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地図集 単行本 – 2012/2/21

4.2 5つ星のうち4.2 4個の評価

中国返還前の香港を舞台に、虚実ないまぜの歴史と地理を織りあげることで「もう一つの香港」を創出する長篇「地図集」のほか、ボルヘスやカルヴィーノの衣鉢を継ぐ作家のオリジナル作品集。
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商品の説明

著者について

1967年生まれ。現代香港を代表する小説家・批評家。その知的で幻想的な作風から『香港のボルヘス」とも称される。おもな作品に『安卓珍尼』『天工開物』『時間繁史』など。聯合報特別文芸賞など受賞多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2012/2/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/2/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 281ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309205895
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309205892
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 4個の評価

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星5つ中4.2つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2014年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連作掌編、短編、中編の合計4作による構成。
「少年神農」、「永盛街興亡史」、『V城系列四部曲』のうちの一冊『地図集』、そして書き下ろし「与作」。
これ、香港に行ったことない人が読んでも面白いのかな?と言ったら、友人に笑われた。あなただって行ったことない国の小説いっぱい読んでるじゃない。
確かに。急速に発展する都市、街まるごと風景がそっくり消え去ってしまう再開発は東アジアの大都市ならどこでも経験ずみなので、香港を知らなくても充分楽しめるだろう。
そんな疑問がわくほどに、濃密に香港が詰まっている小説だということだろう。広東語の響き、茶餐廰の食器の音、粤劇の歌、携帯電話の呼び出し音が聞こえてきそうだ。

各編のストーリーには、中国返還の影が陰に陽にまとわりついている。
それもそのはずで、原著は1997年に台湾で刊行されているのだ。
おしゃれな国際都市の物語として読むことも可能だし、返還直前の香港人の心象を読み込み細かい襞を味わうこともできる。マルチに楽しめる一冊である。

「与作」は日本語翻訳版のための書き下ろしとのことで、舞台は飛行機の中および東京。これ、村上春樹へのオマージュ?パロディ?どちらにせよ楽しませてもらいました。

香港広東語や固有名詞を多数含む原文からの直訳は大変な偉業だし、これ一冊で終わらずに『V城系列』の他の本や『天工開物』の訳も出してほしいと切望している。

――――
(抄訳ではなく完訳でした。お詫びして訂正します)2014.3.27
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年10月25日に日本でレビュー済み
中島京子さんが、作者の魅力から、刊行を決意してこの本は生まれたという。

香港文学が、初の、原文からの日本語への翻訳刊行だそうだ。

本書には、4作が収められている。
1.神農 (中島京子さんが訳を担当)
2.永盛街興亡史
3.地図集
4.与作 (本書刊行のための描き下ろし)

どれも興味深い。
「神農」は中国の古代神話からの奇譚。時空を自在に操るというか、時空などなんということもないもっと大きなうねりを感ずる、不可思議で、幻想的な作品だった。
「地図集」は、まるで、学術書の体裁で書かれている。
味も素っ気もない堅苦しい感じの文章、実のところ、作者の想像と事実を織り交ぜながら作られていて、ふしぎな街、都市に引き込まれていく。

とにかく読み終わるのに「時間がかかったけれど、おもしろい本と出会えたことがうれしい満足のいく1冊だった。
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