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勝手に生きろ! (河出文庫 フ 3-5) 文庫 – 2010/8/3

4.2 5つ星のうち4.2 44個の評価

ブコウスキー二十代を綴った傑作。職を転々としながら全米を放浪するが、過酷な労働と嘘まみれの社会に嫌気がさし、首になったり辞めたりの繰り返し。辛い日常の唯一の救いは「書くこと」だった。映画化原作。
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商品の説明

著者について

1920-1993 ドイツ生まれ。3歳でアメリカ移住。24歳で初の小説発表、郵便局勤務の傍ら創作活動を行う。50歳から作家に専念、50作に及ぶ著作発表。『町でいちばんの美女』『詩人と女たち』等。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2010/8/3)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/8/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 275ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309462928
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309462929
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1 x 14.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 44個の評価

著者について

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チャールズ・ブコウスキー
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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
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44グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰もが当たり前に生きているはずの輪の中に
どうやってもうまくなじめず爪弾きにされたり、くすぶっていても、
うじうじせず前を向く姿は憧れすら感じます。

暴力と下品さとギャンブルと女とアルコール、そして何より小説を武器に
なにくそと現実に立ち向かう著者の生き生きとした姿に勇気づけられます。
様々な行動がおかしくもあり、泥臭くてかっこよく、また哀愁もあります。

ブコウスキーの文体は、読後いつまでも言葉にできないほど心地よい余韻が残ります。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事や勉強、人間関係が上手くいかなくて自殺してしまう人がたくさんいる。私自身社会に適応できず楽になりたくて死ぬことを考えた時期があったし、今でも苦しんでいるがなんとか生きている。
受験を終え、就活を終え、定年までうん十年、下手したらそこからもまた働き続ける。それがまるで絶対的なものであるかのような社会的な空気があるが、決してそんなことはない。世間体や周りにどう思われるかなんて気にかけず、ただ生きて行くための手段として労働する。嫌になったらさっぱりやめてしまい、手元に金がなくなったらまた生きて行くために働く。大多数の人間に理解できないそんな生き方もまた立派な1つの生き方である。

もし上手く生きられなくて悩んでいるのならこの本を読んで勝手に生きる人生もあるのだと悟ったらいい。
41人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公で、どうしようもない浮浪者のチナスキーの一人称なんですが、心理描写や性と暴力の描写が多く、どちらかというとハードボイルドというより純文学ですね。
つまり、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」や、ヘッセの「車輪の下」なんかのクズ野郎バージョンです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなかあれくれた生き方をされている方で実話に近いようですね。こういった生き方は逆にできない人が多いんだと思いました。ハードボイルドの代表ってかんじで、読んで損はないと感じました。
2015年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。
こんなにテキトーな自伝的小説があるなんて知りませんでした。

学生で、やりたくもないアルバイトをやってるような人にとくに読んでほしいかな・・・(笑)

自分も含めた若い人、とりわけゆとり世代の人間は、アルバイト先での悩みって結構あると思います。
例えば嫌な人(常に不機嫌な人とか、不必要に怒鳴る人とか)に対して萎縮してる人も多いはず。

そんな人がこの本を読むと、少し心が軽くなるはずです。

主人公であるチナスキーが、
仕事(カフェとかオシャレなものはないです。しみったれた工場勤務などが中心)の面接に応募し、
とりあえず採用されるも気に入らない仕事内容と職場の人間に嫌気が指すと金だけもらってさっさと辞めたり、それ以前にクビになったりするのですが、
そのスピード感は結構読み応えがあります。

住む場所も転々と変え、とりあえず女を作ってみたいな、そんな飄々とした(しかし気骨がないとできないような)に、男であれば少しは憧れるものだと思います。

あと少しだけ、あと少しだけでもテキトーに生きてもいいかなって思える作品でした。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月29日に日本でレビュー済み
生きるためには、仕事を選ばず、どんな仕事にでも取り組んでみろ。

やってるうちに、自然と自分に最も合った、それでしか生きられない仕事に
落ち着くもんだ。
なんとかなる、なるようになる、という、不思議にホッとした気分にさせて
くれる本です。

