中古本で購入しましたが新品同様でした。星5つです。書籍の内容もNHKスペシャル取材班が編著だけあって読み応えがありました。北欧などではどうなのか?という海外との比較する視点がなく「つながる場所」への希望は書いてあるが具体策は書いてありません(非難ではなく対策はないでしょう)
取材中「ひとりで生きて、何がいけないんですか?」と問われ言葉に詰まったこともあった。
確かに言葉に詰まる内容です。
ストレートかつ本音で書けない「難しいテーマ」

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無縁社会 (文春文庫 編 19-2) 文庫 – 2012/7/10
NHKスペシャル取材班
(著)
無縁死は明日のあなたかもしれない
年間三万二千人にも及ぶ無縁死の急増は、血縁や地縁、社縁が崩壊した現代社会への警鐘なのか――。社会現象になった番組を文庫化
年間三万二千人にも及ぶ無縁死の急増は、血縁や地縁、社縁が崩壊した現代社会への警鐘なのか――。社会現象になった番組を文庫化
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2012/7/10
- ISBN-104167838052
- ISBN-13978-4167838058
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2012/7/10)
- 発売日 : 2012/7/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 346ページ
- ISBN-10 : 4167838052
- ISBN-13 : 978-4167838058
- Amazon 売れ筋ランキング: - 418,793位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,281位文春文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少子高齢化社会の日本は家族の繋がりが希薄になり、単身者が増加している。
それは年齢を重ねた際に孤独死する確率がある程度あることを示す。
病院のベッドで死ねて死後に葬儀を行ってもらえて入る墓があるならまだ幸せで、部屋で亡くなっても発見が何日もされない可能性もある。
寿命がある以上、どの人間も避けられないことではあるけど死後のことをどうするのかを考えておいたほうがいいことは間違いあるまい。
身の回りのものも可能な限り処分して身軽になっておいたほうがいいかもしれない。
遺品は他者からしてみたら「ゴミの山」に過ぎなかったりする。
持ち物を少なくしないと場所も占領して荷崩れ起こして埋もれて死ぬかもね。
それは年齢を重ねた際に孤独死する確率がある程度あることを示す。
病院のベッドで死ねて死後に葬儀を行ってもらえて入る墓があるならまだ幸せで、部屋で亡くなっても発見が何日もされない可能性もある。
寿命がある以上、どの人間も避けられないことではあるけど死後のことをどうするのかを考えておいたほうがいいことは間違いあるまい。
身の回りのものも可能な限り処分して身軽になっておいたほうがいいかもしれない。
遺品は他者からしてみたら「ゴミの山」に過ぎなかったりする。
持ち物を少なくしないと場所も占領して荷崩れ起こして埋もれて死ぬかもね。
2013年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
執筆陣はプロの作家ではないので、トツトツとした文章です。 事実のみを記述して行きます。 しかし、個々の事例を読むと、切なくて泣けます。 この素材だけで10扁は小説が書けるんじゃないでしょうか? たとえば、浅田次郎の短編集「見知らぬ妻へ」に収録された「うたかた」などは、本書の内容とかなりだぶります。 狭いながらも一家楽しく暮らしていた公団住宅の一室、次々と子供たちが巣立って行き、夫に先立たれた妻が一人で暮らしています。やがて公団住宅自体の住人も減っていき、住宅取り壊しが決まります。 この作品など、2001年の文庫ですから、NHKの放送のずいぶん前です。 浅田次郎の卓見がうかがえます。
