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【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫) 文庫 – 2013/12/3
名門・土岐明智氏の行く末に危機感を抱いていた光秀。
信長の四国征伐がさらに彼を追いこんでゆく。
ところが、絶望する光秀の前に、天才・信長自身が張りめぐらした策謀が、千載一遇のチャンスを与えた!
なぜ光秀は信長を討ったのか。背後に隠された驚くべき状況と、すべてを操る男の存在とは! ?
新事実をもとに日本史最大のクーデターの真実に迫る、壮大な歴史捜査ドキュメント!
- 本の長さ345ページ
- 言語日本語
- 出版社文芸社
- 発売日2013/12/3
- ISBN-104286143821
- ISBN-13978-4286143828
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商品の説明
出版社からのコメント
★TBS「日立 世界ふしぎ発見! 」7/9(土) 21時~著者出演!!
★新史料発見! 2014年6月23日、林原美術館と岡山県立博物館が、長宗我部元親が明智光秀重臣・斎藤利三に宛てた四国攻めに苦悩する書状を発見したと発表。
長宗我部との関係を重んじた明智光秀が、四国攻め回避のために「本能寺の変」を起こした可能性を補強。
★真相解明!!末裔の皆さんから反響続々!
■織田廟宗家13世・織田信和さん
「ズバリこれが真実でしょう。生き生きとした信長・光秀の姿に触れ長年の胸のつかえがとれた思いです。」
■長曽我部家末裔・長曽我部維親(ゆきちか)さん
「謎の解明は当家を語る上でも非常に重大な鍵であることが解明された。」
■森乱丸一族末裔・森耕平さん
「自分は先祖に成り替わり、今そこにいるようなそんなリアルな感覚にさせられます。
今までにない歴史が解明できました。」
■上杉子爵家9代・上杉孝久さん
「為政者が改竄した歴史ではない真実がこの本にはあります! 」
■美濃源氏 土岐一族末裔・土岐臣道さん
「勝者秀吉によって歪められた「本能寺の変」。叛逆者光秀の「何故」が浮かび上がってきました。」
★目次・抜粋。詳細は「目次」欄、「なか身! 検索」参照。
★「商品の説明すべてを表示する」から『著者略歴』参照。
◆第一部 作り上げられた定説
1 誰の手で定説は作られたか
勝者が流布した偽りの真実
秀吉伝説を作った『太閤記』
光秀伝説を作った『明智軍記』
2 定説とは異なる光秀の経歴
フロイス証言の信憑性
義昭を離れ信長のもとへ
3 作られた信長との不仲説
史料が記す親密な関係
◆第二部 謀反を決意した真の動機
4土岐氏再興の悲願
土岐氏の栄枯盛衰
太田牛一が書き換えた愛宕百韻
5盟友・長宗我部の危機
長宗我部氏と土岐氏
四国問題の鍵を握る石谷頼辰
6信長が着手した大改革
信長の「唐から入り」
◆第三部 解明された謀反の全貌
7本能寺の変はこう仕組まれた
六月二日の未解明の謎
家康・順慶呼び出しの謎解き
8織田信長の企て
なぜ「家康討ち」なのか
信長の最期の言葉
本能寺から脱出した黒人小姓
9明智光秀の企て
吉田兼見の偽証
光秀が奏上した「家康との談合」
山崎の敗北、そして滅亡
10徳川家康の企て
作られた伊賀越えの苦難
天正壬午の乱の策動
イスパニア商人が残した証言
安土城放火の真犯人
11 羽柴秀吉の企て
早過ぎる中国大返し
破格の論功行賞
◆第四部 叶わなかった二つの祈願
明智氏による土岐氏再興
春日局の異例の取り立て
著者について
慶應義塾大学大学院工学研究科修士課程修了後、大手電機メーカーに入社。一貫して情報システム分野で活躍する。
長年の情報畑の経験を活かした「歴史捜査」を展開し、精力的に執筆、講演活動を行っている。
日本歴史学会会員。土岐会会員。情報システム学会員。
登録情報
- 出版社 : 文芸社 (2013/12/3)
- 発売日 : 2013/12/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 345ページ
- ISBN-10 : 4286143821
- ISBN-13 : 978-4286143828
- Amazon 売れ筋ランキング: - 185,756位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 44,501位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について

