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花を運ぶ妹 (文春文庫 い 30-6) 文庫 – 2003/4/10

4.4 5つ星のうち4.4 30個の評価

一瞬の生と無限の美との間で麻薬の罠に転落し、投獄された画家・哲郎。兄を救うためカヲルはバリ島へ飛ぶが。毎日出版文化賞受賞
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2003/4/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/4/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 459ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167561069
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167561062
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 30個の評価

著者について

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池澤 夏樹
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1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。

二十代から世界各地を旅し、ギリシャ、沖縄、フランスで暮らす。現在は、札幌在住。公式サイトは[cafe impala]

http://www.impala.jp

1988年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。詩、小説、随筆、翻訳(英・ギリシャ語)、書評と執筆は多岐にわたる。広く深い文学的教養と理系的知識を土台に、自然と人間の関わりについての示唆に富んだ作品を多く著している。

ワープロ原稿で芥川賞を受賞した初めて作家でもあり、9.11をきっかけに毎日メールマガジンを通じて意見を表明する(『新世紀へようこそ』に収録)など、早くからデジタル・メディアの活用に関心を持つ。2014年からは株式会社ボイジャーと共同で自身の著作の電子アーカイブ化にも取り組んでいる。

主な著書に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『ハワイイ紀行』(JTB出版文化賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)『イラクの小さな橋を渡って』『憲法なんて知らないよ』『言葉の流星群』(宮沢賢治賞)『静かな大地』(親鸞賞)『パレオマニア』等。2003年、著作活動全般について司馬遼太郎賞、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の編纂で朝日賞を受賞。

東日本大震災の後は被災地に通い、『春を恨んだりはしない』『双頭の船』『アトミック・ボックス』を執筆。震災をきっかけに日本と日本人について思索したいとの思いから、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」に取り組み、2014年末から刊行開始。

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年12月29日に日本でレビュー済み
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5つ星のうち5.0 力作
2020年12月29日に日本でレビュー済み
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2019年6月7日に日本でレビュー済み
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ダウナー系と呼ばれる麻薬ヘロインへの依存と離脱症状、タイの寺での解毒とスリップ、時間感覚の変化と官能が本当に生々しくて息苦しくなった。
バリ島の光と闇、赤道直下の異国で兄と妹がそれぞれに出会う試練と救済。画家を誘惑しヘロインに耽溺させた魔女とベトナムの村で出会った素朴な未亡人、旅人の運命は潮の流れのように思わぬ方向へ彼らを運んでゆく。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年3月31日に日本でレビュー済み
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自分でもバリ島という土地に足を運ぶ機会に、池澤さんの作品の一ファンとして
やっぱり読ませてもらいました。ある意味勉強にもなったし、楽しく読ませていただきました。
おすすめです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年4月15日に日本でレビュー済み
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花を運ぶ妹、その一瞬の筋肉の緊張を見事に捉える画家の兄、内面からにじみ出るものこそ芸術の源泉と知った兄は、その源泉を求めて薬物の世界へ入ってゆく。終わり方は乱暴であるが、佳作といえる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年3月21日に日本でレビュー済み
〇 定期的にインドネシアを訪れてヘロインでリラックスするインゲ、インゲにヘロインを教えられる哲郎、薬物取引の嫌疑で逮捕された哲郎の救出に奔走する妹のカヲル。それぞれがそれぞれの事情を抱え、それぞれの人生を生きる中で交差する、そんな物語だ。舞台となるのはインドネシアのバリ。そこの歴史、日本の昔話、ローカルな政治が物語を彩る。

〇 この話の一番大切なところ――つまり哲郎にヘロインを教えたインゲのこと、哲郎が子供を救えなかった悲しい体験からヘロインに深入りしたこと――は、小説の三分の二が過ぎたところで明かされる。これに触れるには準備が必要だったことは理解するとしても、このじらしはちょっと長い。最初から結末を知っていたとしても、この作品を読む楽しみは減じられないはずだ。登場するエピソードのそれぞれが十分に魅力的なのだから。

〇 面白いのは、各章のタイトルが、「カヲル」と「哲郎」のいずれかになっていること。別々の生活を送っていた兄妹が、哲郎の逮捕をきっかけにバリで交わる、という物語の構造を示してもいるのだが、カヲルの物語と哲郎の物語がバリで合流してからは、一つの出来事を違った面から描くという効果もあげている。
2008年3月2日に日本でレビュー済み
池澤夏樹の著作は「ハワイイ紀行」が最高に好きで、それ以外には「マシアスギリの失脚」とか「マリコ/マリキータ」とか「バビロンに行きて歌え」とか「切符をなくして」とか「憲法なんて知らないよ」とか「池澤夏樹の旅地図」とか「南の島のティオ」とか「明るい旅情」とか「星の王子様(これは訳ものです)」とか「百年の愚行」とか「スティル・ライフ」とか「静かな大地」とか「イラクの小さな橋を渡って」とか「新世界へようこそ」とか「異国の客」とか読んだり見たりしてます。
(意外と読んでるな)

