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異国のおじさんを伴う (文春文庫 も 20-7) 文庫 – 2014/10/10
森 絵都
(著)
短篇小説の素晴らしさに驚いてください
心に残る一行と、さりげない毒と、胸を震わせるカタルシス……。いま最高の短篇小説の名手が、人間の愚かさと愛しさを描きます。
心に残る一行と、さりげない毒と、胸を震わせるカタルシス……。いま最高の短篇小説の名手が、人間の愚かさと愛しさを描きます。
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2014/10/10
- 寸法10.8 x 1 x 15.2 cm
- ISBN-104167902028
- ISBN-13978-4167902025
この著者の人気タイトル
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2014/10/10)
- 発売日 : 2014/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 4167902028
- ISBN-13 : 978-4167902025
- 寸法 : 10.8 x 1 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 365,317位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,054位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年東京都生まれ。早稲田大学卒。91年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』 で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『カラフル』で産経児童出版文 化賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直 木賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 宇宙のみなしご (ISBN-13: 978-4043941087 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の作品は、いつも小気味よく私の想像を裏切ってくれる結末で、読後感をスッキリさせてくれます。
2022年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生という旅の途上で起きた奇妙な出来事、不思議な出会い。短篇の映画でも観ているような感じで、さくさくっと、十の収録作品を味わいました。
こうした短篇集で、「これは、いいな」「これは、面白い」て短篇と出会うのが、何にも代えがたい喜びとなっているのですが、本短篇集では二つ、キラリと光る魅力的な短篇を見つけることができました。
🌃 異国のおじさんを伴(ともな)う‥‥‥「ひげ人形愛好会」に招かれて、オーストリアのリンツを訪れた作家の〈私〉。その旅路の不思議な体験は、さながら、メールヒェンの森の中へと誘い込まれるかのよう。心に、ぽっと灯りがともる読み心地。ほのぼのとした気分になりました。
🌃 夜の空隙(くうげき)を埋める‥‥‥異国での夜の冒険?を通して、互いへの共感、親しさが増してゆく二人のやり取りが素敵。
とりわけ、〈私〉の次なる述懐が心に響きました。
《いずれにせよ、私がタイル細工の海に浸っていたとき、隣室ではミセス・グハーが叙情詩の宙(そら)をさすらっていた。それを思うと、身近な日常の懐(ふところ)の深さに目まいすらおぼえる。人間とはかくも多様で、そして呑気なものである。》 p. 38
あ。それと、「ラストシーン」て短篇のなかで、ビリー・ワイルダー監督の映画『検察側の証人』が出てきます。できれば、この映画を一度でも観ていたほうが、作品をより良く味わえるかと思います。てか、映画のネタをバラし気味なところがあるので、映画を観てない方は、ご注意を。
十の収録作品は、次のとおり。
🌛 藤巻さんの道
🌛 夜の空隙を埋める
🌛 クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の‥‥
🌛 クジラ見(み)
🌛 竜宮(りゅうぐう)
🌛 ぴろり
🌛 ラストシーン
🌛 桂川里香子、危機一髪
🌛 母の北上
🌛 異国のおじさんを伴う
こうした短篇集で、「これは、いいな」「これは、面白い」て短篇と出会うのが、何にも代えがたい喜びとなっているのですが、本短篇集では二つ、キラリと光る魅力的な短篇を見つけることができました。
🌃 異国のおじさんを伴(ともな)う‥‥‥「ひげ人形愛好会」に招かれて、オーストリアのリンツを訪れた作家の〈私〉。その旅路の不思議な体験は、さながら、メールヒェンの森の中へと誘い込まれるかのよう。心に、ぽっと灯りがともる読み心地。ほのぼのとした気分になりました。
🌃 夜の空隙(くうげき)を埋める‥‥‥異国での夜の冒険?を通して、互いへの共感、親しさが増してゆく二人のやり取りが素敵。
とりわけ、〈私〉の次なる述懐が心に響きました。
《いずれにせよ、私がタイル細工の海に浸っていたとき、隣室ではミセス・グハーが叙情詩の宙(そら)をさすらっていた。それを思うと、身近な日常の懐(ふところ)の深さに目まいすらおぼえる。人間とはかくも多様で、そして呑気なものである。》 p. 38
あ。それと、「ラストシーン」て短篇のなかで、ビリー・ワイルダー監督の映画『検察側の証人』が出てきます。できれば、この映画を一度でも観ていたほうが、作品をより良く味わえるかと思います。てか、映画のネタをバラし気味なところがあるので、映画を観てない方は、ご注意を。
十の収録作品は、次のとおり。
🌛 藤巻さんの道
🌛 夜の空隙を埋める