1972年、慶應義塾大学大学院工学研究科修了後、三菱電機株式会社入社。コンピュータ・システムのエンジニアとして情報システムの設計や試験・デバッグに日夜没頭する。一方で、江戸時代に書かれた物語に過ぎない軍記物に依存した本能寺の変研究の現状に落胆・失望を禁じえず、子孫自らの手で真相解明せざるを得ないと決意する。システムエンジニアとして培った論理的・工学的手法を駆使した「歴史捜査」を展開し、とうとう事変の驚くべき全貌を解明した。
その成果を2009年3月プレジデント社より『本能寺の変 四二七年目の真実』として出版。従来の本能寺の変研究の次元を超えたレベルで本能寺の変の真相を明らかにした。読者からは「目からうろこが落ちた!歴史感が変わった!」、「推理小説のように面白かった!ワクワクした!」、「よくここまで突き詰めた!」と高い評価を得る。2013年12月文芸社文庫『本能寺の変 431年目の真実』を出版し、検事調書レベルでの本能寺の変事件の真相解明を完了し、3ヶ月で7万部という読者からの高い支持を得ている。
通説・定説・虚説に歪められた歴史を正すために講演会やブログ「明智憲三郎的世界 天下布文!」で情報発信を続けている。
イメージ付きのレビュー

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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そもそも戦国武将としての明智光秀を私は高く評価しており「この人ただのバカじゃないはずなんだよ」という鬱積が長く自分の中にあった。そういう意味で本能寺の変は実に不可解な「歴史的事実」であった。
信長が光秀を重用していたことは見て取れる。で、あるならば相応に才のある事は疑いのないところで。
ただなんで信長を・・・という所はどうにも釈然としない。自分の中でモヤモヤしたものがあった。「これだ!」といえるものが見当たらない。
本書を読んで氷解した。私の信長像とも秀吉像とも光秀像とも矛盾しない。
また信長の周辺で特に私がその後を気にしていた彌助についてもページが割かれていた事もありがたかった。本書にも少々述べられているが、もし黒人の戦国大名が四百年前に誕生し、肌の黒い日本人が当たり前にどこにでもいる今の日本を思い描くと、何とも痛快ではないか。黒人との混血のスポーツ選手に対して、嘆かわしい声も聞こえるわけで。おいおい二十一世紀だぜ、いい加減にしろよってなもんだ。
閑話休題。信長が見えていたものと家臣が見えていたものは恐らく違う。
現代に生きる我々の感覚では、信長の明攻という発想も、理解できないわけではない。我々は戦国の日本人の誰もが蒙昧であった世界地図を知っているからだ。
しかしながら──無理やり置き換えたらどんな感じだろうか。
例えば首相がアメリカと戦争をおっぱじめるとか言い始めたら? それこそ身を挺して止めようという人が出てくるのは当たり前のように思えないか、と。
本当に「この首相暗殺しなきゃ」くらいまでいってもおかしくない。そういう風にイメージすると、ストンと腑に落ちるのだ。当時の信長がどんだけぶっ飛んだ事を言っていたか。
私にとって、本能寺の変の最大の謎は「なぜ光秀は信長を討ったのか」つまるところその一点に収斂されていた。
黒幕説は「なんだかな~」という感じがあった。光秀が踊らされるというイメージがどうしてもわかない。
光秀にはちゃんとした考えと覚悟があって、能動的に信長を討った。そこは間違いない、と。怨恨とかそういう取ってつけたような理由なわけがない。当時の為政者はもっと狡猾だし、思慮深く計算高い。昔の人だしこんなもんだろ、なんてな自分物差しを持ち出して測っちゃなんね。
じゃあその「ちゃんとした考え」ってなんやねんってのが分からなかったわけだが、本書が明快に一つの解答を与えてくれて、安らかに眠れそうである。死ぬのか俺は。そりゃいつかは死ぬか。人間だもんな。
まあ、歴史に名を残すような人は大体俺より遥かに頭がいいわけで、内心は測りかねるのは当然だけど、色々と想像して妄想するのが楽しいわけで、やっぱり歴史っていい娯楽だな、の満点星5つ。
しかし、個人的には、良い部分と悪い部分が混在している様に感じた。
まず、悪い部分から挙げて行くと;
1. 他の方も指摘されているが、「歴史捜査」と名乗るなら、明智光秀の子孫と言う作者は、捜査から外されるべき、となってしまう。
現在でも、被疑者の親族は公平性を欠くと言う理由で捜査から外される。
2. 上と連動するが、内容にやはり作者の明智光秀の汚名を晴らしたいと言う感情が入り過ぎていると思う。
この書で何度も語られる「光秀の土岐氏再興への思い」は作者の自らの血に基くロマンを求めていると感じるし、同様にあくまで冷徹なリアリストだった家康が、「光秀との連立政権への想い」を終生持ち続けたと考えるのは、些か「真実」「歴史捜査」と相成れないものを感じてしまう。
3. 家康、藤孝、順慶の3人が光秀と本能寺の変前に示し合わせていたにも関わらず、誰もいざという時に呼応しなかったとのは一寸考え難い。
