著者の「神様の御用人」シリーズが大好きで、こちらも手にしてみました。
もともと自分がラジオ好きだということもあり、全編グッときました。
ラジオ(特に深夜ラジオ)あるあるだったり、思わずニヤリとしてしまう部分も盛りだくさん。
本もラジオと同じように映像が無いからこそ伝わってくる部分や、想像する楽しさが詰まっていると、改めて感じました。
主人公の魅力、著者の表現力ともに最高です!
ぜひオススメしたい一冊です。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥748¥748 税込
ポイント: 23pt
(3%)
無料お届け日:
4月6日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥748¥748 税込
ポイント: 23pt
(3%)
無料お届け日:
4月6日 土曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥110
中古品:
¥110

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
どうかこの声が、あなたに届きますように (文春文庫 あ 77-1) 文庫 – 2019/9/3
浅葉なつ
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥748","priceAmount":748.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"748","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"s%2B%2FMmuy3URpLePxGgAE8cqDRWOa2Au0ILWt%2BRZsM8T2Sr%2Fhj6fo43%2FvHZ6jsvwAe2Ms%2BwKaNLqwfJsHsWOBLcsgXtMJMpjy%2FBusnUSDTgWuPUkSctWYpec5ymL6L%2BREb5lSSviJwHk8%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥110","priceAmount":110.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"110","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"s%2B%2FMmuy3URpLePxGgAE8cqDRWOa2Au0IKpfFurrnJ7Qj1SISRJ5%2Bpmde2bOLtUALMwHot8ZLp7C5Bs6f%2BqBd155DnyFyecDroQZpm%2FUBh5U1IqcsyNr98xPVTUuzmZNKOoQoYSagUWEYRQF8oQlpGPDmnf%2Fc56%2FGBLD%2BFKHGE09oKLfDUUBtKw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
地下アイドル時代、心身に深い傷を負い、鎌倉の祖母のもとでひっそりと生活を送っていた20歳の小松奈々子。そこに突然現れたラジオ局のディレクター黒木から、番組アシスタントにスカウトされる。
初日の生放送は、後に「伝説の十秒回」と呼ばれる神回となり、かつてラジオ界で絶大な人気を誇ったパーソナリティの片鱗を感じさせるものだった……!?
大食いのアナウンサー、演じるキャラに疲れている女性芸人、売れっ子のオネェタレント…。様々な仲間に囲まれ、時に黒木と罵り合いながら、奈々子はラジオの世界に向き合っていく。それは自身の傷や、過去とも対峙しなければならなかったが、奈々子が生き直そうと決めた「小松夏海」の存在は、次第に黒木たちをも巻き込んで、確かなムーブメントとなっていく。そしてその言葉は、子どものできない夫婦や、大人になることの意味を考える高校生など、切実な日々を生きるリスナーたちの、ほんのわずかな未来を動かし始めていた。
「いいか小松、ラジオにはテレビやネット動画と違って映像がない。
映像という明確なものがない分、リスナーはそれを補って想像する。
そうして頭の中で想像されたものは、誰にも否定されないし奪えない。
だから想像させろ。
リスナーに、姿の見えないお前を想像させるんだ」(本文より引用)
ラジオの魅力と、傷を抱えた人々が織り成す、あたたかな小気味よさあふれる物語。
150万部を突破した『神様の御用人』著者、浅葉なつの書き下ろし長編!
初日の生放送は、後に「伝説の十秒回」と呼ばれる神回となり、かつてラジオ界で絶大な人気を誇ったパーソナリティの片鱗を感じさせるものだった……!?
大食いのアナウンサー、演じるキャラに疲れている女性芸人、売れっ子のオネェタレント…。様々な仲間に囲まれ、時に黒木と罵り合いながら、奈々子はラジオの世界に向き合っていく。それは自身の傷や、過去とも対峙しなければならなかったが、奈々子が生き直そうと決めた「小松夏海」の存在は、次第に黒木たちをも巻き込んで、確かなムーブメントとなっていく。そしてその言葉は、子どものできない夫婦や、大人になることの意味を考える高校生など、切実な日々を生きるリスナーたちの、ほんのわずかな未来を動かし始めていた。
「いいか小松、ラジオにはテレビやネット動画と違って映像がない。
映像という明確なものがない分、リスナーはそれを補って想像する。
そうして頭の中で想像されたものは、誰にも否定されないし奪えない。
だから想像させろ。
リスナーに、姿の見えないお前を想像させるんだ」(本文より引用)
ラジオの魅力と、傷を抱えた人々が織り成す、あたたかな小気味よさあふれる物語。
150万部を突破した『神様の御用人』著者、浅葉なつの書き下ろし長編!
