この本はとても読みやすく、一気に読める魅力を持っています。内容については他の高評価レビューが既に触れている通り、
人間の暗いところを掘り起こすサスペンスホラーです。キャラクターが生々しく、魅力的に立ち上がります。特に成長途上である少年たちの心理描写は、この作者様が得意なのだと思います。
それゆえにどうしてこんな結末になってしまったのか、友達や家族のことを考えるかのように、何度読み返しても泣いてしまいます。
ただ、オカルト要素があり、その知識がある程度ないと、控えめでホラーな描写だけでは何が起こっているかわからないかもしれません。
霊応ゲームというタイトルの通り、ウィジャボードという降霊術、海外版こっくりさんがこの物語の鍵を握っているので、わからなければ基本的なルールを知ったら面白いでしょう。質問に答えてくれる、霊が現れる…取り憑かれる…など
BLコーナーに分類されることがあるそうですが、同性愛が当時犯罪だったという題材が取り上げられることがあって、その話はメインではないので、誰にでも楽しく読めると思います。ホラーかサスペンスに置かれる方がいいのでは?
文章は簡潔で、くどくど説明することがなく読みやすい代わりに、展開を噛み締めないと見落とすことがありますが、それでもぐいぐい引き込まれ、寝不足になろうともページを進めることをやめられなくなります。
巧みな心理描写には、心が揺さぶられます。どうしてこうなったしまったのか…なるべくしてなったのだけど…
辛いとわかっていても読んでしまう、一生忘れられない物語です。
今は絶版されているのですが、この物語を気に入ったなら、同じ作者の「復讐の子」は日本語訳もあるのでおススメです。
復刊したことに感謝します。
この作品の互いに唯一無二の関係性や、カリスマ性の高い少年を気に入った方がおられたら、絶版でもう読むことのできない「良き時悪しき時」はとてもおすすめです。復刊の投票にご協力を願います
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霊応ゲーム (ハヤカワ文庫 NV レ 5-1) 文庫 – 2015/5/8
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「復刊ドットコム」で絶大な支持を得た傑作サスペンス、待望の文庫化!
1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。しかしある時から、クラスで一目置かれる一匹狼のリチャードと仲良くなる。二人が親密になるにつれ、ジョナサンをいじめる悪童グループの仲間が一人、また一人と不可解な事件や事故に巻き込まれていく……彼らにいったい何が? 少年たちの歪んだ心を巧みに描いた幻の傑作!(解説:大矢博子)
1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。しかしある時から、クラスで一目置かれる一匹狼のリチャードと仲良くなる。二人が親密になるにつれ、ジョナサンをいじめる悪童グループの仲間が一人、また一人と不可解な事件や事故に巻き込まれていく……彼らにいったい何が? 少年たちの歪んだ心を巧みに描いた幻の傑作!(解説:大矢博子)
- 本の長さ640ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2015/5/8
- ISBN-104150413436
- ISBN-13978-4150413439
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商品の説明
著者について
1966年生まれ。イングランドとチャンネル諸島で育ち、イングランドのレスター大学とカナダのブリティッシュコロンビア大学で法学を専攻。大学を卒業後、ロンドンのいくつかの法律事務所で働き、その間に小説を書き始める。本書で作家デビューを果たし、これがたちまち全英でベストセラーを記録した。他の作品に『復讐の子』(2005年刊)や三冊の長篇がある。現在、西ロンドンに在住。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2015/5/8)
- 発売日 : 2015/5/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 640ページ
- ISBN-10 : 4150413436
- ISBN-13 : 978-4150413439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 252,762位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 156位ハヤカワ文庫 NV
- - 1,532位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白いです。
読んで損はしません。
読了後、呆けたようになるので、そこだけ注意です。
読んで損はしません。
読了後、呆けたようになるので、そこだけ注意です。
2023年7月26日に日本でレビュー済み
高校最後の読書感想文にこれを選んだ。
理由としては数多の本の中で、一番最初に見つける事ができたのがこの本だからだ。
この本は誰ひとりも借りていなかったよ。つまり貸出カードに誰の名前も書いていなかったということさ。
これを見つけた時、凄くドキドキしたよ。
僕はこれから、誰も知らない本を読んでいくんだからね!
