「シブミ」「サトリ」という言葉は口語としては一般的ではない。
が、その微妙な人間の生きる姿勢におけるニュアンスを拾い上げるセンスというのは流石だ。
そしてそのスタイルに沿って生きる人間を描く、という時点でもう面白いに決まってると私は感じました。
同時並行的に「シブミ」を読んでいるので私が感じたことが本書からなのか「シブミ」からなのか分からなくなる。
ということはそれだけ登場人物像が貫徹されている、ということだろう。
それだけ貫徹されたニコライ・ヘルという人物を読んでいくのが面白いのはその人間が作られていく過程を丁寧に描いているからこそであり、その人物が北京で自ら飛び込んでいく魑魅魍魎の世界に胸がときめくのと同時に登場人物を「心配する」ということが読書において可能になる。
最高に面白いです。
早く下を読みたいです。
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サトリ (上) (ハヤカワ文庫NV) 文庫 – 2012/12/7
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日本的精神の至高の境地〈シブミ〉を会得した孤高の暗殺者ニコライ・ヘルの若き日の壮絶な闘い。人気・実力No1作家の大注目作
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2012/12/7
- ISBN-104150412731
- ISBN-13978-4150412739
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2012/12/7)
- 発売日 : 2012/12/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 4150412731
- ISBN-13 : 978-4150412739
- Amazon 売れ筋ランキング: - 402,019位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 297位ハヤカワ文庫 NV
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月11日に日本でレビュー済み
おもしろくておもしろくてページをめくる手が止まらなかった。さすがウィンズロウ。
『シブミ』とか『サトリ』の日本語に意見を述べているレビュアーがいるが、そんなことはどうでもいい。要するに中身。主人公ニコライ・ヘルが神業のように必殺技を決めるところは、爽快なエンタメ要素として十分余りある。日本人側から見ても、誇りを感じた。
残念だったところは、ラストがちょっと物足りなかったこと。ヘルの復讐劇をたっぷりと堪能したかったのだが。しかし全体的には十分おもしろかったので満点評価とする。
私は訳者あとがきで、本書出版より以前(32年前)に出版されているトレヴェニアン著『シブミ』を知った。その前日譚、主人公の若き日を描いたものがウィンズロウ著による本書とのこと。
とても興味がわいたので、この後『シブミ』に取り掛かることにした。
【追記】
『シブミ』を読んだ。こちらが最初に書かれたものなのでオリジナリティの面では上なのだろうけど、読みやすさや迫力面からは、私はやはりウィンズロウの作品の方が好きだと感じた。
『シブミ』とか『サトリ』の日本語に意見を述べているレビュアーがいるが、そんなことはどうでもいい。要するに中身。主人公ニコライ・ヘルが神業のように必殺技を決めるところは、爽快なエンタメ要素として十分余りある。日本人側から見ても、誇りを感じた。
残念だったところは、ラストがちょっと物足りなかったこと。ヘルの復讐劇をたっぷりと堪能したかったのだが。しかし全体的には十分おもしろかったので満点評価とする。
私は訳者あとがきで、本書出版より以前(32年前)に出版されているトレヴェニアン著『シブミ』を知った。その前日譚、主人公の若き日を描いたものがウィンズロウ著による本書とのこと。
とても興味がわいたので、この後『シブミ』に取り掛かることにした。
【追記】
『シブミ』を読んだ。こちらが最初に書かれたものなのでオリジナリティの面では上なのだろうけど、読みやすさや迫力面からは、私はやはりウィンズロウの作品の方が好きだと感じた。
2023年12月23日に日本でレビュー済み
トレヴェニアンのシブミの前日譚。
章立てが細かくなっているので読みやすく、内容もテンポ良い。ウィンズローは初めて読んだが面白い小説を書くものだ。
えてして亡くなった作家の作品を受け継いで書くと、首を傾げたくなる例が多いが本作は十二分の出来。トレヴェニアンも草葉の陰で喜んでいるだろう。
