わからないのに面白い系の小説。
飛ぶ孔雀→解説→飛ぶ孔雀→不燃性について→解説という順で読む。
初めて山尾さんの小説を読んだ時、「大変集中力を要する作品」という感想を書いていたが、それをすっかり忘れてボヨヨンと読み始め、あ、これはイカン、全然何も入ってこない、となって上述の順になった次第。
では、解説を読み、集中力を持って接すれば理解できる作品かと言うと、それは読み手それぞれによるのだろうが、イメージの湧き立ちとその連なりや共鳴は増すのではないかと思う。
火が燃え難い。
それまで/それからの因果関係ではなく、その状態から想像されたのであろう、人物の人となりや周りの情景。
理屈ではなくてイメージで受け止めるしかなく、上手く受け止められてるんだろうか、オレは、と思いながら、そして少々読むのがしんどいながらも、とても楽しかった。
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飛ぶ孔雀 (文春文庫) 文庫 – 2020/11/10
山尾 悠子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
三冠達成!傑作幻想小説が待望の文庫化。
・第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞
・第39回日本SF大賞受賞
・第46回泉鏡花文学賞受賞
ジャンルの概念を超えた驚くべき物語。
* * *
シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。
シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。
真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。
――「I 飛ぶ孔雀」
秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか?
――「II 不燃性について」
・第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞
・第39回日本SF大賞受賞
・第46回泉鏡花文学賞受賞
ジャンルの概念を超えた驚くべき物語。
* * *
シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。
シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。
真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。
――「I 飛ぶ孔雀」
秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか?
――「II 不燃性について」
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2020/11/10
- ISBN-104167915952
- ISBN-13978-4167915957
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
石切り場の事故以来、火が燃えにくくなった世界。真夏の夜の庭園の大茶会で火を運ぶ娘たちは、孔雀に襲われる。一方、男は大蛇が蠢く地下世界を遍歴し―。煌めく言葉が奇異なる世界へと読者を誘う。不世出の幻想作家による、泉鏡花文学賞・日本SF大賞・芸術選奨文部科学大臣賞、3冠達成の傑作小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山尾/悠子
1955年、岡山市生まれ。同志社大学文学部国文学科卒業。75年、「仮面舞踏会」(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。『飛ぶ孔雀』で、第46回泉鏡花文学賞、第39回日本SF大賞、第69回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1955年、岡山市生まれ。同志社大学文学部国文学科卒業。75年、「仮面舞踏会」(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。『飛ぶ孔雀』で、第46回泉鏡花文学賞、第39回日本SF大賞、第69回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2020/11/10)
- 発売日 : 2020/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4167915952
- ISBN-13 : 978-4167915957
- Amazon 売れ筋ランキング: - 248,008位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 43位アジア文学 (本)
- - 1,334位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 3,367位文春文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年11月1日に日本でレビュー済み
読み返したら、もう少しわかるのかなぁ。
イメージはなんとなく捕まえられますが、時空を行ったり来たり。非常に脳髄をゆすられながら読んでいる感じになりました。たまには、よいのかもしれません。
イメージはなんとなく捕まえられますが、時空を行ったり来たり。非常に脳髄をゆすられながら読んでいる感じになりました。たまには、よいのかもしれません。
2019年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和51年7月、「SFマガジン」掲載の「夢の棲む街」で衝撃を受けて以来の
ファンを自認していましたが、うかつにも本書が刊行されたことに1年ほど
も気がつきませんでした。まあ、山尾悠子という作家は寡作の人ですからね
(と言い訳をしてみる)。
初めて山尾悠子作品を読まれる方に紹介するとすれば...
