小食のすすめから、全く食事を摂らずに生き続けている人の紹介がされ、小食がなぜ「健康」と「長生き」につながるのか。
ちゃんと根拠となる理論についても述べられている。
強烈だったのは、暴飲暴食で病死した正岡子規の例。西洋かぶれのインテリの、すさまじい暴食歴。読んでいて吐きそうになった。
この本を読んで、なぜ一般に言われている「栄養所要量」どおりのカロリーを食事でとると体が重くなり、サイズがアップしてしまうのか、
理由が分かった。人間の体はクルマとは違う。何リットル入れたから何キロ走るとか、そういうものではない。
要するに、食べ過ぎだったんだね。特に渡り鳥の例から、人間の体には「バックアップシステム」が備わっており、カロリー計算がまったく
ナンセンスであるということに心底納得し、お陰で「カロリー計算」洗脳が完全に解けてしまった。渡り鳥・・考えてみたら確かにそうだ。奴ら
は食べずに旅をする。それもかなりの長い距離を。
これまでは「何を」食べるかについてはかなり選んできたけれど、「どれだけ」食べるかにも同様の配慮をすることにした。小食を実践し始めて
二週間近く経つけれど、体調はよく、おなか周りがスッキリしてきた。空腹になると「大丈夫。今からだのバックアップシステムが稼動する。」
と考えて、急いで食事をしようとしないことにした。
特に最終章で、生体の中でなされているだろう「原子変換」について考察されており、これは面白かった。確かに、これは真実だと思う。
カルシウムをせっせと摂らなくてもニワトリは卵を産むからね。この部分だけでも一読に価する。
頭の中がスパークする思いで、食やサプリメントに関する嘘が一気に見えてしまった。
真に啓発された、数少ない本の一冊。

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「長生き」したければ、食べてはいけない!? 単行本(ソフトカバー) – 2011/1/29
船瀬 俊介
(著)
700メートル地下に閉じ込められた33人のチリ鉱山労働者。かれらは生存が確認されるまでの17日間、ほとんど食物を口にせずに生き延びた。飢えをしのいだのは2日に1度のコップ半分のミルクとツナ缶、2サジのみ! 普通の感覚なら餓死者が出ても不思議ではない。しかし、発見された彼らは皆、元気一杯だった。かれらの生存の奇跡こそ本書テーマ「マイナスの栄養学」を実証している。なぜ、長生きしたけりゃ食べてはいけないのか?を説く。
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2011/1/29
- ISBN-104198631107
- ISBN-13978-4198631109
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商品の説明
出版社からのコメント
人は食べずとも生きられるのを証明したのがチリ鉱山労働者の奇跡。飽食が招く現代の不安を説き、健康的長寿の秘訣と極意を教える
著者について
文明論視点からの鋭い建築・医療・食品・環境問題批評を展開。近著に『知ってはいけない!?』『クスリは飲んではいけない!?』『ガン検診は受けてはいけない!?』など。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2011/1/29)
- 発売日 : 2011/1/29
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 308ページ
- ISBN-10 : 4198631107
- ISBN-13 : 978-4198631109
- Amazon 売れ筋ランキング: - 553,891位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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船瀬俊介(フナセ シュンスケ)
1950年福岡県に生まれ。九州大学理学部中退、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。地球環境問題、医療・健康・建築批評などを展開。著書に、『抗ガン剤で殺される』(花伝社)、『あぶない電磁波』(三一書房)、など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正岡子規の大食を重要な参考例として比較しながら、少食、ファスティングの情報、
効果が網羅されているのは勿論のこと、
巻末では、ノーマン・ウォーカー博士と甲田医師の共通点を取り上げ、
少食そして生菜食をすすめて締めくくっています。
これだけ痛快な本が中古でしか出回っていないという状況が
これが真実だという裏付けになるのでしょうか。
多くの人に手にとっていただきたい本だと思います。
効果が網羅されているのは勿論のこと、
巻末では、ノーマン・ウォーカー博士と甲田医師の共通点を取り上げ、
少食そして生菜食をすすめて締めくくっています。
これだけ痛快な本が中古でしか出回っていないという状況が
これが真実だという裏付けになるのでしょうか。
多くの人に手にとっていただきたい本だと思います。
2014年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この方の本はなんだか内容が重複しているような、、錯覚でしょうか、
なんか洗脳されていくように、何回も同じようなことがところどころに組み込まれているようで
もう少しちゃんとまとめたらもっと薄い本で済みそうな気がします…
が、どうして今過食の時代なのかなど、バックグラウンドなんかもちゃんと補足説明がされていて
