「帯は恩田陸さんだし、なんか面白そうだけど昔の知らない作家さんだし、読み終えられるかなあ、短編集なら読めるかもなあ」と思いこれを買いました。
いや、面白かった。
一番心配していた「そもそも文章がわかりづらかったどうしよう」と言う点は軽々クリア。無知な私でもちゃんと理解できました。
しかしどう面白かったと描くべきか。
絵画やバレエや料理や俳句の描写がいい。
男同士(中年)のさりげない恋愛描写がいい。(オーバーな禁忌扱いもない、好きだ好きだ愛してるんだー!的熱いアピールもない)
女性にがっつり存在感あるのがいい(意地悪な女もいれば感情移入できる女もいる)。
こんな短編なのに、一人として「ぼくは平凡なサラリーマン」なんていない。ちゃんと皆に過去があって血縁関係があって葛藤がある。そしてそれに読みがいがある。
別短編集のコメントを皆川博子さんが書いてて納得。
皆川さんの短編も「こんな短い話でどれだけ話進ませるか」って印象あるわ。
とにかくいい作家さん見つけて嬉しいなあ。次は何買おう。
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紺青のわかれ (河出文庫) 文庫 – 2022/6/4
塚本邦雄
(著)
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同じ男に想いを寄せた姉弟、冥界に迷い込んだ男と禁忌を破った男、蒼に溺れる師弟、蠢く与那国蚕――愛と狂気の迷宮へといざなう十の物語。現代短歌の鬼才による傑作短篇集、ついに文庫化。
この重力、凄まじい。
この恍惚、素晴らしい。 ――恩田 陸
同じ男に想いを寄せた美術家姉弟の悲劇「月蝕」、冥界に迷い込んだ男と禁忌を破り囚われている男の束の間の交感「冥府燦爛」、師と共に蒼の世界を求めた青年に忍び寄る悪意「紺青のわかれ」――。秘めやかな愛に身を捧げ、儚い最期を迎える男たち。現代短歌の鬼才が精緻に煌びやかに織り上げた十の迷宮へようこそ。
【目次】
蘭
月蝕
秋鶯囀
冥府燦爛
聖父哀傷図
紺青のわかれ
見よ眠れる船を
与那国蚕は秋の贐
父さん鵞鳥嬉遊曲集
朝顔に我は飯食ふ男哉
解説 紺青世界の扉が開く 島内景二
この重力、凄まじい。
この恍惚、素晴らしい。 ――恩田 陸
同じ男に想いを寄せた美術家姉弟の悲劇「月蝕」、冥界に迷い込んだ男と禁忌を破り囚われている男の束の間の交感「冥府燦爛」、師と共に蒼の世界を求めた青年に忍び寄る悪意「紺青のわかれ」――。秘めやかな愛に身を捧げ、儚い最期を迎える男たち。現代短歌の鬼才が精緻に煌びやかに織り上げた十の迷宮へようこそ。
【目次】
蘭
月蝕
秋鶯囀
冥府燦爛
聖父哀傷図
紺青のわかれ
見よ眠れる船を
与那国蚕は秋の贐
父さん鵞鳥嬉遊曲集
朝顔に我は飯食ふ男哉
解説 紺青世界の扉が開く 島内景二
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2022/6/4
- 寸法10.5 x 1.2 x 14.9 cm
- ISBN-104309418937
- ISBN-13978-4309418933
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商品の説明
著者について
塚本邦雄(つかもと・くにお)
1920年生まれ。2005年没。歌人。51年、第1歌集『水葬物語』刊行、以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開。現代歌人協会賞、詩歌文学館賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞、現代短歌大賞など受賞。
1920年生まれ。2005年没。歌人。51年、第1歌集『水葬物語』刊行、以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開。現代歌人協会賞、詩歌文学館賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞、現代短歌大賞など受賞。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2022/6/4)
