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私は三年間老人だった 明日の自分のためにできること 単行本 – 2005/3/28
工業デザイナーであるパット・ムーアが大胆な変装を試みたのは、見た目に美しいデザインの数々が、年を重ねた人たちの使い勝手を考えているかどうか疑問に感じての行動だった。
完璧な老婆に変装して街へ飛び出していった彼女は、普段は愛想のいい店員が邪険に対応したり、わざとおつりをごまかそうとしたりする事態に直面する。さらに、ハーレムでチンピラから後遺症が残るほどの暴行を受け、高齢者がいかに弱く、疎まれた存在であるかを痛感する。
高齢者だというだけで周囲から受ける冷たい対応、あざけり、偏見、無視、差別などを目の当たりにし、高齢者が疎外されない社会を作るにはどうしたらいいのか、人を見る確かな観察眼とあふれる優しさをもつパット・ムーアが、老人体験を通じて得た、ユニバーサルデザインの出発点ともなる考え方を社会に贈る。
完璧な老婆に変装して街へ飛び出していった彼女は、普段は愛想のいい店員が邪険に対応したり、わざとおつりをごまかそうとしたりする事態に直面する。さらに、ハーレムでチンピラから後遺症が残るほどの暴行を受け、高齢者がいかに弱く、疎まれた存在であるかを痛感する。
高齢者だというだけで周囲から受ける冷たい対応、あざけり、偏見、無視、差別などを目の当たりにし、高齢者が疎外されない社会を作るにはどうしたらいいのか、人を見る確かな観察眼とあふれる優しさをもつパット・ムーアが、老人体験を通じて得た、ユニバーサルデザインの出発点ともなる考え方を社会に贈る。
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2005/3/28
- ISBN-104255003149
- ISBN-13978-4255003146
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、私が、保育士を目指して専門学校に通ってる時に、先生が紹介した本のい一冊です。随分時が流れたのに、時々このタイトルを思い出してました。本屋ではとても見つからず、あきらめの気持ちでネットで探したら、みつかったのです。本当に、生き別れた人に出会ったようでした。あのとき、どんな授業だったのか思い出せませんが、まわりの友達や、教室の雰囲気を思い出しながら読ませていただきました。ありがとうございました。
2012年8月12日に日本でレビュー済み
母からの進めで読んでみましたが、これから先の人生観が変わりました。もちろんいい意味で。この本との出会いに感謝せざるをえません。
2017年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回の書籍は、妻の仕事に多少なり役立つと思い購入しました。妻は大変気に入ってくれたと思っているが、残念ながら私自身はまだ読んでないのであくまで妻の評価です。
2015年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高齢者の本当の苦悩は実際に当事者になってみなければわからない。そういう意味でこの書籍は貴重な情報をあたえてくれた。ユニバーサルデザイン、ユニバーサルサービスの本質を学んだ気がする。
2005年12月18日に日本でレビュー済み
老年学に対するアプローチとして社会学的視点から特殊メークにより
老人になり(毎日ではないですが)3年間を過ごしたパット・ムーア氏に
よるドキュメントです。26歳の女性が体験したことを記した書ですが、
25年前のものを復刊させたものです。ただし、内容的には全く色あせて
おらず、現在の社会にも通じる面が多数あると思います。
残念ながら、記録的側面が強調されていて、ユニバーサルデザインへの
示唆は余りないというのが実情ですが、それでも文面から読み取れる
老年学的要素は十分に富んでいるといってよいでしょう。
また、ドキュメンタリーとしては、ハーレムでの事故や若年と老人との
人格を使い分けていくために、自己が分離していく様が心理学的側面から
も非常に興味深いところです。
読者の興味の方向により、多面的な解釈ができると思いますので、上記
に挙げた面からの興味がある方へは一読をお薦めいたします。
老人になり(毎日ではないですが)3年間を過ごしたパット・ムーア氏に
よるドキュメントです。26歳の女性が体験したことを記した書ですが、
25年前のものを復刊させたものです。ただし、内容的には全く色あせて
おらず、現在の社会にも通じる面が多数あると思います。
残念ながら、記録的側面が強調されていて、ユニバーサルデザインへの
示唆は余りないというのが実情ですが、それでも文面から読み取れる
老年学的要素は十分に富んでいるといってよいでしょう。
また、ドキュメンタリーとしては、ハーレムでの事故や若年と老人との
人格を使い分けていくために、自己が分離していく様が心理学的側面から
も非常に興味深いところです。
読者の興味の方向により、多面的な解釈ができると思いますので、上記
に挙げた面からの興味がある方へは一読をお薦めいたします。
2006年10月30日に日本でレビュー済み
工業デザインや商品開発では「ユーザーを知ること」が基本である。しかしだいたいは頭の中で知識として理解するだけで、「身をもって知る」と言うことがないため正しく認識・理解することが出来ない。その結果、商品は設計者の思いこみで恣意的なものになり、「ユーザーが使い勝手に合わせる」という本末転倒な事態が生じてしまったりすると言われている。その対策のひとつとして「インスタント・シニア体験」というのがある。装具をつけて老人の肉体的な特徴を模して、その行動がどのように制限されるかを体験して理解を深めるというものだ。しかしあくまで「インスタント」であって、周知の上での一時的な実験にすぎない。本書は、実社会生活の中で体を張って実験を繰り返した工業デザイナーの話である。率直な行動力には頭が下がる。
その結果、本書で披露されるような、若者が無意識のうちに老人を邪魔にして遠ざけようとするとか、老人同士の会話が別にネガティブなものではなくて明るい前向きのものであるという事実が初めて明らかになり、自分の中の固定観念を改めてくれた。これは闘病物のエッセイなどを読んだときと同じ感覚で、頭で理解しただけで済ませてきた自分がとても恥ずかしく思える瞬間だ。(もちろんまだ「身をもって知る」段階ではないが)
これからの「高齢化社会のため」というのはやや寂しいが、人間の基本的な「他人を思いやる心」を思い出すためにも読んで欲しい本だ。
その結果、本書で披露されるような、若者が無意識のうちに老人を邪魔にして遠ざけようとするとか、老人同士の会話が別にネガティブなものではなくて明るい前向きのものであるという事実が初めて明らかになり、自分の中の固定観念を改めてくれた。これは闘病物のエッセイなどを読んだときと同じ感覚で、頭で理解しただけで済ませてきた自分がとても恥ずかしく思える瞬間だ。(もちろんまだ「身をもって知る」段階ではないが)
これからの「高齢化社会のため」というのはやや寂しいが、人間の基本的な「他人を思いやる心」を思い出すためにも読んで欲しい本だ。