進化の結果だから許されるとかどうしようもないというのではなく、進化史上の科学的探求の成果を現実の生活改善に役立てようという意欲に満ちた書。
直立二足歩行による食生活の変化、果物食から肉食になること(ならざるをえなかったこと)で実現した脳の拡大、卓逸の持久走者としてのヒトの進化が、今日の腰痛、関節炎等を慢性化させたことなど、根本的本質的な疑問に最新の研究成果で今まで得られていなかった驚くべき回答を浮かび上がらせつつある様が平易に整理されている。
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人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 文庫 – 2017/11/21
ダニエル・E・リーバーマン
(著),
塩原 通緒
(翻訳)
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「ぜひ一読して自分の体と暮らしを見つめ直してほしい。
そこに新たな人間の生き方が浮かび上がる」
──山極壽一氏(京都大学総長・人類学者)本書解説より
「アスリートでも知らないことがたくさんあった。
明日から自分の扱い方が変わりそうだ」
──為末大氏(元陸上競技選手)
人類が類人猿から分岐し二足歩行を始めてから600万年。
人類の身体は何に適応し、どのように進化してきたか。
速さ、強さ、運動能力で他より劣るにもかかわらず、厳しい自然選択を生き残ったのはなぜか。
両手が自由になり長距離走行が可能になったことで得た驚くべき身体的・文化的変化とは。
「裸足への回帰」を提唱する進化生物学者リーバーマンが、
人類進化の歴史をたどりながら現代人の抱える健康問題の原因を明らかにする。
そこに新たな人間の生き方が浮かび上がる」
──山極壽一氏(京都大学総長・人類学者)本書解説より
「アスリートでも知らないことがたくさんあった。
明日から自分の扱い方が変わりそうだ」
──為末大氏(元陸上競技選手)
人類が類人猿から分岐し二足歩行を始めてから600万年。
人類の身体は何に適応し、どのように進化してきたか。
速さ、強さ、運動能力で他より劣るにもかかわらず、厳しい自然選択を生き残ったのはなぜか。
両手が自由になり長距離走行が可能になったことで得た驚くべき身体的・文化的変化とは。
「裸足への回帰」を提唱する進化生物学者リーバーマンが、
人類進化の歴史をたどりながら現代人の抱える健康問題の原因を明らかにする。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2017/11/21
- 寸法10.7 x 1.6 x 15.8 cm
- ISBN-10415050511X
- ISBN-13978-4150505110
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商品の説明
著者について
ダニエル・E・リーバーマン
Daniel E. Lieberman
ハーバード大学人類進化生物学教授、同大エドウィン・M・ラーナー2世記念生物学教授。《ネイチャー》《サイエンス》誌をはじめとする専門誌に100以上の論文を寄稿。ヒトの頭部と「走る能力」の進化を専門とし、靴を履かずに走る「裸足への回帰」を提唱、「裸足の教授」と呼ばれる。その研究と発見は新聞、雑誌、書籍、ニュース番組やドキュメンタリーにおいても注目されている。他の著書にThe Evolution of the Human Head(2011)がある。
Daniel E. Lieberman
ハーバード大学人類進化生物学教授、同大エドウィン・M・ラーナー2世記念生物学教授。《ネイチャー》《サイエンス》誌をはじめとする専門誌に100以上の論文を寄稿。ヒトの頭部と「走る能力」の進化を専門とし、靴を履かずに走る「裸足への回帰」を提唱、「裸足の教授」と呼ばれる。その研究と発見は新聞、雑誌、書籍、ニュース番組やドキュメンタリーにおいても注目されている。他の著書にThe Evolution of the Human Head(2011)がある。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2017/11/21)
- 発売日 : 2017/11/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 415050511X
- ISBN-13 : 978-4150505110
- 寸法 : 10.7 x 1.6 x 15.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 145,137位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私がエロいのは理性が未熟で悟っていないからではなく、自然選択の結果だった。
2018年5月26日に日本でレビュー済み
