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オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1) ハードカバー – 2007/11/9

4.1 5つ星のうち4.1 125個の評価

不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりの新訳で登場。西部の太陽の子、輝けるディーンに引っ張られるように、若い作家サルは広大なアメリカ大陸を横に縦に疾駆する。「7年にわたる旅をたった3週間で小説に仕上げた」「タイプ用紙の交換ももどかしく、長さ120フィートもの巻物状の紙にノンストップで打ちつづけた」など多くの伝説に彩られ、ニール・キャサディ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ他実在のモデルの登場でも話題を呼んだ衝撃の書。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与え続けた傑作が、躍動感あふれる新訳でよみがえる。

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
自由というのはこんなに楽しいものか。20世紀半ば、『オン・ザ・ロード』は若者の解放宣言だった。男二人、ニューヨークからメキシコ・シティまでのおしゃべり過剰の、気ままな、行き当たりばったりの旅にぼくたちは同行する。
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商品の説明

著者からのコメント

翻訳者からのメッセージ

 『オン・ザ・ロード』の語り手はサル・パラダイス(Sal Paradise)というが、このすごい名前は友人のアレン・ギンズバーグの詩の一節にあった「sad paradise」という言葉からインスピレーションを得ている。意味は、言うまでもあるまい、「悲しい楽園」だ。
 また、とんでもないヒーローであるディーン・モリアーティ(Dean Moriarty)の姓は、「mortality」という言葉を容易に連想させる。ご存知のひとも多いだろう、「ひとはだれしもいずれ死ぬ運命にある」という意味の言葉だ。
 ふたつの名前に隠されたこのような意味を頭の隅っこに置いて『オン・ザ・ロード』を読むと、無鉄砲なやつらのハチャメチャなバカ騒ぎの向こうに、だまし絵のように、もうひとつの風景が浮かびあがる。そこにあるのはこういう認識だ──ひとはだれしもいずれ死ぬ。人生は悲しい楽園だ。
 ディーンはなぜ「おれたちに時間はない」と言うのか。なぜすべてに急ぐのか。
 サルはなぜ「狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったように救われたがっている」やつらを「かけがえのない人間」と言うのか。
 そのわけも、名前に隠された意味を考えると、わかる。
 ケルアックをなめちゃいけません。この男、ほんとにディープでした。(青山南)

出版社からのコメント

不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりの新訳で登場。西部の太陽の子、輝けるディーンに引っ張られるように、若い作家サルは広大なアメリカ大陸を横に縦に疾駆する。「7年にわたる旅をたった3週間で小説に仕上げた」「タイプ用紙の交換ももどかしく、長さ120フィートもの巻物状の紙にノンストップで打ちつづけた」など多くの伝説に彩られ、ニール・キャサディ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ他実在のモデルの登場でも話題を呼んだ衝撃の書。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与え続けた傑作が、躍動感あふれる新訳でよみがえる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2007/11/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/11/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ハードカバー ‏ : ‎ 470ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309709419
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309709413
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.7 x 3.4 x 19.6 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 125個の評価