図書館で借りた時、前知識なし予習なしで読書をしたんだ。
読む時は一気に読み通した。
ジワジワ読む?僕には出来なかったね。
それだけ僕はこの世界観に引き込まれていたからなんだ。
ただ僕の記憶は、もう古く曖昧な点が多い。何しろ22年前に読んだからね。
内容は詳細には覚えてない事が多いけど、とても辛く明るい結末では無かったことは覚えてるよ。そして、失われゆく友情や憧れからの絶望…喜劇ではないことだけは確かだね。
ちなみに読書感想文に何を書いて良いか分からなかったよ。
理由としては数多の本の中で、一番最初に見つける事ができたのがこの本だからだ。
この本は誰ひとりも借りていなかったよ。つまり貸出カードに誰の名前も書いていなかったということさ。
これを見つけた時、凄くドキドキしたよ。
僕はこれから、誰も知らない本を読んでいくんだからね!
図書館で借りた時、前知識なし予習なしで読書をしたんだ。
読む時は一気に読み通した。
ジワジワ読む?僕には出来なかったね。
それだけ僕はこの世界観に引き込まれていたからなんだ。
ただ僕の記憶は、もう古く曖昧な点が多い。何しろ22年前に読んだからね。
内容は詳細には覚えてない事が多いけど、とても辛く明るい結末では無かったことは覚えてるよ。そして、失われゆく友情や憧れからの絶望…喜劇ではないことだけは確かだね。
ちなみに読書感想文に何を書いて良いか分からなかったよ。
2018年9月16日に日本でレビュー済み
病気で療養中に、暇で何か読むかーと探し当てた小説。
最後の方はどうしてこうなった…と思いつつも読むのをやめられませんでした。
でも必然だったのでしょうね、この結末は。
同性愛とか出てきますが、萌えとかを求めてBLとして読むのはどうかと思います。
BL小説として紹介されてたり、感想書かれてたりでビックリです。
作者さんもBL作品として書いてないんだから、楽しむのは勝手ですがそのカテゴリに入れるのは如何なものかと思います。
それはさておき、リチャードとジョナサンの二人が異常な程密着していたり依存し合っていながら、同性愛は罪だと他人事のように話していたり、友情だと信じて疑わないその純真さが個人的には1番怖かった…
じわじわと滲み出す狂気や執着が段々明確なものとなり、
幸せの中に時たま顔を出す違和感にずっとハラハラしていました。
終盤に向けての世界が急に崩壊し始めたような不安感や不快感があり、
どうしてこの子達が…とやるせなさでいっぱいです。
読み終えてスッキリするものではないのですが、
ちゃんと最後まで読んで良かったと思いました。
あとふと思ったのですが、これ伯父伯母がきっかけですよね?ある意味。
勿論悪意なんて微塵もなかったのですが。
そしてジョナサンを追い込んだのも…。
それはそれで怖いw
最後の方はどうしてこうなった…と思いつつも読むのをやめられませんでした。
でも必然だったのでしょうね、この結末は。
同性愛とか出てきますが、萌えとかを求めてBLとして読むのはどうかと思います。
BL小説として紹介されてたり、感想書かれてたりでビックリです。
作者さんもBL作品として書いてないんだから、楽しむのは勝手ですがそのカテゴリに入れるのは如何なものかと思います。
それはさておき、リチャードとジョナサンの二人が異常な程密着していたり依存し合っていながら、同性愛は罪だと他人事のように話していたり、友情だと信じて疑わないその純真さが個人的には1番怖かった…
じわじわと滲み出す狂気や執着が段々明確なものとなり、
幸せの中に時たま顔を出す違和感にずっとハラハラしていました。
終盤に向けての世界が急に崩壊し始めたような不安感や不快感があり、
どうしてこの子達が…とやるせなさでいっぱいです。
読み終えてスッキリするものではないのですが、
ちゃんと最後まで読んで良かったと思いました。
あとふと思ったのですが、これ伯父伯母がきっかけですよね?ある意味。
勿論悪意なんて微塵もなかったのですが。
そしてジョナサンを追い込んだのも…。
それはそれで怖いw
2015年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時間を忘れるほど没頭する・・、これは紛れもなく真実でしょう。
パブリックスクールが舞台の、ホラーを交えた外国モノ、なんていう生半可なものではありません。
『嫉妬』『執着』『独占欲』『依存』言葉で表すのは簡単なことですが、そのぐいぐい引き込まれるストーリーと
