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「週刊文春」の怪 (文春文庫 た 38-3) 文庫 – 2001/1/10

4.4 5つ星のうち4.4 13個の評価

日頃、何気なく使っている言葉を、中国文学のウンチクを背に、ある時はバッサリ、ある時はチクリ。「週刊文春」連載の傑作コラム集
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2001/1/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/1/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 336ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167598035
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167598037
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 13個の評価

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高島 俊男
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ合衆国は「州」の集まりなのになぜ「合衆国」なのか? 不思議に思った
ことはないだろうか? 素人だけではない。大新聞の記者や有名大学の教授のなか
にも「アメリカは合衆国ではなく合州国だ」と主張する者がいるという。

高島俊男氏によると、アメリカを「合衆国」と称したのは江戸幕府の役人だった。
嘉永六年、浦賀に来航した黒船のペリー提督を幕府は「合衆国水師提督」と呼んだ。
アメリカは世襲の君主が治める国ではない。国人が入れ札をして「プレジデント」
という頭目をえらび、国人の代表が「コングレス」という集会所に集まって政治を
する国だった。幕府役人は『周礼』というシナの古典に「大封之礼合衆也」という
文言を見つけた。合衆とは国人が一堂に会して国事を決めることをいう。そこで幕
府はアメリカを「合衆国」と呼んだのだ。

合衆国の「衆」は「州」だと主張するトンチキな先生が現れたのは、もともと国家
を意味する state が 地方行政区を意味する「州」と 誤訳されたからだ。アメリカ
の state は相互の交通こそ自由だが、刑法も民法も異なる独立した国家だ。死刑の
ある state もあれば、無い state もある。わが国の都道府県とはわけが違うのだ。
高島俊男氏のエッセイを読むと、目からウロコが落ちることが多い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 著者はチャイナの古典の専門家として、アチラの数千年積み重なった眉唾さをよく知ってる。
 新聞記者やそこに寄稿する教授、あるいは出版社の校正者などの教養が、それほど高いわけでもなく間違いだらけなこともよぉくご存じだ。

 著者も述べてるように、そもそも時代とともに変遷するのが「言葉」で、世代ごとに著者のツッコミにうなづける範囲は違ってくるから、当然わたしにも共感できなかったりするが、とにかく軽快で小気味よい。人気のエッセイだった所以である。
 ただし、よくツッコミの槍玉に挙がる新聞社が、言葉の選択基準だけでなく、社会や思想を自分たちに引き寄せるために、積極的に文章に介入していることには気づかないらしい。
 学生時代から、朝日、毎日を読んでいて、本コラムの間には読売も購読するようになったというが、それなら産経も契約してバランスを取ろうかとはまったく思わなかったらしい。まぁ産経は是々非々の面が強いので、朝日や毎日のカウンターウェイトとして十分ではないのだが。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年10月25日に日本でレビュー済み
~アメーバのように言葉は時代とともに変化するものだと思うのだけど、著者は自分が一番しっくり来るものを「正統」と位置づけて、それにそぐわないものを切り捨てているように見受けられる。しかし、そのわりには補足の項目で前言をひるがえしておいて詫びの言葉もなかったりする。また、中国のことを「支那」と表記している。言葉を論じる専門家であるから、~~それについての説明は、もしかしてすでにどこかに明記しているのかもしれないし、何らかの意図があるのかもしれないが、多くの人が問題視し、差別と受けとめている呼称であるから、使用には違和感を覚える。
全体に口語表現が多い。軽さを出そうとしているのだろうが、客観性や礼節を欠いているように感じる。他人の間違いを指弾する内容だからこそ、もう少~~し、配慮があってよいと思われる。論調が高飛車で、愉快ではない。今の若い世代には、頑固な先生の説教じみた論調はなかなか受け入れられないのではないだろうか。~
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2013年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知的な世界に軽妙にいざなって貰える知識と技術は余人をもって代えがたい。
とくに、権威を痛烈にやっつけると胸がすくけれど、やりすぎて、出版の機会を
なくさないでほしい。
週刊文春が連載をやめ、出版も断ったとはけしからんと思い、11巻を隅から隅まで
読んで、圧力がどこから来たか、およそわかった。
権威を必要以上におちょくってはいけません。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 高島さんは中国古典についての見識は従来敬服しております。また、文章の軽妙さに関しては定評があり、難しい内容をわかりやすく、しかも感情をこめて読者に伝えることに関して、高島さんの右に出る者はいないのではとさえ感じております。ただ、あまりに書籍に没頭していると人情がわからなくなる好例として、この本に書かれる氏の「支那」論を挙げます。
 支那についての源流などの解説、概ね間違っていません。問題は、相手の嫌がることをしないのは付き合いのマナーと思います。戦前から既に中華民国政府は日本政府へ正式に支那を止めてもらいたいと要請しました。たとえば結婚して改姓した人をいつまでも旧姓で呼ぶとか、いくら「侮辱のつもりではない」「わたしの中であなたはいつになってもxxさんだ」と力説しても、理解が得られないでしょう。
 現に中国人は支那人と呼ばれるのが嫌と表明した以上、学術研究はともかく日常的に支那という呼称に拘っている行為の正当化は到底できません。例えば、「倭」も『説文解字』によれば「やわらかくて柔順」という意味で、決して悪い字ではありませんでした。それでは日本人は日常(支那と同じく学術研究での文献引用は問題ない)倭人と呼ばれても問題ないでしょうか。
 高島さんは考証が大好きで、言っていることに出鱈目がほとんどなく、大体しっかりと出典があります。ただ、本の中で正しいとされる知識が、現実において通用しないということもあります。長年の大ファンなので、この点に関して少し苦言を呈します。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年8月27日に日本でレビュー済み
「合衆国」は united states の訳語ですが「合州国」と書く人もいるようです。
それに対する著者の評は「程度の低い駄洒落」。
アメリカは衆が集まっているのではなく、州が集まっているのだから、「合州国」が正しく「合衆国」は間違っていると断言した本田勝一を真に受けて、「アメリカは合州国か合衆国か。この論争は今日でも続いている」といった阿川尚之説に対する著者の評は、「そんなあほらしい論争を誰がどこで続けているのだろう」です。

これでピンと来る方はたいしたものですが、私は全然結論が予想できませんでした。

「合衆国」と訳したのは幕府の役人だそうですが、 united を合、states を衆と訳したわけじゃないんだそうです。由来は中国古典の周礼で「大封之礼合衆也」からです。王が統治するのではなく、民衆の代表がコングレスに集会して国を治める政治形態から思いついた訳語なのですね。
ちなみに共和国の共和も漢籍に由来します。
言葉にこだわりを持つ人には必読と思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年7月26日に日本でレビュー済み
「全然」は「ない」をともなう言葉だと思ってたのにそうではなかったんだ。
「ぜんぜんよい」って使っていいんですね。
ほかにも引き込まれる話がたくさん。
気軽に読めるし、(1)とあわせて読んでみて。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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