮き彫りになっています。
多少お値段は出ますけれども、おまけ的な部分が充実しているので満足です。
名前以外あまり知らず買ったので、最初は黒が基調のレイアウトに
「暗い!」と感じました。しかしよくよく写真に写された人形たちを眺めていると、
作った人の苦しみ、悲しみ、そして優しさがにじみ出て、
どうにも止められないような、そんな印象を受けました。
可淡自身の、アートにまで昇華したロマンスと人となりがぎゅっと詰まっています。
没後20年以上を経て、今なお圧倒的な支持を得ているのは、
そんな彼女の思いに共感し、惹きつけられる人が多いという証左なのでしょう。
人形だけでなく絵画も掲載されており、個人的にはむしろこちらにこそ、
強く惹きつけられました。
いずれにせよ、そのダークな世界観はかなり人を選ぶと思います。
生い立ちや関係者、著名人も原稿を寄せており、そこからも
天野可淡という人物が浮き彫りになっています。
多少お値段は出ますけれども、おまけ的な部分が充実しているので満足です。
2007年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
愛しのトレヴィル復活ですね。知らなかった。
カタンドールが見たいと思ったら買えなくなってたから、今回は即買いでした。
ほとんどのページは作品の写真なので、発表されてる作品がほとんど載っているのでは?!と思うほどのボリュームで見ごたえたっぷりです。
表紙もいかにも!という感じでステキです。
買って良かった!満足です。
カタンドールが見たいと思ったら買えなくなってたから、今回は即買いでした。
ほとんどのページは作品の写真なので、発表されてる作品がほとんど載っているのでは?!と思うほどのボリュームで見ごたえたっぷりです。
表紙もいかにも!という感じでステキです。
買って良かった!満足です。
2008年1月5日に日本でレビュー済み
2007年、天野可淡の作品集が三冊復刊されましたが、その中でも一番の出来だと思えます。他の二冊は購入しませんでしたが、コイツは買ってしまいました。後ろの方には色んな人の解説が沢山載っていますし、それになにより芸術家の年譜が詳しく載せられているのには参りました……。もちろん作品のほうも一杯載っていて、申し分ないです。人形だけでなく絵も拝めます。
ちょっと高いのですが、復刊前の「retrospective」より断然いい出来で、本当に買ってよかったです。これを逃したら……と思うと怖くなるほどです。
汚い図書館の本でしか彼女の作品を目にする機会がなかったのに、こんな綺麗なしかも中身の詰まった本を自分の部屋の本棚に飾られるなんて、まったく、私はツイています。
ちょっと高いのですが、復刊前の「retrospective」より断然いい出来で、本当に買ってよかったです。これを逃したら……と思うと怖くなるほどです。
汚い図書館の本でしか彼女の作品を目にする機会がなかったのに、こんな綺麗なしかも中身の詰まった本を自分の部屋の本棚に飾られるなんて、まったく、私はツイています。