第3回斎藤茂太賞受賞作品。
想像以上に文章力がある。
あまりこれといった理由もなくキューバに向かった著者が
道中でその理由を見つけた（出会えた）。
そこは感動の涙。
端々に笑いと少しの感涙を織り交ぜた感動作。
若林ファン、オードリーファンならずとも
楽しめる作品になっていると思う。
全然ファンではなかった母に貸したら
「良かった」と言っていた。
文庫版にするために特別書下ろしの3編「モンゴル」
「アイスランド」「コロナ後の東京」を収録しているのだが
面白いのが「アイスランド」までは一人称は『ぼく』だったのが
あとがき「コロナ後の東京」だけは『俺』になっていること。
どういった心境変化があったのか。
コロナ渦が彼をそうさせたのか。
オードリーのオールナイトニッポンでも
キューバ旅行とモンゴル旅行、アイスランド旅行について
トークで語っているので併せて聴きながら読むのも
より面白いかも。
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