ジャンルとしては一応ファンタジー小説だと思いますが、ライトノベルとか
深夜アニメとかでよくあるような「剣と魔法の冒険物語」みたいなものでは
ありません。そういった内容を期待された方は、たぶんガッカリするでしょう
ね。
作品の多くで、普通の小説で言うところの「主人公」が登場しない、という
ところが、特徴のひとつだと思います。もちろん登場人物はいますし、いちばん
良く出てくる人物を主人公とみなせないこともないですが、この作家の場合、
その人について描くことが主題ではないように思えます。
では何が主題かと言えば、「描写される世界そのもの」です。登場人物も、
その世界の案内人、あるいは舞台装置の一部として描かれます(重要ではない、
とまでは言いませんが)。
もうひとつ特徴を挙げるとすれば、その世界のカタストロフを描く作品が多い
ところでしょうか。幼い子供に大量の積み木を与えると、たいていの子供が、
まず自分のまわりに壁を作り、最後にそれを壊す、ということをやるそうです。
そういった、人間の根源的なところにあるようなカタルシスの表現が、山尾悠子
作品の魅力だと思います。
本書についてですが、「飛ぶ孔雀」という雑誌掲載の作品と、「不燃性につい
て」という書き下ろし作品からなります。一応、同じ世界を描写した続き物とし
て読めますが、独立した作品としても読めます。
「飛ぶ孔雀」は、京都をモチーフとした世界を描いていて、茶道や和装の用語
がたくさん出てきます。そういった方面にはまったく詳しくないので、辞書や
ネットで調べながら読みました。ネットで調べると、写真も出てくるのでわかり
やすいですね(「灰形」とか)。用語を調べながら読むのはめんどくさいと思う
人もいるでしょうけど、私はそういった読み方も読書の楽しみ方だと思っていま
す。前述のとおり世界の描写が主題なので、ディテールまで味わうということを
しないと勿体ないですね。
「不燃性について」では、お待ちかね、カタストロフが描かれます。あまり
詳しく書くとネタバレになるので書きませんが、やっぱりこれがないとね。
早く次の作品が読みたいな..と思ったら「小鳥たち」が出てました。
また出遅れた~~。
ファンを自認していましたが、うかつにも本書が刊行されたことに1年ほど
も気がつきませんでした。まあ、山尾悠子という作家は寡作の人ですからね
(と言い訳をしてみる)。
初めて山尾悠子作品を読まれる方に紹介するとすれば...
ジャンルとしては一応ファンタジー小説だと思いますが、ライトノベルとか
深夜アニメとかでよくあるような「剣と魔法の冒険物語」みたいなものでは
ありません。そういった内容を期待された方は、たぶんガッカリするでしょう
ね。
作品の多くで、普通の小説で言うところの「主人公」が登場しない、という
ところが、特徴のひとつだと思います。もちろん登場人物はいますし、いちばん
良く出てくる人物を主人公とみなせないこともないですが、この作家の場合、
その人について描くことが主題ではないように思えます。
では何が主題かと言えば、「描写される世界そのもの」です。登場人物も、
その世界の案内人、あるいは舞台装置の一部として描かれます(重要ではない、
とまでは言いませんが)。
もうひとつ特徴を挙げるとすれば、その世界のカタストロフを描く作品が多い
ところでしょうか。幼い子供に大量の積み木を与えると、たいていの子供が、
まず自分のまわりに壁を作り、最後にそれを壊す、ということをやるそうです。
そういった、人間の根源的なところにあるようなカタルシスの表現が、山尾悠子
作品の魅力だと思います。
本書についてですが、「飛ぶ孔雀」という雑誌掲載の作品と、「不燃性につい
て」という書き下ろし作品からなります。一応、同じ世界を描写した続き物とし
て読めますが、独立した作品としても読めます。
「飛ぶ孔雀」は、京都をモチーフとした世界を描いていて、茶道や和装の用語
がたくさん出てきます。そういった方面にはまったく詳しくないので、辞書や
ネットで調べながら読みました。ネットで調べると、写真も出てくるのでわかり
やすいですね(「灰形」とか)。用語を調べながら読むのはめんどくさいと思う
人もいるでしょうけど、私はそういった読み方も読書の楽しみ方だと思っていま
す。前述のとおり世界の描写が主題なので、ディテールまで味わうということを
しないと勿体ないですね。
「不燃性について」では、お待ちかね、カタストロフが描かれます。あまり
詳しく書くとネタバレになるので書きませんが、やっぱりこれがないとね。
早く次の作品が読みたいな..と思ったら「小鳥たち」が出てました。
また出遅れた~~。
