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渋沢栄一 上 算盤篇 (文春文庫 か 15-8) 文庫 – 2013/8/6
鹿島 茂
(著)
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『渋沢栄一 上下巻セット (文春文庫)』 こちらをチェック
バトルロワイヤルのなか、いかに儲け続けるのか?
ドラッカーも絶賛した近代日本最高の経済人。彼の土台となったのは、論語と算盤、そしてパリ仕込みの経済思想だった。鹿島茂が描く!
ドラッカーも絶賛した近代日本最高の経済人。彼の土台となったのは、論語と算盤、そしてパリ仕込みの経済思想だった。鹿島茂が描く!
- 本の長さ549ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2013/8/6
- 寸法10.7 x 2.2 x 15.2 cm
- ISBN-104167590077
- ISBN-13978-4167590079
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2013/8/6)
- 発売日 : 2013/8/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 549ページ
- ISBN-10 : 4167590077
- ISBN-13 : 978-4167590079
- 寸法 : 10.7 x 2.2 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 362,212位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 580位ビジネス人物伝 (本)
- - 4,663位文春文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月9日に日本でレビュー済み
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日本資本市議の父といわれる渋沢栄一については、城山三郎の『雄気堂々』という本がある。小説に近いが、パリで勉強した渋沢に明治の元勲大隈重信が、”一緒に日本の財政制度を確立しよう”と、官に入るよう口説くところがある。大変、ドラマチックな舞台が描かれている。興味深い。ところが、この鹿島茂の著した上下2冊の本『渋沢栄一』では、彼の全生涯と明治の頃の活躍の様子をつぶさに描いており、渋沢は様々な民間企業を起こしたばかりか、ピーター・ドラッカーの云うように思想家としても超一流であった。フランス文学者である鹿島茂は、その語学力を生かして、渋沢が1867年のパリ万博に随行した時に知ることになったサンシモン主義と、それを渋沢に伝えた銀行家のフリュリ・エラールのつながりを追って、その子孫とも接触を図った。そして、それが渋沢栄一の思想の影響を与えた経緯を見出すのである。鹿島茂渾身の渋沢栄一伝。ここまで、渋沢栄一の本質の迫った人物論は、他に知らない。大冊ではあるが、ぜひお読みいただきたい。
2022年7月27日に日本でレビュー済み
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内容も良く、満足しています。
2016年1月19日に日本でレビュー済み
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渋沢栄一の伝記を読んで、雑談のネタに、と思いましたが打ちのめされました。分厚く、長く読むのが大変です。ただ著者独自の視点・解説がありその部分は面白いかもしれません。さくっと読みたい人は他の本がよいかもしれません
2014年6月30日に日本でレビュー済み
本屋で文庫本を物色していたら、この本に巡り合った。鹿島さんの本は大抵読んでいるが、「あれ?こんなテーマの本も書くの?」とちょっと驚いた。対象は経済人なので、もともとは仏文学者の鹿島さんには、かなり詳しい経済の知識が要ったと思うが、長い連載期間の間に関連文献を読みまくり、詳細な「伝記」をものにした。
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んだ時に、「明治政府は随分と危うい離陸期を経て飛翔したんだ。」との正直な感想を持ったが、その時に、まずは「官」に居て、経済の根幹を作り上げ、それから「民間」に転出、その後の日本経済の中枢となる会社を片っ端から立ち上げて、経済面での日本の基盤を固めた渋沢が居たのは、まったく、日本にとって、「ラッキー」だったという気がする。その正確な判断は、英米から学んだのか?というと、実は、これが「フランス」の第二帝政期の「サンシモン主義」の考え方を、知らず知らずのうちに、体得したからだ・・というユニークな指摘が鹿島さんによりなされる。この本を読めば、「一読三嘆!」なるほど!と背景が理解できる。
最初の、日仏接近のパリ万博の裏話もとても面白い!!薩摩藩が幕府側の鼻をあかすべく暗躍していたり・・。(岩波新書の「勲章」にも別の話題だが・・出ている。)また、パリで渋沢がコンタクトした銀行家の子孫をいろんなルートで探し出すエピソードも興味深い。
「第ニ帝政」についての、「怪帝ナポレオン三世」第二帝政全史(鹿島茂著:講談社学術文庫)を著した鹿島さんだからはじめて明解に指摘できたのと思う。ナポレオン三世の指導の下、テクノクラートたちが、短期間のうちに興業に成功する。・・その貴重な体験を日本が受け継げたのは僥倖ともいうべきか・・。
92歳の長い生涯の中で、渋沢が努力した教育、福祉、民間外交などについても詳細に書いてある。単なる「政商」はほかにも居たが、これだけスケールの大きい民間人は他にはなかなか居ないのではないかな?
