本の内容はサッカーファンを対象にしたサッカーの戦術書というより、モウリーニョのイタリア任期一年目を振り返り、著者なりの意見を加えたドキュメンタリーチック(モウリーニョ版情熱大陸みたいな)構成になっています。
具体的な方法というよりかは、ある一貫したフィロソフィーをチームに浸透させることを目的とし、それに対する彼の姿勢が描かれている。
彼が他チーム関係者、マスコミにとる攻撃的な言動を発することは、チームの結束力をより強固なものとし、また、彼自身の人間的な魅力にとりつかれるモウリーニョ信者を増やすことにもつながる。
また、「自分の仕事に取り組む時は誰に対しても何に対しても恐れを抱くことはできない。リスクを怖がってはならない」とモウリーニョは言っており、スポーツという激烈な競争社会において成功を収めることがどれほど凄いことなのかということを読者に感じさせてくれます。
自分はスポーツでは公平性を重んじるべきだという考えであることもあって、どちらかというとモウリーニョには批判的な立場であったのですが、この本を読むことで彼の人間としての魅力、生き方、リーダーシップに深く感銘を受けることになりました。
今現在、レアルでのモウリーニョは金銭面で屈託することもなく、次から次へと各リーグの有力選手を青田買いし、使えないと判断すると飼い殺しも辞さない、冷徹、ヒールであるという見方のほうが多数を占めますが、この本でモウリーニョが見せる暴虐で攻撃的な彼の言動、行動というのが貫徹した彼の勝利哲学に基づくものであり、モウリーニョなりのロジックに従って展開されているのだなということが本書を読むことで実感できると思います。
最後に本書で一番気に入ったモウリーニョのフレーズを一言
「私は私の哲学とともにイタリアに来て私の哲学とともに去るだろう。イタリアサッカーが私を変えることは決してない。」
これはしびれました(笑)
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モウリーニョの流儀 単行本 – 2009/9/3
片野道郎
(著)
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「自分が世界一の監督だとは思わない。しかし、私以上の監督がいるとも思わない」世界で最も注目を集めるサッカー指揮官の常勝メソッドを、イタリア在住の日本人ジャーナリストが徹底分析。
目次
第1章 モウリーニョ見参
第2章 イタリアという洗礼
第3章 4-3-3の挫折
第4章 イタリアでの飛躍とヨーロッパでの躓き 第5章 最も長くナーヴァスな2週間
第6章 スクデットへの道
著者紹介
片野道郎――ジャーナリスト、翻訳家。
1962年仙台市生まれ。東京都立大学人文学部卒。1995年よりイタリア、ピエモンテ州アレッサンドリア在住。海外サッカー専門誌を主な舞台に、ピッチ上で起こる純スポーツ的な事象にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げ、イタリアサッカーの魅力と奥深さを多角的に伝えている。『天の扉 ロベルト・バッジョ自伝』(潮出版社)、『セリエAに挑んだ男たち』(朝日新聞出版)、『NAKATA』(朝日文庫)など訳書多数。
目次
第1章 モウリーニョ見参
第2章 イタリアという洗礼
第3章 4-3-3の挫折
第4章 イタリアでの飛躍とヨーロッパでの躓き 第5章 最も長くナーヴァスな2週間
第6章 スクデットへの道
著者紹介
片野道郎――ジャーナリスト、翻訳家。
1962年仙台市生まれ。東京都立大学人文学部卒。1995年よりイタリア、ピエモンテ州アレッサンドリア在住。海外サッカー専門誌を主な舞台に、ピッチ上で起こる純スポーツ的な事象にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げ、イタリアサッカーの魅力と奥深さを多角的に伝えている。『天の扉 ロベルト・バッジョ自伝』(潮出版社)、『セリエAに挑んだ男たち』(朝日新聞出版)、『NAKATA』(朝日文庫)など訳書多数。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2009/9/3
- ISBN-104309271324
- ISBN-13978-4309271323
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2009/9/3)
