かなり複雑な内容です。
じっくり何度も読める作品です。
このシリーズではトップの内容。
それぞれ2人の女性の成長には涙しました。
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機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド) 単行本 – 2017/9/7
月村 了衛
(著)
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購入オプションとあわせ買い
経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警視庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは――生々しいまでに今という時代を反映する究極の警察小説シリーズ、激闘と悲哀の第5弾。
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2017/9/7
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104152097094
- ISBN-13978-4152097095
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価格 | ¥814¥814 | ¥770¥770 | ¥0¥0 | ¥748¥748 | ¥792¥792 |
書籍紹介 | 超弩級の傑作警察小説シリーズ第1弾 有人兵器・龍機兵を導入した警視庁は搭乗員に三人の傭兵と契約した。彼らを擁する特捜部の警察内及び犯罪組織との暗闘の行方は? | 傑作警察小説シリーズ第2弾 機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は北アイルランドのテロ組織による英国高官暗殺計画を掴む。だが不可解な捜査中止命令が。首相官邸、警察庁、外務省、そして中国黒社会の暗闘に、特捜部の〈傭兵〉ライザ・ラードナー警部の凄絶な過去が浮かび上がる。日本SF大賞受賞のシリーズ第二作。解説/霜月蒼 | 【197ページ相当分まで読める!】傑作警察小説シリーズ第2弾 機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は北アイルランドのテロ組織による英国高官暗殺計画を掴む。だが不可解な捜査中止命令が。首相官邸、警察庁、外務省、そして中国黒社会の暗闘に、特捜部の〈傭兵〉ライザ・ラードナー警部の凄絶な過去が浮かび上がる。日本SF大賞受賞のシリーズ第二作。解説/霜月蒼 | 2010年代もっとも優れた ミステリシリーズの 様々な興趣と粋を結晶させた短篇集 最新型特殊装備"龍機兵"を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ、国際情勢のボーダーレス化と共に変容する犯罪に立ち向かう@@由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入り前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など全8篇を収録。着想の妙と研ぎ澄まされた世界が広がる、2010年代最高のミステリ・シリーズ初の短篇集。解説/円城塔 | 吉川英治文学新人賞を受賞した 世界水準の最高進化系警察小説 警視庁との契約を解除されたユーリ・オズノフ元警部は、旧知のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染める。一方、市場に流出した新型機甲兵装が〈龍機兵〉の同型機ではとの疑念を抱く沖津特捜部長は、ブラックマーケット壊滅作戦に着手した。ロシアの歴史と腐敗が生んだ最悪の犯罪社会に特捜部はどう立ち向かうのか。吉川英治文学新人賞に輝く世界標準の大河警察小説。警察官の魂の遍歴を描く、白熱と興奮の第3弾。 |
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機龍警察 未亡旅団 | 機龍警察 狼眼殺手 | 機龍警察 白骨街道 | |
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書籍紹介 | チェチェン紛争で家族を失った女だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬ彼女達の戦法に翻弄される。一方、特捜部の城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察全体を揺るがす悪夢につながっていた――世界のエンタテインメントに新たな地平を拓く"至近未来"警察小説、衝撃と愛憎の第4弾。 | 2010年代もっとも優れたミステリシリーズの最新作にして最高傑作 経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警視庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは――生々しいまでに今という時代を反映する究極の警察小説シリーズ、激闘と悲哀の第5弾。 | 国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。 |
商品の説明
出版社からのコメント
特捜部最大の秘密が明らかに!