- 本の長さ361ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2019/9/3
- ISBN-104167913496
- ISBN-13978-4167913496
よく一緒に購入されている商品

対象商品: どうかこの声が、あなたに届きますように (文春文庫 あ 77-1)
¥748¥748
最短で4月6日 土曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
¥781¥781
最短で4月6日 土曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
¥781¥781
最短で4月6日 土曜日のお届け予定です
残り8点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2019/9/3)
- 発売日 : 2019/9/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 361ページ
- ISBN-10 : 4167913496
- ISBN-13 : 978-4167913496
- Amazon 売れ筋ランキング: - 407,307位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,157位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
イメージ付きのレビュー

4 星
ラジオ好きには絶対オススメ!
主人公はラジオ番組のアシスタントDJになります。番組もきっとどこかで聞いたことのあるような番組なので、ラジオを聞く方には親近感がある小説になると思います。 又、リスナーさん達の日々も描かれています。職場でラジオがかかっている方。青春時代をラジオと共に過ごした方は是非読んでほしい一冊です。ラジオの裏側も除くことができて面白い一冊でした。 反対に普段ラジオを聞かない方は、ラジオが聞きたくなると思います。そして、ラジオへお便りやツイートをしたくなると思います。オススメの方1.ラジオが好きな方2.元気になる小説を探している方。3.普段あまり本を読まない方。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作者が好きで購入。なかなか外へ出かけられないため、ネット購入しました。
2022年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに小説を読みました。
ラジオに熱い想いを抱く放送局の面々や、色々な事情を抱えるリスナー達。まるで、読者もラジオのいちリスナーになったような気持ちになれる暖かい作品でした。
ラジオに熱い想いを抱く放送局の面々や、色々な事情を抱えるリスナー達。まるで、読者もラジオのいちリスナーになったような気持ちになれる暖かい作品でした。
2021年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビュータイトルにある通り、彼のヒットシリーズを知らないので、他のレビュワーが、それと比較してああだこうだとおっしゃったり、何か期待をなさっている点については何とも言えません。
浅葉さんのこの作品を読む気になったのは、ツイッターでフォローさせていただいているご縁のみ。ツイートの内容からうかがえるお人柄にひかれていたので、「ラジオの話をどうお書きになるのか」という興味もあった。
世間ではネットで有名人を含む他人のおしゃべりに聞き耳立てる「クラブハウス」が話題になっているが、「音声だけならラジオで良くない?」と思っている。一般大衆が参入始めるとどうせツイッターのように「クラブハウス」も修羅の国になることだろうし。
それと比べると、ラジオはポジティブに熱い。オワコンと揶揄されながらも、ネット社会になってもちゃんと残っている。「これからは電子書籍の時代だ」と言われて久しい今も、紙の書籍が健在なように。
「波よ聞いてくれ」以降、若い世代にも「再発見されたフロンティア」として、ラジオ(とそれに関わる人々)の魅力は少しずつ浸透しつつある。そんな中でのこの作品である。
名作。良作。読んで良かったと思える作品でした。
最初はバラバラに描かれる人物ごとのストーリーが最後に向かって集まってゆく、映画で言うところの「グランドホテル」スタイルの構成もおみごと。そして最後はずっと主人公に寄り添ってきた読者にも「再生」したかのようなすがすがしい感動を与える。
