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歩道橋の魔術師 (河出文庫) 文庫 – 2021/11/5
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1979年、台北。中華商場の魔術師に魅せられた子どもたち。現実と幻想、過去と未来が溶けあう、どこか懐かしい極上の物語。現代台湾を代表する作家の連作短篇。単行本未収録短篇を併録。
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2021/11/5
- 寸法10.5 x 1.2 x 14.9 cm
- ISBN-104309467423
- ISBN-13978-4309467429
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商品の説明
著者について
呉明益(ご・めいえき)
1971年台北生まれ。現代台湾を代表する小説家・エッセイスト。97年、短篇集『本日公休』でデビュー。おもな小説に、『眠りの航路』『複眼人』『雨の島』など。『自転車泥棒』で国際ブッカー賞最終候補。
天野健太郎(あまの・けんたろう)
1971年生まれ。翻訳家・俳人。台湾文学・文化を積極的に紹介。訳書に、呉明益『自転車泥棒』、陳浩基『13・67』、龍應台『台湾海峡一九四九』など。句文集に『風景と自由』など。2018年没。
1971年台北生まれ。現代台湾を代表する小説家・エッセイスト。97年、短篇集『本日公休』でデビュー。おもな小説に、『眠りの航路』『複眼人』『雨の島』など。『自転車泥棒』で国際ブッカー賞最終候補。
天野健太郎(あまの・けんたろう)
1971年生まれ。翻訳家・俳人。台湾文学・文化を積極的に紹介。訳書に、呉明益『自転車泥棒』、陳浩基『13・67』、龍應台『台湾海峡一九四九』など。句文集に『風景と自由』など。2018年没。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2021/11/5)
- 発売日 : 2021/11/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4309467423
- ISBN-13 : 978-4309467429
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,180位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても滑らかな翻訳です。原作の良さを引き出す、とはこういうことをいうのだなあ。
2022年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
必ずしも、恵まれた環境に生まれたわけではない台北、商店街の子供たち。そこで、彼らは不思議な魔術師に出会います。その、マジックが現実か、幻覚かその境界に自分も引き込まれていきました。生きていく上で、大切なものは何か、見えているようで、見えていないものがあるのかもしれないと考えるきっかけになりました。
2022年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1980年前後の台湾は台北(たいほく)の中華商場(ちゅうかしょうじょう)を舞台にしたこの連作短編集、とても面白かった! わたしの中で、台湾文学への興味が一気に高まりました。
まず、本作品のタイトルにもなっている〈魔術師〉が収録短篇のどこかに必ず顔を出すんだけれど、この〈魔術師〉が子供たちに見せるマジックの色々が、ひどく風変わりで、不可思議で、魅力的なんだよね。日本の小説で言えば、陰陽師(おんみょうじ)とか、幻術を使う果心居士(かしんこじ)とか、ちょっとそういう不思議の術を操(あやつ)る異界の人物みたいなキャラクター。目が離れていて、その目玉が同時に別々の方角に向けられているこの〈魔術師〉のマジックが、当時の中華商場の子供たちを引き付け、魅惑する様子に、強く魅せられました。
子供たちの目に映り、記憶に残る情景を描き出す文章が、また良いんです。格別、魅了されたくだりを二箇所、引かせて頂きます。
《ぼくは小人に夢中だった。ぼくは毎日、黒い小人のダンスを心待ちにして、靴ひもと中敷きのことなんてすっかり忘れた。靴ひもは鉄の欄干に結ばれたまま、風に吹かれてひらひらと揺れた。今思い出しても、それはとても美しい光景だった。》 p.17
《商場の第三棟もまた、カーブの入り口にあった。列車はここから駅に入る準備をし、あるいはここから街を離れていった。彼女が発する言葉はひとつひとつはっきりと、ぼくの耳に届いた。そして、車窓から遠くに見える見知らぬ土地のように、ぼくの耳元を掠(かす)めては離れていく。ぼくはどこまでもそれに惹かれた。》 p.114
天野健太郎さんの訳文も、とても良かった。日本語としてこなれているのはもちろん、実に自然で、頭の中にすっと入ってくる文章。川の流れのように、音楽的でもある心地よい文章。実に素敵。実に良き読み心地。気に入りました。