- 発売日 : 2009/9/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4309271324
- ISBN-13 : 978-4309271323
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2021年10月4日に日本でレビュー済み
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モウリーニョの監督として残した結果の一部が分かった気がした。
規律を重んじ、メディアであろうと売られた喧嘩は必ず買う。心のタフさを感じました。
日本人にはあまり居ないタイプだと思います。
人を率いる時や自分に火を付けたい時に読み返すと良いかも
規律を重んじ、メディアであろうと売られた喧嘩は必ず買う。心のタフさを感じました。
日本人にはあまり居ないタイプだと思います。
人を率いる時や自分に火を付けたい時に読み返すと良いかも
2016年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いくつかの企業でマネージャー的なポジションで働いてきましたが、チームのメンバーとの関係で悩んだ際はいつもこの本に書かれているモウリーニョの振る舞いを思い出してきました。
インテル後のレアルマドリードでのゴタゴタはありましたが、チェルシーでモウリーニョを慕っていたメンバーとのやり取りや、ジェラードとのエピソードを知る度にやはり彼の類稀なるマネージャーとしての資質を感じずにはいられません。
チームのメンバーをプレッシャーから解放する方法や、離れていくメンバーとの関わりなど、感動的かつ学びの多いエピソードが満載で、チームマネージメントの教科書として何度も読み返したくなる1冊だと思います。
インテル後のレアルマドリードでのゴタゴタはありましたが、チェルシーでモウリーニョを慕っていたメンバーとのやり取りや、ジェラードとのエピソードを知る度にやはり彼の類稀なるマネージャーとしての資質を感じずにはいられません。
チームのメンバーをプレッシャーから解放する方法や、離れていくメンバーとの関わりなど、感動的かつ学びの多いエピソードが満載で、チームマネージメントの教科書として何度も読み返したくなる1冊だと思います。
2015年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インテル時代のモウリーニョの流れをまとめただけ。ある意味その時の機微を知れる貴重な本だけど、リーダーノウハウのつもりで読むと肩透かし。
2013年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ジョゼ・モウリーニョ」と比べると、本書の方がモウリーニョのサッカー論について詳しく書かれているし、あちらこちらで起こる事件もスリリングだし、現役ビッグネームやビッグクラブの名前も頻繁に出てくる。
また、ポルト時代の様な右肩上がりのサクセスストーリーではなく、挫折するような場面も描かれている。
また、ポルト時代の様な右肩上がりのサクセスストーリーではなく、挫折するような場面も描かれている。
2010年12月15日に日本でレビュー済み
著者はあとがきで、この本の趣旨は、
「イタリアというフィルターを通して見えてくるモウリーニョ
という監督の卓越性と革新性」を描き出すと同時に、「モウリ
ーニョというフィルターを通して見るイタリアサッカーの現在」を
伝えることだと書いていた。これは成功していると思う。
特に好感をもったのは、一番重要なモウリーニョの発言をはじめ、
まず、正確な事実をきちんと、わかりやすくまとめて伝えている点だ。
著者はイタリア在住歴が長いだけあって、モウリーニョに関する
イタリアの記事を豊富に紹介し、当時の試合状況や結果についても
要領良くまとめて紹介した上で、自分の見解を加えている。
ヨーロッパのスポーツジャーナリズムの良い点が身についている印象が
あり、一部の日本のスポーツ記事に見られるような、主張の根拠となる
事実をきちんと示せていない感傷的な文章や、「俺のサッカー論を聞け!」
的な、自己顕示にまみれたウンチクとは本書は無縁だ。また、本書は
いわゆる自己啓発系の本ではないので、その点も安心していい。もちろん、
モウリーニョから学ぶことは多いのだが。
L.ローレンスの『ジョゼ・モウリーニョ』も、とても良かったが、
