前作「朽ちないサクラ」が期待上に面白かったので早速次作のこの作品「月下のサクラ」を読んだ。
「サクラ」とは公安警察のこと。主人公森口泉は「朽ちないサクラ」で公安の大きな闇権力のもと悔しい
思いをしたこともあり、一念発起してこの作品では刑事として自分のキャリアをやり直すことになる。
色々とあったが癖の強い個性的な上司黒瀬の引きもあり、希望していた機動分析係に配属される。
Nシステムや防犯カメラを駆使して犯罪を俯瞰しながら解決に導くある意味地道な仕事である。そして
いきなり起こる県警の大スキャンダル。1億円近い金が会計の金庫から盗まれるという事件だ。内部
犯行と思われる事件で極秘に進められる捜査。ここからしばらくはまさにあの横山秀夫の世界だ。
実に面白い。そして展開する事件の果てに再び現れる公安の影。私には前作を優にしのぐ作品と
なっているように思う。泉の周りの人間たちも巧みに描かれている。最近新作を出さない横山秀夫
ファンの私にはその代わりと言っては柚月に悪いが十分以上に楽しませて貰えた。次作が楽しみで
ある。
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月下のサクラ (徳間文庫) 文庫 – 2024/2/9
柚月裕子
(著)
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シリーズ第1作
『朽ちないサクラ』
映画化決定!
主演:杉咲花 出演:萩原利久 豊原功補 安田顕
監督:原廣利 脚本:我人祥太 山田能龍
2024年6月21日(金)
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開!
警察小説の新たなるヒロイン誕生!
念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。だが配属当日、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚だった。署が混乱する中、さらに殺人事件も発生。組織の闇に泉の正義が揺れる。
『朽ちないサクラ』
映画化決定!
主演:杉咲花 出演:萩原利久 豊原功補 安田顕
監督:原廣利 脚本:我人祥太 山田能龍
2024年6月21日(金)
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開!
警察小説の新たなるヒロイン誕生!
念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。だが配属当日、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚だった。署が混乱する中、さらに殺人事件も発生。組織の闇に泉の正義が揺れる。
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2024/2/9
- 寸法14.8 x 10.5 x 1.8 cm
- ISBN-104198949174
- ISBN-13978-4198949174
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出版社より
商品の説明
著者について
柚月裕子:1968年岩手県出身。2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。18年『盤上の向日葵』で「2018年本屋大賞」2位。その他の著書に『慈雨』『合理的にあり得ない』『暴虎の牙』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『教誨』『風に立つ』など。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2024/2/9)
- 発売日 : 2024/2/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 496ページ
- ISBN-10 : 4198949174
- ISBN-13 : 978-4198949174
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 1.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,498位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月10日に日本でレビュー済み
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2022年11月19日に日本でレビュー済み
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これからも利用するつもりです。
2024年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本著者の警察物は今まではずれが無かったが、この本の主人公女性は
警察署広報課勤務から県警刑事になって張り切り過ぎなのか
余りに無鉄砲・浅慮が目立つ。それでも結果的に上手く転んでるように
書かれているが全体の流れからやや不自然に感じるので白ける。
警察署広報課勤務から県警刑事になって張り切り過ぎなのか
余りに無鉄砲・浅慮が目立つ。それでも結果的に上手く転んでるように
書かれているが全体の流れからやや不自然に感じるので白ける。
2021年7月19日に日本でレビュー済み
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最高
2022年3月20日に日本でレビュー済み