章立てが細かくなっているので読みやすく、内容もテンポ良い。ウィンズローは初めて読んだが面白い小説を書くものだ。
えてして亡くなった作家の作品を受け継いで書くと、首を傾げたくなる例が多いが本作は十二分の出来。トレヴェニアンも草葉の陰で喜んでいるだろう。
2013年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トレヴェニアン『シブミ』の前日譚として書いたのでかなり手間のかかった労作なのだろうが,いかんせん背景となる教養と文体においてトレヴェニアンには敵わないところは仕方ないか。
2016年1月25日に日本でレビュー済み
「シブミ」のニコライ・ヘルの若き日を描いた前日譚。
この小説に関しては、2つの点が重要ではないかと思いました。以下に述べると、
1、トレヴェニアンが描いた世界をどこまで模倣できるか。
2、トレヴェニアンの作品と同じ位かまたはそれ以上の面白さで小説を書けるか。
という難題が著者のウィンズロウに課されている様に感じました。
1について言うと、個人差があると思いますが、かなり忠実に「シブミ」の世界観、雰囲気を醸し出す事に成功している様に思えました。主人公のキャラクターの描き方、特にアクションシーン、立ち居振る舞い等、よく出来ている様に思えました。事に、秘術である「裸ー殺」を使うシーンは迫真的で流石ウィンズロウと頷きました。
2に関してはこれまた著者のウィンズロウの筆力によるものか、かなり面白い活劇小説になっていて唸りました。ソフトカバー版の賛辞に「潔いほどに映像的サスペンス」というのがあったと記憶しますが、確かに凄く読み易い小説で最初から最後まで存分に楽しめました。ネタの謀略もよく考えられていて感心しました。
という訳で、名作「シブミ」を読んでいる方は勿論、読んでいない方でも楽しめる異色の活劇小説として十分過ぎる位の面白い作品に思えました。「シブミ」がかなり名のある名作なので、その正当後継者役を引き受けた著者は多分相当怯んでトレヴェニアンの事を研究したであろうと思われますが、これだけ書ければ成功していると言えると思います。
蛇足ですがタイトルはフラワー・トラヴェリング・バンドの「SATORI」と掛けて圧あるのでしょうか?気になります。あと、主人公の体得している「裸ー殺」は実在する武術なのでしょうか?実在するなら習ってみたいです(笑)。
実力派作家の膂力に唸る傑作。是非ご一読を。
この小説に関しては、2つの点が重要ではないかと思いました。以下に述べると、
1、トレヴェニアンが描いた世界をどこまで模倣できるか。
2、トレヴェニアンの作品と同じ位かまたはそれ以上の面白さで小説を書けるか。
という難題が著者のウィンズロウに課されている様に感じました。
1について言うと、個人差があると思いますが、かなり忠実に「シブミ」の世界観、雰囲気を醸し出す事に成功している様に思えました。主人公のキャラクターの描き方、特にアクションシーン、立ち居振る舞い等、よく出来ている様に思えました。事に、秘術である「裸ー殺」を使うシーンは迫真的で流石ウィンズロウと頷きました。
2に関してはこれまた著者のウィンズロウの筆力によるものか、かなり面白い活劇小説になっていて唸りました。ソフトカバー版の賛辞に「潔いほどに映像的サスペンス」というのがあったと記憶しますが、確かに凄く読み易い小説で最初から最後まで存分に楽しめました。ネタの謀略もよく考えられていて感心しました。
という訳で、名作「シブミ」を読んでいる方は勿論、読んでいない方でも楽しめる異色の活劇小説として十分過ぎる位の面白い作品に思えました。「シブミ」がかなり名のある名作なので、その正当後継者役を引き受けた著者は多分相当怯んでトレヴェニアンの事を研究したであろうと思われますが、これだけ書ければ成功していると言えると思います。
蛇足ですがタイトルはフラワー・トラヴェリング・バンドの「SATORI」と掛けて圧あるのでしょうか?気になります。あと、主人公の体得している「裸ー殺」は実在する武術なのでしょうか?実在するなら習ってみたいです(笑)。
実力派作家の膂力に唸る傑作。是非ご一読を。
2011年5月15日に日本でレビュー済み
1951年、上海で生まれ日本で育ったロシア人、ニコライ・ヘルは育ての親で、戦犯として極刑を受ける岸川将軍を殺害した罪で服役していました。巣鴨拘置所服役中にCAI局員が面会に訪れ、自由を引き換えにある人物の暗殺を依頼されます。東洋で生まれ育ち、囲碁の達人でもある主人公の考え方や行動は、在りし日の日本人の価値観を持っており、これはまさに日本人のために書かれた冒険小説なのではないかと思ってしまいます。