記述がやや冗長なところがあったので、むしろ、この片野氏のイタリア編
のほうがよく書けているのではないかと思った。イタリア人のサッカー観や
イタリアメディアの世界を垣間見ることができたのも面白かった。
本書とローレンスの本で、モウリーニョのポルトガル時代とイタリア
時代を知ることができたので、次はイングランド時代の本が読みたい。
「イタリアというフィルターを通して見えてくるモウリーニョ
という監督の卓越性と革新性」を描き出すと同時に、「モウリ
ーニョというフィルターを通して見るイタリアサッカーの現在」を
伝えることだと書いていた。これは成功していると思う。
特に好感をもったのは、一番重要なモウリーニョの発言をはじめ、
まず、正確な事実をきちんと、わかりやすくまとめて伝えている点だ。
著者はイタリア在住歴が長いだけあって、モウリーニョに関する
イタリアの記事を豊富に紹介し、当時の試合状況や結果についても
要領良くまとめて紹介した上で、自分の見解を加えている。
ヨーロッパのスポーツジャーナリズムの良い点が身についている印象が
あり、一部の日本のスポーツ記事に見られるような、主張の根拠となる
事実をきちんと示せていない感傷的な文章や、「俺のサッカー論を聞け!」
的な、自己顕示にまみれたウンチクとは本書は無縁だ。また、本書は
いわゆる自己啓発系の本ではないので、その点も安心していい。もちろん、
モウリーニョから学ぶことは多いのだが。
L.ローレンスの『ジョゼ・モウリーニョ』も、とても良かったが、
記述がやや冗長なところがあったので、むしろ、この片野氏のイタリア編
のほうがよく書けているのではないかと思った。イタリア人のサッカー観や
イタリアメディアの世界を垣間見ることができたのも面白かった。
本書とローレンスの本で、モウリーニョのポルトガル時代とイタリア
時代を知ることができたので、次はイングランド時代の本が読みたい。
2010年3月17日に日本でレビュー済み
「本書は、いまサッカー監督として世界で最も大きな注目と評価を集めているジョゼ・
モウリーニョがイタリアの名門クラブ・インテルの監督に就任した1年目のシーズンを、
ニュートラルな立場から観察し描いたノンフィクションである」。
就任会見冒頭「私は“スペシャル・ワン”ではない」と滑らかなイタリア語で宣言する
ことをもってはじめられたモウリーニョの08‐09シーズンにおける奮闘ぶりを、時に
あまりに刺激的な彼の語録を中心にして、戦術論やサッカー理論を織り交ぜながら、
スピーディーに展開した一冊。
こうして彼の言行録をまとめて読むことを通じて再認させられるのは、首尾一貫して
論理的な人物が、そのあまりの愚直さゆえにかえって奇妙に映ってしまう、という現実。
確かに彼の言動はしばしばあまりに傲岸不遜で、しかし、その根底にあるものは絶えず
「スペシャルなクラブにおいては、監督はそのほんの一部分に過ぎない」とする組織への
忠誠心。然ればこそ、チームのためにベストを尽くさぬ選手に対しては厳格に接するし、
最善の成果を勝ち取るためとあらば自らの信じたシステムも棚上げする。たとえそれが
イタリアの半ば慣習であったとしても、チームのためにならないと思えば、メディアとの
友達付き合いも拒絶する。非常に常識的かつ合理的なアプローチに違いない、しかし
それを突き詰めれば、どうしたわけか、その者は異端視されてしまう。
「ニュートラルな立場」との筆者の自負とは裏腹に、あまりに分かり易すぎる勧善懲悪の
聖人伝に陥ってしまっているとの感が少なからずしないこともない、もっとも、イタリアの
メディアに比べれば、という補語さえ加えれば、十二分に首肯させられるものではあるが。
例えば戦術家としてチームに「プレー原則」を十全に浸透させられなかったことに対する
批判が若干甘いように見えるし、メディアを介したプロレス的なマッチポンプなのだから、
もう少し相手なりの事情への配慮を筆者なりに払ってやってもいいような気はする。
しかしこの男、やはり「スペシャル・ワン」に違いない。「私は自分がナンバー1だとは
思わない。……だが、これほど困難で競争の激しい世界を生き抜いていくのに、自分より
優秀な監督がいると考えることはできない。自分の仕事に取り組むときには、誰に対しても
何に対しても恐れを抱くことは許されない。リスクを冒すことを怖がってはならない」。
これぞ稀代のモティヴェーターのかくある所以。本書自体には確かにサッカーを見ない
人間には理解不能な記述もあるだろう。しかし「モウリーニョの言葉」には、そんな知識の