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女刑事の記憶力と上司係長との信頼関係で上部組織に挑むストーリーが読者を引込む。
家庭と組織のしがらみも物語に入り、複雑なストーリー展開になっている。
家庭と組織のしがらみも物語に入り、複雑なストーリー展開になっている。
2021年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもよかったです
2021年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020/3月に読んだ「暴虎の牙」。2020/5月、未読だった「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」を読んで以来になりますが、「月下のサクラ」(柚月裕子 徳間書店)を一気に読み終えました。ある翻訳スリラーを読んでいましたが、柚月裕子の新作警察小説とあらば、先に読まない訳にはいきません(笑)。それは、「柚月裕子」というブランドの力です。
舞台は、東北の架空の都市、米崎。東北のいくつかの実在の都市を思い浮かべることができますが、巧妙に再構築されています。主人公は、巡査・森口泉。彼女は(或る失敗から不合格を覚悟していたところ)面接を担当した警部・黒崎が、いくつかの能力を評価し、推してくれたことで、採用試験に合格し、県警の「捜査支援分析センター」に配属されます。泉同様、私もまた「捜査支援分析センター」内の描写に目を見張りました。警察の捜査機材は、次々とアップデートされているのですね。黒崎以下五人の刑事たち。彼らは黒崎の引きで配属された「スペシャル捜査官」を揶揄しながらも淡々と受け入れてくれます。
柚月裕子のデビュー作「臨床真理」が「共感覚」を取り上げたように、ここでは泉の或る「能力」がポイントになりますが、それを言うことはできないのでしょう。「ミレニアム」のリスベット・サランデルのようなもの(笑)。
物語は完璧な不祥事、「米崎県警内で起きた現金盗難事件」から幕を開けます。単純な物盗りなのか、それとも県警内部の犯行?、あるいは誰かが犯人を導いたのか?その事件をきっかけに五人の刑事たちは、「捜査支援分析センター」のスペシャル・フォースとして(オンラインで容疑者を尾行する刑事たち)、刻々と変わる監視カメラ映像を追って、追って、追いまくります。
前半は「臨床真理」同様比較的静かに事件が進行して「今回はアベレージかな」と思った矢先、中盤、或るきっかけから事件が反転する件(くだり)は見事だと思います。それは、「暴虎の牙」においての日岡の登場シーンにも似て、凡百のスリラーでは味わえない物語の<切れ>をもたらします。
スリラーですから書き過ぎないようにしたいと思いますが、後半は「月下のサクラ」というタイトルがシンボライズする背景を背負い、刑事それぞれが孤狼の血を滾らせながら、<権力>対<個>の信念という柚月裕子らしいテーマに向かって物語が爆走します。
自己保身に塗れたこの世界で、こんな女、こんな男は本当はいないのかもしれませんね。でも、昨今のこの国の権力の有り様を眺めていると、そんな女たち、男たちが存在する世界の物語がなくなってしまったら、もしかすると私たちは生き抜こうとする指針をなくしてしまうかもしれません。<地獄めぐり>のようなこの国にいて。
舞台は、東北の架空の都市、米崎。東北のいくつかの実在の都市を思い浮かべることができますが、巧妙に再構築されています。主人公は、巡査・森口泉。彼女は(或る失敗から不合格を覚悟していたところ)面接を担当した警部・黒崎が、いくつかの能力を評価し、推してくれたことで、採用試験に合格し、県警の「捜査支援分析センター」に配属されます。泉同様、私もまた「捜査支援分析センター」内の描写に目を見張りました。警察の捜査機材は、次々とアップデートされているのですね。黒崎以下五人の刑事たち。彼らは黒崎の引きで配属された「スペシャル捜査官」を揶揄しながらも淡々と受け入れてくれます。
柚月裕子のデビュー作「臨床真理」が「共感覚」を取り上げたように、ここでは泉の或る「能力」がポイントになりますが、それを言うことはできないのでしょう。「ミレニアム」のリスベット・サランデルのようなもの(笑)。
物語は完璧な不祥事、「米崎県警内で起きた現金盗難事件」から幕を開けます。単純な物盗りなのか、それとも県警内部の犯行?、あるいは誰かが犯人を導いたのか?その事件をきっかけに五人の刑事たちは、「捜査支援分析センター」のスペシャル・フォースとして(オンラインで容疑者を尾行する刑事たち)、刻々と変わる監視カメラ映像を追って、追って、追いまくります。
前半は「臨床真理」同様比較的静かに事件が進行して「今回はアベレージかな」と思った矢先、中盤、或るきっかけから事件が反転する件(くだり)は見事だと思います。それは、「暴虎の牙」においての日岡の登場シーンにも似て、凡百のスリラーでは味わえない物語の<切れ>をもたらします。
スリラーですから書き過ぎないようにしたいと思いますが、後半は「月下のサクラ」というタイトルがシンボライズする背景を背負い、刑事それぞれが孤狼の血を滾らせながら、<権力>対<個>の信念という柚月裕子らしいテーマに向かって物語が爆走します。
自己保身に塗れたこの世界で、こんな女、こんな男は本当はいないのかもしれませんね。でも、昨今のこの国の権力の有り様を眺めていると、そんな女たち、男たちが存在する世界の物語がなくなってしまったら、もしかすると私たちは生き抜こうとする指針をなくしてしまうかもしれません。<地獄めぐり>のようなこの国にいて。
2024年5月10日に日本でレビュー済み
こじつけ感がありすぎて、意外性もなくて、がっかりしました。それぞれの人物像も薄いなぁと思います。
次に期待します。
次に期待します。