立ち読みから即購入しました。
少女や女性のみのこの手の本はよくありますが、連作短編の構成で同じ舞台でも章ごとに主人公が変わることで、初期の主人公のザン(物語なのですが自伝的要素が強いので以下便宜上作者のザンと明記します)のみの不満や文句の小説ではないところが流石現代作家。
表紙を一見するとよくある女性であることの不満「のみ」の作者の主張かと思いましたが、ネット画像だと分かりにくいのですが装丁カバーが半透明になってて素敵です。
これは色々なボイスが合わさることを表現ひた装丁とTwitter装丁者で知りました。プロだ…。
翻訳が直訳では、との指摘もありますが実際文体的に読みにくい箇所を私も感じました。
しかし少し読み進めると直訳特有のものではないとすぐにわかります。
作者ザンの癖が如実に出てたからです。
作者が詩人ということもありこの文体自体も「単なる文句ではなく、彼女の母、祖母、家族視点を時には厳しく、厳しいゆえに理解(許しではないのがまた凄い)する構成」は他の作家ではなかなか読めないいい意味で現代文学です。
私小説に見せかけた全体像や人物に読者をのめり込ませる小説はそうそう海外文学でもなく(特に女性が主人公の場合)同性である私は近年ない位のめり込みました。
私小説で説教的なのでは、と手が出せない方に特に読まれて欲しいです。なによりザンの次の翻訳が読みたい。
翻訳のやり過ぎない文章外の注釈も素晴らしかった。
あとがきにもありましたが私が読んでる時に想像したより原文はさらに癖があるようです。
これをここまで読みやすく、それでいてザンの文体の魅力を損なわない翻訳に賞賛を送りたいです。
また相当難易度の高そうであろうこの作品を翻訳し出版された勇気に感嘆します。
構成力がありつつ少女、女性の「説教的ではない」エモさも充分兼ねてる文学は数少ないので、私小説的なのでは、と嫌厭されてる方に手をとって欲しい。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥3,245¥3,245 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥3,245¥3,245 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥206¥206 税込
配送料 ¥240 5月15日-17日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
¥206¥206 税込
配送料 ¥240 5月15日-17日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
サワー・ハート 単行本 – 2021/8/25
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥3,245","priceAmount":3245.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"3,245","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"YXgZLhV4vxQbRmIh2%2BHw%2Bx%2ByOQlgcZcwEpDE4dGiTodlAP1HIrQd00cCdB%2FWdmkm6gmppflj9cgmmOB%2FPG%2FSKnkTUWqMogKZr1y9xVVeYYRArLpRoNSv4K0jzsAdvF%2F6w7vX9cuYtIU%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥206","priceAmount":206.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"206","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"YXgZLhV4vxQbRmIh2%2BHw%2Bx%2ByOQlgcZcw6G%2BVOvPjkG62yECZeBHqR5ftzTZkYtUFGfTQKEbILnWIRk40DKTzdLNhYaCOPqVeeN5vBbmn%2FEXgNVgo2G%2FBXjR%2B9Ts%2FM6r8aQP8d1UBDs%2FidUr5dGFtvIimC3T5%2FTxbM7InrwqwKnxzrZ6EVLOJPQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