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んだ時に、「明治政府は随分と危うい離陸期を経て飛翔したんだ。」との正直な感想を持ったが、その時に、まずは「官」に居て、経済の根幹を作り上げ、それから「民間」に転出、その後の日本経済の中枢となる会社を片っ端から立ち上げて、経済面での日本の基盤を固めた渋沢が居たのは、まったく、日本にとって、「ラッキー」だったという気がする。その正確な判断は、英米から学んだのか?というと、実は、これが「フランス」の第二帝政期の「サンシモン主義」の考え方を、知らず知らずのうちに、体得したからだ・・というユニークな指摘が鹿島さんによりなされる。この本を読めば、「一読三嘆!」なるほど!と背景が理解できる。
最初の、日仏接近のパリ万博の裏話もとても面白い!!薩摩藩が幕府側の鼻をあかすべく暗躍していたり・・。(岩波新書の「勲章」にも別の話題だが・・出ている。)また、パリで渋沢がコンタクトした銀行家の子孫をいろんなルートで探し出すエピソードも興味深い。
「第ニ帝政」についての、「怪帝ナポレオン三世」第二帝政全史(鹿島茂著:講談社学術文庫)を著した鹿島さんだからはじめて明解に指摘できたのと思う。ナポレオン三世の指導の下、テクノクラートたちが、短期間のうちに興業に成功する。・・その貴重な体験を日本が受け継げたのは僥倖ともいうべきか・・。
92歳の長い生涯の中で、渋沢が努力した教育、福祉、民間外交などについても詳細に書いてある。単なる「政商」はほかにも居たが、これだけスケールの大きい民間人は他にはなかなか居ないのではないかな?
2021年5月25日に日本でレビュー済み
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大河ドラマに釣られて購入。
自分は今60代半ばだが、所々読めない漢字があったので、若い人は難儀するかもしれない。
それにしても、数ある渋沢栄一関係の本からフランス文学者である鹿島氏の著作を選んだのは何故かというと、ある経済誌(表紙絵が岩崎弥太郎というのは意図的か?)に掲載された「真説・渋沢栄一論」を読み、明治に入って短期間に日本が成長できた源流が19世紀のフランスにあることを初めて知り、この人の渋沢栄一を読もうと決めたからである。
まだ、下巻の途中であるが、渋沢が色々な体験を通して時流を見る目を持ち、人脈を作り、その人たちを活かして様々な組織や仕組みを作った事を、渋沢の言葉や鹿島氏の研究から明らかにされる過程をワクワクしながら読んでいる。
今の沈滞した日本にこそ「渋沢栄一」が必要だ。
自分は今60代半ばだが、所々読めない漢字があったので、若い人は難儀するかもしれない。
それにしても、数ある渋沢栄一関係の本からフランス文学者である鹿島氏の著作を選んだのは何故かというと、ある経済誌(表紙絵が岩崎弥太郎というのは意図的か?)に掲載された「真説・渋沢栄一論」を読み、明治に入って短期間に日本が成長できた源流が19世紀のフランスにあることを初めて知り、この人の渋沢栄一を読もうと決めたからである。
まだ、下巻の途中であるが、渋沢が色々な体験を通して時流を見る目を持ち、人脈を作り、その人たちを活かして様々な組織や仕組みを作った事を、渋沢の言葉や鹿島氏の研究から明らかにされる過程をワクワクしながら読んでいる。
今の沈滞した日本にこそ「渋沢栄一」が必要だ。
2013年10月5日に日本でレビュー済み
下巻の「論語篇」も読了。
