80年代にTVドラマ化されていて、それがきっかけで旧訳で読んでいました。
新訳は最初文庫本で買い揃えたのですが、いかんせんepi文庫は作りのいいものと悪いものの差が激しいので、最終的に単行本で買い揃えることにいたしました。
これで正解で大満足です。
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エデンの東 1 (ハヤカワ文庫 NV 1) 文庫 – 1984/1/1
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1984/1/1
- ISBN-104150400016
- ISBN-13978-4150400019
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1984/1/1)
- 発売日 : 1984/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 270ページ
- ISBN-10 : 4150400016
- ISBN-13 : 978-4150400019
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,069位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年5月2日に日本でレビュー済み
文庫本、
確か4冊、
、
遅読の筆者は読破難航
、
w
、
確認のために拾い読みしてみようかと思うけどw、
最初の方に、
ジョン・スタインベック自身の子供の頃だったかそこらの頃、
当人の家の近くで本当に起こった事、
とか、
そんな記述もあったと思うが、
、
、
物語自体は
匂いの話から始まっていたと思うんだが
、
匂いっていうのは案外記憶と結びついている
、
とかいうのをテレビかどっかで見たけど、、
なかなか興味深い内容だった、
映画版と違う内容とかいう事も時としてあると思うが、
当時ベストセラーの映画化として製作された
「エデンの東」
の
視聴には必読と言っていいほどにオススメな一冊、、
映画版では
リー
っておばさんになってる?
とか、
ハミルトン家の家族は?
とか、
結局のところこの物語は何を描いているのか?
、
、
映画版の
オルブレヒトさん
とか
結構好きなキャラだったけど、
文庫版に出てきたっけ?
とか、
そんな程度で書いちゃってるという、
オワタ\(^o^)/レビュア
w
、、
確か4冊、
、
遅読の筆者は読破難航
、
w
、
確認のために拾い読みしてみようかと思うけどw、
最初の方に、
ジョン・スタインベック自身の子供の頃だったかそこらの頃、
当人の家の近くで本当に起こった事、
とか、
そんな記述もあったと思うが、
、
、
物語自体は
匂いの話から始まっていたと思うんだが
、
匂いっていうのは案外記憶と結びついている
、
とかいうのをテレビかどっかで見たけど、、
なかなか興味深い内容だった、
映画版と違う内容とかいう事も時としてあると思うが、
当時ベストセラーの映画化として製作された
「エデンの東」
の
視聴には必読と言っていいほどにオススメな一冊、、
映画版では
リー
っておばさんになってる?
とか、
ハミルトン家の家族は?
とか、
結局のところこの物語は何を描いているのか?
、
、
映画版の
オルブレヒトさん
とか
結構好きなキャラだったけど、
文庫版に出てきたっけ?
とか、
そんな程度で書いちゃってるという、
オワタ\(^o^)/レビュア
w
、、
2014年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5年前に図書館で借りて読み、圧倒されて、借りたことを悔やんだ。なぜ買わなかったのかと!
それで、最近もう一度再読したくなり、もちろんAmazonで購入。文庫だと字が小さいし、4巻もあり面倒くさい感じがして、図書館で借りたときと同じ単行本にした。
二度目だから、あらすじも知っているはずなのに読む手が止まらない。私が小説を再読なんてほとんどありえないことなのに、この「エデンの東」に限っては違った。
スタインベックについては「怒りの葡萄」を読んではいたが、「エデンの東」については、映画のイメージが大きくて敬遠していた。映画だとジェームス・ディーンがやたらとカッコいいのと、音楽が印象的なだけの作品にしか私には映らなかったから。
しかし、原作を読み始めると、映画とは違った世界だった。
登場人物は、愛すべき人たちでいっぱいだった。普通の人たちと同じように弱さを持ち、欲望に翻弄され、血によるところの悪魔的素質への不安、など様々なものを抱えた登場人物が、生まれては、愛し、友情を育み、夢や仕事を持ち、挫折したり、立ち上がったりしながら、そして死んでゆく。
それら、すべてが限りなく続いていけばいいのにと読み進むほどに願うが、物語は終わってしまう。エンドレスの小説はないのだから仕方ないと思いつつ本を閉じた。しかし、深い感動は2度読んでも変わりはなかった。
スタインベック自身が語ったように、この本には作者のすべてがあった。どこを読んでも、何回読んでも、宝石のような真実が発見できる。
この本の主題は、創世記の「カインとアベルの物語」であり、最後の「ティムシェル」という言葉に要約される。だが、それだけではない。鋭い人間観察と、生きることへの真理の探究がそこにある。
ここに登場する人物。サミュエル・ハミルトン、トム、デシー、ジョー、ウィル、チャールズ、アダム、リー、キャル、アロン、
それらの人たちは、小説の中の人たちではなく私の中の親しい人のように心の中で生き続けていくだろう。
特にサミュエル、アダム、リー、キャルのことは忘れることはないだろう。
翻訳の土屋政雄氏、いつも通り素敵な翻訳に感謝をこめて!