ちょっと前に池澤夏樹の「花を運ぶ妹」を読みました。

バリを舞台とするお話です。
手柄を求める現地警察によってヘロイン売買でハメられて逮捕・投獄された日本人青年画家と、その青年を何とか救い出そうとする妹のお話です。

凄いと思った点は2つ。

ひとつはヘロイン中毒患者の心理描写。
多分、中毒患者の手記とか他にも同じようにリアルなものはたくさんあるのかも知れませんが、僕は初めてこういう描写を読んだので圧倒されました。
アッパー系ではなく、ダウナー系のアディクションについて「こういうことだったのか?!」と理性的にも納得させられちゃうのは池澤さんならでは。

そしてもう一つはバリの文化の読み解き。
ケチャ、レゴンダンス、ヒンドゥーの神々、それらを楽しみ崇めるバリの人々、それらを包括するバリの文化、それらをはぐくんだバリの海や自然。それらを「演劇的」という言葉で見事に表現してくれて、まだその土地を体験していない僕にも「すとん」と納得させてくれたのです。
やぱ、池澤夏樹さんてすげー。

というわけで、これを読んだらバリ島を旅したくなっちゃいました。
ハワイイ紀行でハワイイにはまって渡航は早十数回。
サーフィンのポイントも結構あるみたいだし。。。。。。。次、バリを狙っちゃおうかな。
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5つ星のうち4.0 ハワイイに続いて、バリへの扉になってしまうのか。
2008年3月2日に日本でレビュー済み
池澤夏樹の著作は「ハワイイ紀行」が最高に好きで、それ以外には「マシアスギリの失脚」とか「マリコ/マリキータ」とか「バビロンに行きて歌え」とか「切符をなくして」とか「憲法なんて知らないよ」とか「池澤夏樹の旅地図」とか「南の島のティオ」とか「明るい旅情」とか「星の王子様(これは訳ものです)」とか「百年の愚行」とか「スティル・ライフ」とか「静かな大地」とか「イラクの小さな橋を渡って」とか「新世界へようこそ」とか「異国の客」とか読んだり見たりしてます。
(意外と読んでるな)

ちょっと前に池澤夏樹の「花を運ぶ妹」を読みました。

バリを舞台とするお話です。
手柄を求める現地警察によってヘロイン売買でハメられて逮捕・投獄された日本人青年画家と、その青年を何とか救い出そうとする妹のお話です。

凄いと思った点は2つ。

ひとつはヘロイン中毒患者の心理描写。
多分、中毒患者の手記とか他にも同じようにリアルなものはたくさんあるのかも知れませんが、僕は初めてこういう描写を読んだので圧倒されました。
アッパー系ではなく、ダウナー系のアディクションについて「こういうことだったのか?!」と理性的にも納得させられちゃうのは池澤さんならでは。

そしてもう一つはバリの文化の読み解き。
ケチャ、レゴンダンス、ヒンドゥーの神々、それらを楽しみ崇めるバリの人々、それらを包括するバリの文化、それらをはぐくんだバリの海や自然。それらを「演劇的」という言葉で見事に表現してくれて、まだその土地を体験していない僕にも「すとん」と納得させてくれたのです。
やぱ、池澤夏樹さんてすげー。

というわけで、これを読んだらバリ島を旅したくなっちゃいました。
ハワイイ紀行でハワイイにはまって渡航は早十数回。
サーフィンのポイントも結構あるみたいだし。。。。。。。次、バリを狙っちゃおうかな。
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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年6月25日に日本でレビュー済み
高温で湿った空気の東南アジア独特の気候を感じながら、物語に没頭できる小説です。
麻薬で捕まった兄を助ける妹の物語で、生と死の対比が象徴的でした。
2003年10月27日に日本でレビュー済み
解説にもありましたが、ほんとにむせ返るようなにおいがします。

甘くてすっぱくて湿っぽいのに埃っぽい
けだるいバリの空気のにおいです。

池澤夏樹ファンですが、こんなに濃いにおいのする作品は
初めてではないでしょうか。

熱帯を舞台にしていても、今まではふわりと風を感じる
程度だったのに、まるでまとわりつくような感じです。

テーマもストーリーもなかなかにヘビーですし、
兄+妹+両親の家族全員がしっかりみっちり
登場するからかもしれません。

人物対人物の関係の濃密さと背景の濃さがあいまって
池澤作品にしては濃厚な読み応えなのでしょう。

もちろん、あの理系らしい、一貫したテーマと
ストーリーの構成の妙は相変わらず素晴らしいです。

とても面白かったですが!、池澤作品の、あのさらっと感を求めて
手に取るとちょっとびっくりするかもしれません。

実際に、初めて読んだのが、待ち合わせまでの時間を
喫茶店でつぶしてる時だったのですが思い切り遅刻しました。
個人的にはマシアス・ギリの失脚と並びます。すばらしい。

軽くスポイルされてしまう感じです。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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