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最悪の予感: パンデミックとの戦い 単行本(ソフトカバー) – 2021/7/8
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【たちまち重版】
予感的中! 最悪の感染爆発がやってきた――。
〇人間の注意力に依存しているシステムはうまくいかない
〇事態が明確に見えてくるころには手遅れになっている
〇官僚的組織を動かすのは異端者たちの孤軍奮闘
失敗の本質をえぐる、極上のノンフィクション。
コロナ終結の突破口がここにある。
◎ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー
◎米Amazonで評価数5000超、★4.7
◎ユニバーサル・ピクチャーズ映画化
アメリカ国内で新型コロナウイルスの感染者が出始めた頃。大統領とCDC(疾病対策センター)がリスクを軽視するなか、一部の人々はパンデミックを予感し、独自に動き出していた。カリフォルニア州の保健衛生官、影の医師グループ「ウルヴァリンズ」のリーダー、型破りな生化学者。人類の運命は彼らに託された――。
『マネー・ボール』『世紀の空売り』など数々の傑作を生み出してきたマイケル・ルイスが、コロナ禍を戦った知られざるヒーローたちの姿を通じ、意思決定と危機管理の本質を描く全米ベストセラー。
解説/池上彰
【各メディアで続々紹介! 】
《新聞・雑誌》
・週刊ダイヤモンド(8/7・8/14合併号)三省堂書店有楽町店係長 岡崎史子氏書評
・サンデー毎日(8/8号)下山進氏書評
・日本経済新聞(8/5夕刊)速水健朗氏「目利きが選ぶ3冊」
・本の雑誌(9月号)冬木糸一氏書評
・朝日新聞(8/14)行方史郎氏書評
・西日本新聞(8/14)河野聡子氏書評
・週刊ダイヤモンド(8/21号)佐藤優氏書評
・週刊東洋経済(8/28号)中岡望氏書評
《ウェブメディア》
・HONZ(7/29)田中大輔氏書評
・勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube(YouTube 7/31)勝間和代氏書籍紹介
・勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ(はてなブログ 8/1)勝間和代氏書評
・現代ビジネス(8/11)下山進氏書評
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2021/7/8
- 寸法13.1 x 2.4 x 18.8 cm
- ISBN-104152100397
- ISBN-13978-4152100399
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出版社より


世界健康安全保障指数1位(2019年)のアメリカは、なぜ最大の「コロナ敗戦国」となったのか?
1918年に世界中でインフルエンザ(スペイン風邪)が猛威を振るった際、アメリカ国内で当時3番目の大都市だったフィラデルフィアでは、わずか5週間で1万2000人が亡くなり、全米で最も高い死亡率を記録した。一方、セントルイスではウイルスは流行したものの、死亡率はフィラデルフィアの半分程度にとどまった。フィラデルフィアで最初の患者が報告されたのは9月17日、セントルイスでは10月5日だった。この1カ月足らずの間に、政府のパンデミック対策にはある大きな変化があったのだ。そして、2020年1月。世界が小さな“波”にはほとんど目を向けていなかった一方で、ごく一部の人がこの事実に気づき、次に確実にやってくる「ある予兆」を察知し、直ちに動こうとしていた。「何か、もっと大きなものがやってくる……!」
コロナ禍を戦った知られざる英雄たち
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グラス親子2003年に13歳の少女ローラが科学研究コンテストのために取り上げた課題は、新型のインフルエンザ。人の行動や移動、社会的ネットワークは、病原体の拡散にどう影響するのか。そのコンピュータモデルを、科学者である父ボブ・グラスの手を借りて構築していく。過去に多くの死者を出したパンデミックの記録データを使うことで、二人は試算と現実に共通する重大な事実を発見する――致死性の高いウイルスに対して、ワクチンの完成前にできることとは? 学術界で評価されなかった研究論文について、問い合わせを寄越してきたのはホワイトハウスだった。グラス親子のプロジェクトの中核をなす考察は、その後アメリカ政府の公式方針となり、世界各国へ急速に広まっていく。 |
