当時から、
本屋だと、ダメが早い。ここでは手に入る。福田和也先生の解説によれば面白い筈なのだが
バルバザールの遍歴は最高に興奮し
モンティニーの狼男爵と、これは
何をやっているのか全然分からないのだが、
どういうことだろうか。好きなのだが、ミノタウルス、もそうだが、
これもそうなんだけど、わかりそうだけど、
ちょっと怖すぎないか?というものが多く
バルバザールの遍歴は、華麗なラノベ、もっというと、
大デュマの、三銃士!みたいな爽快さ、である
そういう方が確実に売れると、思うのだが
ベストセラー主義が良いとも思わないけど、たいていのベストセラーは気楽に読める良さがある。そういう佐藤先生はもう読めないのか
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1809ナポレオン暗殺 (文春文庫 さ 32-1) 文庫 – 2000/8/1
佐藤 亜紀
(著)
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/8/1
- ISBN-10416764701X
- ISBN-13978-4167647018
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/8/1)
- 発売日 : 2000/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 334ページ
- ISBN-10 : 416764701X
- ISBN-13 : 978-4167647018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 461,249位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,057位文春文庫
- - 10,770位日本文学
- - 41,027位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年8月2日に日本でレビュー済み
『天使』、『バルタザールの遍歴』を読んで、ほかの作品も探していたのだがなかなか入手できなかった。
ようやく、この本を手に入れて読んでみたが、ものすごく面白い。
ほかの作品もそうだが、主人公をはじめ、登場人物が工キセントリックで魅力的だ。
この作品も主人公を惑わす公爵とその愛人は、今までの作品のキャラの中でも出色だ。
物語舞台もいい。ヨーロッパの歴史でもフランス革命からナポレオンの時代ってとっても好きだ。
ようやく、この本を手に入れて読んでみたが、ものすごく面白い。
ほかの作品もそうだが、主人公をはじめ、登場人物が工キセントリックで魅力的だ。
この作品も主人公を惑わす公爵とその愛人は、今までの作品のキャラの中でも出色だ。
物語舞台もいい。ヨーロッパの歴史でもフランス革命からナポレオンの時代ってとっても好きだ。
2005年11月8日に日本でレビュー済み
大掛かりな舞台背景を手際よく説明していく職人技、
粉飾を廃し、抑制の効いた文体、
多面的な人物設計、薫り高い時代描写
暗殺の陰謀に加担していくことそのものが
ミステリーとして成立している逆転の発想、
どれをとっても一級品である。
気軽に手に取れるエンターテイメント作品ではないが、
安易な時代物やミステリーに飽き飽きした読者にとって
この水準の作品が日本語で読めることは幸せである。
粉飾を廃し、抑制の効いた文体、
多面的な人物設計、薫り高い時代描写
暗殺の陰謀に加担していくことそのものが
ミステリーとして成立している逆転の発想、
どれをとっても一級品である。
気軽に手に取れるエンターテイメント作品ではないが、
安易な時代物やミステリーに飽き飽きした読者にとって
この水準の作品が日本語で読めることは幸せである。
2005年11月13日に日本でレビュー済み
『バルタザール』読んで佐藤亜紀の小説をもっと読みたいと思ったあなた、ここにさらに魅力的な世界が。
『天使』読んで、うっ、ちょっとお手上げか、と思ったあなた、これなら分かります。
佐藤亜紀って誰?というあなた、それではこの一冊を。
ナポレオンというその名前だけは誰もが知っている人物を軸に描かれている分、歴史お手上げという人でも想像で補える部分があると思います。