産業と言えば。お茶と養蚕しかなかった国が、殖産興業に邁進して、欧米に追いつき、追い越そうとした時代の話。
渋沢は商売がうまく藩政改革を様々行う。また、当時の日本人のならいとして、論語を学ぶ。若い頃の渋沢栄一が、幕府の代官から侮辱を受けたことから、倒幕に目覚め活動家になろうとしたが、水戸藩から一橋家の家臣となり、一橋慶喜が将軍になるにつけ、あろうことか、倒そうとした幕臣になってしまったという皮肉。
失意の渋沢は、幕府の命によりフランスへ遊学する。当時のフランスは、ナポレオン三世時代。フランスは遅れてきた資本主義国であり、労働者と資本家が手を携えて、より良く、豊かになろうという考え「サン・シモン主義」の影響を受ける。フランスで官僚と民間の経営者が、対等の立場であるという衝撃を受ける。「金儲けは汚いものだ」という旧来の日本人の考えが支配的だった。
渋沢のなかで「論語」と「サン・シモン主義」との出会いが、日本の産業を育てていく。弱肉強食の、弱者に容赦ない資本主義ではなく、モラルのある公益に根ざした商いとして・・。その時代に、渋沢がいたという事。それこそ日本の幸運であったということが書かれている。
民間の外交官として、日露戦争後に吹き荒れた、アメリカの日本人移民排斥運動に対して、民族差別撤廃や、日米の平和に尽力したこと。貧しい子ども達に対しての慈善活動など。三井組とのつながり、渋沢と三菱(岩崎弥太郎)との株式会社観の違い(独裁を認めるか否か)など。また王子製紙ができるまでなど。
貧しい国(日本)が、飛躍するためには、次にどのような産業が必要か?という、広い視野を持った男がいた、という幸運。
しかも、その男が、金儲けに邁進するのではなく、公益を第一に考える、モラルのある人物だったということ。
とても分かりやすかった。
産業と言えば。お茶と養蚕しかなかった国が、殖産興業に邁進して、欧米に追いつき、追い越そうとした時代の話。
渋沢は商売がうまく藩政改革を様々行う。また、当時の日本人のならいとして、論語を学ぶ。若い頃の渋沢栄一が、幕府の代官から侮辱を受けたことから、倒幕に目覚め活動家になろうとしたが、水戸藩から一橋家の家臣となり、一橋慶喜が将軍になるにつけ、あろうことか、倒そうとした幕臣になってしまったという皮肉。
失意の渋沢は、幕府の命によりフランスへ遊学する。当時のフランスは、ナポレオン三世時代。フランスは遅れてきた資本主義国であり、労働者と資本家が手を携えて、より良く、豊かになろうという考え「サン・シモン主義」の影響を受ける。フランスで官僚と民間の経営者が、対等の立場であるという衝撃を受ける。「金儲けは汚いものだ」という旧来の日本人の考えが支配的だった。
渋沢のなかで「論語」と「サン・シモン主義」との出会いが、日本の産業を育てていく。弱肉強食の、弱者に容赦ない資本主義ではなく、モラルのある公益に根ざした商いとして・・。その時代に、渋沢がいたという事。それこそ日本の幸運であったということが書かれている。
民間の外交官として、日露戦争後に吹き荒れた、アメリカの日本人移民排斥運動に対して、民族差別撤廃や、日米の平和に尽力したこと。貧しい子ども達に対しての慈善活動など。三井組とのつながり、渋沢と三菱(岩崎弥太郎)との株式会社観の違い(独裁を認めるか否か)など。また王子製紙ができるまでなど。
貧しい国(日本)が、飛躍するためには、次にどのような産業が必要か?という、広い視野を持った男がいた、という幸運。