- 発売日 : 2022/6/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4309418937
- ISBN-13 : 978-4309418933
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 262,306位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2023年6月7日に日本でレビュー済み
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全ての点で私には合わず、3篇目の始めで読むのをやめました。
2022年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧仮名づかいや言葉が難しく、スマホで意味を調べながら読んでいます。ですがこれでもかなり読みやすく編集されているはずなので、改めて文庫化に感謝です。
現在のところ3篇しか読めておりませんが、レビューがなかったので取り急ぎ書いてみます(そのうち詳細かつ上手なレビュワーさんが現れるはずです……)。
私はもともと読書家ではない人間で、かつ塚本邦雄氏の作品を読むのもはじめてです、というのが前置き。
初見の感想としては、とにかく熱がすごい。湿っぽくて重くて息苦しい。調べながら読んでいることを差し引いても、読むのに気力体力を求められている気がします。
同性愛がひとつのテーマかと思うのですが、その相手がまた身近で、かつ女性も絡んできます。その女性がとっても美人で、多才で、男勝りで……
男性同士の話だから女性の描写がいい加減かと言うとそうでもなく、したたかで、たくましい。男性だから女性だから、などという次元ではなく、悪意を充分に孕んだ「人間」として平等に描かれているような気がしました。
加えて男性陣の「どうしようもなさ」の描き方がまた絶妙で、リアルなんです。
10篇読み終えた時にはどうなるんだろうと、頁をめくる度にドキドキさせられています。私はアラサーですが、生まれて初めての経験です。
なので他の小説作品もぜひ文庫化されると嬉しいです。『十二神将変』が読み終わり次第、歌人・塚本邦雄氏にも会いに行こうと思います。
グダグダレビューですが、読んでくださりありがとうございました。
現在のところ3篇しか読めておりませんが、レビューがなかったので取り急ぎ書いてみます(そのうち詳細かつ上手なレビュワーさんが現れるはずです……)。
私はもともと読書家ではない人間で、かつ塚本邦雄氏の作品を読むのもはじめてです、というのが前置き。
初見の感想としては、とにかく熱がすごい。湿っぽくて重くて息苦しい。調べながら読んでいることを差し引いても、読むのに気力体力を求められている気がします。
同性愛がひとつのテーマかと思うのですが、その相手がまた身近で、かつ女性も絡んできます。その女性がとっても美人で、多才で、男勝りで……
男性同士の話だから女性の描写がいい加減かと言うとそうでもなく、したたかで、たくましい。男性だから女性だから、などという次元ではなく、悪意を充分に孕んだ「人間」として平等に描かれているような気がしました。
加えて男性陣の「どうしようもなさ」の描き方がまた絶妙で、リアルなんです。
10篇読み終えた時にはどうなるんだろうと、頁をめくる度にドキドキさせられています。私はアラサーですが、生まれて初めての経験です。
なので他の小説作品もぜひ文庫化されると嬉しいです。『十二神将変』が読み終わり次第、歌人・塚本邦雄氏にも会いに行こうと思います。
グダグダレビューですが、読んでくださりありがとうございました。
2022年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