原題は「Factotum」
「雑用係」、「何でも屋」という意味で、「何でもやれ!」の命令形だそうです。

著者のブコウスキーは語ったそうです。
「おれたちの社会では、選択の余地は誰にも与えられていない。八時間働くか、
飢えて死ぬかだ。社会にがんじがらめにされてて、みんな恐怖から働き続ける。
そこから逃れられるやつなんてどれだけいる?」(「訳者あとがき」より)

主人公で語り手の「おれ(ヘンリー・チナスキー)」は、職(職場)を転々と
します。
仕事を選んでいるわけでは全然ないのに、つぎつぎと「クビ」になるので、
職を求めて目まぐるしく場所を転々とせざるをえないのです。
酒と女も、少なからず「クビ」に影響しているようではありますが。

「おれ(ヘンリー・チナスキー)」の職(職場)履歴

11頁 鉄道貨物の操車場
13頁 雑誌の配送会社
16頁 新聞社の組版
28頁 バーの掃除夫
37頁 車部品の卸売店
48頁 地下鉄の構内での夜間のポスター交換
51頁 犬のビスケット工場
56頁 バーの掃除係
65頁 婦人服を扱う店の発送係
71頁 兼業の作家
89頁 億万長者の創作したオペラに歌詞(オペラの台本)をつける仕事
109頁 自転車倉庫の在庫管理と発送係
127頁 自動車部品の問屋
161頁 洋服屋の「よぶんなボールベアリング」
172頁 蛍光灯の取付器具の会社
182頁 タイムズ新聞社の保全と管理の用務員
202頁 自動車のブレーキ部品会社
206頁 イエロー・キャブ株式会社の運転手
217頁 グラフィック・チュブラ画材店の発送係
237頁 クリスマス用品専門会社の倉庫番
238頁 再び、蛍光灯の取付器具の会社(ザ・ハニービーム社)
243頁 ナショナル・ベーカリー・グッズ社の「ココナツ・マン」
245頁 ホテル・サンズでロブスターの積み下ろし係
252頁 「農場労働市場」 ベーカーズフィールドでのトマト摘み
257頁 「産業労働者」

なんという職の「転々」の繰り返し。

仕事にありつけないと、たちまち飢えて死にそうになる労働者たちの
姿と生きざま。
フィクションではなくても、
現実にこんな働き方をする人間と労働環境が実在するようです。

最低限の労働条件で働く人たちに目を向けた著者ブコウスキー。

日本社会にも、社会にがんじがらめにされてて、
職を失う恐怖から、死ぬほど「働き続ける」人たちがいます。
過労死するリスクを知りながら。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫版を買い、今回単行本で、再読しました。
個人的にはサリンジャーよりもこちらの方が読みやすく、共感できましたが、不思議と安心させられる本でもあります。不思議と安いバーボンが飲みたくなります。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「一人になれないと、おれは日ごとに弱っていく。別に孤独を自慢しているわけじゃない。孤独に頼ってるだけだ。」
44ページに出てくる文章ですが、ここを読んだ時点で私の中では読書は完結してしまって、後は文章と対峙するという感覚はなくなり、酒を飲みながら酒飲みの話を聞いているような気分で読み進めました。けっして明るい話題のお話ではないのですが、主人公の行動や態度にニヤニヤしながら、心持ちに共感しながら。

本作の中で主人公は酒を飲み続けます。酒飲み特有のグダグダ感は情景としては現れますが、文章は逆にスパッとしたもので、このあたりがブコウスキーに魅かれてしまうところなんでしょう。
職を転々として組織や社会に抗う姿を制度批判と捉える人もいるようですが、私はブコウスキーが自他の関係性をうまく整理できぬまま酒を片手に孤独に頼っていながら、いつか関係性を確立させたいと思っていると感じています。いいのか悪いのか、一部の女性にはもててしまうようで、暫定的な関係性でしばらく安定してしまうところもあるようですが。

孤独だとか依存だとか関係性だとか、酒だとか競馬だとか女だとか、ブコウスキーの小説で好きなところはいっぱいあるけれど、一番好きなのは文章。酔っぱらいのくせしてというのは失礼だけど、冷静で勢いにまかせている感じがなく、時として「え?」というところで切れる。酒飲みにあったリズム感なのかな。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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