「歩道橋の魔術師」から始まって、「九十九階」「石獅子は覚えている」「ギラギラと太陽が照りつける道にゾウがいた」「ギター弾きの恋」「金魚」「鳥を飼う」「唐(とう)さんの仕立屋」「光は流れる水のように」「レインツリーの魔術師」、そして単行本未収録の短篇「森林、宮殿、銅の馬と絵の中の少女」と、どれも魅力的な短篇群の中でも、「唐さんの仕立屋」と「光は流れる水のように」の二篇の味わいはまた格別。すごく気に入りました。
まず、本作品のタイトルにもなっている〈魔術師〉が収録短篇のどこかに必ず顔を出すんだけれど、この〈魔術師〉が子供たちに見せるマジックの色々が、ひどく風変わりで、不可思議で、魅力的なんだよね。日本の小説で言えば、陰陽師(おんみょうじ)とか、幻術を使う果心居士(かしんこじ)とか、ちょっとそういう不思議の術を操(あやつ)る異界の人物みたいなキャラクター。目が離れていて、その目玉が同時に別々の方角に向けられているこの〈魔術師〉のマジックが、当時の中華商場の子供たちを引き付け、魅惑する様子に、強く魅せられました。
子供たちの目に映り、記憶に残る情景を描き出す文章が、また良いんです。格別、魅了されたくだりを二箇所、引かせて頂きます。
《ぼくは小人に夢中だった。ぼくは毎日、黒い小人のダンスを心待ちにして、靴ひもと中敷きのことなんてすっかり忘れた。靴ひもは鉄の欄干に結ばれたまま、風に吹かれてひらひらと揺れた。今思い出しても、それはとても美しい光景だった。》 p.17
《商場の第三棟もまた、カーブの入り口にあった。列車はここから駅に入る準備をし、あるいはここから街を離れていった。彼女が発する言葉はひとつひとつはっきりと、ぼくの耳に届いた。そして、車窓から遠くに見える見知らぬ土地のように、ぼくの耳元を掠(かす)めては離れていく。ぼくはどこまでもそれに惹かれた。》 p.114
天野健太郎さんの訳文も、とても良かった。日本語としてこなれているのはもちろん、実に自然で、頭の中にすっと入ってくる文章。川の流れのように、音楽的でもある心地よい文章。実に素敵。実に良き読み心地。気に入りました。
「歩道橋の魔術師」から始まって、「九十九階」「石獅子は覚えている」「ギラギラと太陽が照りつける道にゾウがいた」「ギター弾きの恋」「金魚」「鳥を飼う」「唐(とう)さんの仕立屋」「光は流れる水のように」「レインツリーの魔術師」、そして単行本未収録の短篇「森林、宮殿、銅の馬と絵の中の少女」と、どれも魅力的な短篇群の中でも、「唐さんの仕立屋」と「光は流れる水のように」の二篇の味わいはまた格別。すごく気に入りました。
2017年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
台湾の下町の様子が目に浮かびます。1990年ころの台湾を経験し、強烈な印象を受けた私には貴重な資料の1つになりました。
2015年9月4日に日本でレビュー済み
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1980年代の中華商場。全八棟のうち、愛棟と仁棟、愛棟と信棟の間に歩道橋がかかっていて、その上で様々な物売りが店を広げていた。マジックを披露しながら、マジックの道具を売る魔術師もそこにいた。タネも仕掛けもあるマジックをしながら、時にタネも仕掛けもないのではないかと思える魔法を、子どもたちに披露する。正体不明の孤高の魔術師。
商場で育った子どもたちは、「元祖はここだけ 具なし麺」を食べながら、商場の中を縦横に遊び回る。そして魔術師の魔法に魅せられる。彼らにとって、商場で生計を立てる大人たちが繰り広げるすさまじい夫婦喧嘩や離婚、火事、自殺、殺人といった、悲しいほどにリアルな出来事と同じように歩道橋の魔術師の繰り広げる魔法の世界もリアルだ。
黒い紙の小人がダンスをし、深夜の歩道橋を石の獅子が歩き、共同トイレからはシマウマが悠々と出てきて、水槽の中で透明な金魚が泳いでいる……。
それぞれの短編に登場する、商場で幼年期を過ごし、魔術師の魔法に魅せられた人物は、成長してもふと、あの頃の魔法の時間に帰ってしまう。成長して都市生活者となった彼らが、共通して抱く浮遊感・喪失感。
台北の、取り壊されて今はもう存在しない、中華商場。ごった煮的な魅力にあふれたワンダーランド。その場所があったからこそ、この不思議な魅力にあふれた短編が生まれたのだと、うなずける。
映画では、ホウ・シャオシェンの「恋恋風塵」や「童年往時」、エドワード・ヤンの「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」、ツァイ・ミンリャンの「河」や「HOLE」などで、潤沢でノスタルジックで哀愁があり、どこか猥雑な魅力を持つ台湾をずいぶん堪能してきた。おかげですっかり台湾好きになったわたしであるが、今回、この短編集で、また、新たな台湾の魅力に浸ることができた。
商場で育った子どもたちは、「元祖はここだけ 具なし麺」を食べながら、商場の中を縦横に遊び回る。そして魔術師の魔法に魅せられる。彼らにとって、商場で生計を立てる大人たちが繰り広げるすさまじい夫婦喧嘩や離婚、火事、自殺、殺人といった、悲しいほどにリアルな出来事と同じように歩道橋の魔術師の繰り広げる魔法の世界もリアルだ。
黒い紙の小人がダンスをし、深夜の歩道橋を石の獅子が歩き、共同トイレからはシマウマが悠々と出てきて、水槽の中で透明な金魚が泳いでいる……。