カーター・メシャー2005年、それまでの実行力に乏しいパンデミック対策計画を練り直すために、ブッシュ政権下では既存の枠にとらわれない斬新な発想ができる人々が招集される――その一人がカーターだ。型破りの異才と評価されてきた彼にとって最大の焦点は、ワクチン製造までの間いかに感染拡大を遅らせるか。実効性が高いプランとして着目したのが、ソーシャル・ディスタンスを活用する「ある一策」だった。だが政権交代を経て、この計画は重要視されなくなってしまう。2020年1月、トランプ大統領は事態を軽視する声明を出すが、カーターたちのチームは新型ウイルスの本当の患者数、致死率は推定以上に膨れ上がることにいち早く気づく。彼らの計画が採用されれば、多くの人が死なずに済む。国家政策に大きな影響を与えるCDCに連絡を取ろうと模索するが……。 |
チャリティ・ディーンサンタバーバラ郡の保険衛生官であるチャリティが、着任したての上司から頼まれたのは美容院やクリーニング店を探すことだった。こんなのわたしの仕事じゃない……無力感を感じる彼女の周りでは、同時に不思議な出来事が多数起きていた。事件が彼女に降りかかっているのではない、彼女がいるから問題が表面化するのだ。彼女には特殊な観察力と、問題解決のための実行力がある。そして彼女が感知する限り、2020年1月の時点でウイルスはすでに加速度的に広まっている。脇目も振らず努力して自分の使命をやり遂げることが、自分の務めなのだろう。そう決意する彼女のもとにホワイトハウスからの連絡が不意に訪れる。「こんな小さなグループが、パンデミックという緊急事態に立ち向かおうとしているの?」 |
ジョー・デリシジョーの外見はいかにも若い研究者の一人。研究室を指揮しウイルス特定の新兵器を操るとはとても見えない。最新型チップを開発した彼が2003年に特定した新型ウイルスがSARSだった。彼が数時間で成果を出したのに対し、CDCでは何週間もかかる見通しだった。ウイルスハンターと評されるようになった彼が次に目標としたのは治療法だったが、医学・薬学という分野には感覚が麻痺するほどの金銭問題が関わる。企業は金になるものにしか興味がないし、学者やCDCは新しい論文にならなければ興味がない。彼の研究室にコンタクトを取れば救える命があるはずなのに、そういった事情で多くの場合は間に合わないのだ。2020年1月、アジアからの帰国便を中国・広東省で乗り換えたジョーは、空港内のただならぬ様子に瞬間的に違和感を覚えるが……。 |
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マネー・ボール〔完全版〕 | ライアーズ・ポーカー | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
408
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5つ星のうち4.0
56
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価格 | ¥1,078¥1,078 | ¥1,034¥1,034 |
1990年代末、オークランド・アスレチックスは資金不足から戦力が低下し、成績も沈滞していた。新任ゼネラルマネジャーのビリー・ビーンは、かつて将来を嘱望されながら夢破れてグラウンドを去った元選手。彼は統計データを用いた野球界の常識を覆す手法で球団改革を実行。チームを強豪へと変えていく――“奇跡”の勝利が感動を呼ぶ! ブラッド・ピット主演で映画化された傑作ノンフィクションの全訳版。解説/丸谷才一 | 何千人もの就職希望者たちを押しのけて、1985年、マイケル・ルイスは「債券取引の帝王」と誰もが認める、あこがれのソロモン・ブラザーズに入社した。だが、新入社員として研修クラスに参加した彼がそこで目にしたのは、あまりにも破天荒なトレーダーたちの実態だった……金のためなら何でもあり! ウォール街で働く人々の驚くべき生態を軽妙な筆致で鮮やかに抉り出した、著者のデビュー作。 |
商品の説明
出版社からのコメント
――池上 彰(ジャーナリスト、本書解説より)
今、生きている人で「この人が書いたものは全部読みたい」というノンフィクションの書き手は少ないが、マイケル・ルイスは別格。ノンジャンルのライターとして、とても尊敬している。
――石戸 諭(ノンフィクションライター)
マイケル・ルイスはやっぱり最高だ。「誰も気づかないことに気づいてしまった人」たちの孤軍奮闘。この本が描く99%の不始末と、1%の英雄譚はハリウッドでいつか映画化されるだろう。本のほぼ真ん中で、いま最も有名なウイルスが登場した時、身震いした。すごいノンフィクションだ。
――入江 悠(映画監督)
著者について
マイケル・ルイス(Michael Lewis)