2016年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
☆無縁死 三万二千人の衝撃
かつてNHKで放映された時はショックでした。
ご近所さんは見たくないとチャンネルを回したと後日言っていたし
高齢になればなる程身につまされる恐ろしい映像でもありました。
NHK取材班の対象を見据える真摯な姿勢は心底素晴らしいと
わかっていても・・・これが今の日本の現実とわかっていても・・・
そこには余りにも悲惨で残酷な姿が映し出されておりました。
その思いは今回「無塩社会」を読んでみていっそう身に沁みることとなりました。
高齢になり、疎遠になったとはいえ、連絡する兄弟がいても、肉親がいても、
親戚がいても、これ程までに最後のさいご「迷惑をかけたくない」という意識で
いっぱいになるものなのか。いいじゃないか、迷惑かけたって、一人ひっそり
アパートの一室で死んでいく、ある日突然誰かに発見されるまで、その死はわからない。
例え発見されても、血縁者以外の遺体の引き取りは、原則として認められていない・・・
知らなかった。友人やご近所さんではダメだということを。
「行旅死亡人」として官報に載るしかないのか。
NHKという看板を背負ってるからこそ断られてもOKが出るまで何度も自宅まで
訪ねる取材であったにしても、やっぱりすごいなぁと読む度におもいます。
そうして自分の先行きはこうかもと色んな親戚の顔を思い浮かべ、だんだん腹が立って
来ました。「無塩社会」に登場する方々は皆一生懸命生きてきたのです。
20年働いて、定年退職して、まだ働いて、それは故郷の両親の眠るお墓に入る為
お寺さんに供養料を送金していたから。なのに行旅死亡人。何か間違っている。
読みながら叫びたくなりました。
最後の章「二度の人生を生きた男」こちらは面白かつた。本名は捨ててしまった
第二の人生。こういう生き方もあるのです。血縁がなくても繋がれる。
何かにつけて保証人だの何だの記載しなければならないことが多すぎる。
法律を改正して欲しい。これからは高齢者&単身者が増え続ける世の中となり
しかも皆かかわりあいになるのがイヤだときて、血縁だの何だの言ってられなく
なるんじゃあないだろうか。色々考えさせられました。
かつてNHKで放映された時はショックでした。
ご近所さんは見たくないとチャンネルを回したと後日言っていたし
高齢になればなる程身につまされる恐ろしい映像でもありました。
NHK取材班の対象を見据える真摯な姿勢は心底素晴らしいと
わかっていても・・・これが今の日本の現実とわかっていても・・・
そこには余りにも悲惨で残酷な姿が映し出されておりました。
その思いは今回「無塩社会」を読んでみていっそう身に沁みることとなりました。
高齢になり、疎遠になったとはいえ、連絡する兄弟がいても、肉親がいても、
親戚がいても、これ程までに最後のさいご「迷惑をかけたくない」という意識で
いっぱいになるものなのか。いいじゃないか、迷惑かけたって、一人ひっそり
アパートの一室で死んでいく、ある日突然誰かに発見されるまで、その死はわからない。
例え発見されても、血縁者以外の遺体の引き取りは、原則として認められていない・・・
知らなかった。友人やご近所さんではダメだということを。
「行旅死亡人」として官報に載るしかないのか。
NHKという看板を背負ってるからこそ断られてもOKが出るまで何度も自宅まで
訪ねる取材であったにしても、やっぱりすごいなぁと読む度におもいます。
そうして自分の先行きはこうかもと色んな親戚の顔を思い浮かべ、だんだん腹が立って
来ました。「無塩社会」に登場する方々は皆一生懸命生きてきたのです。
20年働いて、定年退職して、まだ働いて、それは故郷の両親の眠るお墓に入る為
お寺さんに供養料を送金していたから。なのに行旅死亡人。何か間違っている。
読みながら叫びたくなりました。
最後の章「二度の人生を生きた男」こちらは面白かつた。本名は捨ててしまった
第二の人生。こういう生き方もあるのです。血縁がなくても繋がれる。
何かにつけて保証人だの何だの記載しなければならないことが多すぎる。
法律を改正して欲しい。これからは高齢者&単身者が増え続ける世の中となり
しかも皆かかわりあいになるのがイヤだときて、血縁だの何だの言ってられなく
なるんじゃあないだろうか。色々考えさせられました。