登場人物がラノベのように悪目立ちせず、それぞれ(リアルにいそうな)人物として、いい立ち位置を守って動いている。私も一応原稿料をいただいて小説を書いている人間だが、ここまで書き分けるのは正直むずかしい。作者の深い人間観察の賜物だろうか。
ラジオのリスナーや地下アイドルファンはもちろん、集団内での孤立、深い心の痛み、親との葛藤などを経験したことがある人には、ぜひお勧めしたい。
浅葉さんのこの作品を読む気になったのは、ツイッターでフォローさせていただいているご縁のみ。ツイートの内容からうかがえるお人柄にひかれていたので、「ラジオの話をどうお書きになるのか」という興味もあった。
世間ではネットで有名人を含む他人のおしゃべりに聞き耳立てる「クラブハウス」が話題になっているが、「音声だけならラジオで良くない?」と思っている。一般大衆が参入始めるとどうせツイッターのように「クラブハウス」も修羅の国になることだろうし。
それと比べると、ラジオはポジティブに熱い。オワコンと揶揄されながらも、ネット社会になってもちゃんと残っている。「これからは電子書籍の時代だ」と言われて久しい今も、紙の書籍が健在なように。
「波よ聞いてくれ」以降、若い世代にも「再発見されたフロンティア」として、ラジオ(とそれに関わる人々)の魅力は少しずつ浸透しつつある。そんな中でのこの作品である。
名作。良作。読んで良かったと思える作品でした。
最初はバラバラに描かれる人物ごとのストーリーが最後に向かって集まってゆく、映画で言うところの「グランドホテル」スタイルの構成もおみごと。そして最後はずっと主人公に寄り添ってきた読者にも「再生」したかのようなすがすがしい感動を与える。
登場人物がラノベのように悪目立ちせず、それぞれ(リアルにいそうな)人物として、いい立ち位置を守って動いている。私も一応原稿料をいただいて小説を書いている人間だが、ここまで書き分けるのは正直むずかしい。作者の深い人間観察の賜物だろうか。
ラジオのリスナーや地下アイドルファンはもちろん、集団内での孤立、深い心の痛み、親との葛藤などを経験したことがある人には、ぜひお勧めしたい。
2020年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"ただ共感したり、時に反発したり、笑ったり泣いたりする時間を、ほんの少し一緒に過ごすだけだ。けれど、そうして届け合う声が、ほんの一ミリの未来を動かすかもしれない。"2019年発刊の本書は、ラジオ放送を通じて再生していく元・地下アイドルとリスナーたちの心温まる物語。
個人的には、読書好き界隈で話題になっている【読書による文学賞】の推薦図書として今回手にとらせていただきました。
さて、そんな本書は元・地下アイドルとして傷を負った少女がラジオの番組アシスタントとしてスカウトされ成長していく物語、また彼女の声に癒されるリスナーたちの物語が【それぞれに進行しながら最終的に組み合わさる】構成となっているのですが。随所に挿入されるラジオ番組の放送やりとりに笑わされつつ、読後には直球的に癒されました。
また、本書の登場人物が『ネットだと、いつでもどこでも誰とでも繋がってしまう感じ』が【強制的に共有される】のに対して『ラジオの基本的には一方通行』でも【繋がろと思えば繋がれる】空気感が"自分には丁度良い"的に語るシーンには、確かにラジオならではの普遍的な魅力だな。と頷かされました。
ラジオ配信者、リスナーの方へ、また心温まる再生物語が好きな人にもオススメ。
個人的には、読書好き界隈で話題になっている【読書による文学賞】の推薦図書として今回手にとらせていただきました。
さて、そんな本書は元・地下アイドルとして傷を負った少女がラジオの番組アシスタントとしてスカウトされ成長していく物語、また彼女の声に癒されるリスナーたちの物語が【それぞれに進行しながら最終的に組み合わさる】構成となっているのですが。随所に挿入されるラジオ番組の放送やりとりに笑わされつつ、読後には直球的に癒されました。
また、本書の登場人物が『ネットだと、いつでもどこでも誰とでも繋がってしまう感じ』が【強制的に共有される】のに対して『ラジオの基本的には一方通行』でも【繋がろと思えば繋がれる】空気感が"自分には丁度良い"的に語るシーンには、確かにラジオならではの普遍的な魅力だな。と頷かされました。
ラジオ配信者、リスナーの方へ、また心温まる再生物語が好きな人にもオススメ。
2019年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神様の御用人、これのおかげでなかなか出ないのかって思ったけど、
これはこれで楽しめました。
いろいろ気持ちがささくれている時に読むと、元気をもらえると思います。
ラジオは昔から好きでよく聞きますけど、うん、そうだよね、そういういい所あるよねって
