石井先生のセンスの良さ、
人としての感受性の鋭さ、優しさが詰まった本。
ある程度余裕がある時に読むとより一層心にしみると思う。
パリは石井先生のいた頃よりも随分と世知辛くはなっているけど
石井先生の描写した建物のほとんどはそのまま残っていて
この本を読んでからパリを歩くと感慨深いものがある。
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女ひとりの巴里ぐらし (河出文庫) 文庫 – 2011/11/5
石井 好子
(著)
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まだキャバレー文化華やかな1950年代のパリ、モンマルトルで1年間主役をはった著者の自伝的エッセイ。楽屋での芸人たちの悲喜交々、下町風情の残る街での暮らしぶりを生き生きと綴る。解説=鹿島茂
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2011/11/5
- 寸法10.7 x 1.2 x 15 cm
- ISBN-104309411169
- ISBN-13978-4309411163
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商品の説明
著者について
1922年東京生まれ。52年、パリでシャンソン歌手としてデビュー。世界各国の舞台に出演し、帰国後は歌手、エッセイストとして活躍した。最新刊は『私の小さなたからもの』。2010年逝去。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2011/11/5)
- 発売日 : 2011/11/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 199ページ
- ISBN-10 : 4309411169
- ISBN-13 : 978-4309411163
- 寸法 : 10.7 x 1.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 289,469位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,115位河出文庫
- - 13,376位楽譜・スコア・音楽書 (本)
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トップレビュー
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2020年4月27日に日本でレビュー済み
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石井好子さんの本が好きで、ほとんどを愛読しています。
石井さんの本によく出てくるお料理のシーンは少ないですが、石井さんの憧れから始まる恋心の思い出や、パリで音楽活動をしている様子が手にとるようにわかり、興味深い一冊でした。
石井さんの本によく出てくるお料理のシーンは少ないですが、石井さんの憧れから始まる恋心の思い出や、パリで音楽活動をしている様子が手にとるようにわかり、興味深い一冊でした。
2018年12月20日に日本でレビュー済み
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50年代のシャンソンのステージをみているようなパリで暮らしているような感覚になり読んでいると幸せな気分になりました。
2017年10月27日に日本でレビュー済み
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冒頭「女の部屋」から、パリ・モンマルトルに居るような、さながらフランス映画を観ているような錯覚を覚えました。部屋の窓から見えるノートルダムの塔、窓に吸い込まれて行く煙草の煙、物思いに耽る義姉のとみ子。散らかり放題の石井さんの屋根裏部屋。動く度ゴトゴト音が鳴るエレベーター。これぞ、花の都「パリ」の姿ではないでしょうか。
是非部屋のBGMをシャンソンにしてその中で読んでほしい一冊です。石井さんの作品の中では1番パリを感じる作品。来週パリを訪れる予定があるので一緒に持って行こうと思います。
是非部屋のBGMをシャンソンにしてその中で読んでほしい一冊です。石井さんの作品の中では1番パリを感じる作品。来週パリを訪れる予定があるので一緒に持って行こうと思います。
2017年2月10日に日本でレビュー済み
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産後に、息抜きの読書用に購入。
ちょっとじぶんの時間がある時などにささっとよめました。
産後に行くことができるはずもないフランスと、なれるはずもないシャンソン歌手になったかのように楽しんで読めました。
ちょっとじぶんの時間がある時などにささっとよめました。
産後に行くことができるはずもないフランスと、なれるはずもないシャンソン歌手になったかのように楽しんで読めました。
2012年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰もがそうだと思いますが、石井好子といえば「オムレツ」「お料理エッセイ」というイメージが強い。
でもこの作品では1950年代のパリで必死に夢と取り組む姿が描かれ、とても強く感銘を受けました。
「巴里の空の下・・・」にも出てくるリュシエンヌも登場しますが、もっと深い人間関係やとりまく環境を知ることができます。キャバレーという特殊な仕事に生きる女性は強く、たくましく、どこか哀しいような・・・
何より1950年代のパリ・キャバレーのレビュなど、かなり詳しく記されていて、それもかなり興味深い。これは実際に働いていた方でないと描けない世界です。
そして、石井好子さんという1人の日本人女性があの時代に既に海外でこれだけの活躍をしていたのだというのはすごい。
料理エッセイで石井好子さんに興味を持ったのならば絶対読むべき!
私はとっても感動しました。
でもこの作品では1950年代のパリで必死に夢と取り組む姿が描かれ、とても強く感銘を受けました。
「巴里の空の下・・・」にも出てくるリュシエンヌも登場しますが、もっと深い人間関係やとりまく環境を知ることができます。キャバレーという特殊な仕事に生きる女性は強く、たくましく、どこか哀しいような・・・
何より1950年代のパリ・キャバレーのレビュなど、かなり詳しく記されていて、それもかなり興味深い。これは実際に働いていた方でないと描けない世界です。
そして、石井好子さんという1人の日本人女性があの時代に既に海外でこれだけの活躍をしていたのだというのはすごい。
料理エッセイで石井好子さんに興味を持ったのならば絶対読むべき!
私はとっても感動しました。
2015年1月21日に日本でレビュー済み
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面白かった!エッセイとしては最高の部類に入ると個人的に思うくらい。お料理に特化したエッセイとは違う、パリでの毎日のエネルギーが伝わる様な素晴らしい文章だと思う
2018年12月26日に日本でレビュー済み
こんなに迫力のあるエッセイを読んだことがない。
50年代のパリの空気、匂い、キャバレーに働く人々が目の前にあるかのように感じられる。
冒頭のムルジとの淡い恋心から始まり全ての描写から目が離せない。
石井さんは花の都パリの最盛期のキャバレーで働いており、当時の海外の要人や銀幕のスターがモンマルトルのキャバレーに遊びにきていたとは、なんと華やかな時代だったのだろう。
ジャコメッティがカフェで石井さんの隣で弱音を吐いているところなんて本当に信じられない。石井さんから見たジャコメッティの生々しい生き様を知ることができるなんて貴重な本だ。
シャンソン大会本番を終えてのニースでの静養の様子は明るい太陽と軽やかな風とキラキラした海を感じ、石井さんの満喫している気持ちが存分に伝わって来る。
芸能界の闇や、芸人の生活の大変さもよくわかる。
そして石井さんがナチュリストから去るところは感情移入してしまい、涙を流しながら読んだ。
石井好子はお料理研究家、歌手の肩書にも増して確かな随筆家だと思う。
50年代のパリの空気、匂い、キャバレーに働く人々が目の前にあるかのように感じられる。
冒頭のムルジとの淡い恋心から始まり全ての描写から目が離せない。
石井さんは花の都パリの最盛期のキャバレーで働いており、当時の海外の要人や銀幕のスターがモンマルトルのキャバレーに遊びにきていたとは、なんと華やかな時代だったのだろう。
ジャコメッティがカフェで石井さんの隣で弱音を吐いているところなんて本当に信じられない。石井さんから見たジャコメッティの生々しい生き様を知ることができるなんて貴重な本だ。
シャンソン大会本番を終えてのニースでの静養の様子は明るい太陽と軽やかな風とキラキラした海を感じ、石井さんの満喫している気持ちが存分に伝わって来る。
芸能界の闇や、芸人の生活の大変さもよくわかる。
そして石井さんがナチュリストから去るところは感情移入してしまい、涙を流しながら読んだ。
石井好子はお料理研究家、歌手の肩書にも増して確かな随筆家だと思う。