1960年ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。プリンストン大学で美術史の学士号、ロンドン・スクール・オブエコノミクスで経済学の修士号を得たあと、ソロモン・ブラザーズに入社。債権セールスマンとしての3年間の経験をもとに執筆した『ライアーズ・ポーカー』で作家デビューした。ブラッド・ピット主演で映画化された『マネー・ボール』をはじめ、『世紀の空売り』『フラッシュ・ボーイズ』『かくて行動経済学は生まれり』などベストセラーを多数発表しており、著書累計は1000万部を超える。
■訳者略歴
中山宥(なかやま・ゆう)
翻訳家。1964年生まれ。訳書にルイス『マネー・ボール〔完全版〕』、チャンギージー『〈脳と文明〉の暗号』(以上ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、デフォー『新訳 ペスト』、ウィンズロウ『失踪』など多数。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2021/7/8)
- 発売日 : 2021/7/8
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 400ページ
- ISBN-10 : 4152100397
- ISBN-13 : 978-4152100399
- 寸法 : 13.1 x 2.4 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 269,899位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
さて、内容ですが読み出すと止まれない、眠れない、寝たくない。
コロナウイルスなんてない、と公言したどこかの大統領いましたが、あの人は「ビフ」なんだなとしみじみ。
病と日夜戦う人々がいてくださる幸せ。
米国の天下のCDCが情けない組織と知るととてもつまらない気分。当てにしてたのに無惨ナ米国の名門組織。
今の、これからのパンデミックを想うとき、この本を読んでおけば国が出す(多分な)指示にも従えると言うもの。
マネーボールの著者ですから内容確実にして真実。
良い本は世界を啓蒙する、ってことになりそう。
本書は三部構成で、第一部はCovid-19出現前の話になります。
まず、2003年、ニューメキシコ州アルバカーキに住むサンディア国立研究所の科学者ボブ・グラスが自分の構築した感染症拡大に関する数理モデル(1918年~1920年のインフルエンザ大流行のデータを使用)から、感染者の社会的ネットワークからの排除がワクチン投与と同程度の効果を持つことを知ったという話が紹介されます。数理モデルによる解析については本書のいくつかの箇所で出てきますが、いずれも連邦政府や州政府による社会的介入の感染拡大に対する重要性を指摘するものです。
ここで、疑問はこれらのモデル解析においてマスク着用についての言及がないことです。マスク着用は欧米人にとって常識ではないのでモデルに組み込まなかったのでしょうか。そこが日本と異なる点で、この文化の違いが海外の多くの国に比べて日本でCovid-19の感染者や死亡者が少ない(現時点までにおいて)要因ではないかと思います。しかし、NHKの「映像の世紀」ではスペイン風邪流行の際の東京や海外都市の街頭で人々がマスクをしているので、なぜ数理モデルにマスク着用を要因として組み込まなかったのか判りません。
2005年ジョージ・W.ブッシュ大統領は生物学的兵器やテロを念頭に、パンデミックが生じてワクチン製造が間に合わない場合にどのような対応をとればよいのかを連邦機関CDC(疾病対策センター)に諮問しました。バイオディフェンス部のラジーブ・ヴェンカヤは早速リチャード・ハチェット医師と退役軍人省のカーター・メシャー医師を加えた七人の戦略作成チームをホワイトハウス内に立ち上げ、ボブ・グラスの数理モデルを適用して解析した結果、学校を閉鎖し子供達の間にソーシアル・ディスタンスをとることにより感染率が激減することを知り答申しました。CDCの看護師リサ・クーニンを交えた彼らの努力により、学校閉鎖、ソーシアルディスタンスの徹底、大規模な集会の禁止などの介入措置がパンデミック対策の中心になることがCDCの基本方針として認められることとなりました。
その後、2009年に豚インフルエンザの流行がありリチャードとカーターはCDCに対して学級閉鎖などの介入措置を提案しましたが、CDCは慎重で徹底した対策をとらず、それでも感染は大規模とならずに終息しました。
第二部でCovid-19パンデミックが出てきます。