毎朝起きるとゴキブリまみれ、残飯を求めゴミ箱に飛び込む──。注目のアジア系アメリカ作家が描く、
上海からニューヨークへ移住した極貧一家で育つ少女のダークでコミカルな連作短編集。
上海からニューヨークへ移住した極貧一家で育つ少女のダークでコミカルな連作短編集。
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2021/8/25
- 寸法13.5 x 2.1 x 19.1 cm
- ISBN-104309208371
- ISBN-13978-4309208374
商品の説明
著者について
ジェニー・ザン
1983年上海生まれ。ニューヨーク育ち、ニューヨーク在住の詩人・作家。スタンフォード大学卒業。
中国系アメリカ人移民としてのアイデンティティーや経験を主なテーマに執筆活動を続け、注目を集めている。
小澤身和子 翻訳者。「クーリエ・ジャポン」の編集者を務めた後、取材コーディネーター及び通訳として海外メディアの日本取材に携わる。訳書に『アメリカ死にかけ物語』『これからのヴァギナの話をしよう』などがある。
1983年上海生まれ。ニューヨーク育ち、ニューヨーク在住の詩人・作家。スタンフォード大学卒業。
中国系アメリカ人移民としてのアイデンティティーや経験を主なテーマに執筆活動を続け、注目を集めている。
小澤身和子 翻訳者。「クーリエ・ジャポン」の編集者を務めた後、取材コーディネーター及び通訳として海外メディアの日本取材に携わる。訳書に『アメリカ死にかけ物語』『これからのヴァギナの話をしよう』などがある。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2021/8/25)
- 発売日 : 2021/8/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 352ページ
- ISBN-10 : 4309208371
- ISBN-13 : 978-4309208374
- 寸法 : 13.5 x 2.1 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 820,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 67,194位文芸作品
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中5つ
5つのうち5つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
イメージ付きのレビュー
5 星
複雑な作品構成、説教的ではない文学に賛辞を
立ち読みから即購入しました。少女や女性のみのこの手の本はよくありますが、連作短編の構成で同じ舞台でも章ごとに主人公が変わることで、初期の主人公のザン(物語なのですが自伝的要素が強いので以下便宜上作者のザンと明記します)のみの不満や文句の小説ではないところが流石現代作家。表紙を一見するとよくある女性であることの不満「のみ」の作者の主張かと思いましたが、ネット画像だと分かりにくいのですが装丁カバーが半透明になってて素敵です。これは色々なボイスが合わさることを表現ひた装丁とTwitter装丁者で知りました。プロだ…。翻訳が直訳では、との指摘もありますが実際文体的に読みにくい箇所を私も感じました。しかし少し読み進めると直訳特有のものではないとすぐにわかります。作者ザンの癖が如実に出てたからです。作者が詩人ということもありこの文体自体も「単なる文句ではなく、彼女の母、祖母、家族視点を時には厳しく、厳しいゆえに理解(許しではないのがまた凄い)する構成」は他の作家ではなかなか読めないいい意味で現代文学です。私小説に見せかけた全体像や人物に読者をのめり込ませる小説はそうそう海外文学でもなく(特に女性が主人公の場合)同性である私は近年ない位のめり込みました。私小説で説教的なのでは、と手が出せない方に特に読まれて欲しいです。なによりザンの次の翻訳が読みたい。翻訳のやり過ぎない文章外の注釈も素晴らしかった。あとがきにもありましたが私が読んでる時に想像したより原文はさらに癖があるようです。これをここまで読みやすく、それでいてザンの文体の魅力を損なわない翻訳に賞賛を送りたいです。また相当難易度の高そうであろうこの作品を翻訳し出版された勇気に感嘆します。構成力がありつつ少女、女性の「説教的ではない」エモさも充分兼ねてる文学は数少ないので、私小説的なのでは、と嫌厭されてる方に手をとって欲しい。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年2月23日に日本でレビュー済み
