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アロハで猟師、はじめました 単行本 – 2020/5/23
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- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2020/5/23
- 寸法13.3 x 2 x 19.2 cm
- ISBN-10430902887X
- ISBN-13978-4309028873
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2020/5/23)
- 発売日 : 2020/5/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 430902887X
- ISBN-13 : 978-4309028873
- 寸法 : 13.3 x 2 x 19.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 34,013位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,118位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

朝日新聞編集委員・天草支局長/作家/評論家/百姓/猟師/私塾塾長
1963年、東京・渋谷生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、1987年、朝日新聞社入社。川崎支局、学芸部、AERA編集部、ニューヨーク支局を経て、2021年から現職。新聞紙面では、コラム「多事奏論」、地方での米作りや狩猟体験を通じて資本主義や現代社会までを考察する連載「アロハで田植えしてみました」「アロハで猟師してみました」を担当する。九州を拠点に、社内外の記者、ライター、映像関係者に文章を教える私塾が評判を呼んでいる。
主な著書に『三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾』(CCCメディアハウス)、『アロハで田植え、はじめました』『アロハで猟師、はじめました』(共に河出書房新社。前著は同社刊『おいしい資本主義』を文庫化 ※近日発売)、『「あらすじ」だけで人生の意味が全部わかる世界の古典13』『朝日新聞記者が書けなかったアメリカの大汚点』『朝日新聞記者が書いたアメリカ人「アホ・マヌケ」論』『アメリカが知らないアメリカ 世界帝国を動かす深奥部の力』(以上、講談社)、『リアルロック 日本語ROCK小事典』(三一書房)、『成長のない社会で、わたしたちはいかに生きていくべきなのか』(水野和夫氏との共著、徳間書店)ほかがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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『殺生そのものに、快楽はない。殺生ののち、快楽がやってくる。そしてその、人類史の古層に埋もれた「殺生」と「快楽」の直結した記憶が、氷河から解け出すように蘇るのが、猟という行為なのだ。』
別に猟師がどういう生き方をしていて、どう獲物(生き物)と向き合い、どんな流儀で何を考えて何にコダワるべきなのか ? 、猟をするからにはかくあるべし・・・一般論としてそんなことを知りたいのではない。(そんな読み方がないとは言わないが)
仮に猟、農業とこれまで関わりがなく今後も恐らく転向する可能性がない身として、じゃあ実際に猟をするということがどういうことなのか。それを筆者(近藤 康太郎)の目と身体を通じて(追体験というより)現体験できたというのが読後の印象。
なんせ、海千山千<悪い意味ではないですヨ>のライターがぶつかり戸惑いして得た哲学(※)も交えて語る内容には説得力が溢れ " 届く " のだ。
正に、読む " バーチャル・リアリティー " 。
※ その哲学についての賛否は別にして
普段生きているだけでは思わないことや
その社会のこととかを知ることができる。
知ろうとしないとわからない世界。
人間は交換して生きている。
知らなくてもいいかもしれないけど
知って考えるのも大切だと感じました。
かっこいい本だ。私が書店員なら、「思想」の棚に置きたい。「アウトドア」棚はサブ扱いにするかな。「狩猟」のイロハを語ったルポかと思ってしまいそうだけれど、そんなありがちな体験記ではないからだ。本書において、著者にとっての「狩猟」とは材料みたいなものなのだな、と捉えて読んだ。
著者は「狩り・屠り・食す」という営みを一つの材料にして、自身の思考を料理する。他に類のない独創的かつ、キレッキレのレシピで読者に供するのは「暴力論」「戦争論」「コミュニケーション論」「経済論」など。しかもその過程、文章そのもので読者を楽しませることをひと時も忘れない。いったいこの本にはどれだけの文体的あそび(技巧)が隠されているんだろう。
では、思考するという調理過程が本書の主軸なのかといえばそうでもない。そこが凄い。著者は「狩猟」を疎かにしない。全力で身を張っている。一羽の鴨を、一頭の猪を仕止めるまでを書く筆は壮絶で悲しい。リスペクトがある。
“鴨は、最後に鳴く。
恬淡としてわれとわが運命を受け入れていた鴨は、最後の刹那、世界に別れを告げるように、ひと鳴きしようとする。
〈死〉を、いまこの瞬間、看取った。〈死〉の重さを、いま、自分の手で抱えている。”
頭を使い、山野に分け入り、野生の命と向き合った人にしか得られない一級の材料が「狩猟」だ。一切の妥協がない材料を使って思考している。だから机上の御託とは程遠い。実がある。経験から得た実感しか著者は本書に書いていない。
私にとっていい本(フィクションは別として)とは、
①新たな知見を得られる
②思考が刺激される問題提起がある
③文章(文体)が素晴らしい
以上のどれかを満たしてくれるものだけれど、本書からはそのすべてを得ることができる。余韻が長く醒めない。
こどもたちや、孫が、大きくなったら、呼んで欲しい本の一冊です。
生々しい、命のあえぎが、聴こえてくる
著者は、けもの目線になれる猟師にしか見えない世界があるように、多様で複雑な世界が見えるライターになるには、多様で複雑な世界観を備えていなければならないという。文章からは随所に深い教養が感じられ、クーン、フーコー、ユクスキュル、マルクス、レヴィ・ストロースなど幅広い分野の人名が挙がる。だが、決して衒学に見えないのは、現場の状況にマッチした学説を自然な形であてはめているからだ。
著者の資本主義についての考察は交換経済へと広がり、狩猟の師の「鴨をネギ畑に撃ち落とす」という言葉にヒントを得て、鴨を交換手段とする「鴨本位制」の理論に行きつく。人間の持つ「返報性の原理」によって、希少価値のある鴨を贈ることで思いがけぬ見返りが得られるというのだ。そして、こうした無償贈与による交換形式こそ、貨幣のフェティシズムから逃れる唯一の武器であると結論づけている。話がむやみに難しくなってしまったが、畢竟本書はエンタテインメント。田作りの苦労とスリリングな狩猟の過程、野趣あふれる調理の情景を楽しみながら読んでほしい。