シリーズの大きな転換点となる、最新作にして最高傑作。
一大疑獄を巡る関係者の連続死、
謎の暗殺者との死闘の果て、
追いつめられた沖津特捜部長は、
ある重大な決断を下す――
冒険、謀略、集団捜査、ツイスト……あらゆるミステリの粋が望みうる最高の形で結実した、吉川英治文学新人賞受賞の警察小説シリーズ第5作
シリーズの大きな転換点となる、最新作にして最高傑作。
一大疑獄を巡る関係者の連続死、
謎の暗殺者との死闘の果て、
追いつめられた沖津特捜部長は、
ある重大な決断を下す――
冒険、謀略、集団捜査、ツイスト……あらゆるミステリの粋が望みうる最高の形で結実した、吉川英治文学新人賞受賞の警察小説シリーズ第5作
著者について
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に本作『機龍警察 自爆条項』(以上ハヤカワ文庫JA)で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』(ハヤカワ・ミステリワールド刊)で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』(文春文庫)で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』(幻冬舎文庫)で第68回日本推理作家協会賞を受賞。 公式サイトは、〈月村了衛の月録〉。 http://d.hatena.ne.jp/ryoue/
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2017/9/7)
- 発売日 : 2017/9/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 496ページ
- ISBN-10 : 4152097094
- ISBN-13 : 978-4152097095
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 196,210位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 262位ハヤカワ・ミステリ
- - 1,188位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
と言っても過言ではない。
ここまでのシリーズ、一作品につき一人の主要登場人物をその巻の主人公に据えて徹底的に内面を掘り下げてきた。
この巻は誰だろうなと思って読み始めるとどうだ。全員じゃないか。今までの既刊を踏まえ、有機的に重層的に主要人物達が動き回る。
素晴らしい。そして悟る。なるほど今までのはあくまで準備の巻だったのかと。そうして展開される本作の物語。間違いなくシリーズ最高傑作だ。間違いない。
特に、終盤、ある二人の対照的な人物の決闘がある。ここがヤバイ。大変だ。読めないのだ。心が痛い。先が気になる!
でもあまりに痛々しく哀しい戦いにもう駄目なのだ。ページがめくれない。でも読んじゃう。手が震えてしまう。
こんな強烈な読書体験そうそう出来るものではないと思う。
一つだけ不満があるとすれば、この巻では龍機兵が出てこないのだ。きっと狼眼殺手も相当な使い手だったろうに
機甲兵装戦が描かれなかったのは残念だ。
様々な思惑を抱え、ようやく物語は本格的に走り始めたと思う。さて、次の巻はいつになるのだろうか。物語はどこに向かうのだろうか。
きっとこれからも最新作が出る度に最高傑作が更新されるのだろうという予感と期待がある。
作者にとっては大変なプレッシャーだと思うが、どうかどうか素晴らしい作品を書き続けてほしい。
機龍警察シリーズ未読の方は是非1巻から。今、この日本でこれだけの熱量を持った小説はそうそうない。読んでないという事はそれだけで損していることだと思う。それだけの作品ですよ。
ここまでのシリーズ、一作品につき一人の主要登場人物をその巻の主人公に据えて徹底的に内面を掘り下げてきた。
この巻は誰だろうなと思って読み始めるとどうだ。全員じゃないか。今までの既刊を踏まえ、有機的に重層的に主要人物達が動き回る。
素晴らしい。そして悟る。なるほど今までのはあくまで準備の巻だったのかと。そうして展開される本作の物語。間違いなくシリーズ最高傑作だ。間違いない。
特に、終盤、ある二人の対照的な人物の決闘がある。ここがヤバイ。大変だ。読めないのだ。心が痛い。先が気になる!
