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少女小説から世界が見える 単行本 – 2006/4/21
川端 有子
(著)
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/4/21
- ISBN-104309204597
- ISBN-13978-4309204598
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2013年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界の少年少女小説を初めから読み直したいと思っていたので この解説書は嬉しい!
2006年5月9日に日本でレビュー済み
本書は19世紀後半から20世紀前半までの「少女小説」の特徴を分析した本です。
『若草物語』、『家なき娘』、『小公女』、『赤毛のアン』、
『あしながおじさん』をメインディッシュとして取り上げ、
ヒロインたちが「理想」と「現実」の中で格闘を通して
何が理想の女性なのか、理想の家族とは何かとの答えを出してきたことを指摘しています。
そして『アンの娘リラ』や『イングリッシュ・ローズの庭で』などを取り上げ、
第一次世界大戦によって従来の少女小説が持っていた
従来の昨日という日が今日も再び繰り返される
という牧歌的日常が失われたとしています。
本書の構成はそれぞれの作品を独立したものとして扱うのではなくて、
歴史的な流れを重視すると同時に、それぞれ同次元に並べて比較することで、
ヒロインたちの性格、特徴を同列に並べて彼女たちの素顔がよく描写できていたと思います。
また人種差別問題、ジェンダー問題など今日提起されている事柄を混ぜ合わせながら、
「憧れの世界」とされてきた「少女小説」の負の面を浮かび上がらせています。
特に『続・あしながおじさん』に「劣等人間」を浄化するのを
肯定するかのような言説があることに驚きました。
筆者が言うように少女小説は「時期限定のジャンル」ではなく、
「さまざまに可能な読み」ができるジャンルだと思いました。
『若草物語』、『家なき娘』、『小公女』、『赤毛のアン』、
『あしながおじさん』をメインディッシュとして取り上げ、
ヒロインたちが「理想」と「現実」の中で格闘を通して
何が理想の女性なのか、理想の家族とは何かとの答えを出してきたことを指摘しています。
そして『アンの娘リラ』や『イングリッシュ・ローズの庭で』などを取り上げ、
第一次世界大戦によって従来の少女小説が持っていた
従来の昨日という日が今日も再び繰り返される
という牧歌的日常が失われたとしています。
本書の構成はそれぞれの作品を独立したものとして扱うのではなくて、
歴史的な流れを重視すると同時に、それぞれ同次元に並べて比較することで、
ヒロインたちの性格、特徴を同列に並べて彼女たちの素顔がよく描写できていたと思います。
また人種差別問題、ジェンダー問題など今日提起されている事柄を混ぜ合わせながら、
「憧れの世界」とされてきた「少女小説」の負の面を浮かび上がらせています。
特に『続・あしながおじさん』に「劣等人間」を浄化するのを
肯定するかのような言説があることに驚きました。
筆者が言うように少女小説は「時期限定のジャンル」ではなく、
「さまざまに可能な読み」ができるジャンルだと思いました。
2009年7月16日に日本でレビュー済み
少女小説を読むとき背景がわかるのとわからないのでは、
印象がずいぶん違ってくる。世界名作劇場をお好きな方
でしたら損のない一冊だと思います。
印象がずいぶん違ってくる。世界名作劇場をお好きな方
でしたら損のない一冊だと思います。
2011年6月22日に日本でレビュー済み
何故、ってか、ペリーヌは英語を話してたの??って感じです。
当時7歳とかですしね、アニメではみんな日本語だしね。
それがあーた、孤児ながら語学力を武器に仕事をしていたってんだから興味をそそられちゃいますよ。すごいなペリーヌ!
そんな調子で表現されなかったり、子供には解らなかった物語の時代背景の解説です。これはオモロイ!
他の有名どころも取り上げられています。
お子さんが「赤毛のアン」とか「小公女」とか読み出す頃になったら、予習として親が読んでおくと面白いと思います。
きっと一緒に読みたくなりますよ。
当時7歳とかですしね、アニメではみんな日本語だしね。
それがあーた、孤児ながら語学力を武器に仕事をしていたってんだから興味をそそられちゃいますよ。すごいなペリーヌ!
そんな調子で表現されなかったり、子供には解らなかった物語の時代背景の解説です。これはオモロイ!
他の有名どころも取り上げられています。
お子さんが「赤毛のアン」とか「小公女」とか読み出す頃になったら、予習として親が読んでおくと面白いと思います。
きっと一緒に読みたくなりますよ。
2006年5月15日に日本でレビュー済み
著者の前作『英国レディになる方法』での、子ども時代、少女時代の簡潔で的を得たまとめに感心していたが、本書ではそれらの具体的で詳しい内容をたっぷり味わった。一群の少女小説とその作者を、歴史・文化的コンテクストの中に置き、そこから見えてくる読みの可能性は、刺激的で、思わず引き込まれた。今の私たちと確実につながっていることも確認した。難しくなりがちな記述もなるべく平易に書こうと努力している姿勢、コラムをうまく使っていること、詳しい索引など、作者の愛情がたっぷり注ぎ込まれた本である。今年読んだ中で最高!お薦めします。