🌛 クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の‥‥
🌛 クジラ見(み)
🌛 竜宮(りゅうぐう)
🌛 ぴろり
🌛 ラストシーン
🌛 桂川里香子、危機一髪
🌛 母の北上
🌛 異国のおじさんを伴う
2016年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久々の森絵都さん。長編もいいけれど、短編も実におもしろくて、これはどんな味かな?とつまんでるうちに、あっという間に平らげたような読後感です。
表題作『異国のおじさんを伴う』もそうだけど、『思い出ぴろり』『桂川里香子、危機一髪』など気になるタイトルがいっぱい。しかも、どれも想定外の展開で、共感するやら、驚かされるやら。特に母が次々と居場所を移動する謎に迫る(?)『母の北上』は笑えました。
表題作『異国のおじさんを伴う』もそうだけど、『思い出ぴろり』『桂川里香子、危機一髪』など気になるタイトルがいっぱい。しかも、どれも想定外の展開で、共感するやら、驚かされるやら。特に母が次々と居場所を移動する謎に迫る(?)『母の北上』は笑えました。
2014年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これはまるで陸上競技の様です。
どのような話が待ち受けているのか期待を持たせた一行目から、まさに怒涛のラストまで全力で疾走していくストーリー展開。
短いフレーズながら、ひとつひとつが無駄無く表現を重ねているので読み飛ばしが出来ません。そして待ち受けているのは、心地良い疲労を含んだ満足感。
ふと思いました。森絵都さんは21世紀のO.ヘンリーだな、と。
どのような話が待ち受けているのか期待を持たせた一行目から、まさに怒涛のラストまで全力で疾走していくストーリー展開。
短いフレーズながら、ひとつひとつが無駄無く表現を重ねているので読み飛ばしが出来ません。そして待ち受けているのは、心地良い疲労を含んだ満足感。
ふと思いました。森絵都さんは21世紀のO.ヘンリーだな、と。
2018年4月8日に日本でレビュー済み
著者の本は「カラフル」や「つきのふね」など児童文学が大好きです。
話題になっていた長編小説「みかづき」も読んでみましたが、私にとってはイマイチだったので、そういえば、「風に舞いあがるビニールシート」という短編で直木賞を受賞してたし、この人の短編ってなかなかよかったよなぁ・・と思って短編を読んでみることにしました。
この本は8編の短編がおさめられており、連作短編集ではないので好きなものから読んでいっても楽しめます。
感想としては、「この短さで、起承転結がちょうどうまい具合におさまっていて、この物語はこの短さがベストだ。ちょうどいいし、面白かった」というのもあり、「うーん、いきなり終わった感じがして、なんか物足りないなぁ、残念だ。」というのもありました。いろんな年代の作品があるのですが、書かれた年が新しいのであれば、面白いというのでもない気がします。長さはみんな同じような長さです。
特に表題作は私にとって「作者は何が言いたかったのか?」という感じでした。表題作って大体面白いので、好みの問題もあるとは思いますが・・。
基本的には気に入って、これからもこの人の短編を読んでみたいなと思ったのですが、短編の難しさを思い知らされた本でもあったので、星4つで。
話題になっていた長編小説「みかづき」も読んでみましたが、私にとってはイマイチだったので、そういえば、「風に舞いあがるビニールシート」という短編で直木賞を受賞してたし、この人の短編ってなかなかよかったよなぁ・・と思って短編を読んでみることにしました。
この本は8編の短編がおさめられており、連作短編集ではないので好きなものから読んでいっても楽しめます。
感想としては、「この短さで、起承転結がちょうどうまい具合におさまっていて、この物語はこの短さがベストだ。ちょうどいいし、面白かった」というのもあり、「うーん、いきなり終わった感じがして、なんか物足りないなぁ、残念だ。」というのもありました。いろんな年代の作品があるのですが、書かれた年が新しいのであれば、面白いというのでもない気がします。長さはみんな同じような長さです。
特に表題作は私にとって「作者は何が言いたかったのか?」という感じでした。表題作って大体面白いので、好みの問題もあるとは思いますが・・。
基本的には気に入って、これからもこの人の短編を読んでみたいなと思ったのですが、短編の難しさを思い知らされた本でもあったので、星4つで。
2015年3月1日に日本でレビュー済み
全然知らなかった森絵都さんという作家。直木賞をとっている、短編集なので読みやすいかもと発売されてすぐに購入しました。なぜか1つ目の話を読んだあと、なんか次を読む気がせず他の女性直木賞作家の本に夢中になりそのまま忘れていました。でもその直木賞作家の本を検索するたび貴方へのお勧めとして森さんの本がでてくるのです。それでそういえば…とこの本を思い出し読みました。で、結局私は森さんの本の虜になってしまいました。この本は短編過ぎて物足りない部分もありますがなんかいい感じです。心をからっぽにして読めます。特に「クジラ見」は大笑い!お勧めです。『架空の…』の「パパイヤと五家宝」や『風に舞いあがる…』の「犬の散歩」などが私のお気に入りです。
2011年11月21日に日本でレビュー済み
10本の比較的短い短編を収録
「ビアード・マン(ひげ人形)」といった珍しい題材を扱った作品や異国を舞台にした作品
仕事、日常、恋愛を扱った作品
バラエティーに富んでいました
そして、なんといっても語り口が上手かったです
「風に舞い上がるビニールシート」と比べて、軽妙な作品が多く読みやすかったです
「ビアード・マン(ひげ人形)」といった珍しい題材を扱った作品や異国を舞台にした作品
仕事、日常、恋愛を扱った作品
バラエティーに富んでいました
そして、なんといっても語り口が上手かったです
「風に舞い上がるビニールシート」と比べて、軽妙な作品が多く読みやすかったです