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史上最高に面白いファウスト 単行本 – 2016/10/14

4.5 5つ星のうち4.5 61個の評価

あなたはなぜ、名作『ファウスト』を、
最後まで読み通すことができないのか?

理由1 これまでの翻訳はエリート教養人向け、しかも誤訳があったから。
理由2 これを読めば人格が向上する、という間違った考えが広まったから。
理由3 ファウストはエライ人、という思い込みがあったから。

文豪ゲーテが「ファウスト」にこめた人生の真理とは、

「破滅へ向かう男社会を救うのは、女性だ」

この名作は、現代に通じる一大エンターテインメントなのです!

ゲーテが人生60年をかけた名作『ファウスト』は、「努力し続ける教養人・学者ファウストの物語」とされてきました。
しかし名作をひもとけば、欲望のままに少女を騙すわ、捨てるわ、殺人を犯すわ――ただのろくでなしと何が違うのか?
実は、「努力の人ファウスト」のイメージは、誤訳にもとづく虚像だったのです。
ゲーテを愛して60年の信州大学名誉教授が、楽しく解説しながら原作を一気に紹介。現代に通じる新しいファウスト像を提示します。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2016/10/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/10/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 230ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163905375
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163905372
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 61個の評価

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中野 和朗
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カスタマーレビュー

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ファウストを読み始める人にオススメ
5 星
ファウストを読み始める人にオススメ
"ところが、ゲーテのファウストは我欲に固執し、いくつもの罪を犯し、悪魔の手に堕ちた罪人であるにもかかわらず、天国へ救済されます。これまた、当時の社会常識を大逆転する結末。超ドンデン返しでした。'2016年発刊の本書はゲーテ一筋60年の研究者による楽しく、わかりやすい異色のファウスト解説本。個人的にはファウストを課題図書にした読書会で紹介されて興味を持って手にとったのですが。まず【ファウストを読み通せない理由】として帯に書かれている『これまでの翻訳の多くはエリート教養人向け、誤訳もあった』『これを読めば人格が向上する、という間違った考えが広まったから』『ファウストはエライ人、という思いこみがあったから』に参加者全員が納得、私自身もファウストを教養本というよりは【エンタメ本】だと感じていたので、本書のまるで『紙上公演』の様なサービス精神溢れるファウスト解説は大変に納得かつ刺激的でした。また、近代化の明治期においてヨーロッパ、そしてドイツから文化芸術や思想が『輸入された』中で(仕方なかった部分もあったとはいえ)今にも続いている誤った文化受肉があったことを本書を読んで確認するような感覚もあって、やはり【点ではなく文脈としての理解する】重要性を改めて感じました。これからゲーテの『ファウスト』を読み始める人、あるいは読み通すのに挫折してしまった人にオススメ。
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもよかったです
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでに読んだファウストとはいい意味で別物。もやっとした感じが全く残らない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファウストに関心があるならマストバイ!「ああ、こんなに楽しい文学だったんだ!」って思うと思うよ!
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最高の舞台。これを脚本にしてファウストを上演なり映画化して欲しいです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しい本が易しく、かつ意味深く紹介されていて、とても良かった。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年1月11日に日本でレビュー済み
著者中野和朗さんの翻訳が楽しめました。おすすめしたい本です。

森鴎外を始めとする文学界の偉い先生たちの訳より、分かりやすいからです。

例えば、「人間は、努力をする限り、迷うものだ」という超有名なセリフ。
中野訳は「人間が、野心に駆られて奮闘努力すれば、必ず、罪を犯す」。

「迷う」という訳語の意味の理解に迷うからです。要するに、分かりません。

「正しい道から外れる」、「間違いを犯す」という中野訳(208頁)でガッテンしました。

ファウストって、どうしよう、どうしよう、なんて迷うタイプではないからです。
女を棄ててでも、ユートピア造りのために勝手に飛び出して行ってしまう罪深いタイプです。

ファウストってヤツは、何ともいやな若者なんです。
若者の正体は、いまや百歳になる老人が魔法の力で若者に化けた妖怪なんです。

こんなファウストに、相棒のように付きまとう悪魔メフィスト。
この作品は、妖怪と悪魔のドタバタ道中記だったんです。

名作『ファウスト』は、純粋に面白い舞台芝居の脚本だったんです。
明治以来の偉い先生たちはそれを誤解して、こ難しい倫理、哲学の本のように
翻訳してきたと著者は書いているのです。

悪魔メフィストのセリフは、真面目な冗談にあふれています。
ユートピア造りのためにマジがんばるファウストを茶化すようなセリフばかり。

「男の野心的なユートピア造りなど、しょせんは自分の墓穴を掘っているに過ぎないのだ」
とゲーテも揶揄しているのです。

もはや破滅の他に道の無い「男社会」。
「男社会」の原理を救えるのは、慈愛に満ちた「永遠にして女性的なるもの」だというのが、
ゲーテがこの作品に込めた唯一の理念です。(「少し長めのあとがき」より)

このゲーテの理念ゆえに、罪深い、出来そこないの「男」が「女性」に救われて、
この舞台の最後の幕が降りて、大団円となります。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年8月11日に日本でレビュー済み
理系で昔から現代文も苦手で、ましてや古典文学なんて読んだことなかったものですが、
30代半ばになり、一般教養として読んでみようかと思い、手に取りました。

これが大正解!
時代背景やギリシャ神話など、予備知識を含めた解説がわかりやすく楽しみながら一気に読むことができました。
とくに"少し長めのあとがき"が良かったです。

ファウストの初心者向けの解説書として★5つです。

それでも、ファウストという作品については、まだ理解が及ばないところが多々ありました。
この本をきっかけにして、もっと深く知りたい、と思わせてくれるものだと思います。

以下、ネタバレありです。

あとがきより、
「人間が、野心に駆られて奮闘努力すれば、必ず、罪を犯す」
「野心的なユートピア造りなど、しょせんは自分の墓穴を掘っているに過ぎないのだ」
この物語で語りたいことは、これに集約されているのかと思います。

といってもこれ、高尚な哲学書でもなんでもなく、エンターテイメント作品だ、とのことで。
確かに酒池肉林に狂って最後自滅するを単純に楽しめばいいのだと思います。

そこまでは私も楽しめたのですが、ただ、最後の最後、地獄に落ちるはずだったファウストが、自分が遊んだあげくポイ捨てした女によって救済されるってオチは。。。あまりに男に都合が良すぎて、現代人の感覚には合わないと思います。男の自己満足物語ですね。
ま、この時代の文学なんで、そんなもんかもしれないですけど。
ゲーテの女性遍歴(あとがきに解説あり)を見てても、好き勝手やってるようだし。
ファウストという作品について、ラストだけ反吐がでそうでした。

この本自体は読みやすくてオススメです。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月7日に日本でレビュー済み
カール・ヨーゼフ・ヴィンディシュマンあての手紙でゲーテは 『ファウスト』を舞台にかける試みは数年来やっているのですが、まだどうにもうまくゆきません。舞台むきにはとうていできていないのです。 と語っている。
お手軽にファウストのあらすじがわかるというのがコンセプトだろうが、少し扱いが雑ではないかと思った。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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