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ぼくらは海へ (文春文庫 な 63-1) 文庫 – 2010/6/10

4.2 5つ星のうち4.2 17個の評価

小学校と塾を往復する生活に疑問を抱いた少年たちはイカダ作りを思い立つ。様々な葛藤と友の死を経て、彼らは何を選択するのか?
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2010/6/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/6/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 318ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167773694
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167773694
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 17個の評価

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那須 正幹
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少年時代に私が本書を読んでいたら、きっと作中で起こる悲劇を何か他人事のように感じている登場人物に憤っていたと思う。

大人になった今、憤りよりも先に「二人のように悲劇を乗り越えて海へ出られるほど強い人は一握りだよなあ」という感想がまず先に浮かぶ。

大人になったら悲しみに耐えられる強さを身に着けられるわけではなく、悲しみをうまくかわして今まで通り日常を生きていくのがうまくなるだけなのかもしれない。

そうやって"大人"になる4人も"大人"になれずに海に向かう2人も人間臭く魅力的に描いた筆者に賛辞を贈りたい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこかに同じようなレビューの表題があったと思います。確かにその通りですね。埋め立て地の海岸というのも、いかにも人工的で、そこで遊ぶ子供たちに、影の様なものを感じさせます。読み始めてからはグイグイ引き込まれてしまい、一気に読んでしまいました。さすがに作者は、見事なストーリーテラーなんだと思いました。大人が読んでも、面白い本です。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年5月8日に日本でレビュー済み
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もともと人間は惰性で生きることが可能ではなかった
そうなったのはほんの数十年前からだろう
登場人物が少しづつ自分であるように感じられる
こちらに残った4人も、旅立った3人も・・・
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすがズッコケの作者です。
子供の内面描写がすばらしい。

息子が小学5年で、ズッコケシリーズのファンです。
児童書らしからぬ作品のため息子に紹介すべきかはやや悩みましたが、彼にとって衝撃的、忘れられない作品になるだろうと思い、プレゼントしました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、児童文学なのか?「ぼくらは海へ」というタイトルから、海好きとしては、読むべきだと思い、前半はその通りの展開。
だが、よくある児童物とはまったく違う。文庫本になったことから見ても、大人が読む価値が十分ある。
子供が読むには、もしかしてちょっと楽しくないかも。30年前の作だが、この人間関係は、現代でも通じるものがあり、あの時代(ちょっと前だが)日本の「メロディフェア」ともいえるのではないか(「恋」はないけど・・・)
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年10月21日に日本でレビュー済み
1980年ごろに書かれたジュブナイル小説。那須著作は初読(ズッコケ3人組シリーズは読んでないので)。
紀伊國屋になぜか平積みされていたのを購入。

主人公たちは同じ学校に通う小6男子で、ものがたり中盤まで、いかにも、という感じで話は進む。この年代は、秘密基地とか大好きですからね。そして彼らは廃材を集めて小船を作るのだ。紆余曲折を経て(しかし、この6年生たちは、学習塾に通っているわりには、誰も「ロビンソンクルーソー」を読んでいないのかよ、とツッコミ)、何とか進水にこぎつけたものの、間もなく台風がやってきて・・・、えー子供向けのお話でここまでやるのかー、という結末に驚きです。エピローグも決して救いになっていないし。

まあ、6年生くらいに読ませるなら、必ずしも終わりよければ、ということばかりではないんだよということを教育するという狙いなのかなあ。あんまり小さい子には読ませられないかも。普通の子供向けものがたりに飽きたらなくなった時期に、普通の一般向け小説への橋渡しとして読ませると良いかもしれないですね。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年3月29日に日本でレビュー済み
他の方々のレビューが「絶賛」オンリーだったので購入。しかし、、

まず主人公たち少年の誰にも共感出来ない。
それは彼らが家庭環境や学校生活の苦しさから逃げる為にいわゆる「不良」みたいなことをやっている「から」ではない。

最重要人物である邦俊は12歳で父、兄、母親、自分の四人の
家庭麻雀に加わり、そこでは1万円以上の現金がやり取りされている。
父親は大病院の事務長で、少年たちメンバーの中では経済的に恵まれている。父親は看護婦と不倫関係にあり、
そのことは妻も息子たちも知っているのだが父親はバレていることに気がついていないらしい。

この作品には読んでも読んでも、純粋で真実を見抜くような魂が登場しない。
少年たち、クラスメイト、親、教師、塾の教師、一人残らず俗物である。
俗物の中に誰か一人、突き抜ける人物が居てこそ物語の品格が出てくるはずなのだが。
たとえば、、、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のように、
あるいはヘッセの「車輪の下」のように、、、。

物語終焉近くに「康彦」が嬉しそうだがそれは自分が「六年一組」を水泳のクラスマッチで
優勝させることが出来そうだからであり、
彼は「六年一組」の仲間に暖かく見守られていることに興奮している。
集団の中に居て集団に貢献することでようやく己の価値を見いだす康彦は
大人になるに従って易々と全体主義に飲み込まれていくことだろう。
これを作者が「皮相的な見方で」提示したのかとも考えたが
それを示す物は無かった。

この主人公たちには「哲学」や「生き方」は一切見られない。
「勉強は戦争だ」、と子供たちを煽る塾講師と子供は、基本的になんら変わりはない。
肝心の筏も、、、何かを暗喩しているとは思われない。
メルヴィルの「白鯨」が何であったのか、読者は頭をなやませるのだが
ここでは筏は残念ながら筏のままである。

そのことは作者が、まだ物語が終焉を迎える前に死なせた「嗣郎」について
「死体が見つかった日から」とあまりにもドライな書き方をしていることと
リンクしている。「遺体」でもなければ「亡骸」でも無い、
ましてやもっと文学的な深い物言いでは全く無い、
「死体が」である。

暗喩、呈喩、その他五、六種類の言い方があるが 文学に不可欠の
(ベケットを除く)
隠れた意味合いを探す読者の行為はここでは求められていない。
ではこの「作品」は一体なんなのか?

文学とは(芸術とは)人が見失いがちな真実や価値(観)を思い出させてくれるものでは
なかったのか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年3月28日に日本でレビュー済み
小学生の頃の不安や悩みを鮮やかに思い出しました。あの頃に戻りたいというぼんやりした思いは錯覚でした…。

埋立地の風景も、子供達の心情も脳内にリアルに浮かんできます。さすが那須さん…と唸り、随所で鳥肌が立ちながら読み進めました。

物語を通して「で、君はどう生きる?」という問い掛けをされているようですが、私は答えを出せずにこうして燻る思いを抱えてレビューを書いています。

たぶん一生答えはでないと思いますが、苦虫を噛み潰したようでもありつつ爽やかな読後感を求めて、また読み返すことになりそうです。

内省的な一面を持った方ならきっとはまります。出会えてよかった一冊でした。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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