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淋しいアメリカ人 単行本 – 1980/10/1

4.1 5つ星のうち4.1 59個の評価

第3回(1972年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1980/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1980/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 246ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 416336210X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163362106
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 59個の評価

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桐島 洋子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年7月現在、著者が舞台にしていたロサンゼルスでの滞在が1年経ったタイミングで読みました。
当時からだいぶ年数は経っているものの、9割は今にも通じる話し。違う事といえば、恋人探しのツールが、アプリとなり、会うまでの過程ははるかに簡単で早くなっているであろうこと。と、当時の家賃相場からは跳ね上がっていることくらい。
同じように、複数のアメリカ人と会話をし、混沌としたアメリカにおける個人主義につきまとう淋しさ肌身で感じています。
そして著者と同じように、アメリカを知れば知るほど日本が恋しくなり、帰る時が近い事を悟ります。
同じ感覚を抱きながらも、自分では違う角度から思考し、語彙巧みに説く文章が堪らず、一気に読み終えてしまいました。
アメリカ滞在経験のある人にも無い人にもおすすめ。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカの一部、素晴らしい国ではありますが
やはり病んでる部分もありますね。

キリスト教の限界を感じる
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年5月3日に日本でレビュー済み
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素晴らしい考察。そして独断。しかし、独断が文章を輝かせるのだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカに住んで10年近くになりますが、来たばかりの頃に思い知ったのは、一般に日本人が知る「アメリカ文化」とは、白人保守派層を通じた文化でしかないということでした。それは実際の多種多様なアメリカ文化の、ごく一端でしかないのです。桐島女史の話も、当時の白人保守派層に入り込むことでその視点を探ったものであり、彼女が見せる人種やジェンダーに対するゴリゴリの偏見にもぎょっとしました。アメリカ白人に同化したがる日本人が、同化を拒むマイノリティーを叱責するという衝撃的な展開。できれば20世紀に置き去りにしたい本です。
2018年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40年以上も前から、アメリカ人の心の病み方は同じ。歪んだ快楽や性生活、子供の養子縁組、厳しい高齢者の生活、理に適わない大量消費、人種問題など。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年5月9日に日本でレビュー済み
本文で紹介されている病んだアメリカ人の、ごく一例を私なりに整理しました。

アメリカ人の節約意識は、金、労力、時間だけではなく、思考力や想像力の節約へと向かっていきます。
この2つの力は節約するほど退化していくため、①修飾過剰な形容詞だけが社交の頼みの綱となり、
②「自分で出来ることは自分でやる」という本来の個人主義から外れ、「自分でやらなくて済むことは極限までやらない」という出来合い文化・インスタント文化が生み出されました。

その文化の行きつく先は、マリファナの流行と、精神分析医の繁盛です。
空疎な自分の内面を苦労して成長させなくとも、麻薬によって一時的には、憧れの者に化身したような陶酔感が得られるし、また、この忙しい時代には、自分で考えるという面倒は避けて医者に調べてもらった方が「合理的」だと考えられるようになったからです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何度か読むと慣れてくるのですが、初めて読んだ時は衝撃的でした。
アメリカと日本の文化の違い、価値観の違いetc。
桐島さんのような自由人ならではの内容だと思います。
若い人にはおすすめできません。刺激が強すぎるし、変な解釈をしてしまうかもしれませんから。
中年向けだと思います。面白いし、ちょっとした刺激になっていいのではないでしょうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連綿と売れ続け30年以上もの間にわたり版を重ねた名作。
アメリカへ旅行をする人だけではなく、結婚や駐在などで長期滞在者として行く人は
読んでおいた方がよいと、昔もいまも変わらない評価を与えることが出来る希有な著作。
データこそ古くなれど、ここまでの高い評価を与えることが出来る本は
アメリカ関連では他にはあまりないように思える。

初版発売時から確実に時は過ぎ行き、アメリカと日本の立場も微妙に変わったが、
この本に書かれているアメリカは今でも確かに存在している。
そして、発売当時に多くの日本人が眉をひそめたであろう
アメリカの風俗は、確実に日本にも上陸した。
当時の常識からすると信じられなかった「出会いの掲示板」を載せた新聞は
「出会い系サイト」として今では未成年者にも普及し、
社会問題にもなっているのを筆頭に
「かかりつけの精神科医」の存在も今では何ら珍しい事ではない。

桐島洋子女史の著作は玉石混合なのも事実だけれども、
この本は誰にでも自信を持って御薦めしたい。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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