最近、このような歴史書を読むことが多い。たまたまなのかもしれないし、どこかで必要が生じているのかもしれない。興味深い、ということが背景にある。ただし、これは原著が2013年、最新とは言えないかもしれないのだが、それでも面白かった。
ある程度は知っていることの復習という面もある。
はじめに
1章 序論―人間は何に適応しているのか
第1部 サルとヒト
2章 直立する類人猿―私たちはいかにして二足歩行者となったか
3章 食事しだい―アウストラロピテクスはいかにして私たちを果実離れさせたか
4章 最初の狩猟採集民―現生人類に近いホモ属の身体はいかにして進化したか
5章 氷河期のエネルギー―私たちはいかにして大きな脳と、ゆっくり成長する大きな太った身体を進化させたか
6章 きわめて文化的な種―現生人類はいかにして脳と筋肉の組み合わせで世界中に棲みついたか)
第2部 農業と産業革命
7章 進歩とミスマッチとディスエボリューション―旧石器時代の身体のままで旧石器時代後の世界に生きていると‐良きにつけ悪しきにつけ‐どうなるか)
8章 失われた楽園?―農民となったことのありがたさと愚かさ
9章 モダン・タイムス、モダン・ボディ―産業化時代の人間の健康のパラドックス)
第3部 現在、そして未来
10章 過剰の悪循環―なぜエネルギーを摂りすぎると病気になるのか
11章 廃用性の病―なぜ使わないとなくなってしまうのか
12章 新しさと快適さの隠れた危険―なぜ日常的なイノベーションが有害なのか
13章 本当の適者生存―人間の身体にとってのよりよい未来を切り開くため、進化の論理はどのように役立てられるのか
謝辞/訳者あとがき/原注/索引
という目次から、本書が大きくは、人体(ヒト族)の進化の話と、それをベースにした病気の話に分かれること。進化の話が、生物学的な進化と、文化的な進化に分かれていることが分かるはず。
前半の話は、次のようにもまとめられる。
第一の変化 最初の人間の祖先が類人猿から分岐して、直立した二足動物に進化した。
第二の変化 この最初の祖先の子孫であるアウストラロビテクスが、主食の果実以外のさまざまな食物を採集して食べるための適応を進化させた。
第三の変化 約二〇〇万年前、最古のヒト属のメンバーが、現生人類に近い(完全にではないが)身体と、それまでよりわずかに大きい脳を進化させ、その利点により最初の狩猟採集民となった。
第四の変化 旧人類の狩猟採集民が繁栄し、旧世界のほとんどの地域に拡散するにつれ、さらに大きな脳と、従来より大きくて成長に時間のかかる身体を進化させた。
第五の変化 現生人類が、言語、文化、協力という特殊な能力を進化させ、その利点によって急速に地球全体に拡散し、地球上で唯一生き残ったヒトの種となった。
第六の変化 農業革命。狩猟と採集に代わって農業が人々の食料調達手段となった。
第七の変化 産業革命。人間の手仕事に代わって機械が使われるようになった.
初期人類から、アウストラロピテクス、ホモ・エレクトス、ネアンデルタール人、ホモサピエンスと、進化があったわけだが、著者の立場は、今も、進化が続いていることと、歴史的には、気候が大きな選択圧だったということ。結局は、生存に有利か、繁殖に有利かどうかが決め手になったらしい。
二息歩行がなぜ有利だったのか、なぜ体毛がなくなり、汗腺が発達したのかという説明が面白い。
肉を食べるようになったことが比較的新しいという説も面白い。
後半は、文化的進化も含めて、進化とのミスマッチから生じる様々な病気の話。睡眠に関しても、熟睡というのがむしろ比較的新しいことで、途中で目が覚めるのが本来の眠り方だなどという説がひかれて、自分の睡眠状態になぜか安心してしまった。
ガンの記述で、乳がんや前立腺がんが、本来の妊娠などのホルモン消費/抑制がなされないためというのも、気になる話だった。
最後の13章は、これからの医学という訳だが、予防医学の効果がこれだけ実証されながらも、そこに十分な予算が回りそうにないという現状を率直に述べている。進化そのものが、いわばBlind Choiceなのだということも含め、偶然の所産と、かまないことからくる歯の問題や、つい座って作業してしまう生活など、ミスマッチが述べられる。靴をはくという行為もその一つに挙げられるようで、裸足になることの快感がひょっとするとこのあたりにあるのかと考えさせる。
予防医学と、こういった知見を活かすような家具や生活習慣をもうちょっと考えられないかと思う。
ある程度は知っていることの復習という面もある。
はじめに
1章 序論―人間は何に適応しているのか
第1部 サルとヒト
2章 直立する類人猿―私たちはいかにして二足歩行者となったか
3章 食事しだい―アウストラロピテクスはいかにして私たちを果実離れさせたか
4章 最初の狩猟採集民―現生人類に近いホモ属の身体はいかにして進化したか
5章 氷河期のエネルギー―私たちはいかにして大きな脳と、ゆっくり成長する大きな太った身体を進化させたか
6章 きわめて文化的な種―現生人類はいかにして脳と筋肉の組み合わせで世界中に棲みついたか)
第2部 農業と産業革命
7章 進歩とミスマッチとディスエボリューション―旧石器時代の身体のままで旧石器時代後の世界に生きていると‐良きにつけ悪しきにつけ‐どうなるか)
8章 失われた楽園?―農民となったことのありがたさと愚かさ
9章 モダン・タイムス、モダン・ボディ―産業化時代の人間の健康のパラドックス)
第3部 現在、そして未来
10章 過剰の悪循環―なぜエネルギーを摂りすぎると病気になるのか
11章 廃用性の病―なぜ使わないとなくなってしまうのか
12章 新しさと快適さの隠れた危険―なぜ日常的なイノベーションが有害なのか
13章 本当の適者生存―人間の身体にとってのよりよい未来を切り開くため、進化の論理はどのように役立てられるのか
謝辞/訳者あとがき/原注/索引
という目次から、本書が大きくは、人体(ヒト族)の進化の話と、それをベースにした病気の話に分かれること。進化の話が、生物学的な進化と、文化的な進化に分かれていることが分かるはず。
前半の話は、次のようにもまとめられる。
第一の変化 最初の人間の祖先が類人猿から分岐して、直立した二足動物に進化した。
第二の変化 この最初の祖先の子孫であるアウストラロビテクスが、主食の果実以外のさまざまな食物を採集して食べるための適応を進化させた。
第三の変化 約二〇〇万年前、最古のヒト属のメンバーが、現生人類に近い(完全にではないが)身体と、それまでよりわずかに大きい脳を進化させ、その利点により最初の狩猟採集民となった。
第四の変化 旧人類の狩猟採集民が繁栄し、旧世界のほとんどの地域に拡散するにつれ、さらに大きな脳と、従来より大きくて成長に時間のかかる身体を進化させた。
第五の変化 現生人類が、言語、文化、協力という特殊な能力を進化させ、その利点によって急速に地球全体に拡散し、地球上で唯一生き残ったヒトの種となった。
第六の変化 農業革命。狩猟と採集に代わって農業が人々の食料調達手段となった。
第七の変化 産業革命。人間の手仕事に代わって機械が使われるようになった.
初期人類から、アウストラロピテクス、ホモ・エレクトス、ネアンデルタール人、ホモサピエンスと、進化があったわけだが、著者の立場は、今も、進化が続いていることと、歴史的には、気候が大きな選択圧だったということ。結局は、生存に有利か、繁殖に有利かどうかが決め手になったらしい。
二息歩行がなぜ有利だったのか、なぜ体毛がなくなり、汗腺が発達したのかという説明が面白い。
肉を食べるようになったことが比較的新しいという説も面白い。
後半は、文化的進化も含めて、進化とのミスマッチから生じる様々な病気の話。睡眠に関しても、熟睡というのがむしろ比較的新しいことで、途中で目が覚めるのが本来の眠り方だなどという説がひかれて、自分の睡眠状態になぜか安心してしまった。
ガンの記述で、乳がんや前立腺がんが、本来の妊娠などのホルモン消費/抑制がなされないためというのも、気になる話だった。
最後の13章は、これからの医学という訳だが、予防医学の効果がこれだけ実証されながらも、そこに十分な予算が回りそうにないという現状を率直に述べている。進化そのものが、いわばBlind Choiceなのだということも含め、偶然の所産と、かまないことからくる歯の問題や、つい座って作業してしまう生活など、ミスマッチが述べられる。靴をはくという行為もその一つに挙げられるようで、裸足になることの快感がひょっとするとこのあたりにあるのかと考えさせる。
予防医学と、こういった知見を活かすような家具や生活習慣をもうちょっと考えられないかと思う。
2020年3月17日に日本でレビュー済み
ヒトがこれまでどのような環境に晒されて、どのように進化してきたかに関する本です。前半は二足歩行がヒトをヒトたらしめたことが書かれています。二足歩行になったおかげで両手が自由になり、地中深くにある食べ物をとることができるようになったり、くるみなどの硬い殻を壊せるようになったことが挙げられます。そうして進化の過程でどんどん二足歩行の効率化が進み長距離移動ができるようになったことや、獲物を持久走で仕留められるようになったこと、火が使えるようになったことなど面白い話が沢山あります。
後半では「ミスマッチ仮説」を説明しています。ミスマッチとは、例えば人間はある程度飢餓に備えて脂肪を蓄えるようにできていますが、それゆえに現在の食べ物が有り余る状況では肥満や糖尿病になりやすいということです。つまり過去にメリットだった能力が、現在では逆にデメリットになっているということです。肥満や糖尿病以外にもありとあらゆる病気がもしかしたら進化のミスマッチによって引き起こされたのではないかと筆者は主張されています。
糖質制限について勉強しているうちにこの本に行き着いたのですが、文句なしに面白かったです。
後半では「ミスマッチ仮説」を説明しています。ミスマッチとは、例えば人間はある程度飢餓に備えて脂肪を蓄えるようにできていますが、それゆえに現在の食べ物が有り余る状況では肥満や糖尿病になりやすいということです。つまり過去にメリットだった能力が、現在では逆にデメリットになっているということです。肥満や糖尿病以外にもありとあらゆる病気がもしかしたら進化のミスマッチによって引き起こされたのではないかと筆者は主張されています。
糖質制限について勉強しているうちにこの本に行き着いたのですが、文句なしに面白かったです。