それで、最近もう一度再読したくなり、もちろんAmazonで購入。文庫だと字が小さいし、4巻もあり面倒くさい感じがして、図書館で借りたときと同じ単行本にした。
二度目だから、あらすじも知っているはずなのに読む手が止まらない。私が小説を再読なんてほとんどありえないことなのに、この「エデンの東」に限っては違った。
スタインベックについては「怒りの葡萄」を読んではいたが、「エデンの東」については、映画のイメージが大きくて敬遠していた。映画だとジェームス・ディーンがやたらとカッコいいのと、音楽が印象的なだけの作品にしか私には映らなかったから。
しかし、原作を読み始めると、映画とは違った世界だった。
登場人物は、愛すべき人たちでいっぱいだった。普通の人たちと同じように弱さを持ち、欲望に翻弄され、血によるところの悪魔的素質への不安、など様々なものを抱えた登場人物が、生まれては、愛し、友情を育み、夢や仕事を持ち、挫折したり、立ち上がったりしながら、そして死んでゆく。
それら、すべてが限りなく続いていけばいいのにと読み進むほどに願うが、物語は終わってしまう。エンドレスの小説はないのだから仕方ないと思いつつ本を閉じた。しかし、深い感動は2度読んでも変わりはなかった。
スタインベック自身が語ったように、この本には作者のすべてがあった。どこを読んでも、何回読んでも、宝石のような真実が発見できる。
この本の主題は、創世記の「カインとアベルの物語」であり、最後の「ティムシェル」という言葉に要約される。だが、それだけではない。鋭い人間観察と、生きることへの真理の探究がそこにある。
ここに登場する人物。サミュエル・ハミルトン、トム、デシー、ジョー、ウィル、チャールズ、アダム、リー、キャル、アロン、
それらの人たちは、小説の中の人たちではなく私の中の親しい人のように心の中で生き続けていくだろう。
特にサミュエル、アダム、リー、キャルのことは忘れることはないだろう。
翻訳の土屋政雄氏、いつも通り素敵な翻訳に感謝をこめて!
2017年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名作の名作が
悪い翻訳で《死んで》います。
残念が至極です。
スタインべックさんが生きて居られ
日本文が讀めるなら
立腹 この上も無いでしょう。
全く残念です。
悪い翻訳で《死んで》います。
残念が至極です。
スタインべックさんが生きて居られ
日本文が讀めるなら
立腹 この上も無いでしょう。
全く残念です。
2014年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカの歴史に触れることができ、また小さな出来事が
テンポよく進んで行くので、テンポよく読み進むことができた。
野崎孝さんの訳は読みやすい。
テンポよく進んで行くので、テンポよく読み進むことができた。
野崎孝さんの訳は読みやすい。
2016年8月4日に日本でレビュー済み
本書は1955年の作品にしては、聖書がテーマに据えられたり、農家が舞台だったりと技法の古臭さと物語の幾分の陳腐さは否めない。
物語も多少のご都合主義的展開が見られる。
アメリカ文学に限っても1927年にはフォークナーの時制と語り手が入り乱れる「響きと怒り」、
1933年にはヘンリー・ミラーの現実と妄想が虚実入り乱れる「北回帰線」、
1948年にはノーマン・メイラーの戦争文学の大作「裸者と死者」が既に出版されており、
本書と同年にはジョーゼフ・ヘラーのやはり時制の混乱を用いた反戦ブラックコメディ「キャッチ22」が執筆開始、
2年後の1957年にはジャック・ケルアックによるビートニク小説「路上にて」が出版される。
古き良きアメリカはすでに死んでいるのは明白だ。
それでも半世紀をなんなんとしてアメリカでもないわが国で古臭い本書が読み継がれているのは、
魅力的で温かく人間臭い登場人物と紆余曲折ありながらもたくましく生きていく人間の姿が読者の胸を打つからだろう。
単なる技法的清新さを超えた文学の普遍性とはこういうことなのかもしれない。
議論好きでおせっかいで優しく温かいビッグダディのサミュエル、愛を知らない哀れな毒婦キャサリン、
淫奔な犯罪者である母キャサリンの禍々しい血に悩むキャル、優しくはあるが融通の利かない双子の父アダム、