以上を考え合わせ、「真実」「冷徹な歴史捜査」と言うト書きよりは、むしろ、「400年以上の時を経て明智光秀の子孫が綴る、祖先の汚名を晴らす、魂の書」と言ったコンセプトの方が、より共感を得られただろう。
逆に良い部分は;
1. 「一般常識となっている歴史認識のかなりの部分が、時の為政者が流布する三面記事的価値観に影響されている」と言う主張には同意。
井沢元彦氏も同じような趣旨の事を言っていたが、もっと皆認識するべきである。
2. 戦国乱世を統一せんとする/統一した武将がその天下を維持する為に気候、風俗、言語も違う外地の征服に配下の武将を駆り立てようとした/実際に駆り立てた事が如何に当時の武将たちにとって震撼ものの出来事であったかを改めて強調している点。
信長、秀吉といった先達の失敗を見て、家康が260年の太平の世を作ったと言う事は疑い様の無い真実であろう。
著者は、自らの祖先の名誉回復と言う強い動機が有り、色々な資料熱心に読みこんだ事は良く伝わる。
ただし、それイコール「冷徹な否定出来ない真実」「真の歴史捜査」になっていない事は差し引いて考える必要が有ろう。
本作の中核は第4章から第10章までです。その前後は前振りと締めくくりといった役割です。割と厚い本なので先にこの部分を読んでから前後を読むと理解しやすいでしょう。
作者は歴史捜査と称していますが、事実関係の認定を重視する仕事では誰が、何時、何処で、何を、何故行ったかをつまびらかにしていきます。特に刑事、民事を問わず訴訟事務では当然とされますが、それは歴史学でも本来は踏襲されなくてはならない。ただ、訴訟では大学の先生の学説以上に裁判所の判決が重みがあり、加えて政府の有権解釈の三つが拮抗しています。しかし、歴史学は大学の学者同士の内輪で完結しているので勢い年長で地位が高い先生の説が優先され新説は大学の外の同好会のみで発表が許される世界です。その意味では本作が認知される可能性は当面ないでしょう。
ただ、少なくとも明智光秀の謀反の動機について蓋然性の高い説明に成功したことは重要です。戦国時代というのは領国経済を総動員して常備軍を運用した画期的な時代ですが、それが可能な官僚組織の運用には合理的な指揮指導ができる指導者の存在が不可欠です。その点、明智光秀は当代最高の組織指導者であっただけに私怨が動機では木に竹を接ぐ違和感がぬぐえませんでした。それを克服できる内容です。
立証の方法も合理的でまず、定説の根拠である文献に信頼性がないことと矛盾を指摘するだけならこれまでもありましたが、今回は実際に行動可能なキーパーソンをより信頼度が高い資料や一次資料にから特定している。もちろん、紙幅が限られるので引用が十分ではないのが惜しいですが瑕瑾として言いたてるのは酷でしょう。
もちろん、文体に嫌味な点がありそれだけで敵を作りそうな気配があるのは残念ですが、立ち向かっているのが歴史学会の常識そのものなのだから多少肩に力が入るのは仕方ない。後書きで戦前の大陸政策を批判しているのは本論ではなく単なる感想でしょうし、第13章の内容が単なる推測にとどまるのもやはり仕方ない。この辺は締めくくりのための付けたりでしょう。
6年前に本書を購入したのはいいが、やはりそこまで興味が湧かずにそのまま本棚に入っていたのだけれど、麒麟がくるを観終わったタイミングで思い出したように本書を手に取りました。
歴史書などは自分で調査しようもないので、示された内容についての真贋は計りようもないが、素直に受け止めればとても納得感があり、面白かったです。
おそらくここに書かれている通りなんだろうな、と思わせてくれました。
ネタばれになるから、詳しくは書かない。素晴らしい労作である。丹念な歴史研究の模範のような研究だ。
従来の「歴史研究」というものは、科学論文のコピペみたいなもんで、意外といい加減なもんなんだな。
軍記物みたいな物語を、歴史的資料として扱っちゃあ、あかんでしょ。
勝者が、自分の為政に都合良いように書かせた捏造歴史書(物語)を、事実の記録と思っちゃいかんでしょ。
実は、織田信長は、スペシャルに残虐非道でもなかったし、明智光秀と相性はすっごく良かった。
豊臣秀吉は、織田信長の忠犬ではなかったし、徳川家康は実は織田信長にとっては、もっとも排除したい存在だった。
そもそも織田信長ともあろう人物が、たった100人の手勢で寺なんかにいたのは、それなりの意図が信長にあったからだった。
その意図とは?
意外なことに、逆臣明智光秀の子孫は、今でもあちこちで健在である。
つまり、子孫たちを守る人々は多かったということだ…
是非とも読んでみてください。おもろいです!
NHK大河ドラマで「大沢たかお」で、「真実の明智光秀」っていうの制作されないかなあーー
ただ、国内問題だけで、織田信長殺しを解くことができるかなあ。世界の中の日本という視点が欠如しているのではないか。