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カーレド・ホッセイニ

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千の輝く太陽 (ハヤカワepi文庫ホ 1-3) 文庫 – 2014/8/8

カーレドホッセイニ (著), Khaled Hosseini (原名), 土屋政雄 (翻訳)

74

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全米年間ベストセラー第1位を記録! 『君のためなら千回でも』の著者が描く感動長篇

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本の長さ

514ページ
言語

日本語
出版社

早川書房
発売日

2014/8/8
寸法

10.8 x 2.1 x 15.8 cm
ISBN-10

4151200797
ISBN-13

978-4151200793
すべての詳細を表示

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出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2014/8/8)
発売日 ‏ : ‎ 2014/8/8
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 514ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4151200797
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4151200793
寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 2.1 x 15.8 cm

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カーレド・ホッセイニ

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圧倒的

2020年3月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

鉛筆持った？
ノートは？　教科書は？
朝、子どもにこのセリフを言える事がいかにありがたいか、身にしみてわかった。
マリアムとライラ、アジザの生を通じ、アフガニスタンで過酷な生を強いられた女性たちの状況がよくわかる。
この本から得た想像力は、今のシリアにも及ぶのだと感じる。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

トマシーナ

遠い国の実情を、本となって私たちに語り掛けてくれた

2014年6月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

「タイタニック」「ピノキオ」そんな映画を日本で私たちが見ていたころ、アフガンでは内戦だった。こう言ってしまえば、陳腐な言葉になってしまうが、その事実を私たちは知ろうともしなかった。たぶん紛争がなければ、アフガニスタンという地名さえ知らずにいただろう。

本を選ぶときは、その心情や気分によって様々だが、たとえば自分の全く知らない世界を知りたいと思うならば最適の本だと思う。イスラム教徒がどう生き、どんな世界が構成されているか、女性はどんな立場なのかとか。
以前「悲しみを聴く石」を読んだことがあるので、戒律の厳しいイスラムの女性の悲惨さは知っていたが、アフガニスタンについては初めて知ることばかりだった。

半分くらいまでは、ゆっくりしたペースで読んでいたが、それからは思わぬ展開に目が離せずとうとう夜明け近くまでかかって完読した。かなり重たい話であるのに、気分的に落ち込むような内容ではなく爽やかな感動があった。やはり、小説なので話は色々と繋がって、面白い。だが、現実はもっと悲惨だと思う。
アフガニスタンの悲惨な社会にあっても、日本人が忘れてしまった高貴な魂や国を思う気持ちは、登場人物の中に確固として存在している。ある意味、そんな点においては羨ましい部分もある。
作者の、故郷に対する愛情を深く感じる。本を通して、祖国の内情をたくさんの人に知ってほしいという意図が痛いほど伝わってくる。
ぜひ、たくさんの人々に読んで現実を知ってほしいと思う一冊！！
翻訳も、とてもいい。

14人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

シマリス

圧倒されました

2019年4月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

しばらく前に読み終わったのですが、まだ本棚に仕舞えません。
またいつでも再読できるように、机の上に置いてます。
それくらい、素晴らしい物語でした。
土屋さんならではの翻訳の妙技があちこちで光っていました。

16人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Пончик

最高の傑作

2018年7月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

まず、描写が非常に美しい。アフガニスタンの見知らぬ村の自然が、まるで童話のようのキラキラ輝いている様子が目に浮かんでくる。実際にアフガニスタンの景色を一度も見たことがないにもかかわらずだ。美しい筆致とは裏腹に、描かれている現実は非情で厳しい。差別、貧困、虐待、女性蔑視。これでもか言うほどの不平等が主人公たちにふりかかる。これは小説であるが、今なおタリバンが跋扈するアフガニスタンではまさに現実なのだ。

傑作とは、新たな価値観や知見が得られ、異なる境遇の人々への想像力が掻き立てられ、読みながら何かを学びとることができ、読み終わった後に読者の心に何かを残していく作品のことだと思う。本作はまさに傑作である。展開が早く予想だにしない事柄が次々に起こるので、エンターテイメントとしても存分に楽しめる。登場人物も少ないので覚えやすい。途中でダレずに最初から最後まで濃密でスリリングな構成になっている。非常に自然な日本語に訳されているので、海外小説が苦手な人でもスラスラ読めるだろう。この本に出会えて本当によかったと思う。