読み終えた後の精神的な疲労感、それも心地よいのだから不思議です。
手が震え、足腰が立たなくなる程の感銘を受けることこの上ありません。
「ああやってしまった!」と思ったときにはもう既に遅いのです・・・。
ぜひたくさんの方に読んで欲しい一冊です
私は、生きているうちに読むことができて良かったです。
パブリックスクールが舞台の、ホラーを交えた外国モノ、なんていう生半可なものではありません。
『嫉妬』『執着』『独占欲』『依存』言葉で表すのは簡単なことですが、そのぐいぐい引き込まれるストーリーと
読み終えた後の精神的な疲労感、それも心地よいのだから不思議です。
手が震え、足腰が立たなくなる程の感銘を受けることこの上ありません。
「ああやってしまった!」と思ったときにはもう既に遅いのです・・・。
ぜひたくさんの方に読んで欲しい一冊です
私は、生きているうちに読むことができて良かったです。
2021年9月13日に日本でレビュー済み
美しい少年達の友愛、親愛、性愛、憎悪、執着、依存、諸々大好きな私ですが、英国ゴシックものは経験なかったのでパブリックスクールが舞台という設定に惹かれ、またこれだけ熱烈なファンがいるのだから間違いないのだろうと期待して読みました。
結論からいうと期待しすぎでした。
が、先を読ませる構成で、かつ綺麗に纏っていて軽く読み終えられました。
あの年代の欧州文化の知識が無くても小難しさを感じることはなく、堅くない文章でサラッと読めます。
設定や人物の関係性はよく出来ている印象です(私のような嗜好の人にウケるはず)。
もっと深掘りした細やかな描写があれば惹き込まれたと思います。
可も無く不可も無い読後感でした。
結論からいうと期待しすぎでした。
が、先を読ませる構成で、かつ綺麗に纏っていて軽く読み終えられました。
あの年代の欧州文化の知識が無くても小難しさを感じることはなく、堅くない文章でサラッと読めます。
設定や人物の関係性はよく出来ている印象です(私のような嗜好の人にウケるはず)。
もっと深掘りした細やかな描写があれば惹き込まれたと思います。
可も無く不可も無い読後感でした。
2015年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めてここまで引き込まれる本に出会えました。私は小説を読むと言ってもライトノベルなどしか読んでいませんでした
その時ネットで表紙と帯と誘い文句に惹かれ
読み進めて行くうちに興奮し、めくる手が止まりませんでした。
始めリチャードとジョナサンの関係にうっとりしページを重ねるたびに心臓がドキドキしてきました、このままでいてほしいなんて思い続きを読むのは一旦やめようと思っても話に引き込まれまるで一種の薬のよう
ラストの喪失感はすごかったです。
怖い、怖い、でもどうしても続きが気になる。この本のおかげで私は色々な本を読もうと思えました
その時ネットで表紙と帯と誘い文句に惹かれ
読み進めて行くうちに興奮し、めくる手が止まりませんでした。
始めリチャードとジョナサンの関係にうっとりしページを重ねるたびに心臓がドキドキしてきました、このままでいてほしいなんて思い続きを読むのは一旦やめようと思っても話に引き込まれまるで一種の薬のよう
ラストの喪失感はすごかったです。
怖い、怖い、でもどうしても続きが気になる。この本のおかげで私は色々な本を読もうと思えました
2016年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに先がきになる作品は久しぶりでした。最近はあまり本を読む時間もなく、本を読んでいなかったというのもありますが、この作品は少しの隙間を見つけてでも読み進めたい作品です。最後は登場人物と同じようにこの先を読み進んではいけない、嫌な予感がする…と思いつつも読むことを止めることができず、一気に読んでしまいました。過去に何があったようだけれど、その真相が明かされないまま半分が過ぎ、忘れかけた頃に昔何があったのかがサラッと明かさ拍子抜けしたかと思えば、また新たな過去が次々と明かされていく…恐怖しつつもページを進め、少年たちの悲しい世界に引き込まれていってしまう作品です。
解説の「出会ってはいけない二人だった。寄り添ってはいけない魂だった。」の文を想うと物語の悲しさがよりかみ締められる思いです。
解説の「出会ってはいけない二人だった。寄り添ってはいけない魂だった。」の文を想うと物語の悲しさがよりかみ締められる思いです。