この本の面白さ、楽しさを紹介するには僕の拙い説明よりは、
この本の目次を紹介するほうが確実であり効果的だと思います
数ページにポートレイトとごく短い文章
扱う人物はクラフトエヴィング商會おとくいの架空だけどありそうで、
あったらいいなと思わせる職業に就いている人たち
どなたも素敵でおともだちになりたい人ばかりです
月光密売人/杯の水に月を移して届けます 昼間でも可
秒針音楽師/落ち葉のように短い時間の音楽を作る人
果実勘定士/実る前に樹をみて果実の数を当ててくれます
三色巻紙配達人/過去と未来の自分に手紙を届けてくれます
時間管理人/いいなあ、という瞬間に鍵をかけて預かる
チョッキ食堂/気分に合わせたチョッキを選ぶと、
チョッキに合わせた料理が出てくる
沈黙先生/こんな先生に教えてもらいたかった
選択士/今晩はハンバーグ?シチュー?ずばり決めるわよ
地暦測量士/あの手帳欲しい 借りるだけでもいいから
白シャツ工房/自転車で白シャツだけを配達してくれるよ
バリトン・カフェ/コーヒー豆に「カラマーゾフの兄弟」を
毎晩少しずつ読み聞かせる
冷水塔守/たいへんご苦労様です
ひらめきランプ交換人/ピンポーン!ってアレです
二代目・アイロン・マスター/カッコいい 掛け声かけよう
コルク・レスキュー隊/本当に存在してるとしか思えない
警鐘人/あのときこの警鐘をならしてくれたらなあ
哲学的白紙商/_ _ _ _ _ _ _ _ _
シチュー当番/夜から朝にかけて開館する冬眠図書館は
コーヒーとパンとシチューが用意されてる
自分ならどの仕事をしたいかな?🐧

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じつは、わたくしこういうものです (文春文庫 く 37-1) 文庫 – 2013/10/10
クラフト・エヴィング商會
(著)
世間には知られていない、一風変わったふしぎな職業についた人々に光を当て、その仕事の詳細を聞いた「架空」のインタビュー集。ひょっとしたら世界のどこかに、あるかもしれない……、知られざる「わたくし」たちの物語。クラフト・エヴィング商會と、写真家・坂本真典氏が紡ぎだす「ひと」と「仕事」にまつわる19人の肖像。
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2013/10/10
- ISBN-104167838818
- ISBN-13978-4167838812
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2013/10/10)
- 発売日 : 2013/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 4167838818
- ISBN-13 : 978-4167838812
- Amazon 売れ筋ランキング: - 658,990位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,518位文春文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古書としてきれいな本でした。文庫本の本書をみて、これは単行のほう楽しめると思って注文したが、成功だった。内容も愉しい遊びに満ちていて、クラフト・エヴィング商會ふうの想像のおもしろさを座右に置きたい人にはお勧めです。
2005年8月15日に日本でレビュー済み
18人の人物が架空の仕事師にふんし、その不思議な仕事について詩情豊かに語るというフォト童話。
内容もそうなんですけど、著者のクラフト・エヴィング商会という個性的な名前にもひかれ、手に取りました。
不思議な雰囲気を持つお話に、その人物として当てはめた写真がさらに不思議な雰囲気を醸し出してるという、今まで見たことのないタイプの本でした。例えば、職業・月光密売人 名前・小栗六郎 年齢・58歳のように、18人すべての人に設定が付いていて、まるで本当に実在するかのような感じで、語り口調で自分の職業について説明するんです。
文章は、1人3、4ページくらいで、3ページくらいが写真です。その写真がまた雰囲気があって、お話の世界を盛り上げています。別に写ってる人たちは、モデルでも何でもなく編集者や編集長、コピーライターだったり、他にも色々。作者はその方々からイメージをもらったらしく、皆さんお話のイメージともぴったりで素敵な表情を出しています。
写真の素敵さと雰囲気で星二つですが、物語としては一度読めばもう十分かな、といった感想でした。
内容もそうなんですけど、著者のクラフト・エヴィング商会という個性的な名前にもひかれ、手に取りました。