2010年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は職業柄、癌に倒れ亡くなっていく人々に二十数年おつきあいして参りました。
最近、ご高齢の難治性・再発の癌患者さんが、痛み止めを処方されながら独居しているという状態が激増しているなあ、という実感を持っていました。本書のスタッフの丹念な取材でホームレスというわけでもないのに「行旅死亡人」として処理される人々が毎年3万人以上もいるという事実を考えると、その数倍はいると思われる予備軍の独居者が病気になればさもありなん、と腑に落ちました。
入院も通院も「おひとりさま」というお年寄りが少なくありません。二十数年ほど前は「がん」という病名告知も、まずご家族にすることが多かったのですが、最近はこちらから連絡して、やっと病気の説明を聞きに来る家族も珍しくないので、病名はご本人に告知せざるを得ません。
手術も放射線や抗がん剤の治療も不幸にして奏効しなかった場合、二十年くらい前であれば、ひとまずご退院されてご自宅静養をご希望される患者さんやご家族が多かったのですが、そんなことができる、帰る家をもった幸福な病人はもはや一握りもいません。
年金や医療保険の赤字など社会保障のほころび、長引く不況で雇用の安定も期待できず、個人が頼れるミニマムなセーフティーネットである家族、それすら持ちこたえることができないほど、私たちの社会はばらばらになってしまったのでしょうか。
住みかはあるのに行旅死亡人とは、House is not Homeという言葉を思い出しました。私たちはみんなホームレスなのでしょうか?
暗澹とする中、NPOで活動している人々や僧侶のことを知り、少し救われた気もしました。現在の重苦しい現実は、新しい社会の、家族の来し方を暗中模索している過渡期なのだ・・と考えたいです。
丁寧で地道な取材に感銘し☆五つです。
最近、ご高齢の難治性・再発の癌患者さんが、痛み止めを処方されながら独居しているという状態が激増しているなあ、という実感を持っていました。本書のスタッフの丹念な取材でホームレスというわけでもないのに「行旅死亡人」として処理される人々が毎年3万人以上もいるという事実を考えると、その数倍はいると思われる予備軍の独居者が病気になればさもありなん、と腑に落ちました。
入院も通院も「おひとりさま」というお年寄りが少なくありません。二十数年ほど前は「がん」という病名告知も、まずご家族にすることが多かったのですが、最近はこちらから連絡して、やっと病気の説明を聞きに来る家族も珍しくないので、病名はご本人に告知せざるを得ません。
手術も放射線や抗がん剤の治療も不幸にして奏効しなかった場合、二十年くらい前であれば、ひとまずご退院されてご自宅静養をご希望される患者さんやご家族が多かったのですが、そんなことができる、帰る家をもった幸福な病人はもはや一握りもいません。
年金や医療保険の赤字など社会保障のほころび、長引く不況で雇用の安定も期待できず、個人が頼れるミニマムなセーフティーネットである家族、それすら持ちこたえることができないほど、私たちの社会はばらばらになってしまったのでしょうか。
住みかはあるのに行旅死亡人とは、House is not Homeという言葉を思い出しました。私たちはみんなホームレスなのでしょうか?
暗澹とする中、NPOで活動している人々や僧侶のことを知り、少し救われた気もしました。現在の重苦しい現実は、新しい社会の、家族の来し方を暗中模索している過渡期なのだ・・と考えたいです。
丁寧で地道な取材に感銘し☆五つです。
2016年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は2010年放送のNHKスペシャルを書籍化したものである。血縁、地縁など様々な人間関係が希薄になっている現在、孤独死は身元不明の自殺者や行き倒れなどの「行旅死亡人」そして家族などから遺体引取りを拒否された方を合わせ年間3万2千人を数えるという。感じたことは老いの恐怖である。「迷惑をかけたくない」。この言葉を取材クルーは取材対象者から度々聞かされたという。老いに差し掛かりつつある僕も彼等の気持ちがよくわかる。社会の変化、体制の不備を嘆き、非難する前に、僕はその日に向けた自助努力の必要性を感じている。