本作は名作と名高いトレヴェニアン シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) の前日譚を、当代きっての書き手であるウィンズロウが敬意をもって挑んでいます。登場人物の性格、言動や時系列的な整合性を完璧にとってなおかつ、冒険活劇としてハイレベルの作品に仕上がっています。作中巧みな伏線が豊富に散りばめられており、どの部分も読み飛ばすには惜しく、読者にはゆっくりディテールを楽しんで読んでいただきたいと思います。
本作の大きな魅力に、ニコライの人物像、東洋的なものの考え方が大きな位置を占めています。
生存能力がすこぶる高く、孤独な暗殺者ニコライは一方で繊細で孤独を嫌い、義と個人の尊重を基に行動をする点は、ウィンズロウが造形した ストリート・キッズ (創元推理文庫) のニール・ケアリーに共通する部分が多いように思います。またもう一人伊藤計劃が 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) で創造したクラヴィス・シェパードも同じ匂いをもっています。後者に関しては西洋人が描く東洋思想と、日本人が描く西洋人の主人公に共通項が多いのは興味深い点といえましょう。東洋で育ったニコライは仏教の哲学にもなじみがあり、苦しみは執着から生まれ、執着ゆえに好ましくない行為をしてしまう。その悪い行いは業(カルマ)を作り出す。その悪い業の罠から解き放ってくれるのが〈サトリ〉であると作中にありますが、これほど東洋哲学に精通した西洋文学を私は知りません。逆に自分が日本人であることを実感させてくれる深さを感じました。
本作は名作と名高いトレヴェニアン シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) の前日譚を、当代きっての書き手であるウィンズロウが敬意をもって挑んでいます。登場人物の性格、言動や時系列的な整合性を完璧にとってなおかつ、冒険活劇としてハイレベルの作品に仕上がっています。作中巧みな伏線が豊富に散りばめられており、どの部分も読み飛ばすには惜しく、読者にはゆっくりディテールを楽しんで読んでいただきたいと思います。
本作の大きな魅力に、ニコライの人物像、東洋的なものの考え方が大きな位置を占めています。
生存能力がすこぶる高く、孤独な暗殺者ニコライは一方で繊細で孤独を嫌い、義と個人の尊重を基に行動をする点は、ウィンズロウが造形した ストリート・キッズ (創元推理文庫) のニール・ケアリーに共通する部分が多いように思います。またもう一人伊藤計劃が 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) で創造したクラヴィス・シェパードも同じ匂いをもっています。後者に関しては西洋人が描く東洋思想と、日本人が描く西洋人の主人公に共通項が多いのは興味深い点といえましょう。東洋で育ったニコライは仏教の哲学にもなじみがあり、苦しみは執着から生まれ、執着ゆえに好ましくない行為をしてしまう。その悪い行いは業(カルマ)を作り出す。その悪い業の罠から解き放ってくれるのが〈サトリ〉であると作中にありますが、これほど東洋哲学に精通した西洋文学を私は知りません。逆に自分が日本人であることを実感させてくれる深さを感じました。
2011年5月29日に日本でレビュー済み
友人に勧められての読書、第二弾。またまた大ヒットだった
海外の本にありがちな登場人物がつかめないこともなく
冒頭からスルスルと
翻訳の人がうまいんだろうなぁ。イメージしていた翻訳ものとは違っていた
表紙で誰かが「映像的」といってて、たしかにその通りなんだけど
なんか安っぽい感じでもなく、一定の緊張感を持ったまま
下巻までつっぱっした。
読書って面白いですね。ハズレの本の絶望感はハンパじゃないけど
最近はヒットが多いです
海外の本にありがちな登場人物がつかめないこともなく
冒頭からスルスルと
翻訳の人がうまいんだろうなぁ。イメージしていた翻訳ものとは違っていた
表紙で誰かが「映像的」といってて、たしかにその通りなんだけど
なんか安っぽい感じでもなく、一定の緊張感を持ったまま
下巻までつっぱっした。
読書って面白いですね。ハズレの本の絶望感はハンパじゃないけど
最近はヒットが多いです
2022年1月22日に日本でレビュー済み
これが、とある暗殺者(と言えるか微妙だけど)の誕生の物語だと読めば、よくできた設定とプロットと人物描写の妙を感じるのだけど、ドン・ウィンズロウの作品ととらえると普段の書き込み方には遠く、悲惨な状況すら淡々と描く描写を感じられず何となく物足りない。シブミの前日談と捉えれば、トレヴェニヤンの語りを引き継ぐ者の作品と捉えれば、いやむしろ、そう捉えた方が楽しめる。人物もランドなど素敵な小悪党じゃないか?