壁を超えてなお、引きつけられずにはいられない華がある。
モウリーニョがイタリアの名門クラブ・インテルの監督に就任した1年目のシーズンを、
ニュートラルな立場から観察し描いたノンフィクションである」。
就任会見冒頭「私は“スペシャル・ワン”ではない」と滑らかなイタリア語で宣言する
ことをもってはじめられたモウリーニョの08‐09シーズンにおける奮闘ぶりを、時に
あまりに刺激的な彼の語録を中心にして、戦術論やサッカー理論を織り交ぜながら、
スピーディーに展開した一冊。
こうして彼の言行録をまとめて読むことを通じて再認させられるのは、首尾一貫して
論理的な人物が、そのあまりの愚直さゆえにかえって奇妙に映ってしまう、という現実。
確かに彼の言動はしばしばあまりに傲岸不遜で、しかし、その根底にあるものは絶えず
「スペシャルなクラブにおいては、監督はそのほんの一部分に過ぎない」とする組織への
忠誠心。然ればこそ、チームのためにベストを尽くさぬ選手に対しては厳格に接するし、
最善の成果を勝ち取るためとあらば自らの信じたシステムも棚上げする。たとえそれが
イタリアの半ば慣習であったとしても、チームのためにならないと思えば、メディアとの
友達付き合いも拒絶する。非常に常識的かつ合理的なアプローチに違いない、しかし
それを突き詰めれば、どうしたわけか、その者は異端視されてしまう。
「ニュートラルな立場」との筆者の自負とは裏腹に、あまりに分かり易すぎる勧善懲悪の
聖人伝に陥ってしまっているとの感が少なからずしないこともない、もっとも、イタリアの
メディアに比べれば、という補語さえ加えれば、十二分に首肯させられるものではあるが。
例えば戦術家としてチームに「プレー原則」を十全に浸透させられなかったことに対する
批判が若干甘いように見えるし、メディアを介したプロレス的なマッチポンプなのだから、
もう少し相手なりの事情への配慮を筆者なりに払ってやってもいいような気はする。
しかしこの男、やはり「スペシャル・ワン」に違いない。「私は自分がナンバー1だとは
思わない。……だが、これほど困難で競争の激しい世界を生き抜いていくのに、自分より
優秀な監督がいると考えることはできない。自分の仕事に取り組むときには、誰に対しても
何に対しても恐れを抱くことは許されない。リスクを冒すことを怖がってはならない」。
これぞ稀代のモティヴェーターのかくある所以。本書自体には確かにサッカーを見ない
人間には理解不能な記述もあるだろう。しかし「モウリーニョの言葉」には、そんな知識の
壁を超えてなお、引きつけられずにはいられない華がある。
2012年1月13日に日本でレビュー済み
インテルの監督としてセリエにやって来た、ジョゼ・モウリーニョの一年目の記録です。
本人や関係者の発言をとり上げながら、就任からスクデット獲得までを振り返ります。
そこに書かれているのは、強烈な自負心を発露させイタリアの流儀と対立ながらも、挫折という現実には粛々と対処し、そして結果を出す''スペシャル・ワン'≠フ姿。
よく整理されて書かれており、当時を知る人にも、知りたい人にもオススメ出来る良書だと思います。
後にインテルがクラブ史上初の三冠を手に入れることを念頭に読めば、この上なく痛快なサクセス・ストーリーとしても読むことが出来ます。
また、モウリーニョと何度となく舌戦を繰り広げたクラウディオ・ラニエーリが現在(2012.01.13)インテルの監督を務めているのは皮肉というか、本とは別のところで面白いです。
本当におすすめ。
続きも出して欲しいくらいです
マドリー就任までを書いた話、みたいな。
本人や関係者の発言をとり上げながら、就任からスクデット獲得までを振り返ります。
そこに書かれているのは、強烈な自負心を発露させイタリアの流儀と対立ながらも、挫折という現実には粛々と対処し、そして結果を出す''スペシャル・ワン'≠フ姿。
よく整理されて書かれており、当時を知る人にも、知りたい人にもオススメ出来る良書だと思います。
後にインテルがクラブ史上初の三冠を手に入れることを念頭に読めば、この上なく痛快なサクセス・ストーリーとしても読むことが出来ます。
また、モウリーニョと何度となく舌戦を繰り広げたクラウディオ・ラニエーリが現在(2012.01.13)インテルの監督を務めているのは皮肉というか、本とは別のところで面白いです。
本当におすすめ。
続きも出して欲しいくらいです
マドリー就任までを書いた話、みたいな。