しかも、その男が、金儲けに邁進するのではなく、公益を第一に考える、モラルのある人物だったということ。
とても分かりやすかった。
2021年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
資本主義の生起・発展には、必要な前提がある。担う人しかり、育つ社会しかりで、人には、利潤動機や勤勉の肯定、社会には、資本の蓄積や生産技術の普及など。
この本は以上のうち、人としての前提を、渋沢栄一は、どのようにして身に着けたか、或いは彼に天性、どのような資質が備わっていたか、更には明治新政府起動や我が国資本主義定着への貢献、などを焦点に、疑問を提示しては解く形で、成長と活躍の姿を追って行く。渋沢の記した「雨夜譚」や「青淵回顧録」などからの引用を、多く記述して、臨場感や説得力を持たせ、如何にも、成程と思わせる運びに、理解し易く、手に汗握る面白さは、なまじの小説以上である。
但し著者の関心が強い分野や現地事情など、周辺と思われるところに筆を回し過ぎたり、連載時の記述そのままと思われるところがあって、工夫の余地なしとはしない。
この本は以上のうち、人としての前提を、渋沢栄一は、どのようにして身に着けたか、或いは彼に天性、どのような資質が備わっていたか、更には明治新政府起動や我が国資本主義定着への貢献、などを焦点に、疑問を提示しては解く形で、成長と活躍の姿を追って行く。渋沢の記した「雨夜譚」や「青淵回顧録」などからの引用を、多く記述して、臨場感や説得力を持たせ、如何にも、成程と思わせる運びに、理解し易く、手に汗握る面白さは、なまじの小説以上である。
但し著者の関心が強い分野や現地事情など、周辺と思われるところに筆を回し過ぎたり、連載時の記述そのままと思われるところがあって、工夫の余地なしとはしない。
2013年8月21日に日本でレビュー済み
上巻は渋沢栄一の前半生を扱う。
攘夷の志士が開明派に転向し、洋行して日本資本主義の立役者となるまで。
これまで漠然とした理解しかもっていなかったが、サン・シモン主義という補助線を引くことで渋沢の思想がくっきり見えてきた。単なる伝記ではなく、当時の時代背景が詳細に描かれているので歴史書としても読めるし、著者の分析があちこちに織り込まれているので社会経済思想書としても読める。
渋沢の節度ある資本主義は、貪欲な金融資本主義への対抗原理になるだろうか、と思ったりした。
上下合わせて1000頁を超える大著であるが、達意の文章であり、構成上も小さな章に分割されて引用記述の反復を辞さないスタイルなので(冗長だと感じる人もいるだろうが、著者はあえてこうしたのだろう)、時間さえかければ通読は容易である。
このテーマに関心を持つ方にはおススメ。
攘夷の志士が開明派に転向し、洋行して日本資本主義の立役者となるまで。
これまで漠然とした理解しかもっていなかったが、サン・シモン主義という補助線を引くことで渋沢の思想がくっきり見えてきた。単なる伝記ではなく、当時の時代背景が詳細に描かれているので歴史書としても読めるし、著者の分析があちこちに織り込まれているので社会経済思想書としても読める。
渋沢の節度ある資本主義は、貪欲な金融資本主義への対抗原理になるだろうか、と思ったりした。
上下合わせて1000頁を超える大著であるが、達意の文章であり、構成上も小さな章に分割されて引用記述の反復を辞さないスタイルなので(冗長だと感じる人もいるだろうが、著者はあえてこうしたのだろう)、時間さえかければ通読は容易である。
このテーマに関心を持つ方にはおススメ。