でもあまりに痛々しく哀しい戦いにもう駄目なのだ。ページがめくれない。でも読んじゃう。手が震えてしまう。
こんな強烈な読書体験そうそう出来るものではないと思う。
一つだけ不満があるとすれば、この巻では龍機兵が出てこないのだ。きっと狼眼殺手も相当な使い手だったろうに
機甲兵装戦が描かれなかったのは残念だ。
様々な思惑を抱え、ようやく物語は本格的に走り始めたと思う。さて、次の巻はいつになるのだろうか。物語はどこに向かうのだろうか。
きっとこれからも最新作が出る度に最高傑作が更新されるのだろうという予感と期待がある。
作者にとっては大変なプレッシャーだと思うが、どうかどうか素晴らしい作品を書き続けてほしい。
機龍警察シリーズ未読の方は是非1巻から。今、この日本でこれだけの熱量を持った小説はそうそうない。読んでないという事はそれだけで損していることだと思う。それだけの作品ですよ。
2017年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警視庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは――。
このミス2017で第3位にランクインしていたので手にとってみた。
実に骨太で重厚。狼眼殺手なる凄腕の暗殺者、連続殺人事件の裏で絡み合う思惑と駆け引き。登場人物が多いがどの人物も存在感がある。何と言っても特捜部長の沖津が格好良い。読み応え十分の内容。
このミス2017で第3位にランクインしていたので手にとってみた。
実に骨太で重厚。狼眼殺手なる凄腕の暗殺者、連続殺人事件の裏で絡み合う思惑と駆け引き。登場人物が多いがどの人物も存在感がある。何と言っても特捜部長の沖津が格好良い。読み応え十分の内容。
2017年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回の「狼眼殺手」は機甲兵装の出番が「捜査二課」の活躍に
取って代わられた感がありますね。ただ、この捜査二課の働きぶりは
機甲兵装のバトルシーンの抜けた穴を十分に埋めるほどの面白さがあります。
これ以上色々書くとネタバレが過ぎそうになるので、話を変えますが、
今回の物語の中で今までの色々な謎の一部に輪郭程度ですが見えてきた
所があります。それに伴い、今後は単なる対テロとの戦いだけではなく、
今までになく龍機兵や特捜の根幹を揺るがす様な展開が待ち受けている
のではないかと・・・そういう意味でも、次回作はきっと凄い事になるんじゃ
なかろうか?と、今からそんな気がしてなりません。
取って代わられた感がありますね。ただ、この捜査二課の働きぶりは
機甲兵装のバトルシーンの抜けた穴を十分に埋めるほどの面白さがあります。
これ以上色々書くとネタバレが過ぎそうになるので、話を変えますが、
今回の物語の中で今までの色々な謎の一部に輪郭程度ですが見えてきた
所があります。それに伴い、今後は単なる対テロとの戦いだけではなく、
今までになく龍機兵や特捜の根幹を揺るがす様な展開が待ち受けている
のではないかと・・・そういう意味でも、次回作はきっと凄い事になるんじゃ
なかろうか?と、今からそんな気がしてなりません。
2017年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
機龍警察は、完全版の読み直しも含め全て読んでいるほどの愛読シリーズです。
冒頭からの散りばめられた伏線の回収、人物描写、警察といえど権力争いの官僚闘争、最後は次回作に流れる安定の繋ぎなど、いつもどおりの安定作です。キモノの出番が無い、と不満をもたれる方もいるとは思いますが、今作は花は無くともその実は熟す、のごとく円熟した第5作と言えます。
少しづつ敵にせまり、龍の真相に近づいていく今後の展開に、次回作が待ち遠しいです。
冒頭からの散りばめられた伏線の回収、人物描写、警察といえど権力争いの官僚闘争、最後は次回作に流れる安定の繋ぎなど、いつもどおりの安定作です。キモノの出番が無い、と不満をもたれる方もいるとは思いますが、今作は花は無くともその実は熟す、のごとく円熟した第5作と言えます。
少しづつ敵にせまり、龍の真相に近づいていく今後の展開に、次回作が待ち遠しいです。
2017年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このシリーズは巻を重ねるごとに傑作度が際限なくアップしていくのは一体どういうわけなのか。
他のレビュアーが言及しているとおり、今作はシリーズ中でアクション要素が最も少ない。しかし膨大なページを一瞬たりとも飽きさせることなく緊迫感MAXのまま最後まで読ませる著者の手腕には、戦慄さえ覚えた。しかも、殺伐を極めた物語の最後を締めくくるのが予想外の感涙ラスト・・・今作は星10個がふさわしい。