それぞれの短編に登場する、商場で幼年期を過ごし、魔術師の魔法に魅せられた人物は、成長してもふと、あの頃の魔法の時間に帰ってしまう。成長して都市生活者となった彼らが、共通して抱く浮遊感・喪失感。
台北の、取り壊されて今はもう存在しない、中華商場。ごった煮的な魅力にあふれたワンダーランド。その場所があったからこそ、この不思議な魅力にあふれた短編が生まれたのだと、うなずける。
映画では、ホウ・シャオシェンの「恋恋風塵」や「童年往時」、エドワード・ヤンの「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」、ツァイ・ミンリャンの「河」や「HOLE」などで、潤沢でノスタルジックで哀愁があり、どこか猥雑な魅力を持つ台湾をずいぶん堪能してきた。おかげですっかり台湾好きになったわたしであるが、今回、この短編集で、また、新たな台湾の魅力に浸ることができた。
2016年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10作の短篇連作(9作の短篇とあとがきとも言える)でどの作品も中華商場という3階建て8棟の巨大な商店街が舞台となっている。棟と棟を結ぶ歩道橋には魔術師がいて子どもたちの人気を集めている。彼の魔術に子どもたちは翻弄される。中華商場というトポス(場)を振り返る大人になった彼ら。単なる郷愁ではなく、少年時代に、今克服すべき原点が見出される。変化のなかで真実に気付く。例えば、捉えた蝶を標本にしても、蝶は自分のものにはなっていない。恋と死は意外と身近にある。
どの作品も、ハッとするような見事なマジックさながらの短篇だが、実のところ相当抑えているのかも知れない。抑制に抑制を重ねて、更に世間への不満をじっと我慢して、そこはその日暮らしの貧乏な魔術師のハンカチーフで覆い隠して仕上げた小説集と思える。
中華商場という巨大な商業モールは解体され、魔術師も消えた。それぞれの短篇の主人公たちの記憶の中に残って小説となった。
最近こう言う構成の小説を複数読んだ。チョン・セラン『アンダー・サンダー・テンダー』、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』など。少年時代を過ごしたトポスを彼らは乗り越えて生きていくが、人生の初めの頃に染みた死の臭いのつきまとう記憶は消えない。
どの作品も、ハッとするような見事なマジックさながらの短篇だが、実のところ相当抑えているのかも知れない。抑制に抑制を重ねて、更に世間への不満をじっと我慢して、そこはその日暮らしの貧乏な魔術師のハンカチーフで覆い隠して仕上げた小説集と思える。
中華商場という巨大な商業モールは解体され、魔術師も消えた。それぞれの短篇の主人公たちの記憶の中に残って小説となった。
最近こう言う構成の小説を複数読んだ。チョン・セラン『アンダー・サンダー・テンダー』、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』など。少年時代を過ごしたトポスを彼らは乗り越えて生きていくが、人生の初めの頃に染みた死の臭いのつきまとう記憶は消えない。
2021年11月19日に日本でレビュー済み
作家の好奇心によって拡幅されたマニアックな情報とそれを支えた人間関係が投影された自転車泥棒とは異なり、いささか回顧的で単調。何でも新鮮で畏怖の的となっていた子供時代の記憶がそのまま膨張して作品になっている。だが、自分の記憶を軸に据えてしまい、テーマに向かってアナーキーに刺し込む力が弱く、作家の想像力の限界が露呈している。自転車泥棒も読者の寛容に委ねているところがあったが、この連作では作家が思い切り前景化していて寛容にはなれなかった。
自転車泥棒では日程統治時代の台湾とその後の台湾の政治状況が露出していて、台湾人のルーツや心情が描かれていたけれど、この魔術師の中には過去のノスタルジーが流れているだけだ。
台湾の成り立ちは複雑だが、この人には比較的表現しやすい台湾の過去だけではなく、現在の台湾、その複雑な政治的傾向を描き出してもらいたい。そして、「現在の」自転車泥棒を表現してもらいたい。好きな作家が一人現れた、というのはうれしいことだ。
自転車泥棒では日程統治時代の台湾とその後の台湾の政治状況が露出していて、台湾人のルーツや心情が描かれていたけれど、この魔術師の中には過去のノスタルジーが流れているだけだ。
台湾の成り立ちは複雑だが、この人には比較的表現しやすい台湾の過去だけではなく、現在の台湾、その複雑な政治的傾向を描き出してもらいたい。そして、「現在の」自転車泥棒を表現してもらいたい。好きな作家が一人現れた、というのはうれしいことだ。
2017年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上春樹に雰囲気が似ているような気がします。
当時の台湾を知る人にとっては一種のノスタルジーを感じるのでしょう。
現実の世界でありながらその一部がファンタジー。
そんな小説です。
当時の台湾を知る人にとっては一種のノスタルジーを感じるのでしょう。
現実の世界でありながらその一部がファンタジー。
そんな小説です。