2003年初め新型コロナウイルス(SARS)が発生しましたが、感染者のいち早い隔離で終息しました。この時点でカリフオルニア大学サンフランシスコ校の研究者ジョー・デリシの開発した新しいウイルス同定技術は、さらに大型高速のゲノム解析装置へと発展していました。
2020年1月8日カーターは中国で新型コロナウイルスの感染者が多数出ているとのとの情報を入手しました。1月23日に中国政府は武漢を封鎖しましたが、トランプ政権は警戒することなく、CDCは発熱が無い限り武漢からの帰国者の検査はしないという方針を打ち出しました。1月31日米国政府は外国人の入国制限と中国からの帰国者に対する14日間の隔離を義務付けましたが、この時点でCDCもWHOもパンデミックという表現は使用しませんでした。
横浜に帰港した3,711人乗船のダイアモンドプリンセス号で2月5日に乗客から陽性患者がみつかり、感染の拡大に伴い329人の米国人乗船者が帰国しました。日本の国立感染症研究所の現地報告書から陽性者の約半数は無症状であり、今回の新型ウイルスは「見えない感染」を広げる力の強いことが判明しましたが、大統領は依然として事態を軽視し続けました。
カリフォルニア州における感染は拡大を続け、州の保健衛生官主任チャリティ・ディーンは政府やCDCの対応に危惧を深めます。数理モデルによるシミュレーション結果がニューサム州知事に報告され、3月19日に全米で初めて、州政府による外出禁止命令が出されました。しかし、感染拡大を防ぐには州だけでなく国全体としての行動が必要でした。チャリティは行動計画書を作成し、この権限を越えた計画書はある筋を通してホワイトハウスに届きましたが連邦政府やCDCの動きは消極的でした。
第三部ではゲノム解析技術が新しい展開を広げます。
当初Covid-19を検出するPCR(Polymerase Chain Reaction)検査は時間が掛かり精度もよくなく、また検査費用が高額で一般化していませんでした。ジョー・デリシ率いるチャン・ザッカーバーグ・バイオハブは迅速で高精度の検査を無料で提供する態勢を整えましたが、資本主義の壁に阻まれて最初は普及しませんでした。しかし、徐々に理解が広がり検査数が増加してゆきます。また、ゲノム解析により変異と感染経路の追跡が容易になりました。
さて、CDCが感染予防についてリーダーシップをとりたがらず、データ収集と論文執筆に集中する組織になってしまったことについては1976年の豚インフルエンザの流行がありました。当時のCDC所長デビッド・センサーは流行を終息させるためにはワクチン接種しかないとして全国民を対象とした接種プログラムを独断的に実施しました。その結果、54人にものぼるギランバレー症候群の副作用が生じ、一方、豚インフルエンザ自体はパンデミックとなることなく自然終息しました。センサーは各方面からの批判を受け、責任をとらされて大統領により解任され、それ以来、CDCは変質して萎縮する一方となりました。
それ以来、CDCは頼りがいのない存在となり、むしろ各州の保健衛生官のような、いわゆる第6階層(L6)の人々が決断と権力をもって学校閉鎖、マスク着用、ソーシアルディスタンスの確保などの社会的介入施策を講じることになりました。
本書には多くの人名がでてきて内容を把握しにくいため、私なりに以上にまとめてみました。
現在までに全米で感染者数約4,136万人、死亡者約66万人と世界最悪の被害がもたらされた要因として、トランプ政権及びCDCによる初期対応の大幅な遅れ、及び各州まちまちの対応などが挙げられます。一方、mRNAを使用したファイザーやモデルナのワクチンが驚くべき短時間で開発・生産され、普及したことは奇跡的です。米国を含め各国でワクチン接種が急速に進んでいますが、変異株の出現とワクチン効果との関係など不明なことが山積みです。ぜひ、続編でこれらについて詳しく書いてもらえることを期待します。Covid-19出現以前の米国における保健衛生(感染防止)政策、特にCDCの無策に対するL6の人々の責任感と熱情などについて知りたい方々に対して本書を強くお薦め致します。
本書における米国での対応状況は我が国にとってまさに「他山の石」です。政府の思いつき施策(アベノマスクなど)や政治がらみのとんでも施策(Go-to-TravelやGo-to-Eatなど)、厚生労働省の無為無策などにより現場の医師、看護師、保険所のスタッフに責任と負担が押し付けられ、医療崩壊の状況です。ワクチン接種はそれでも進行しつつありますが、「治療」という点では対応のお粗末さが露呈しており、これが医療崩壊を促進しています。特に「自宅療養」という名の棄民政策はひどいもので、医療知識のない家族に見守りがまかされ、家族感染と重症化及び死亡を招いています。感染者のモニターが出来る医師や看護師の常駐する隔離施設(借り上げホテルなど)を増やし、また「中和抗体カクテル」などの治療薬をもっと広範に使用出来るようにしないと死亡者数がうなぎ上りになる可能性があります。米国の複雑さに比べると我が国の方が一律的な施策がとりやすいと考えます。政治に関係する人達にも本書を読んで頂き、適切な施策をとって頂きたいと思います。