内容的にはオススメできる一冊だと思います。
なんか洗脳されていくように、何回も同じようなことがところどころに組み込まれているようで
もう少しちゃんとまとめたらもっと薄い本で済みそうな気がします…
が、どうして今過食の時代なのかなど、バックグラウンドなんかもちゃんと補足説明がされていて
内容的にはオススメできる一冊だと思います。
2015年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方が 正岡子規の食事は病気を治すのではなくて、逆に病気=彼の場合は脊椎カリエス~を進行させるメニューだった❗ということを確認したくて この本を購入したしだいです。
本当にその通りでした。またチリの銅山に閉じ込められた方々と先ほどの正岡子規の食事メニューの比較も とても学びになりました。
ありがとうございます。
本当にその通りでした。またチリの銅山に閉じ込められた方々と先ほどの正岡子規の食事メニューの比較も とても学びになりました。
ありがとうございます。
2012年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何度も忙しくて昼食をとれないときがありましたが食べなくても案外すごく調子が良かったのを思い出しました。
朝は夜の食べ過ぎでトーストとコーヒー昼は腹が減って大盛りの定食夜はほぼ毎日接待か外食で腹一杯酒も一杯で
調子が良くないはずです。入院を機に今食を見直しています。
腹6分にして時々昼を抜こうかと思っています。出来れば4−5分がターゲットです。
米の飯も玄米にして修行僧のように一汁一菜で良いのですが嫁と子供がそうはいかないから
まあ自分だけでもコツコツとやってみます。
久方ぶりに本に線を引いてしまいました。
何回も読むつもりです。
嫁が3日ほどいない日は粗食にして
ごはんみそ汁漬け物と高野豆腐の粗食で行きます。
空腹にはヨーグルトか果物 腹が減ってしょうがないというところまで追い込んでみます。
病気のほとんどは食べ過ぎが原因それも20年30年の蓄積だな。
You are what you eat.
朝は夜の食べ過ぎでトーストとコーヒー昼は腹が減って大盛りの定食夜はほぼ毎日接待か外食で腹一杯酒も一杯で
調子が良くないはずです。入院を機に今食を見直しています。
腹6分にして時々昼を抜こうかと思っています。出来れば4−5分がターゲットです。
米の飯も玄米にして修行僧のように一汁一菜で良いのですが嫁と子供がそうはいかないから
まあ自分だけでもコツコツとやってみます。
久方ぶりに本に線を引いてしまいました。
何回も読むつもりです。
嫁が3日ほどいない日は粗食にして
ごはんみそ汁漬け物と高野豆腐の粗食で行きます。
空腹にはヨーグルトか果物 腹が減ってしょうがないというところまで追い込んでみます。
病気のほとんどは食べ過ぎが原因それも20年30年の蓄積だな。
You are what you eat.
2016年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過食がいけないことは重々わかりましたが、やっぱりお菓子はやめられないし、コーヒーも飲んでしまいます。ただ、玄米菜食は大好きですので、続けています。精神状態も体調も絶好調です。
2013年2月27日に日本でレビュー済み
様々な実例を挙げながら少食の効用を熱く説いた本です。
美食で苦しみの晩年を過ごした正岡子規、二週間もの間わずかな食事だけで元気に生還を果したチリ生き埋め作業員たち、少食で難病を治療する医師、不食のインド人行者などの例に挙げながら食事の量が健康に及ぼす影響をわかりやすく述べていました。
またこれらの実例が個人的にたまたま起こったケースでないことを証明するために、アメリカの有力議員がまとめたマクガバンレポートや、米英中の三国で行なった合同調査を総括したチャイナスタディで「過剰な食事が様々な疾患を招くこと、逆に小食を行なうことで疾病にかかりにくくなり、寿命が延びていること」がレポートされていたと紹介されていました。
そしてこのような事実から、未だ明らかになっていないものの著者が確信する少食に適応する人体のシステム、陰謀論に基づくマスコミの動向なども述べられていました。著者は元々消費、経済、環境問題を追及するジャーナリストで、随所に熱い想いが過激に述べられていました。とてもおもしろく、読了まであっと言う間でした。
美食で苦しみの晩年を過ごした正岡子規、二週間もの間わずかな食事だけで元気に生還を果したチリ生き埋め作業員たち、少食で難病を治療する医師、不食のインド人行者などの例に挙げながら食事の量が健康に及ぼす影響をわかりやすく述べていました。
またこれらの実例が個人的にたまたま起こったケースでないことを証明するために、アメリカの有力議員がまとめたマクガバンレポートや、米英中の三国で行なった合同調査を総括したチャイナスタディで「過剰な食事が様々な疾患を招くこと、逆に小食を行なうことで疾病にかかりにくくなり、寿命が延びていること」がレポートされていたと紹介されていました。
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2015年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
概念として「知っている」は知らないも同然。
素直に読んで、少しずつでも実践するならばQOL向上は必至。即実感出来ます。読み進むうちにも取り組める内容で、読み終わる頃には「食」のパラダイムシフト完了です。本物・上質を求める方へ。船瀬さんには感謝致します。
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