不思議な雰囲気を持つお話に、その人物として当てはめた写真がさらに不思議な雰囲気を醸し出してるという、今まで見たことのないタイプの本でした。例えば、職業・月光密売人 名前・小栗六郎 年齢・58歳のように、18人すべての人に設定が付いていて、まるで本当に実在するかのような感じで、語り口調で自分の職業について説明するんです。
文章は、1人3、4ページくらいで、3ページくらいが写真です。その写真がまた雰囲気があって、お話の世界を盛り上げています。別に写ってる人たちは、モデルでも何でもなく編集者や編集長、コピーライターだったり、他にも色々。作者はその方々からイメージをもらったらしく、皆さんお話のイメージともぴったりで素敵な表情を出しています。
写真の素敵さと雰囲気で星二つですが、物語としては一度読めばもう十分かな、といった感想でした。
2006年7月24日に日本でレビュー済み
〈だまされる楽しみ〉が、この人たちの本の真骨頂。大好きです。でもこの本の場合、写真の人物のモノローグが自己完結(えっ…それで終わり?)してるところが結構あり、ちょっとつまらなかった。こうなると好みの問題でしょう。私は〈白いシャツを作って自転車で配達して歩くお姉さん〉のモノローグが好きです。どうしても白いシャツの似合わない人がいるっていうところにも…共感できますね。
2015年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まったく読まれた様子がなく、長く欲しかった作品なので満足。文庫にはない正方形の造本が魅力。
2008年12月17日に日本でレビュー済み
タイトルに惹かれて購入。そしてそのまま好きな本になりました。
繰り返し声に出して読むと魅力が増します。
それが高じて、来月1月に朗読会をやることに。
声に出して読むことをお勧めします。
繰り返し声に出して読むと魅力が増します。
それが高じて、来月1月に朗読会をやることに。
声に出して読むことをお勧めします。
2009年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近知ったクラフトエヴィング商会で読んだ二冊目の本だ。
まず「だまし絵」としての工夫が実に凝っている。知らないで読んでいたら いくつかの職業においては 完全にだまされたと思う。特に「白シャツ工房」は読んだ記憶がある。おそらく どこかで雑誌「太陽」を読み そこで それを読んで 「だまされた」という経緯が個人的にあるはずだ。
但し その「だまし」の工夫だけだったら ここまで香ばしい一冊にはなっていないと思う。それが 本書の凄味である。
本書の「凄味」は 人間観察の眼力にある。だまされたふりをして くすくす笑いながら読んでいる中でも はっとさせられる言葉がいくつかある。本書の性格上 本書が語る言葉はすべてが嘘であると考えることも出来るが 著者は そんな「嘘」の中にきちんとした真実をさらりと書いている部分がある。その部分に関しては 読んでいても 素直に自分に入ってくる。それも ある種のすがすがしさを帯びて。
そんな体験が本書を読む楽しみである。こういう「遊び」に溢れた本を出せる日本も悪くないなと思った次第だ。
まず「だまし絵」としての工夫が実に凝っている。知らないで読んでいたら いくつかの職業においては 完全にだまされたと思う。特に「白シャツ工房」は読んだ記憶がある。おそらく どこかで雑誌「太陽」を読み そこで それを読んで 「だまされた」という経緯が個人的にあるはずだ。
但し その「だまし」の工夫だけだったら ここまで香ばしい一冊にはなっていないと思う。それが 本書の凄味である。
本書の「凄味」は 人間観察の眼力にある。だまされたふりをして くすくす笑いながら読んでいる中でも はっとさせられる言葉がいくつかある。本書の性格上 本書が語る言葉はすべてが嘘であると考えることも出来るが 著者は そんな「嘘」の中にきちんとした真実をさらりと書いている部分がある。その部分に関しては 読んでいても 素直に自分に入ってくる。それも ある種のすがすがしさを帯びて。
そんな体験が本書を読む楽しみである。こういう「遊び」に溢れた本を出せる日本も悪くないなと思った次第だ。
2013年10月16日に日本でレビュー済み
クラフト・エヴィング商會の本は、大好きで以前一度レヴューしたことがあります・・おかしな本棚です・・・。
クラフト・エヴィング商會の本だから、きっと何かあるだろう・・・一度でも読んだことがある人はきっとそう思います。
しかし、いったん読み始めると、そんなことはすっかり忘れ去り、一気に読み進んでしまいます。それがクラフト・エヴィング商會の本の魅力なのですかね?