他のレビュアーが言及しているとおり、今作はシリーズ中でアクション要素が最も少ない。しかし膨大なページを一瞬たりとも飽きさせることなく緊迫感MAXのまま最後まで読ませる著者の手腕には、戦慄さえ覚えた。しかも、殺伐を極めた物語の最後を締めくくるのが予想外の感涙ラスト・・・今作は星10個がふさわしい。
2017年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み終えて唯一不満があるとすれば今続きが読めないということ。
2017年12月18日に日本でレビュー済み
本格警察ミステリと近未来SF要素が高次元で融合した唯一無二の国内エンターテイメント小説シリーズの最新作。
本筋となるのは、シリーズ通しての物言わぬ主役である超兵器・龍機兵の謎に繋がる次世代テクノロジーの利権にまつわる巨大疑獄と諜報戦。そしてもう一つの筋は、シリーズ第2作『自爆条項』で明らかになったライザ・ラードナー警部と鈴石緑技術主任を結ぶ過去の因縁の続編です。前者に関しては序章の提示、後者についてはある程度の決着をつけたという印象の巻でした。
また賛否両論を呼びそうな白眉は、何と言っても「毎回の見せ場」である龍機兵の活劇シーンが一切出てこないことでしょう。自分も後半、いつ出てくるんだろうかと期待と不安を覚えつつページをめくっていました。
ところで著者の月村了衛氏は、ピカレスク時代劇「必殺シリーズ」のマニアとしても知られています。
必殺では「毎回の見せ場」としてクライマックスの殺しのシーンがあり、それがシリーズ最大の売りともなっているのですが、長大なシリーズの中にはその見せ場である殺しのシーンがない異色回というのが幾つか存在しました。『必殺必中仕事屋稼業』の『負けて勝負』や『必殺からくり人』の『佐渡からお中元をどうぞ』などがそれに当たります。特に前者は、悪人を殺さないがゆえの異色回として通常エピソードを凌ぐ人気とインパクトを誇っています。
もしかしたら月村氏の中での本巻の狙いは、そうした必殺シリーズにおける「殺しのない回」的な異色感の演出だったのでは・・・というのは単なる妄想ですが、本巻独特の重苦しい曇り空に見える薄明かりめいた読後感(ほぼ全編が梅雨時という印象効果も大きい)は、ご存知物としての「毎回の見せ場」の爽快感をあえて封印したことで生まれたものであるように思えます。
遅々として勝利に近づけない、先の長い絶望的な闘いを予感させるヘビーな巻ですが、王道ミステリのような予告連続殺人のエンタメ感や、ライザと緑の関係とそれぞれの精神的成長という人間ドラマも盛り込まれた傑作エピソードです。
本筋となるのは、シリーズ通しての物言わぬ主役である超兵器・龍機兵の謎に繋がる次世代テクノロジーの利権にまつわる巨大疑獄と諜報戦。そしてもう一つの筋は、シリーズ第2作『自爆条項』で明らかになったライザ・ラードナー警部と鈴石緑技術主任を結ぶ過去の因縁の続編です。前者に関しては序章の提示、後者についてはある程度の決着をつけたという印象の巻でした。
また賛否両論を呼びそうな白眉は、何と言っても「毎回の見せ場」である龍機兵の活劇シーンが一切出てこないことでしょう。自分も後半、いつ出てくるんだろうかと期待と不安を覚えつつページをめくっていました。
ところで著者の月村了衛氏は、ピカレスク時代劇「必殺シリーズ」のマニアとしても知られています。
必殺では「毎回の見せ場」としてクライマックスの殺しのシーンがあり、それがシリーズ最大の売りともなっているのですが、長大なシリーズの中にはその見せ場である殺しのシーンがない異色回というのが幾つか存在しました。『必殺必中仕事屋稼業』の『負けて勝負』や『必殺からくり人』の『佐渡からお中元をどうぞ』などがそれに当たります。特に前者は、悪人を殺さないがゆえの異色回として通常エピソードを凌ぐ人気とインパクトを誇っています。
もしかしたら月村氏の中での本巻の狙いは、そうした必殺シリーズにおける「殺しのない回」的な異色感の演出だったのでは・・・というのは単なる妄想ですが、本巻独特の重苦しい曇り空に見える薄明かりめいた読後感(ほぼ全編が梅雨時という印象効果も大きい)は、ご存知物としての「毎回の見せ場」の爽快感をあえて封印したことで生まれたものであるように思えます。
遅々として勝利に近づけない、先の長い絶望的な闘いを予感させるヘビーな巻ですが、王道ミステリのような予告連続殺人のエンタメ感や、ライザと緑の関係とそれぞれの精神的成長という人間ドラマも盛り込まれた傑作エピソードです。