若き日の管にヨーロッパ(もちろん自然地理的概念としてのそれではない)
に対する怒りが刻まれていった経緯が、刻まれている書物。
スピヴァクやT.ミンハのようなポストコロニアル理論の理論家を
取り上げた文章も収められていたりして、難解というわけではないけど
やや硬派な印象を与える断片が多い。
後年のテクストではこうした怒りの感情は消えないにしても後景に退いていくので、
詩人然とした普段いつもの管啓次郎とは別の顔が見られた気がした。
とはいえ「旅」「動物」など、おなじみのテーマは出揃っていて
風通しは良好、さわやかな読後感だ。
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狼が連れだって走る月 (河出文庫) 文庫 – 2012/1/7
管 啓次郎
(著)
旅する詩人思想家の不滅の名著。土地の精霊たちを言葉と記憶に呼び覚ましながら、その彼方に新たな世界の魅惑と文学の力を見出す輝かしく美しい詩と思考の奇蹟。序文・よしもとばなな。
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2012/1/7
- ISBN-104309411274
- ISBN-13978-4309411279
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商品の説明
著者について
1958年生まれ。『斜線の旅』で読売文学賞受賞。著書『本は読めないものだから心配するな』『コヨーテ読書』、詩集『Agend’Ars アジャンダルス』、訳書にエイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2012/1/7)
- 発売日 : 2012/1/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 346ページ
- ISBN-10 : 4309411274
- ISBN-13 : 978-4309411279
- Amazon 売れ筋ランキング: - 277,916位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,069位河出文庫
- - 8,576位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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詩人、翻訳者、比較文学者。明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授。著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』『トロピカル・ゴシップ』『コヨーテ読書』『オムニフォン』『ホノルル、ブラジル』『本は読めないものだから心配するな』『斜線の旅』『Agend'Ars』、そして小池桂一との共著『野生哲学』がある。最近は詩人として他ジャンルのアーティスト(画家の佐々木愛、村山修二郎、音楽家のAyuoら)たちとの協同にとりくんでいる。
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