この本は、18の摩訶不思議そして、魅力的な職業が紹介されていて、この職業をされている人が、その職業を紹介するといった体裁になっています。
当然、ご本人の写真も掲載されていますし、その職業で使用さえている道具、グッズの写真まで掲載されています。
ページをめくると、 月光密売人:文字通り月光を売るという商売です。最後に月光注文書の写真があります。 秒針音楽師:秒針だけで測れる音楽を奏でる、世界で一番小さい音楽を作る人です。最後に小さな楽譜の写真があります。
果実勘定師:これから実るであろう果実の数を予測する人、最後に樹木観察ノートの写真があります。
チョッキ食堂:お客さんは食堂にいると、先ず、くつろげるチョッキを選択します。そして、チョッキに合わせた食事が出てきます。最後にチョッキのメニュー、英語版の写真があります。
そして、最後はシチュー当番:冬だけの営業の私立の図書館です。夜の8時から朝の8時までの営業ですから、コーヒー、パン、シチューが提供されて、そのシチューの当番と司書を兼ねているわけです。最後にシチューの回数券の写真があります。
そして、最後のページですべてが明かされます。
しかし、掲載されている人物の写真を見ていると、あれどこかで見た顔だな・・・と思う人も・・・
元々は太陽2000年1月〜12月に連載されていたものに加筆、修正されたものを単行本化したもので、今回は、文庫化されて随分求めやすくなりました。
皆さんもこの本でクラフト・エヴィング商會の魅力にはまってください!!
クラフト・エヴィング商會の本だから、きっと何かあるだろう・・・一度でも読んだことがある人はきっとそう思います。
しかし、いったん読み始めると、そんなことはすっかり忘れ去り、一気に読み進んでしまいます。それがクラフト・エヴィング商會の本の魅力なのですかね?
この本は、18の摩訶不思議そして、魅力的な職業が紹介されていて、この職業をされている人が、その職業を紹介するといった体裁になっています。
当然、ご本人の写真も掲載されていますし、その職業で使用さえている道具、グッズの写真まで掲載されています。
ページをめくると、 月光密売人:文字通り月光を売るという商売です。最後に月光注文書の写真があります。 秒針音楽師:秒針だけで測れる音楽を奏でる、世界で一番小さい音楽を作る人です。最後に小さな楽譜の写真があります。
果実勘定師:これから実るであろう果実の数を予測する人、最後に樹木観察ノートの写真があります。
チョッキ食堂:お客さんは食堂にいると、先ず、くつろげるチョッキを選択します。そして、チョッキに合わせた食事が出てきます。最後にチョッキのメニュー、英語版の写真があります。
そして、最後はシチュー当番:冬だけの営業の私立の図書館です。夜の8時から朝の8時までの営業ですから、コーヒー、パン、シチューが提供されて、そのシチューの当番と司書を兼ねているわけです。最後にシチューの回数券の写真があります。
そして、最後のページですべてが明かされます。
しかし、掲載されている人物の写真を見ていると、あれどこかで見た顔だな・・・と思う人も・・・
元々は太陽2000年1月〜12月に連載されていたものに加筆、修正されたものを単行本化したもので、今回は、文庫化されて随分求めやすくなりました。
皆さんもこの本でクラフト・エヴィング商會の魅力にはまってください!!