半年ばかり前に読んで、「こんな素晴らしい小説があったんだ。こんな凄い作家がいたんだ。」と、読み終えてうっとりしてしまった塚本邦雄の『十二神将変』(河出文庫)。期待半分、不安半分の気持ちで読み始めた本書でしたが、最初の数篇を読み終えてすでに、「この作品集も凄い。さすが、あの『十二神将変』を書いた作家の作品だけあるわ。酔いしれるわあ。」と、塚本ワールドの存分の読み心地を堪能していました。
旧仮名遣いで書かれた文章の字面の美しさ、これがまず凄いです。麻薬はやったことないのでこれは比喩として言うのですが、まるで麻薬のやうな恍惚感、くらくらする眩暈(めまい)感の味がします。文章を読んでいて。
一例を挙げれば、下記のような文章。だから、こういう文章がダメな人、苦手な方は、読まぬが無難かも。まあ、読んでいくうちに馴染み、「こういうのもいいんじゃないか」と、その文章の調べ、味わいに慣れてくる方も、きっといることでしょうけれど。
《人間嫌いの拗ね者(すねもの)が、此処(ここ)だけは別世界のぎりぎりまで宥(ゆる)しあふ密室、五日目が待遠しいやうな渇きは、さすがに照れて口には出さぬものの、爽やかなやうでどこかどろりとした心の繋(つなが)り、それも三年続くと喧嘩口調も馴合(なれあひ)で男同士の痴話めき、たまたま藜子(れいこ)でも居合すと手心加へねば邪推されかねぬ。》 p. 257
収録短篇は、全部で十篇。一文字ずつ増えていくタイトルが、遊び心のある洒落た趣向。見ごたえがあります。以下に、掲載初出年とともに記します。
蘭(らん、ふじばかま)1969年
月蝕(げっしょく)1969年
秋鶯囀(しゅうおうでん)1969年
冥府燦爛(めいふさんらん)1969年
聖父哀傷図(スタバト・パーテル)1970年
紺青のわかれ(こんじょうのわかれ)1970年
見よ眠れる船を(みよ、ねむれるふねを)
1971年
与那国蚕は秋の贐(よなくにさんは、あきのはなむけ)1971年
父さん鵞鳥嬉遊曲集(とうさんがちょうメヌエットしゅう)1971年
朝顔に我は飯食ふ男哉(あさがおにわれはめしくうおとこかな)1971年
巻末解説は、島内景ニ氏による「紺青世界の扉が開く」。塚本邦雄作品の味わい、中核となるものを言い得て妙の、なるほどと頷(うなづ)かされる解説文。これも素晴らしい。
旧仮名遣いで書かれた文章の字面の美しさ、これがまず凄いです。麻薬はやったことないのでこれは比喩として言うのですが、まるで麻薬のやうな恍惚感、くらくらする眩暈(めまい)感の味がします。文章を読んでいて。
一例を挙げれば、下記のような文章。だから、こういう文章がダメな人、苦手な方は、読まぬが無難かも。まあ、読んでいくうちに馴染み、「こういうのもいいんじゃないか」と、その文章の調べ、味わいに慣れてくる方も、きっといることでしょうけれど。
《人間嫌いの拗ね者(すねもの)が、此処(ここ)だけは別世界のぎりぎりまで宥(ゆる)しあふ密室、五日目が待遠しいやうな渇きは、さすがに照れて口には出さぬものの、爽やかなやうでどこかどろりとした心の繋(つなが)り、それも三年続くと喧嘩口調も馴合(なれあひ)で男同士の痴話めき、たまたま藜子(れいこ)でも居合すと手心加へねば邪推されかねぬ。》 p. 257
収録短篇は、全部で十篇。一文字ずつ増えていくタイトルが、遊び心のある洒落た趣向。見ごたえがあります。以下に、掲載初出年とともに記します。
蘭(らん、ふじばかま)1969年
月蝕(げっしょく)1969年
秋鶯囀(しゅうおうでん)1969年
冥府燦爛(めいふさんらん)1969年
聖父哀傷図(スタバト・パーテル)1970年
紺青のわかれ(こんじょうのわかれ)1970年
見よ眠れる船を(みよ、ねむれるふねを)
1971年
与那国蚕は秋の贐(よなくにさんは、あきのはなむけ)1971年
父さん鵞鳥嬉遊曲集(とうさんがちょうメヌエットしゅう)1971年
朝顔に我は飯食ふ男哉(あさがおにわれはめしくうおとこかな)1971年
巻末解説は、島内景ニ氏による「紺青世界の扉が開く」。塚本邦雄作品の味わい、中核となるものを言い得て妙の、なるほどと頷(うなづ)かされる解説文。これも素晴らしい。