お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

悪魔の薔薇 (奇想コレクション) 単行本 – 2007/9/1

4.8 5つ星のうち4.8 5個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2007/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 369ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309621996
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309621999
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 5個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
タニス・リ−
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
5グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2009年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タニス・リーの作品の中ではかなりホラー色の強い話です。ファンタジーは嫌いだけどホラーならという方にもおすすめです。タイトルにある「悪魔の薔薇」は一見感じが良い若者(イケメン)の限りない悪意に満ちた行動がもたらす物語です。後味的にもその理不尽さにはかなりショックを受けました。他にも薬物中毒?がもたらす妖しい幻想世界など実際に幻想界に住む住人だけでなく、我々の住む世界に恐怖が侵食していくさまを描いていると思います。ありえない話ではありません。すぐそこにある恐怖と言った内容でした。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英国を代表するダーク・ファンタジー界の女王タニス・リーの幻想怪奇ジャンルの傑作9編を収めた極上の一冊です。本書収録の各編は著者の本領が最も発揮された内容といえるでしょう。吸血鬼・魔女・魔道師・死の女神といった異端の存在を怪談・お伽噺の手法で語り、耽美的で幽玄を感じさせる物語世界に酔いしれさせられます。何れの短編を取っても非常にエレガントな印象で、物語の結末も唐突で不自然な物は一切なく深く納得させられ、それぞれに忘れ難い余韻を残してくれます。私の最も心に残った4編を紹介します。『悪魔の薔薇』:著者が自作中もっとも恐ろしいもののひとつと評する作品。旅人の男が旅先で偶然‘悪魔に魅入られた女’に出逢って恋に落ちるのだが・・・。幻想譚と思わせて実は現実的で残酷な結末が待っています。『彼女は三(死の女神)』:20世紀前半のパリを舞台に詩人・画家・音楽家の三人の芸術家が死神に取り憑かれてゆく過酷な運命が描かれます。『愚者、悪者、やさしい賢者』:アラビアン・ナイト風のお伽噺で、三人兄弟VS魔術師の構図の物語。魔法がたっぷり出て来て最後まで存分に楽しめます。『青い壺の幽霊』:著者が父親からもらった青いガラスの花瓶に触発されて書いた幻想譚。魔道師が偶然に手に入れた七千もの魂を封印する壺に魅入られていく顛末と報われぬ愛を描く悲恋の物語です。著者は二百を超える短編を書かれているそうですので、今後も未訳の素晴らしい作品をどんどん紹介して頂きたいと熱望致します。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月1日に日本でレビュー済み
イギリスの鬼才タニス・リー氏の本邦初訳の短篇9作を収録した短篇集。

この人の作品は異世界を扱った物が多いですが、この短篇集でも現実とは位相の異なる世界を舞台にした作品が多いです。話も現実には起こらないタイプの作品ばかりで、読み手の想像力もかなり必要になるタイプの作品が多数を占めております。

残酷だけどあまり不快感を催さない感じだったり、ホラーだけど怖くない感じだったり、耽美的だけど淫靡にならなかったりと、個性的な作風の作品が多い様に思えました。

位相が違いますが、ダニロ・キシュの作品にも同じ様な幻想性を感じましたが、キシュの作品が戦争の悲しみを描いているのに比して、リー氏は人間或いは人間の想像力で現出した物事の根本に根ざした悲しみを小説に昇華している様に思えました。

私事ですが、50に近い年齢でこの手の物はもうちょっと早く読めばもっと耽溺したであろうとも思いました。

鬼才がその想像力を遺憾なく発揮した幻想短篇集。機会があったら是非。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月22日に日本でレビュー済み
怪奇的な作品を集めたとの事ですが、
私は幻想的な印象の方が強かったです。
表題作は、読み終わってしみじみと納得のタイトルでした。
リーの華麗な感じや耽美さは、健在だとは思うものの、「愚者、悪者、そして賢者」のような、
千一夜風の軽快な作風のものもあり、
耽美さや濃密さは少な目の、全体的に淡白な印象でした。
それから、「黄金変成」は、耽美さが色濃い、他のリー作品の男性同士の関係とは異なり、
正統派?の熱い?男性同士の深い絆が感じられ、新鮮でした。
「美女は野獣」は、かなりフランス革命のような感じの話で、
何か異色歴史小説みたいで、あまりホラー・幻想小説という感じは、
しませんでした。「魔女のふたりの恋人」というのも、
何かまるでフランス宮廷を舞台にした、ファンタジー風味のハーレクイン・ヒストリカル?
と思い、あまりリー作品ぽくない感じがして、やや戸惑いを覚えました。
ただ、今回の本作品が、たまたま私の好み・感覚に合わなかっただけなのかもしれませんが。
この作品と感覚が合う人は、楽しめると思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート