キャッチャーインザライの良い評論だと思います。
この本を読むべきと思われたかたが読んでみて損したとは思わないと思います。
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翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書) 新書 – 2003/7/19
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サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の新訳を果たした村上春樹が翻訳仲間の柴田元幸と、その魅力・謎・真実の全てを語り明す
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/7/19
- ISBN-104166603302
- ISBN-13978-4166603305
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/7/19)
- 発売日 : 2003/7/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 247ページ
- ISBN-10 : 4166603302
- ISBN-13 : 978-4166603305
- Amazon 売れ筋ランキング: - 42,083位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
1954年生まれ。大学教師、翻訳家 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『モンキービジネス 2010』(ISBN-10:4863322828) が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野崎孝訳の 『ライ麦畑でつかまえて』 を最初に読んだのが高校生のころでした。
新装版で読み返し、村上氏の 『 キャッチャー・イン・ザ・ライ 』 も発売されてすぐに読みました。
あまりにも野崎訳に慣れすぎて、初めて読んだときは村上流の翻訳に大変な違和感といいますかズレを感じました。
しかし、最近ふたたび読んでみたら過去に思ったほどでなく、村上テイストの翻訳もいいではないかという読後感でした。それはともかく
こうしてレビューを書くには、いささか勇気がいりました。
当著を読んで感じたのは、村上氏と柴田氏が、ホールデン少年の行動や社会に向ける姿勢とかについて不思議に思っていることが
私には、どうして分からないのだろうか…、といったものですから。
なぜなら、私自身もうじき60歳に手が届く年齢でありつつも「 大人 」になれなかった者ゆえに
「 大人 」側で『 ライ麦 』を翻訳し、ホールデン少年の「 通過儀礼 」と語るところが
世間一般の人が通過する道を通らないまま老いて今日に至っていますから、不思議でも何でもなく分かってしまうのです。
まず、ホールデン少年は社会に出て成長したいとかまるで思っていませんね。
そうしますと、すべて納得がいくのではないでしょうか。
妹、フィービーへの過剰なまでの愛しさは、社会にでて何色にも染まって欲しくない願望の投影です。
不変でありたいと願っている人間が、変化や成長を願うはずがないです。
お気に入りの場所は博物館です。そこにはガラスで隔てられた向こう側に、時を超えて動かないインディアンなどの展示品があります。
ガラス一枚で向こう側とこちら側とで分けられているのが大切です。
博物館を訪れる人は、わずかな時間そこに留まって過ぎ去ってしまう。そして、もし仮にそれら展示品が古くなって新しい物に
置き換えられても誰も気づきはしないでしょう。
ホールデンを取り巻く人たちや社会のインチキさ。それは本当に嫌うのではなくて、自分が入り込みたくても出来ない願望や羨望の
裏返しであって、目のカタキみたいに嫌っているわけでありませんね。
もしインチキ野郎が自分にとって関心のない者だったら、あれほど事細かにインチキさに注目なんかしませんね、目に飛び込んで来ませんよ。
↑
両氏ともこれは指摘しています。しかし、68P 「 自己というものを、この世界のどこにどのように据えればいいのか探求する本 」 との断言。
なんだか腑に落ちないって思いませんか? 少年期の大人社会への批判や葛藤等の問題でなくて、自己と他者(社会)のと問題でです。
自分たちの社会に帰属していないからと病名のレッテルを貼ったり、施設とはなにか云々なんてお話がいかに不毛なのか分かっていませんね。
ホールデン家は裕福です。133P にありますように「 お金に対する罪悪感 」でしょうか? むしろ私は「家」・自己を社会との繋がりで
太宰治が背負った家系の重さと相通じるものを感じてしまいます。
核心の部分です。将来はライ麦畑で遊びまわっている子供たちを崖から落ちないように見張る役目をしたい。
176P 「 子どもの捕まえ手になりたいと、実際そんなこと考える人なんてほとんどいないでしょう 」。いいえ、私はなりたいです。
子たちは無邪気に遊びまわっていて、崖から落っこちる危険などまるで気にかけていませんね。そのほうが良いに決まっています。
我を忘れて一心不乱に遊ぶ子たちを、注意する言葉を投げかけて邪魔するのでなく、ただ黙って見守るだけ。
いざ、落ちそうになったら、そこで自分の出番です。一人ひとり大切な命です。見張り番は必要な役目ではありませんか。
これくらいの、ほどよい社会との接点が、いいと思いますが…。私はですよ。ほかの読者の方は怖いと思って当たり前です。
以上、半分か、もうちょっとくらい世捨て人になった者からの感想でした。
新装版で読み返し、村上氏の 『 キャッチャー・イン・ザ・ライ 』 も発売されてすぐに読みました。
あまりにも野崎訳に慣れすぎて、初めて読んだときは村上流の翻訳に大変な違和感といいますかズレを感じました。
しかし、最近ふたたび読んでみたら過去に思ったほどでなく、村上テイストの翻訳もいいではないかという読後感でした。それはともかく
こうしてレビューを書くには、いささか勇気がいりました。
当著を読んで感じたのは、村上氏と柴田氏が、ホールデン少年の行動や社会に向ける姿勢とかについて不思議に思っていることが
私には、どうして分からないのだろうか…、といったものですから。
なぜなら、私自身もうじき60歳に手が届く年齢でありつつも「 大人 」になれなかった者ゆえに
「 大人 」側で『 ライ麦 』を翻訳し、ホールデン少年の「 通過儀礼 」と語るところが
世間一般の人が通過する道を通らないまま老いて今日に至っていますから、不思議でも何でもなく分かってしまうのです。
まず、ホールデン少年は社会に出て成長したいとかまるで思っていませんね。
そうしますと、すべて納得がいくのではないでしょうか。
妹、フィービーへの過剰なまでの愛しさは、社会にでて何色にも染まって欲しくない願望の投影です。
不変でありたいと願っている人間が、変化や成長を願うはずがないです。
お気に入りの場所は博物館です。そこにはガラスで隔てられた向こう側に、時を超えて動かないインディアンなどの展示品があります。
ガラス一枚で向こう側とこちら側とで分けられているのが大切です。
博物館を訪れる人は、わずかな時間そこに留まって過ぎ去ってしまう。そして、もし仮にそれら展示品が古くなって新しい物に
置き換えられても誰も気づきはしないでしょう。
ホールデンを取り巻く人たちや社会のインチキさ。それは本当に嫌うのではなくて、自分が入り込みたくても出来ない願望や羨望の
裏返しであって、目のカタキみたいに嫌っているわけでありませんね。
もしインチキ野郎が自分にとって関心のない者だったら、あれほど事細かにインチキさに注目なんかしませんね、目に飛び込んで来ませんよ。
↑
両氏ともこれは指摘しています。しかし、68P 「 自己というものを、この世界のどこにどのように据えればいいのか探求する本 」 との断言。
なんだか腑に落ちないって思いませんか? 少年期の大人社会への批判や葛藤等の問題でなくて、自己と他者(社会)のと問題でです。
自分たちの社会に帰属していないからと病名のレッテルを貼ったり、施設とはなにか云々なんてお話がいかに不毛なのか分かっていませんね。
ホールデン家は裕福です。133P にありますように「 お金に対する罪悪感 」でしょうか? むしろ私は「家」・自己を社会との繋がりで
太宰治が背負った家系の重さと相通じるものを感じてしまいます。
核心の部分です。将来はライ麦畑で遊びまわっている子供たちを崖から落ちないように見張る役目をしたい。
176P 「 子どもの捕まえ手になりたいと、実際そんなこと考える人なんてほとんどいないでしょう 」。いいえ、私はなりたいです。
子たちは無邪気に遊びまわっていて、崖から落っこちる危険などまるで気にかけていませんね。そのほうが良いに決まっています。
我を忘れて一心不乱に遊ぶ子たちを、注意する言葉を投げかけて邪魔するのでなく、ただ黙って見守るだけ。
いざ、落ちそうになったら、そこで自分の出番です。一人ひとり大切な命です。見張り番は必要な役目ではありませんか。
これくらいの、ほどよい社会との接点が、いいと思いますが…。私はですよ。ほかの読者の方は怖いと思って当たり前です。
以上、半分か、もうちょっとくらい世捨て人になった者からの感想でした。
2017年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上春樹はなかなか長編がでないので働いてないと思ってる方が多いかもしれない。しかし、こうやって翻訳本やら、エッセイやら小説以外の著述業を真剣に勤しんでいるのだ。
その中でも翻訳業は名作を彼の新訳で楽しむことができてありがたい。ちょっと読みにくかった古典文学も、スラっと頭に入るので色々な人に勧めやすい。これはその翻訳の仕事の一つ、サリンジャーの作品に関する対談である。ウィキペディアで眺めても分からないことを、翻訳という追体験をした作家が語ってくれるのはナルホドと思わせる何かがある。
サリンジャーを読んだ後にわからないことがあれば、これを購入することをお勧めする。
その中でも翻訳業は名作を彼の新訳で楽しむことができてありがたい。ちょっと読みにくかった古典文学も、スラっと頭に入るので色々な人に勧めやすい。これはその翻訳の仕事の一つ、サリンジャーの作品に関する対談である。ウィキペディアで眺めても分からないことを、翻訳という追体験をした作家が語ってくれるのはナルホドと思わせる何かがある。
サリンジャーを読んだ後にわからないことがあれば、これを購入することをお勧めする。
2012年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上訳「キャッチャー」が面白い、心にひっかかると思った人は購入必須でしょう。
これがなくても「キャッチャー」は面白いけど、これを読むとさらに三段階くらい深く面白がれると思う。
こういう本が成立するのは、「キャッチャー」がそれだけ滋味に富む作品だということのしるしでもあります、きっと。
「キャッチャー」は1、2回しか読んでないけど、この本はゆがむくらい読みました。
「キャッチャー」よりも前に購入して、「キャッチャー」読んで、またこれを読んで。
本体よりもずっと楽しんでます。
これがなくても「キャッチャー」は面白いけど、これを読むとさらに三段階くらい深く面白がれると思う。
こういう本が成立するのは、「キャッチャー」がそれだけ滋味に富む作品だということのしるしでもあります、きっと。
「キャッチャー」は1、2回しか読んでないけど、この本はゆがむくらい読みました。
「キャッチャー」よりも前に購入して、「キャッチャー」読んで、またこれを読んで。
本体よりもずっと楽しんでます。
2023年8月21日に日本でレビュー済み
ライ麦畑の翻訳者たち(村上春樹)
ホールデンはサリンジャーなのか?
君ってだれだ?
地獄めぐり
あれよあれよと
キャッチャーは謎に満ちている
アントリーニ先生再び
ホールデンと少年カフカ
ハック・フィン、カポーティ、フィッツジェラルド
訳者解説(村上春樹)
※「原著者の要請により、また契約の条項に基づき」、キャッチャー本編には収録されていないもの(『 キャッチャー・イン・ザ・ライ 』362頁)。
Call Me Holden(柴田元幸)
ホールデンはサリンジャーなのか?
君ってだれだ?