悩み苦しむ双子のアロンとキャルを優しく導く中国人お手伝いのリー。
皆人間臭い悩みを持ちながらもそれらをたくましく乗り越え、生を全うしていく。
物語も多少陳腐でご都合主義的なところもあるが、そんなの気にならないくらい面白く、
喜劇、悲劇、ユーモアとこれが小説だと言わんばかりに人間ドラマを連打する作者の剛腕には脱帽である。
いやはや御見それしました。
物語も多少のご都合主義的展開が見られる。
アメリカ文学に限っても1927年にはフォークナーの時制と語り手が入り乱れる「響きと怒り」、
1933年にはヘンリー・ミラーの現実と妄想が虚実入り乱れる「北回帰線」、
1948年にはノーマン・メイラーの戦争文学の大作「裸者と死者」が既に出版されており、
本書と同年にはジョーゼフ・ヘラーのやはり時制の混乱を用いた反戦ブラックコメディ「キャッチ22」が執筆開始、
2年後の1957年にはジャック・ケルアックによるビートニク小説「路上にて」が出版される。
古き良きアメリカはすでに死んでいるのは明白だ。
それでも半世紀をなんなんとしてアメリカでもないわが国で古臭い本書が読み継がれているのは、
魅力的で温かく人間臭い登場人物と紆余曲折ありながらもたくましく生きていく人間の姿が読者の胸を打つからだろう。
単なる技法的清新さを超えた文学の普遍性とはこういうことなのかもしれない。
議論好きでおせっかいで優しく温かいビッグダディのサミュエル、愛を知らない哀れな毒婦キャサリン、
淫奔な犯罪者である母キャサリンの禍々しい血に悩むキャル、優しくはあるが融通の利かない双子の父アダム、
悩み苦しむ双子のアロンとキャルを優しく導く中国人お手伝いのリー。
皆人間臭い悩みを持ちながらもそれらをたくましく乗り越え、生を全うしていく。
物語も多少陳腐でご都合主義的なところもあるが、そんなの気にならないくらい面白く、
喜劇、悲劇、ユーモアとこれが小説だと言わんばかりに人間ドラマを連打する作者の剛腕には脱帽である。
いやはや御見それしました。
2016年4月17日に日本でレビュー済み
ハヤカワ文庫の「エデンの東」全4巻のうちの第一巻で第一部を収録(全11章)。第2章では主要登場人物のサミュエル・ハミルトン(サミュエルは旧約聖書の預言者の名前から)とその一家、第3章からはアダム・トラクス(名前は聖書の人類の始祖アダムに由来)とその父サイラス(南北戦争に従軍)と弟チャールズの生い立ちを紹介。額に傷のあるチャールズは、父サイラスを愛しながらも、愛してもらえず、逆にアダムは、父親が尊敬できない人物であることを見抜いているので、父を愛していないが、父からは愛されている。この兄弟は、旧約聖書のアダムの息子のカインとアベルを思わせる(カインが兄でアベルが弟なので、エデンの東とは逆である)。父に愛されないチャールズはアダムに嫉妬し、時に憎悪したりするが、父への愛は強い。以下のアダムのセリフにある、従軍歴を詐称している父に対する二人のスタンスは興味深い(p135)。
チャールズ「兄さんは、おやじを愛していないなら、どうして(軍歴を)信じることが出来るんだい?」
アダム「多分、愛していないからこそ信じられるんじゃないかな。俺がもしおやじを愛していたら、おそらくおやじのことで嫉妬しただろうと思うんだ。昔のお前みたいにな。おそらく、愛は、人を、邪推深く、疑り深くするんだよ。愛する女が出来ると、自信が持てなくなるというのは本当じゃないかな。おやじの方では俺を愛していただろう。俺を試し、俺に痛い目をみせ、俺に罰を加えたりしたあげくの果てに、生贄みたいに送り出してしまった。おやじはお前を愛していなかった。だからお前を信じていたんだ。」
第8章からは美貌のキャシー・エイムスが登場。キャシーは他人の我欲を満足させたがる衝動を自身の利益になるように利用し、人間の他の傾向はことごとく信じない。「ある方向に関しては異常なまでに敏感だった彼女が、他の面では完全に盲目だった」怪物と表現されている(p144)。他人をことごとく忌まわしい方法で陥れていくキャシーの描写は、実際にみられる人間の一面であるだけに、非常におそろしく、このくだりは怪奇小説を読んでいる感である。このキャシーがアダム兄弟に遭遇し、チャールズと相違点をみせるところで恐ろしさは更に高まる。27ページの作家と作品の解説と年表が付される。売春宿の話などがあるので、鑑賞は中学生以上からが適当。