2020年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「事故で火が点きにくくなった」。それだけでこれだけの世界を膨らませられるものかと驚きです。
幻想文学で、幻想世界を楽しむ小説ですので、ふつうの小説みたいにわかりやすい起承転結があるわけではありませんのご注意を。幻想文学ファンや、ちょっと変わった小説を読んでみたいという方におすすめです。
幻想文学で、幻想世界を楽しむ小説ですので、ふつうの小説みたいにわかりやすい起承転結があるわけではありませんのご注意を。幻想文学ファンや、ちょっと変わった小説を読んでみたいという方におすすめです。
2021年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Amazonで本を頼むと、剥き出しで梱包されて配送されるので、99%カバーがどこかしら折れている。配送中に封筒の中で動いて擦れているのが原因なのは明白。
本同士がすれて、カバーが数ミリ破れていたりもする。
ひどい時は帯が3/4破れていた。
毎回ありえない…と思うが、書店にすぐない本だったりすると、仕方なく注文し、毎回リアルにがっかりする。
リサイクル用紙一枚でいいから、ぐるっと本を包むなどして、傷つかないように改善してほしい。
小物を買ったら、過剰なくらいビニールで巻いたりでかい箱に入ってくるのに…
本同士がすれて、カバーが数ミリ破れていたりもする。
ひどい時は帯が3/4破れていた。
毎回ありえない…と思うが、書店にすぐない本だったりすると、仕方なく注文し、毎回リアルにがっかりする。
リサイクル用紙一枚でいいから、ぐるっと本を包むなどして、傷つかないように改善してほしい。
小物を買ったら、過剰なくらいビニールで巻いたりでかい箱に入ってくるのに…
2022年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はいいですが、表紙が破れてました。
Amazonは本の梱包を改善してください。
美しい本は造形にも価値があるんです。
Amazonは本の梱包を改善してください。
美しい本は造形にも価値があるんです。
2021年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日常生活者の私は、かなり苦労して読みました。
最初に感じたのは統合失調症の方と会話している状態に似て残る印象は困惑でした。
しかし、漢字の選び方や形容詞には学ぶことも多く有り、思念の積重ねの現れが文章化された表現なのでしょうか?
他人の理解など望まず、感性をテストされ結果は排除されたかのようでした。
私がなぜ困り果てたのかすらわかりませんでした。
最初に感じたのは統合失調症の方と会話している状態に似て残る印象は困惑でした。
しかし、漢字の選び方や形容詞には学ぶことも多く有り、思念の積重ねの現れが文章化された表現なのでしょうか?
他人の理解など望まず、感性をテストされ結果は排除されたかのようでした。
私がなぜ困り果てたのかすらわかりませんでした。
2019年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者初読にしてずっぷりとその世界に囚われた。
当初図書館で借りたものの「借りてる場合じゃないよ!」と慌てて購入。
現れてはいつの間にか退場し、またしれっと姿を現す人物や事象。「飛ぶ孔雀」の冒頭からいったいどこへ行ったのかと思っていたら「不燃性について」の終章近くでふらりとそこへ戻ったり。
概ね「飛ぶ孔雀」の方が現実に近く見えて剣呑に幻想の混じる感覚、そして「不燃性について」の方がディストピアともいえるところに平気の平左で馴染んでいる感覚である。しかしその二つは一つの世界なのである。
行きつ戻りつ、そして「おやこれはどこかで見た」と思い手繰り寄せれば懐かしく思い出したり、手掛かりを掴みながらも探せないかったりして、又必ず戻って行く所。
当初図書館で借りたものの「借りてる場合じゃないよ!」と慌てて購入。
現れてはいつの間にか退場し、またしれっと姿を現す人物や事象。「飛ぶ孔雀」の冒頭からいったいどこへ行ったのかと思っていたら「不燃性について」の終章近くでふらりとそこへ戻ったり。
概ね「飛ぶ孔雀」の方が現実に近く見えて剣呑に幻想の混じる感覚、そして「不燃性について」の方がディストピアともいえるところに平気の平左で馴染んでいる感覚である。しかしその二つは一つの世界なのである。
行きつ戻りつ、そして「おやこれはどこかで見た」と思い手繰り寄せれば懐かしく思い出したり、手掛かりを掴みながらも探せないかったりして、又必ず戻って行く所。