立ち読みから即購入しました。
少女や女性のみのこの手の本はよくありますが、連作短編の構成で同じ舞台でも章ごとに主人公が変わることで、初期の主人公のザン(物語なのですが自伝的要素が強いので以下便宜上作者のザンと明記します)のみの不満や文句の小説ではないところが流石現代作家。
表紙を一見するとよくある女性であることの不満「のみ」の作者の主張かと思いましたが、ネット画像だと分かりにくいのですが装丁カバーが半透明になってて素敵です。
これは色々なボイスが合わさることを表現ひた装丁とTwitter装丁者で知りました。プロだ…。
翻訳が直訳では、との指摘もありますが実際文体的に読みにくい箇所を私も感じました。
しかし少し読み進めると直訳特有のものではないとすぐにわかります。
作者ザンの癖が如実に出てたからです。
作者が詩人ということもありこの文体自体も「単なる文句ではなく、彼女の母、祖母、家族視点を時には厳しく、厳しいゆえに理解(許しではないのがまた凄い)する構成」は他の作家ではなかなか読めないいい意味で現代文学です。
私小説に見せかけた全体像や人物に読者をのめり込ませる小説はそうそう海外文学でもなく(特に女性が主人公の場合)同性である私は近年ない位のめり込みました。
私小説で説教的なのでは、と手が出せない方に特に読まれて欲しいです。なによりザンの次の翻訳が読みたい。
翻訳のやり過ぎない文章外の注釈も素晴らしかった。
あとがきにもありましたが私が読んでる時に想像したより原文はさらに癖があるようです。
これをここまで読みやすく、それでいてザンの文体の魅力を損なわない翻訳に賞賛を送りたいです。
また相当難易度の高そうであろうこの作品を翻訳し出版された勇気に感嘆します。
構成力がありつつ少女、女性の「説教的ではない」エモさも充分兼ねてる文学は数少ないので、私小説的なのでは、と嫌厭されてる方に手をとって欲しい。
少女や女性のみのこの手の本はよくありますが、連作短編の構成で同じ舞台でも章ごとに主人公が変わることで、初期の主人公のザン(物語なのですが自伝的要素が強いので以下便宜上作者のザンと明記します)のみの不満や文句の小説ではないところが流石現代作家。
表紙を一見するとよくある女性であることの不満「のみ」の作者の主張かと思いましたが、ネット画像だと分かりにくいのですが装丁カバーが半透明になってて素敵です。
これは色々なボイスが合わさることを表現ひた装丁とTwitter装丁者で知りました。プロだ…。
翻訳が直訳では、との指摘もありますが実際文体的に読みにくい箇所を私も感じました。
しかし少し読み進めると直訳特有のものではないとすぐにわかります。
作者ザンの癖が如実に出てたからです。
作者が詩人ということもありこの文体自体も「単なる文句ではなく、彼女の母、祖母、家族視点を時には厳しく、厳しいゆえに理解(許しではないのがまた凄い)する構成」は他の作家ではなかなか読めないいい意味で現代文学です。
私小説に見せかけた全体像や人物に読者をのめり込ませる小説はそうそう海外文学でもなく(特に女性が主人公の場合)同性である私は近年ない位のめり込みました。
私小説で説教的なのでは、と手が出せない方に特に読まれて欲しいです。なによりザンの次の翻訳が読みたい。
翻訳のやり過ぎない文章外の注釈も素晴らしかった。
あとがきにもありましたが私が読んでる時に想像したより原文はさらに癖があるようです。
これをここまで読みやすく、それでいてザンの文体の魅力を損なわない翻訳に賞賛を送りたいです。
また相当難易度の高そうであろうこの作品を翻訳し出版された勇気に感嘆します。
構成力がありつつ少女、女性の「説教的ではない」エモさも充分兼ねてる文学は数少ないので、私小説的なのでは、と嫌厭されてる方に手をとって欲しい。
このレビューの画像
2022年1月23日に日本でレビュー済み
アメリカの出版界で大きく話題になったジェニー・ザンの短編集。温又柔の朝日の書評を読んで手に取った。上海からニューヨークに移住した中国人一家のギリギリ生活を、娘の視点で語っていて、ゴキブリからトイレの匂いまで、ビンボー生活がとにかく鮮明だった。日本語になるのはうれしい。
アメリカの出版界で大きく話題になったジェニー・ザンの短編集。温又柔の朝日の書評を読んで手に取った。上海からニューヨークに移住した中国人一家のギリギリ生活を、娘の視点で語っていて、ゴキブリからトイレの匂いまで、ビンボー生活がとにかく鮮明だった。日本語になるのはうれしい。
このレビューの画像