(古典系)ギリシャ→ローマ→ルネッサンス→バロック (中世系)初期キリスト教→ロマネスク→ゴシック と建築の流れや特徴が素人の私にもよくわかるように、簡潔かつ詳しく載っていて、すごく面白かった。
ヨーロッパ旅行の味わいが深まりそうです。
写真も綺麗で図解もわかりやすい。

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図説 西洋建築の歴史: 美と空間の系譜 (ふくろうの本) 単行本 – 2014/8/22
佐藤達生
(著)
増補新装版。ギリシア、ローマ、ロマネスク、ゴシック、バロック。2500年に及ぶ壮大な西洋建築の歴史を読みとく、決定版ガイド。
- 本の長さ148ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2014/8/22
- 寸法16.8 x 0.9 x 21.6 cm
- ISBN-104309762204
- ISBN-13978-4309762203
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商品の説明
著者について
1952年、新潟県生まれ。名古屋大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科博士前期課程修了。1983年、名古屋市都市美観建築賞共同受賞。1986年、『ゴシック空間の形成過程に関する研究』で工学博士。同年、同研究にて日本建築学会東海賞受賞。1990年~、ハギア・ソフィア大聖堂(トルコ、イスタンブール)の学術調査隊に測量の責任者として参加。現在、大同工業大学教授。専門は西洋建築史。主著に『フレッチャー 世界建築の歴史』(共訳 西村書店)、『世界美術全集9 ゴシック1』(共著 小学館)、『図説 大聖堂物語』(共著、河出書房新社)など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2014/8/22)
- 発売日 : 2014/8/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 148ページ
- ISBN-10 : 4309762204
- ISBN-13 : 978-4309762203
- 寸法 : 16.8 x 0.9 x 21.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 163,309位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 50位西洋の建築 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わかりやすくも、文章が面白い
勉強というよりも、読み物的に読めます
勉強というよりも、読み物的に読めます
2018年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
建築物のスタイリングにこだわった古典とルネサンス、建築物よりも内部空間の演出にこだわったゴシックという対比の解釈が独特ですが、とても共感できました。 また、あまりに専門家的な解説に徹するのではなく、読者の興味が持続するよう解りやすい表現を主観的に語っているのも好感をもてました。
2023年12月4日に日本でレビュー済み
修辞に腐心した説明、知識のひけらかし、説明不足が、理解を妨げている。
例えばp74バロック建築の特徴。
『マニエリスムがルネサンスに対する逆説的抵抗、、、』とある。マニエリスムが突然でてくる。その後も説明無し。逆説的抵抗も何が逆説的なのか不明。
バロック建築の特徴は『中心軸の強調、空間的抑揚』とあるだけで、説明が無い。この表現でピンと来るだろうか?
全体的にこんな感じ。
著者の自己満足で書かれた本で、読者への説明書ではなかった。
例えばp74バロック建築の特徴。
『マニエリスムがルネサンスに対する逆説的抵抗、、、』とある。マニエリスムが突然でてくる。その後も説明無し。逆説的抵抗も何が逆説的なのか不明。
バロック建築の特徴は『中心軸の強調、空間的抑揚』とあるだけで、説明が無い。この表現でピンと来るだろうか?