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Jack Kerouac
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年7月7日に日本でレビュー済み
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断言するが、これ以上に「書き殴った」という表現が似合う小説は存在しない。何も雑に書かれているとか、ストーリーが練られていないとか、そういう批判をしているのではない。この小説から溢れ続けるエネルギーは、勢い任せで筆の向くまま、全力でどこまでも駆け抜けていく、一言でいうなら「書き殴り」の執筆方法なくしてはありえないのだ。作者ジャック・ケルアックはタイプライター用紙を何枚も何枚も貼り繋げ、さながら長大な巻物のような状態にして執筆に挑んだという。用紙交換の際に勢いが途切れるのを嫌ったためだ。それでは旅の勢いが損なわれ、熱が冷めた別物になってしまう。彼は物語の求める手段を用い、自らの分身に等しいこの小説を書き上げたのだ。
 この小説の語り手はジャック・ケルアックの分身サル・パラダイスだが、主人公はディーン・モリアーティをおいて他にはいない。気の赴くままにアメリカ中を駆け巡り、何処にいてもどんちゃん騒ぎを巻き起こすディーンの姿は痛々しいまでに享楽的だ。彼はまるで命がかかっているかのように喚き、暴れ、笑う。語り手のサルや彼の友人たち(バロウズやギンズバーグたち)はみなビートニクの作家として、そしてビート・ジェネレーションの観察者として作品とその名を残したが、ディーン(ニール・キャサディ)は作家ではない。彼は作品を生み出す代わりに、自らの生き様でビートを表現してみせたパフォーマーなのだ。彼こそがビートの熱源であり、震源であり、根源だった。しかし彼は自ら見える形で発信する力を持たない。だから彼はサルというカメラを必要とした。サルもまた、ディーンという無二の被写体を必要とした。しかし彼らの力関係は均衡していない。物事を前に進めるのはディーンだが、サルがディーンから目を離したとき、彼の存在は我々には知覚できない。サルなくしてディーンは存在できないが、ディーンなくしてもサルは存在できる。この歪さこそが彼らの友情を特別なものにしていた。
 ゆえにラストシーン、サルとディーンが袂を分かつ場面では、単なる友情の終わりには到底留まらない寂寞の想いが沸き起こる。それは一つの時代の終焉であり、一人の人間の実質的な死なのだから。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品はすばらしい すすめの一冊
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一言でいうと破滅の物語だ。

主人公はコロンビア大学中退後離婚し父親を亡くした若者だ。
生きるあてもなくディーンという親友とアメリカを放浪する。

ディーンの人生は悲惨だ。
ろくでなしの父親に捨てられ盗みを覚え少年院で暮らし
大人になってからも手癖は悪く女にもだらしなく酒とドラッグに溺れる。
典型的な地に足つかない風来坊だ。
普通の暮らしからひたすら逃げているのだろう。
人格は躁病型だ。
のべつまくなし意味の無い言葉を羅列する。
これも普通からの逃亡だろう。
現実を直視出来ないのだ。

ドロップアウトした者が自分より悲惨な人間に親近感を覚えるのはよくある。
落ち着くのだ。
だが、待っているのは破滅だ。

最後に辿り着いたメキシコで赤痢に罹り高熱を出した主人公をディーンは捨て去る。
これが結果的には良かった。
その後、ニューヨークでディーンと再会した時、主人公は友人とキャデラックに乗りデューク・エリントンのコンサートに行く途中だった。
友人はボロボロの身なりの言葉もまともに喋れない狂ったディーンが同行することを嫌がった。
主人公は仕方なくその場にディーンを置き去りにした。
それがディーンと会った最後になった。

結局、主人公がディーンを見捨てた形になった。
だが、最後まで運命を共にしていたら主人公も破滅していただろう。
「なまじかけるな薄情け」という。
結局、主人公は才能のある甘ちゃんの文学青年だった。
この小説に人生を変えられたと言ったディランも根本的にはそうなのではないだろうか。
35人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年3月9日に日本でレビュー済み
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作者の言葉の豊かさに脱帽。世の中にはこんな才能ある人がいるのですね。40代で亡くなられたのが惜しい。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年12月5日に日本でレビュー済み
ストーリーは分かりやすく恋愛的な展開や事件があるわけでもなく、基本、主人公サルと悪友ディーンがアメリカ大陸を忙しなく移動し、途中、狂った騒がしい夜が描かれるといったシーンが続くので読んでいて退屈に感じる人は多いと思います。

私は本作の重要な要素である「ビート・ジェネレーション」は生きる指針が見つからず消耗していった様々な人々を描いていて、ディーンやサルがその不安を忘れるために一時の享楽にすがっているように思え、作品が何とも物悲しくも感じられました。

取り留めがないストーリーなので本作の魅力を捉えづらいとは思いますが、アメリカの1950年頃の時代背景を知るとともに後のヒッピームーブメントの先駆けとなる価値観の変化の胎動を感じるどこか物悲しくもあり、どこか前向きなエネルギーも感じるとても味わい深い作品でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年6月12日に日本でレビュー済み
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「聖なるマヌケ」なディーンと、ぼく(サル)のふたり旅。
最後は、別々の人生の道に分かれて去る。
ぼくは自分の「影」が消えたように感じ、
ディーンのことばかり考えている場面で、終わります。