改めて思いました。
これはこれで楽しめました。
いろいろ気持ちがささくれている時に読むと、元気をもらえると思います。
ラジオは昔から好きでよく聞きますけど、うん、そうだよね、そういういい所あるよねって
改めて思いました。
2019年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神様の御用人の作者さんの新作という事で頑張って読みました。
内容は軽いのに構成を妙に凝ったせいで、中盤まで読むのに忍耐力が必要でした。神様のご威光が無ければ投げ出したかったのが本音です。単純な一本のストーリーをぶった切ってシャッフルしたような構成は、日常系ラノベをミステリー仕立てにしたかったのでしょうか。
主人公がマスクを着けなければ人前に出られないという設定ですが、エピソードとしては弱く、途中で普通に友人とはマスク外して食事もしてるし、マスクを重要な小道具と位置付けているにしては、あれ?な疑問を感じながら読み進め、オチはまさかベタで終わらないよな、あの神様の御用人の作者さんなんだから、と期待して最後まで読みましたがベタでした。
キャラがきちんと立っていないのと、心理描写が読者が読みたい所を端折っているみたいで、読んでて不完全燃焼でした。
平易な構成でムネアツなラノベの位置付けの方が、そこそこの評価になったのではないかと思います。レビューの少なさが読者の評価だと思います。
この壁を乗り越えてくれるのを期待しています。
内容は軽いのに構成を妙に凝ったせいで、中盤まで読むのに忍耐力が必要でした。神様のご威光が無ければ投げ出したかったのが本音です。単純な一本のストーリーをぶった切ってシャッフルしたような構成は、日常系ラノベをミステリー仕立てにしたかったのでしょうか。
主人公がマスクを着けなければ人前に出られないという設定ですが、エピソードとしては弱く、途中で普通に友人とはマスク外して食事もしてるし、マスクを重要な小道具と位置付けているにしては、あれ?な疑問を感じながら読み進め、オチはまさかベタで終わらないよな、あの神様の御用人の作者さんなんだから、と期待して最後まで読みましたがベタでした。
キャラがきちんと立っていないのと、心理描写が読者が読みたい所を端折っているみたいで、読んでて不完全燃焼でした。
平易な構成でムネアツなラノベの位置付けの方が、そこそこの評価になったのではないかと思います。レビューの少なさが読者の評価だと思います。
この壁を乗り越えてくれるのを期待しています。
2019年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この著者の小説を初めて読んでみたが、登場人物の心理描写、台詞回しなどが巧みで、すぐに物語に引き込まれていった。著者は恐らく女性だと思うが、文章がそれっぽい。
この作品は、主人公は小松菜々子(後に夏海と改名)なのだが、彼女を初めとして複数の人物の視点から物語が進む、いわば群像劇である。とは言っても半分以上は主人公の小松の視点だが。この複数の視点での物語の進行が、小松のラジオパーソナリティとしての影響力を表現する上で非常に有効に使われていて、巧いなと思う。
あと、不愉快な登場人物がほとんどいないのも特徴かな。主人公の母は、娘にも碌に構わず、時には娘の情報を売ってしまうようなどうしようもない人間だが。それ以外の人達は、一見厳しくても実際は良い人だったりで、読んでいて不快感がない。ラジオ番組の企画で、小松がひたすらリスナーを誉める、というものがあったが、こういった優しい世界観が求められる時代なのかな。
最後も、主人公がトラウマを克服して、清涼感と希望に満ちた終わり方で、まぁある種予想通りではあったけど、感動するには十分だった。
一読してみて損はない小説だ。
この作品は、主人公は小松菜々子(後に夏海と改名)なのだが、彼女を初めとして複数の人物の視点から物語が進む、いわば群像劇である。とは言っても半分以上は主人公の小松の視点だが。この複数の視点での物語の進行が、小松のラジオパーソナリティとしての影響力を表現する上で非常に有効に使われていて、巧いなと思う。
あと、不愉快な登場人物がほとんどいないのも特徴かな。主人公の母は、娘にも碌に構わず、時には娘の情報を売ってしまうようなどうしようもない人間だが。それ以外の人達は、一見厳しくても実際は良い人だったりで、読んでいて不快感がない。ラジオ番組の企画で、小松がひたすらリスナーを誉める、というものがあったが、こういった優しい世界観が求められる時代なのかな。
最後も、主人公がトラウマを克服して、清涼感と希望に満ちた終わり方で、まぁある種予想通りではあったけど、感動するには十分だった。
一読してみて損はない小説だ。