全体的にこんな感じ。
著者の自己満足で書かれた本で、読者への説明書ではなかった。
2021年3月30日に日本でレビュー済み
本書は西洋建築の入門書だが、特に西洋建築の流れを大掴みにする俯瞰的視点を与えてくれるところに特徴がある。
キーワードは「柱の古代」と「壁の中世」である。
ギリシャ、ローマの古代建築では「柱」が重要な役割を果たしていた。
上部のものを支える柱が建築の主役をなし、軒までを含めた「オーダー」の様式が定められている。
柱の感覚や縦横の比率なども計算される場合もあり、柱は美を希求したものとなっている。
ただし真横の梁を下からのみ支える構造は木ならばいいが石には本来は不向きであり、ローマではアーチ構造がよく導入された(あとコンクリートの導入も革新的である)。
ルネサンスではオーダーの再発見がなされ、反宗教改革の面もあるバロックではうねるような凹凸や過剰装飾がそれに加えてなされるようになった。
ルネサンス期には曖昧な理解で進んでいたオーダーは、新古典主義において学術研究に基づいたより正確なものとして再現できるようになった。
一方、中世建築では「壁」が重要な役割を果たしていた。
支える構造を壁の裏側あるいは外部に隠してしまうロマネスクやゴシックの建築構造は、天井が浮いているかのような見かけ(その代わり外側には支えであるフライング・バットレスが大量に並んでいる)を実現させている。側廊が設けられているのもそうした構造の反映という面もある。
中世建築では、人々を畏怖させるような「空間」そのものを作り出すことに重きが置かれていた。
西洋建築を簡潔な軸で分析してくれる本書は、初心者によい見取り図を与えてくれるものだといえよう。
ちなみに「明るい地中海ー古代ー柱」と「暗く神秘的な森のアルプス以北ー中世ー壁」に対し、日本は「雨の多いモンスーンー屋根」に重きが置かれていると筆者はコメントしている。
写真も豊富なので、あまり建築を見たことがない人でも雰囲気を十分味わえる。
他の方も指摘しているように、図版の位置が分かりにくい、用語解説が乏しいなどの欠点はあるし、そこはもう少し改善できるとよかったと思う。
しかし、西洋建築に関心がある人には、一冊目として読んで十分に楽しめる一冊だと思う。
キーワードは「柱の古代」と「壁の中世」である。
ギリシャ、ローマの古代建築では「柱」が重要な役割を果たしていた。
上部のものを支える柱が建築の主役をなし、軒までを含めた「オーダー」の様式が定められている。
柱の感覚や縦横の比率なども計算される場合もあり、柱は美を希求したものとなっている。
ただし真横の梁を下からのみ支える構造は木ならばいいが石には本来は不向きであり、ローマではアーチ構造がよく導入された(あとコンクリートの導入も革新的である)。
ルネサンスではオーダーの再発見がなされ、反宗教改革の面もあるバロックではうねるような凹凸や過剰装飾がそれに加えてなされるようになった。
ルネサンス期には曖昧な理解で進んでいたオーダーは、新古典主義において学術研究に基づいたより正確なものとして再現できるようになった。
一方、中世建築では「壁」が重要な役割を果たしていた。
支える構造を壁の裏側あるいは外部に隠してしまうロマネスクやゴシックの建築構造は、天井が浮いているかのような見かけ(その代わり外側には支えであるフライング・バットレスが大量に並んでいる)を実現させている。側廊が設けられているのもそうした構造の反映という面もある。
中世建築では、人々を畏怖させるような「空間」そのものを作り出すことに重きが置かれていた。
西洋建築を簡潔な軸で分析してくれる本書は、初心者によい見取り図を与えてくれるものだといえよう。
ちなみに「明るい地中海ー古代ー柱」と「暗く神秘的な森のアルプス以北ー中世ー壁」に対し、日本は「雨の多いモンスーンー屋根」に重きが置かれていると筆者はコメントしている。
写真も豊富なので、あまり建築を見たことがない人でも雰囲気を十分味わえる。
他の方も指摘しているように、図版の位置が分かりにくい、用語解説が乏しいなどの欠点はあるし、そこはもう少し改善できるとよかったと思う。
しかし、西洋建築に関心がある人には、一冊目として読んで十分に楽しめる一冊だと思う。
2015年5月6日に日本でレビュー済み
西洋建築の歴史をコンパクトにまとめた本です。各建築様式が思想・自然環境・力学的制約などさまざまな要因で形作られていて、それらが見た目の特徴として現れる様子がわかりやすく説明されていて、興味深く読めました。
この本でわかりやすいと思ったのは、第1章でまず建築様式を「支える/柱」中心のものと「囲う/壁」中心のものの大きく2つに分けて概説している点です。「柱/壁」というなじみ深いもので分類しているのでとっつきやすく、またのっけからいろいろな様式について詳説しないので消化不良を起こしにくいのが良いです。
また、イラストや写真が豊富です。半数ほどはカラーの図なので、テキストだけでなく視覚的にも楽しめます。
