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年を歴た鰐の話 単行本 – 2003/9/12

4.4 5つ星のうち4.4 23個の評価

名コラムニスト山本氏の若き日の翻訳を一周忌を前に復刻。様々に読みとれる寓意と皮肉な味わいは後年の訳者のコラムを彷彿させる

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

名コラムニスト山本夏彦の若き日の翻訳を一周忌を前に再刊。表題作のほか、「のこぎり鮫とトンカチざめ」「なめくぢ犬と天文学者」の全3作品を収める。桜井書店から刊行された昭和22年版を底本とする。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋; 第4刷版 (2003/9/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/9/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 128ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163221905
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163221908
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 23個の評価

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Leopold Chauveau
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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23グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の思いや意図はあまりに深いところにあるのかもしれないけど、一度読んで心にずっと残る話ではある。
2020年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書き込み無しと説明してありましたが文字を修正液で直した後がありました。そこだけ残念でした。

物語は良かったです。
2011年12月13日に日本でレビュー済み
 故山本夏彦氏の文章が好きで、以前購入したものをいま読み直しているので、これも再読です。
 なにげない文章にも含蓄というか、いわくありげというか、輪郭がはっきりしているわりに陰影に富んだ氏の訳文と相まって、タコを食してしまったあとで苦い涙を流す件であるとか、最後のなにやら祭り上げられてしまった展開とか、いちいち考え込んでしまいました。昭和十七年を、内面外面においてこの作品の背景にしてしまったことが、不幸にも氏が生前本書の再発を頑なに拒んだことに繋がっているような気がするのですが、そういったことに起因する読み方も含め、本書がすこしでも長く、そして広く読み継がれていくことを希望しています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は山本夏彦氏の一周忌を待たず、平成十五年九月に第一刷が発行されています。櫻井書店から刊行された昭和十六年の初版、同二十二年の再版は長らく入手困難な 幻の本 として知られていました。氏の生前から復刻を望む声が多かったのですが、氏は許さなかったと聞いています。どういった経緯で復刻成ったかは知りたくもありますが、今更あれこれ詮索するのはヤボというものでしょう。むしろ氏が拒み続けていたことの方が気になるところです。

『その時がきた』(平成八年新潮社)で氏は 漢字だらけの総振りがな こそ良けれ、漢字狩り・言葉狩りが 活字ばなれ の大きな要因と断じています。「今の母親は民主主義と平和が大好きで残酷がきらいである。カチカチ山の兎はカタキをとらないで狸と和解する。桃太郎は鬼を退治しないで仲好しになる」そんな イカモノ は読んでいられない、読んで肝に銘じるものか、とも云っています。

また、ポリティカル・コレクトネスだかヘイト・スピーチだか知りませんが自由であるべき表現を一定の枠に押し込めてしまおうとの機運が世界中で盛り上がっている影響でしょう、本書巻末には編集部のご丁寧な 断り書き が付く始末とは相成っています。「本書の中には、今日からすると差別的表現ととられかねない箇所があります。しかし作品全体として差別を助長するようなものではないこと、訳されたのが戦前であり、また訳者が故人であることなどを考慮し、原文のままとしました。読者諸賢のご理解をお願いいたします」・・・だって。「今日の目で昨日を見ることなかれ」と教えられ育った氏は、あの世で「よせやい」と呟いているに違いありませんよね。

むろん、「恩人」である版元櫻井書店主人櫻井均への配慮も忘れてはならないでしょう。昭和十六年初版時の諸事情や櫻井均の経歴人柄については、『冷暖房ナシ』(昭和五十九年文藝春秋)・『私の岩波物語』(平成六年文藝春秋)でその委細を知ることができます。ご参考まで。この世にある限り義理は果たす、筋は通す。この世からいなくなれば、どうぞお好きに、ということだったのでしょうかね?

難しい漢字も出てきますが、振り仮名が付いているので小学生から読めるでしょう。半分は絵ですから文字を追わずとも頁をめくるだけで何となく筋はつかめます。なによりショヴォのどこかトボケタような挿絵は残酷な場面でさえ心が和むのです、ホント

年二十四にして凄い文章力の氏の はしがき 、こころにしみる久世氏や徳岡氏吉行氏の解説だけでも十分値打ちのある本です。多少お高くても必ず元は取れますよ。

アマゾンの当ページの商品説明、内容(「BOOK」データベースより)は明らかに間違っていますよね。
本書の初版は昭和十六年です。昭和17年ではありません
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山本夏彦翁の本を読み漁った時期があり、夏彦翁のデビュー作と言うか、世に出るきっかけが「年を歴た鰐の話」である事は存じてました。しかし、もう手に入らないと思ってあきらめていました。
先日たまたま、古本屋で見つけた旨の動画を見つけました。これはもしやと思い、Amazonで検索した所、発見し、すぐに購入しました。手に取ってから知ったのですが、夏彦翁没後再販されたんですね。いずれにせよ、オリジナル版の状態が良い物が手に入って良かったです。
本の内容ですが、他の訳者と比較していないのでわからない部分もありますが、言回しが、夏彦翁だな~と思う箇所がいくつもありました。久しぶりのお買い得品でした。
2017年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長い間諦めて今したが、手にいれた喜びはひとしおです。
じっくり、ゆっくり読んでいます。
2018年1月15日に日本でレビュー済み
「年を歴(へ)た鰐の話」を読みました。
3つの寓話で成り立っています。
「年を歴(へ)た鰐の話」「のこぎり鮫とトンカチざめ」「なめくじ犬と天文学者」です。
それぞれ読後に、なにか考えさせられるようなところがあります。

絵も作者のレオポール・ショヴォによるもので、味があります。
初版は、75年前の昭和16年です。

訳者が山本夏彦翁で、当時、27歳でした。
夏彦翁の、初めて世に出た本ということで、生前に復刻を望むファンの声が大きかったのですが、夏彦翁は頑として
許可しませんでした。

幻の本ということで古書で、高値がついて、とても買えませんでしたが、夏彦翁の死後、復刻出版されました。

コメントを寄せているのが、吉行淳之介、久世光彦、徳岡孝夫です。
思わずニヤリとする面々です。
解ってらっしゃいますね。
その慧眼ぶりには脱帽です。
2006年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、カバーのデザインに嫌味がなく、飽きがこない。

そして本のサイズはずっと大切にしたいと思わせる、丁度良い、いい加減なサイズです。

肝心の内容ですが、3話収録されている中で、私が最も気に入ったのが「なめくぢ犬」です。「こんな素敵な物語と出会えて嬉しいなぁ」と読後しばらくの間、幸せな気持ちでいられました。

大切な人へのちょっとした贈り物なんかにも良いと思います。

読後の充実感、本の見た目、絵と文の加減、全てにおいて☆五つです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート