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サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 269-3) 文庫 – 1985/4/10

4.5 5つ星のうち4.5 167個の評価

窓を揺るがす爆発音、着弾と同時に盛り上がる巨大な炎の入道雲、必死の形相で脱出ヘリに殺到する群衆、そして戦車を先頭に波のように進行してくる北・革命政府軍兵士……。一国の首都サイゴン陥落前後の混乱をベトナム人を妻とし民衆と生活をともにした新聞記者が自らの目と耳と肌で克明に記録した追真のルポ。
この単行本はサイゴン陥落約五ヶ月後の1975年10月初めに私の勤務先と関係が深いある版元から出版された。初版は一万数千部だったと覚えているが、幾つかの事情から初版発刊後、著者から申し入れて絶版処分にしてもらった。最大の理由は、与えられた執筆時間が極度に短く、著者としては最大限の努力はしたものの、われながらあまりの拙速ぶりに忸怩としたからである。(文庫版のためのあとがき、より)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1985/4/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1985/4/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 297ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167269031
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167269036
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 167個の評価

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近藤 紘一
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サイゴン陥落は20世紀を彩る、大きな出来事の一つであることは言うまでもない。

こうした出来事を映像で見ることや、政治家や軍人目線で語られるのを目にすることは多々あるものの、その場で生活していた人々の目線で知ることは多くない。

本書は、サイゴンに特派員として暮らしていた著者が、迫りくる危機の下で、見たこと、感じたこと、体験したことを綴ったものであるが、緊迫した状況下で市井の人々が何を考え、どのように行動したのかが行き来と伝わってくるよいルポルタージュになっている。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何回読んでも、ワクワクドキドキの臨場感がたまらない!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読了。ベトナム戦争の終結、ホーチミン作戦に於ける最後の日「サイゴン陥落」(1975年4月30日)前後のサイゴン(現在のホーチミン市)に滞在し、ベトナム共和国(南ベトナム)の建前(傀儡政権と呼ばれた政治家の声)と、本音(サイゴンの生活者の声)を、新聞社の特派員として、またベトナム人の妻を持つ一生活者として描いたノンフィクションです。

「縦にも横にもモザイクの国だと思う」と作中にありましたが、第二次世界大戦の後、最も長く、激しく続いた戦争であるベトナム戦争の複雑さの一端でも理解出来た気持ちになりました。

今、私が住んでいるサイゴン(ホーチミン市)には、描かれた場面のほんの僅かな残り香しか感じる事ができませんが、あの時も今も全く変わらないものはサイゴンの強烈な太陽なんだろうな、と思いました…(Kindleで検索したら文中に「太陽」という単語が4回登場していた)

「口では極めつけのナショナリストを自負しながら、ある面ではしたたかなインタナショナリストであるように感じられた」と文中にありましたが、ここまで極端に思うことは少ないにしろ、今のサイゴンで生活していると私も似たような「どっちなんだ?」という気持ちを持つ事があります(もちろん私のベトナムの歴史理解が浅い為でもあると思いますが)。

その「どっちなんだ?」が何回も続くと疲れてくるのですが、その度に前述の強烈なサイゴンの太陽に消毒され(笑)、救われた気分になる経験があります。(サイゴンのベトナム人もそれで救われている感覚があると思っているのですが…笑)

本著の読後感はなんとなくその感覚と近く、妙に嬉しくなりました。オススメです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大半は日記形式でサイゴン陥落の様子が時系列で分かる。著者が新聞記者が生業の為か、処女作のためか、まだ陥落までに時間があったせいなのか、前半は平凡な日常を説明しているだけのように感じて少々退屈に思えだが、読み進めて行くうちに解放軍がサイゴンに徐々に近づき包囲され行く様子が容易に想像出来て中盤から後半は一気に読み進めてしまった。通りや町の名前が具体的に書かれていて、この辺りの表現は経験者にしか出来ない事で、さらに新聞記者が時系列に具体的に伝える事でよりリアルに感じると思えた。サイゴン陥落が中心ではあるが、単に戦争の様子を書いている分けではなく、ベトナム人の生き方や感覚、それに対する著者の持った感情…違和感や歯がゆさ等が表現されていて共感出来る部分が多々あった。ベトナムやベトナム人をもう少し理解したいと思う人に読んで貰いたい本。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者のベトナムに対する傲慢が嫌になる。もうこの人の本は読む気が出ない。
2018年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベトナム戦争最後の瞬間を記録した貴重なルポルタージュ。当時、大統領官邸に突入するT54戦車の映像をテレビのニュースで見た時、ベトナムは漸く統一されるんだなぁ、と感慨深げに見ていたが、その後のボートピープルの混乱、中越戦争、カンボジア侵攻、ドイモイ政策とマクロ経済の低迷など、国が軌道に乗るまでに、長い長い時間が必要だったことを考えると、ベトナム戦争とは、統一とは果たして何だったのかと、考えさせられる。多くの南の心ある人達がサイゴン政権の独裁に反対して、活動をしていたものの、戦後、何ら活躍をする機会を得られず、消えていったことを思うと、この本に記載されている内容は極めて重要だと思う。
現在ホーチミンシティの市内の建物の中には、接収されて、北から進駐してきた、もしくは解放戦線に参加していた人に分け与えられたものも多くある。その人たちとその家族の中には、庶民が手にすることが出来ないような富を得て、派手に生活している人もいるということを、ベトナム人から聞くと、正直、複雑な気持ちを捨てきれない。
著者が今のベトナムをみてどう思うのか、存命だったら、と思わずにはいられない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベトナム戦争も終結後30年以上がたってしまいましたが、サイゴン陥落の記録としては非常に生々しく、時系列になっているのでわかりやすいと思います。発展する今のベトナムを見ている若い人たちにも是非読んで欲しいと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 サイゴン(現ホーチミン市)陥落の前後の街の様子が彼の体験した範囲のこととはいえ、実生活者の、そして新聞記者としての冷静な視線を通して実に生々しくわかりやすい文章で描かれている。周辺の人々の動きなどは生活者として得ていたもろもろの人脈ネットワークからの情報によるものだけに彼でしか書けない世界が描かれているように思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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