「工兵」というマニアックな主人公ですが、何も延々橋を架ける話をしているわけではありません。
そこはやはり佐藤亜紀。外交、陰謀、秘密警察、軍部さまざま入り混じって息をつかせぬ展開を見せてくれます。
なによりも、ウストリツキ公爵。
身分と美貌とその異能っぷりは、魅力的な人物ばかりの佐藤氏の小説の中でも、最高の一人ではないでしょうか。
まったく何考えてるか分からない人ですが、そのヴァイオリンを聴いてみたいものです。
『天使』読んで、うっ、ちょっとお手上げか、と思ったあなた、これなら分かります。
佐藤亜紀って誰?というあなた、それではこの一冊を。
ナポレオンというその名前だけは誰もが知っている人物を軸に描かれている分、歴史お手上げという人でも想像で補える部分があると思います。
「工兵」というマニアックな主人公ですが、何も延々橋を架ける話をしているわけではありません。
そこはやはり佐藤亜紀。外交、陰謀、秘密警察、軍部さまざま入り混じって息をつかせぬ展開を見せてくれます。
なによりも、ウストリツキ公爵。
身分と美貌とその異能っぷりは、魅力的な人物ばかりの佐藤氏の小説の中でも、最高の一人ではないでしょうか。
まったく何考えてるか分からない人ですが、そのヴァイオリンを聴いてみたいものです。
2006年8月19日に日本でレビュー済み
佐藤亜紀大好きです。このひとの小説があれば、もういいや。と思えるほどに好き。特にこの作品は素直に萌えられることでは随一です。
公爵のビスコンティ的にあざやかな人物造形に目を奪われますが、やっぱり主役はアントワーヌ。もう、噛めば噛むほどいい男なのである。工兵で剣の名手でなにがあっても文句を言わない情深い美男子ですもの。いいなあ。お得意の小役人キャラも実に執拗に絡んで味わい深い。反面マドンナであるはずのクリスティアーネのいさぎいいほどの書き割り感は爽快です。この女、まったく生きてない。
佐藤亜紀はキャラクターのネーミングが抜群に巧い。殊に公爵のフルネームは口のなかで転がして楽しみたいほど素敵である。
アウステルリッツ、フェンシング、ヴァイオリン、そしてオペラ。これだけ搭載されていて満足できないはずがあろうか。
読中の陶酔そして読後の恍惚たるやほとんど麻薬。
公爵のビスコンティ的にあざやかな人物造形に目を奪われますが、やっぱり主役はアントワーヌ。もう、噛めば噛むほどいい男なのである。工兵で剣の名手でなにがあっても文句を言わない情深い美男子ですもの。いいなあ。お得意の小役人キャラも実に執拗に絡んで味わい深い。反面マドンナであるはずのクリスティアーネのいさぎいいほどの書き割り感は爽快です。この女、まったく生きてない。
佐藤亜紀はキャラクターのネーミングが抜群に巧い。殊に公爵のフルネームは口のなかで転がして楽しみたいほど素敵である。
アウステルリッツ、フェンシング、ヴァイオリン、そしてオペラ。これだけ搭載されていて満足できないはずがあろうか。
読中の陶酔そして読後の恍惚たるやほとんど麻薬。
2002年12月14日に日本でレビュー済み
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2001年6月30日に日本でレビュー済み
ナポレオンの歴史小説が読みたいと思っていたところ この作品を見つけました。 結局ナポレオンは脇役なのですが、それを忘れさせる 面白さです。 ストーリー展開は先へ先へと読ませる力があり、 内容的にも西洋史に対する異様なほどの造詣の深さ。 マニアックな部分と王道的な部分とを兼ね備えた 作品です。
2015年1月31日に日本でレビュー済み
音楽の好き嫌いって、ちょっとした節回しや
楽器の歌わせ方や微妙なグルーヴ感に依拠すると
思うんですが、佐藤亜紀の小説、とくに本作には
それと似た極上の演奏を聞いている時ような愛着
を感じます。人に魅力を説明するのが難しい…。
評価できる作品は色々あるのですが、偏愛できる
作品ってそんなに多くはないです。
本作はまぎれもなくそれですね。
楽器の歌わせ方や微妙なグルーヴ感に依拠すると
思うんですが、佐藤亜紀の小説、とくに本作には
それと似た極上の演奏を聞いている時ような愛着
を感じます。人に魅力を説明するのが難しい…。
評価できる作品は色々あるのですが、偏愛できる
作品ってそんなに多くはないです。
本作はまぎれもなくそれですね。