地獄めぐり
あれよあれよと
キャッチャーは謎に満ちている
アントリーニ先生再び
ホールデンと少年カフカ
ハック・フィン、カポーティ、フィッツジェラルド
訳者解説(村上春樹)
※「原著者の要請により、また契約の条項に基づき」、キャッチャー本編には収録されていないもの(『 キャッチャー・イン・ザ・ライ 』362頁)。
Call Me Holden(柴田元幸)
2017年10月28日に日本でレビュー済み
きっと村上さんだから、あの独特の文章で、人によってはおしゃれ、Sophisticatedされ過ぎている、と言う人も多いだろうけれども、原書の雰囲気を壊すことなく伝えようと努めているのだろう。
この本は、「The Catcher In The Rye」について語られているのだが、最も興味を覚えたのは、村上さんが自らの訳書に加える予定だった”キャtッチャー・イン・ザ・ライ訳書解説”である。訳書の末尾に掲載することが、米国の出版元から、Salingerの希望によって禁止されている、と言うことで断念せざるを得なかったので、この本に収録したということであった。村上さんらしく、きっと一つのことが好きになると夢中になってしまう、そう言うタイプなのだろうけれど、とても詳しいし、参考になる。だいぶ昔に、「The Catcher……」を読んだのだけれども、余り感動した記憶がない。けれども村上さんがこの有名な小説を翻訳しているので、翻訳された「The Catcher……」ではなくて、このSalingerと言う些か捉えどころのない作家について興味を持ったのだ。
この「The Catcher……」と言う本は、出版された1951年当時からよく売れたようだ。New York TimesのBest Sellerに30週もリストされているなんて、滅多にあるものではないし、その後も忘れられることなく売れ続けていることは、大変なことである。そしてSalingerと言う人物が、大変に気難しい人物だということもよく描けているし、その根拠も事実に基づいて的確に述べられている。1951年当時は、Tabooとされていた言葉が夥しく使われていて米国の教育者が眉を顰めた、と言うことだが、現在では大統領さえこのくらいの言葉は平気で使うようになった。そして知らなかったのだが、The BeatlesのJohn Lennonを射殺した男が「The Catcher……」の愛読者だったようだ。今考えてみても、何て間違った読み方をしていたのだろうか。けれども村上さんのこの”解説”は、よく仕上げられている。
この本は、「The Catcher In The Rye」について語られているのだが、最も興味を覚えたのは、村上さんが自らの訳書に加える予定だった”キャtッチャー・イン・ザ・ライ訳書解説”である。訳書の末尾に掲載することが、米国の出版元から、Salingerの希望によって禁止されている、と言うことで断念せざるを得なかったので、この本に収録したということであった。村上さんらしく、きっと一つのことが好きになると夢中になってしまう、そう言うタイプなのだろうけれど、とても詳しいし、参考になる。だいぶ昔に、「The Catcher……」を読んだのだけれども、余り感動した記憶がない。けれども村上さんがこの有名な小説を翻訳しているので、翻訳された「The Catcher……」ではなくて、このSalingerと言う些か捉えどころのない作家について興味を持ったのだ。
この「The Catcher……」と言う本は、出版された1951年当時からよく売れたようだ。New York TimesのBest Sellerに30週もリストされているなんて、滅多にあるものではないし、その後も忘れられることなく売れ続けていることは、大変なことである。そしてSalingerと言う人物が、大変に気難しい人物だということもよく描けているし、その根拠も事実に基づいて的確に述べられている。1951年当時は、Tabooとされていた言葉が夥しく使われていて米国の教育者が眉を顰めた、と言うことだが、現在では大統領さえこのくらいの言葉は平気で使うようになった。そして知らなかったのだが、The BeatlesのJohn Lennonを射殺した男が「The Catcher……」の愛読者だったようだ。今考えてみても、何て間違った読み方をしていたのだろうか。けれども村上さんのこの”解説”は、よく仕上げられている。
2003年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上さんにとって翻訳は自分を見つめる作業みたいな物。自分が翻訳したい作品を翻訳できる環境が羨ましい。そしてその結果が私たちに新たな世界を提供してくれています。キャッチャーは、名訳があるにもかかわらず挑んだ意欲作ですし、作者の解説がこういう形で世に出たのは本当に嬉しいです。前作とは違い、一つの作品にこだわった内容には好感が持てました。
2020年12月22日に日本でレビュー済み
読む前の感想です。
私は興味があってこれを読むつもりですが、そもそも特にサリンジャーみたいな人は演劇性が強いので、文字で書かれているけれど文字で分析することは難しいのではという気がします。所詮文字なので、演技とは違い印刷や模写をすれば誰でも全く同じものが書けるわけですが、そういうことではない部分で、何というかプロの役者がサリンジャー原作の映画に出演してからインタビューでサリンジャーを語るのが一番正確なような気がします。あくまで読む前の、自分用の感想ですが。
私は興味があってこれを読むつもりですが、そもそも特にサリンジャーみたいな人は演劇性が強いので、文字で書かれているけれど文字で分析することは難しいのではという気がします。所詮文字なので、演技とは違い印刷や模写をすれば誰でも全く同じものが書けるわけですが、そういうことではない部分で、何というかプロの役者がサリンジャー原作の映画に出演してからインタビューでサリンジャーを語るのが一番正確なような気がします。あくまで読む前の、自分用の感想ですが。