18人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

林檎

強く生きる人々の物語

2015年11月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

時代に翻弄されるアフガンを舞台にした小説。
二人の女性を主軸にしていますが、その周りで生きる男たちの話でもあります。

とても読むのが辛かったです。マリアムとライラが受ける苦難は読んでいると非常に気分が重くなります。
抑圧されながらも懸命に生きようとする姿は私たちに強く訴えかけるものがあります。
しかし読み終わったとき、大きな感動が残りました。
最後まで読んでよかったと思いました。

この物語に出会えたことに心から感謝します。

10人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

歌って踊れるナース

私たちが普通に「タイタニック」を見ていた頃に。

2010年3月31日に日本でレビュー済み

　私たちが普通にコンビニでアイスを食べていた時に。
マリアムやライラは壮絶な状況の中におかれ、爆撃の恐怖に、夫の暴力にさらされていた。
私たちは毎日の報道で、自爆テロだろうが３０人死のうが、それは知らない国のことでしかない。
アフガンなんてまったく興味がなかった。縁もゆかりもない。
　それがアフガンの一市民の生活をきっちり書き上げる本著により、ただのテロ報道だった遠い国の同年代のマリアムは私の知人となり、共感し、感情を揺さぶられ、女性差別を許すものかと怒りがわいてくる。
　「こんなのフィクションですよね」と著者に聞き「そうだ」と言ってもらいたいほどに、内容は厳しい。しかし現実はこれにも増して残酷なのだろうと、ただただ黙して祈るしかない。
それなのに、アフガンの女は力強く高潔である。品格、なんて単語はこの前には砂ほどの価値もない。
　これからはTVでカブールが映ったら、アジザの安否を気遣い、アフガンの女達の人権は向上しただろうかと画面を注視するだろう。どうかアフガンが平和を勝ち取りますように。
自分の身の回り500ｍくらいの狭い世界でうじうじしている者ども、しっかり読みなさい。

31人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

某（バカ）

アフガニスタンの苦悩を二人の女性の生き方に託してその苦悩を訴えたヘヴィ・ノヴェル

2012年9月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

アフガニスタンを舞台に二人の女性の虐げられた人生が語られる物語。

「死と喪失と想像もできないほどの悲しみーそれがアフガニスタン人の物語だと思う。」終わりの方で出てくるこの文章にこの小説の全てが凝縮されていると思いました。

ソ連から共産主義を押し付けられタリバンからイスラム原理主義を押し付けられ自由に生きられないアフガニスタンの人たちの苦境をここまで克明に描いた小説を私は知りません。特に女性が昔から人権を認められず、今に至るまで酷い状況にいたことには（私は男ですが）憤りすら覚えました。ある識者が政治に宗教が絡むほど恐ろしいことはない、日常生活の細かいところまで政治が介入してくるからと仰っていましたが、確かにこの小説をよむと痛いほどよく判ります。ただ、共産主義政権下では女性は割と生き生き生活できたとの描写があり、そこだけは以外でした。個人的には「おしん」をシビアに非情に描いた小説にも思えましたが、女性が命がけで殺伐とした状況を常に死と隣り合せに生きて行かねばならないところは軽く超えているように感じました。

題名は人間一人一人が太陽のように輝く存在でありながら投獄されている状況を批判したこの国の詩からとられているらしいようです。

スラスラ読めて面白かったですがそういう感想を持っていいのか？と自問してしまう重い作品。全ての人に読んで頂きたい傑作。

11人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ジュディ

ここの女たちの逃れようのなさ

2021年8月28日に日本でレビュー済み

何か書きたいと思って月日が経ってしまったが、今、この情勢でホッセイニが気になりtwitterのフォロワーになったが、あまり呟いていないのも心配している。苦悩が深いか。
『アフガン零年』の世界が茶飯事なのだなと思う。あの映画が終わったところからのその後の生活の苦労も描いている。女揉めもすさまじいが揉めることで関係性を持っており、無関係ではないということの逃れようのなさが厳しい。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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