その青春の旅路は重い荷を背負った巡礼者のように
行きつ戻りつ、ビートな(くたびれる)旅でした。

その旅がたどった道を、地名と(乗り物)でたどると、

第1部:
 ニューヨーク ⇒(バス・ヒッチハイクで)⇒ サンフランシスコ ⇒ ロサンジェルス ⇒ ベイカーズフィールドに逆戻り ⇒(バスで)⇒ ニューヨーク ⇒ パターソン

第2部:
 (車で)⇒ ニューヨーク ⇒ ニューオリンズ ⇒(バスで)⇒ ニューヨーク

第3部:
 ニューヨーク ⇒(バスで)⇒ デンヴァー ⇒ サンフランシスコ ⇒ サクラメント ⇒(キャデラックで)⇒ シカゴ ⇒(バスで)⇒ デトロイト ⇒(シェアライドで)⇒ ニューヨーク ⇒ ロングアイランド

第4部:
 マンハッタン ⇒(バスで)⇒ ワシントンDC ⇒ アッシュランド ⇒ シンシナティ ⇒ セントルイス ⇒ デンヴァー ⇒(フォードで)⇒ ラレード(国境) ⇒ メキシコ・シティ

第5部:
ディーン: ⇒ ニューヨーク
サル: ⇒ ニューヨーク ⇒ サンフランシスコ

「おまえはアメリカの暗い道(ロード)を徒歩で行く巡礼を最後はつづけなさい、
という意味だったのか?」(487頁)。

「とほでいく」?!
広大なアメリカとメキシコを徒歩で行くなんて、巡礼の道のよう。

ケルアック自筆の『オン・ザ・ロード』表紙イメージの写真(501頁)
を見ると、確かに、歩いている、徒歩で!
ほとんど車が通らないような、長い一直線の田舎道の上をとぼとぼと。
親指も上げてないので、止まってくれる車もないようだ。とほほ。

こんな旅の途中でできた、たくさんのともだち。
この物語の最後では、みんな消えてどこかへ行ってしまった。
ビートのきいたジャズがまだ耳の中に残ってビンビン響いているというのに。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年5月30日に日本でレビュー済み
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"やつこそ、ビートだ。ビーティフィク(至福)の根っこであり、魂だ。"人類初の人工衛星がソ連で打ち上げられ、日本初の原子の火が灯った年にアメリカで発刊され、ビートジェネレーションの聖典として話題になった本書は"みんなひとりだと思っている。(中略)でも。ワインをかこむと、みんな、楽しかったな"と著者が述べている様に、仲間との旅という非日常の普遍的な魅力を伝えてくれる。

中でも著者が若い時に亡くした兄を投影しているとも言われる"ペテン師だが、ひとをペテンにかけるのも思いっきり生きたいからで"【興奮しすぎのオカシイやつ】ディーンの奔放さが、このどこから読んでもいい物語にリズムを与えてくれていて、読み進むにつれて何とも不思議な愛おしさを感じさせてくれます。

大量消費時代の繁栄しつつ、冷戦下において画一化、順応を求められた時代のアメリカの空気を感じたい誰か。あるいは"お前の道はなんだい?聖人の道か、狂人の道か、虹の道か、グッピーの道か"カウンターカルチャー好き、ボブ・デュラン好きな誰かにオススメ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序盤から最後まで登場人物を覚えられませんでした。
旅の途中で出てくる人物はわかりやすいけど、主人公の周りの人間がわかりにくい。
誰が誰かわからず、性別がわからないこともあり、特徴も最後までイメージできませんでした。
端々に際立つ表現はあるものの、基本的には車をぶっ飛ばして飲んで騒ぐの繰り返しなので
展開もなく眠くなります。

4部、5部に入ってからようやくおもしろくなり、旅を感じました。
蠅の王ぐらい虫だらけのジャングルの夜や、断崖に住むインディアンの家族、別れの寂しさなど、
印象的な話が多くどんどんページが進みましたが、それまでがとにかく退屈な読書でした。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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