というように内容は面白かったのですが、読みやすさに関しては惜しいと感じる部分がありました。具体的には以下の2点です。
・テキストと図の対応関係が分かりづらい。テキストのすぐそばに対応する図があるとは限りません。対応する図が載っているのが2~6ページほど前、という場合があります。テキストに「○ページの図」と指示があるわけでもなく、「図○」のように連番が振られているわけでもないため、目的の図を探すのが結構たいへんです。
・専門用語の意味が分からなくなった時に、意味を調べるのに苦労します。索引がないのでどこのページを参照すべきかがわかりにくいのです。第3章はP.127にイラスト付簡易用語集があるので何とかなるのですが、第2章はこれに相当するものがないのでキツいです。
とはいえ、建築とかよくわからない、という自分でも楽しく読めました。「また同じ分野の本をチェックしてみたい」という気にもなったので、入門書としての役割はきっちり果たしている良書だと思います。
この本でわかりやすいと思ったのは、第1章でまず建築様式を「支える/柱」中心のものと「囲う/壁」中心のものの大きく2つに分けて概説している点です。「柱/壁」というなじみ深いもので分類しているのでとっつきやすく、またのっけからいろいろな様式について詳説しないので消化不良を起こしにくいのが良いです。
また、イラストや写真が豊富です。半数ほどはカラーの図なので、テキストだけでなく視覚的にも楽しめます。
というように内容は面白かったのですが、読みやすさに関しては惜しいと感じる部分がありました。具体的には以下の2点です。
・テキストと図の対応関係が分かりづらい。テキストのすぐそばに対応する図があるとは限りません。対応する図が載っているのが2~6ページほど前、という場合があります。テキストに「○ページの図」と指示があるわけでもなく、「図○」のように連番が振られているわけでもないため、目的の図を探すのが結構たいへんです。
・専門用語の意味が分からなくなった時に、意味を調べるのに苦労します。索引がないのでどこのページを参照すべきかがわかりにくいのです。第3章はP.127にイラスト付簡易用語集があるので何とかなるのですが、第2章はこれに相当するものがないのでキツいです。
とはいえ、建築とかよくわからない、という自分でも楽しく読めました。「また同じ分野の本をチェックしてみたい」という気にもなったので、入門書としての役割はきっちり果たしている良書だと思います。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
西洋建築の写真を眺めて楽しもうかな~という軽い気持ちで買ったのですが、かなり本格的な「論考」になっています。それも目から鱗の切り口。
「図説」ですから、時代を追って、様式の変遷を概観する程度かな、と思っていたらどっこい、筆者は相当意欲的、独創的に西洋建築の系譜を組み立て直して説明しています。
西洋建築を 古典系(典型的にはギリシア)様式=柱で支える 対 中世系(典型的にはゴシック)様式=壁で囲う の二つの系統に大きく分けて論じる、というのがこの本の主眼。
私はそれまで西洋建築の時代ごとの様式について漠然とした知識はありましたが、この本は、その根底にある造形の原理・意味を見事に解きほぐしてくれ、私の断片的な知識を有機的に結びつけてくれました。
特に中世ゴシック様式については、重要なのは内部空間の神聖性で、外観は内部の空間表現の結果、という説明は目から鱗でした。そう考えると、ゴシックに先行するロマネスク建築の一見退屈な外観にも納得が行きました。
筆者独自の切り口なのかもしれませんが、非常に刺激的でした。
しっかり読めばものすごく勉強になるし、軽い気持ちで読んでも、豊富なカラー図版が目を飽きさせない、非常に中身の濃い一冊です。
「図説」ですから、時代を追って、様式の変遷を概観する程度かな、と思っていたらどっこい、筆者は相当意欲的、独創的に西洋建築の系譜を組み立て直して説明しています。
西洋建築を 古典系(典型的にはギリシア)様式=柱で支える 対 中世系(典型的にはゴシック)様式=壁で囲う の二つの系統に大きく分けて論じる、というのがこの本の主眼。
私はそれまで西洋建築の時代ごとの様式について漠然とした知識はありましたが、この本は、その根底にある造形の原理・意味を見事に解きほぐしてくれ、私の断片的な知識を有機的に結びつけてくれました。
特に中世ゴシック様式については、重要なのは内部空間の神聖性で、外観は内部の空間表現の結果、という説明は目から鱗でした。そう考えると、ゴシックに先行するロマネスク建築の一見退屈な外観にも納得が行きました。
筆者独自の切り口なのかもしれませんが、非常に刺激的でした。
しっかり読めばものすごく勉強になるし、軽い気持ちで読んでも、豊富なカラー図版が目を飽きさせない、非常に中身の濃い一冊です。