チャールズ「兄さんは、おやじを愛していないなら、どうして(軍歴を)信じることが出来るんだい?」
アダム「多分、愛していないからこそ信じられるんじゃないかな。俺がもしおやじを愛していたら、おそらくおやじのことで嫉妬しただろうと思うんだ。昔のお前みたいにな。おそらく、愛は、人を、邪推深く、疑り深くするんだよ。愛する女が出来ると、自信が持てなくなるというのは本当じゃないかな。おやじの方では俺を愛していただろう。俺を試し、俺に痛い目をみせ、俺に罰を加えたりしたあげくの果てに、生贄みたいに送り出してしまった。おやじはお前を愛していなかった。だからお前を信じていたんだ。」
第8章からは美貌のキャシー・エイムスが登場。キャシーは他人の我欲を満足させたがる衝動を自身の利益になるように利用し、人間の他の傾向はことごとく信じない。「ある方向に関しては異常なまでに敏感だった彼女が、他の面では完全に盲目だった」怪物と表現されている(p144)。他人をことごとく忌まわしい方法で陥れていくキャシーの描写は、実際にみられる人間の一面であるだけに、非常におそろしく、このくだりは怪奇小説を読んでいる感である。このキャシーがアダム兄弟に遭遇し、チャールズと相違点をみせるところで恐ろしさは更に高まる。27ページの作家と作品の解説と年表が付される。売春宿の話などがあるので、鑑賞は中学生以上からが適当。
2006年10月2日に日本でレビュー済み
この小説を上巻だけにしても簡単に要約することは容易ではない。
登場人物の一人一人が人間として興味深く捉えられており、それだけでも興味は尽きないのだが、それらの人々が絡み合って小説は進んでいく。と、いって、決して複雑な話ではない。翻訳も読みやすく、手にしたら最後まで読まずにはいられないだろう。
そして、また、読み終われば、再びページを繰って考え込んでしまわずにはいられない。それほど、面白く、深い小説である。
北カリフォルニアのサリナス盆地にアイルランドから無一文で移住してきて、この地に根をおろしたサミュエル・ハミルトン一家、父の遺産でサリナスに豊かな土地を手に入れたアダム・トラスク、アダムの妻で双子を産むや出奔してしまうキャシーなどのこれまでの人生が語られる。
上巻はキャシーを忘れられず、死んだように生きているアダムのもとへやって来たサミュエルによって双子に名前がつけられるところで終わり、下巻へと続いていく。
双子に命名する場面で、聖書の「カインとアベル」の話が出てくる。その話を中国人の召使いのリーが解説するのだが、その言葉は、人間の本質を捉えているようで興味深いし、この小説の底を流れるテーマとも思える。
私は英語の“PENGUIN READERS”で“East of Eden”を読み最後の言葉の意味にひっかかり、原書や訳本を読むことになってしまったのだが、本当に私にとっては「深い」本になってしまった。
登場人物の一人一人が人間として興味深く捉えられており、それだけでも興味は尽きないのだが、それらの人々が絡み合って小説は進んでいく。と、いって、決して複雑な話ではない。翻訳も読みやすく、手にしたら最後まで読まずにはいられないだろう。
そして、また、読み終われば、再びページを繰って考え込んでしまわずにはいられない。それほど、面白く、深い小説である。
北カリフォルニアのサリナス盆地にアイルランドから無一文で移住してきて、この地に根をおろしたサミュエル・ハミルトン一家、父の遺産でサリナスに豊かな土地を手に入れたアダム・トラスク、アダムの妻で双子を産むや出奔してしまうキャシーなどのこれまでの人生が語られる。
上巻はキャシーを忘れられず、死んだように生きているアダムのもとへやって来たサミュエルによって双子に名前がつけられるところで終わり、下巻へと続いていく。
双子に命名する場面で、聖書の「カインとアベル」の話が出てくる。その話を中国人の召使いのリーが解説するのだが、その言葉は、人間の本質を捉えているようで興味深いし、この小説の底を流れるテーマとも思える。
私は英語の“PENGUIN READERS”で“East of Eden”を読み最後の言葉の意味にひっかかり、原書や訳本を読むことになってしまったのだが、本当に私にとっては「深い」本になってしまった。