コロナの最大の感染や死亡を起こしてしまったアメリカで何があったかが詳しく書いてあります。
流行拡大を否定する大統領、密かに行動する医者や学者、加速度をますコロナ、と何故感染拡大を甘くみていた人びとの中で、独自に拡大を阻止する為に奮闘した人たちもいたというのも寡聞にして知らなかったので、勉強になりました。
トップダウンで全てが決定して下の人が従うのが仕事の基本ではありますが、時として政府や行政の長の方に問題があるので、そういう時は匿名やあまり目立たない様に独自に危機に対応する、という結構勇気や気骨のある人が必要なのが判りました。日本でもコロナの際は首相が国営放送のニュースで国民に色々伝えたそうですが、あまりテレビをみる人がいなくなったので、モニタリングをされていた学者の方は、動画サイトで色々伝えたとの事で、政府の方があまり国民の動向や状況を把握していなかった様に感じました。
養老 孟司さんの「ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?」という評論によると、危機管理という言葉がありますが、いざというと対応できない脅威があるので、そういう事も想定していた方がいい、と書いてありますが、色々な国や地域で感染する可能性のある病気の研究をしていたと思いますが、そういう危機管理でも管理できないくらいコロナが強力で、コロナもそういう感じでしたね。
また、マイクル・クライトン氏の「トラベルズ」という体験記の巻末で、クライトン氏と村上龍さんの対談が掲載されておりますが、村上さんが「都市が均質化して、どこに住んでも同じになると、危機的状況の時まずいのでは」というとクライトン氏が「ペストが流行した際、ある町で感染が拡大してその隣の町に・・・と感染していって、孤立した所だけ感染しなかった」という主旨のやり取りがありますが、今の日本でもどこに住んでも近くにコンビニがあって、ネットで買った物を宅配の人が届けてくれて、どこに住んでも同じ感じですが、それもコロナの感染拡大に影響したかも。
日本のコロナの「定点観測」のシリーズも想定外に長く続いた性か、最後の方はくたびれた感じで、担当編集者の方も感染してしまったそうで、笑えないオチみたいになってしまて、なんだかなぁとか思いました。
これからも似た様な事がありそうですが、結局同じ事を繰り返しそうで嫌ですが、そういう私も全く無為無策なのであまり人の事は言えないかも。すいません。
アメリカのコロナを通して、危機的状況の際、人がどう立ち向かうべきかを指摘したノンフィクションでした。必読。
蛇足ですが、感染拡大を否定していた大統領も一時感染したそうで、皮肉な感じですよね。
彼らはアメリカに次の感染症に備えて対策を用意することの重要性に気づいて実際に動いた人たちだ。だが、大統領側近や感染症対策チーム、CDCまでもが官僚化し何が起こっているのかを知ろうとするよりも自分たちの地位を守ることに拘泥し、実効のある政策決定に至らなかった。
わかりやすいけれど、COVID-19対策はなぜ失敗したのかというテーマを十分に説明するには至っていないように思える。これは今も続いている物語だ。続編が出てはじめて正しく評価されることになるだろう。
新型コロナウィルスが流行するずっと前、アメリカのホワイトハウスでは、元診療医や退役軍人省の医師などによるパンデミック対策チームが組織され、その計画が策定されていた。中国の武漢でコロナが確認されると、トランプ政権の誕生により散り散りになっていたメンバーの一部が再び集まってグループを結成、危機感の薄い政府を尻目に対策に乗り出す。彼らは独自に感染の状況を分析し、政府関係者を少しずつ巻き込みながら、有効な解決策を提言していく。
前半はコロナ以前のパンデミック対策の策定、後半は有志のメンバーが新型コロナウィルス対策に奔走する姿をドキュメンタリー形式で描く。アメリカの感染対策失敗の裏側にこのような事実があったことは、なかなか興味深い。作中随所で活躍するチャリティ・ディーンは、カルフォルニア州サンタバーバラ郡の保健衛生官で、本書ではヒロイン的な存在だ。並外れた行動力で周囲を圧倒し、歯に衣着せぬ言動でCDCと対立する姿などは、読んでいて非常に痛快である。
著者のマイケル・ルイスと言えば、『世紀の空売り』『フラッシュ・ボーイズ』など金融系のノンフィクション著者としてのイメージが強いが、本書では新型コロナウィルスを題材に、アメリカの官僚主義の欠陥を明らかにした。なかなか読みごたえのある1冊である。