他のレビュアー様の仰る通りだと私も痛切に感じております。
(もしご存命であったのなら…。という想いはいつもあります。メタルの最新作も出ますし、社会情勢も続々と変わり、計劃さんがお好きな映画の続編も次々に製作・公開されて来てますので、観ていたらどう評していたのかなぁ〜と…)
今回のこの映画評の文庫本はそもそもが一つの「商品」として世に送り出される前提で書かれているものではないです。
作家:伊藤計劃
ではなく
個人:伊藤計劃
のニュアンスを強く感じることが出来る映画評です。
”読者は作者を勝手に想像するから面白い”
この映画評を読まれるに当って気をつけて頂きたいのは…
”自分の中の伊藤計劃像が崩れてしまう”
という可能性が大いにあります。笑
私も最初に読んだ時はかなり面食らいました。
自分が好きな映画を計劃さんがボロクソに言っていたり
逆に自分がイマイチな映画を計劃さんはめちゃくちゃ褒めていたり…
例えば…
映画「マトリックス」に関して計劃氏はこう結びます。
以下一部引用、抜粋
”本質的にはとても分かりやすい、お気楽極楽バカ映画です。肩の力を抜いて、ブルース・リーの仕草をまねるキアヌや、露骨に日本のアニメをパクったカッコいい映像に爆笑しましょう。”
以上一部引用、抜粋
あくまでほんの一例ですがこのような感じで軽妙かつ大胆な切り口でズバズバと評することが多々あります。
(これを「マトリックス」の商品レビューで載せたらファンはどう反応するのだろう…。とか考えてしまいます。笑)
既にご自分の中で一つの伊藤計劃像を確立してしまった読者には注意が必要です。
この映画評と氏の作品とのギャップに驚き、嫌悪感を持たれてしまうかもしれませんので…。(好きだった作品すらも嫌いになりかねなくもないな。と。)
読む場合は斜に構えて、真に受けず
「ほ〜こういう角度で計劃さんは映画を観てたのかぁ〜」
くらいの留保を保てる方にこの書はお薦め致します。
氏は言います
”おもしろい映画をおもしろかった、という。結局はそういうことだ。僕が好きな映画の感動を、あなたにもわかってほしい。”
”映画をけなしている訳ではありません。あくまでも見る人の「楽しみ方」の問題なのです。”
伊藤計劃さんの個人的な映画評をぜひ、ご堪能ください〜
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Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集1 (ハヤカワ文庫 JA イ 7-4) 文庫 – 2013/1/25
伊藤 計劃
(著)
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- 本の長さ307ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2013/1/25
- ISBN-104150310912
- ISBN-13978-4150310912
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2013/1/25)
- 発売日 : 2013/1/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 307ページ
- ISBN-10 : 4150310912
- ISBN-13 : 978-4150310912
- Amazon 売れ筋ランキング: - 99,612位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 146位ハヤカワ文庫 JA
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中身はファンの方には楽しめると思いますが、既に単行本などで紹介されている内容であり、新しさは有りません。
出版社のエゴが全開で伊藤先生の安売りをしている印象がぬぐえません。(涙)
出版社のエゴが全開で伊藤先生の安売りをしている印象がぬぐえません。(涙)
2021年8月20日に日本でレビュー済み
映画評を通じて、伊藤計劃を知るてがかり。
2013年1月28日に日本でレビュー済み
本書は著者の個人サイトにて不定期連載された44のコラムを文庫化した一冊。
一部が「伊藤計劃記録」にも掲載された、二十世紀末の映画を様々な観点からの批評が掲載されている。
本書ではゴールデンラズベリー賞にも名前があがった様な失笑モノの作品も存在しているが、
これまた氏のウィットに富んだ表現と独自の視点が新たな魅力や再評価にもなる様な印象を持たせてくれる。
映画好きの方がいらっしゃれば、是非とも肩の力を抜いて読んで頂きたいものです。
それにしても早いもので、私的にはゼロ年代最大の鬼才である伊藤計劃が亡くなってから4年になる。
彼が存命ならば、このグローバリズム・大震災以後の世界をどう考察し、作品で表現しただろうか…
誠に残念でならない、時評集の続刊を楽しみにしたい。
一部が「伊藤計劃記録」にも掲載された、二十世紀末の映画を様々な観点からの批評が掲載されている。
本書ではゴールデンラズベリー賞にも名前があがった様な失笑モノの作品も存在しているが、
これまた氏のウィットに富んだ表現と独自の視点が新たな魅力や再評価にもなる様な印象を持たせてくれる。
映画好きの方がいらっしゃれば、是非とも肩の力を抜いて読んで頂きたいものです。
それにしても早いもので、私的にはゼロ年代最大の鬼才である伊藤計劃が亡くなってから4年になる。
彼が存命ならば、このグローバリズム・大震災以後の世界をどう考察し、作品で表現しただろうか…
誠に残念でならない、時評集の続刊を楽しみにしたい。
2013年3月8日に日本でレビュー済み
映画よりも面白い映画評。
というのが率直な感想です。
それもそのはず、この映画に関するエッセイは「批評」ではなく、自分の愛する、万人が傑作と認めないかもしれないけれど魅力的な、見所のある映画を紹介し、劇場に足を運んでもらうことが目的だったのですから。
伊藤氏独特のユーモアを交え、映画に対する愛情たっぷりに語られる文章は時に笑い、時に泣け(語られている映画を観たことがなくても!)、これを読めばレンタルショップに直行したくなること請け合いです。
その意味で、著者の目論見は完全に成功したと言ってもいいかもしれません。
映画の楽しみ方の多様さ、批評の際の心構えなど、素人ながらも文章を書く身としては目から鱗の部分もあり、個人的には評論を生業とする方々には一度目を通して頂きたいと思いました。
もし彼が存命だったなら、今の映画を、そして世界をどのように語ってくれるだろうか…。と考えると、早すぎる死が残念でなりません。
というのが率直な感想です。
それもそのはず、この映画に関するエッセイは「批評」ではなく、自分の愛する、万人が傑作と認めないかもしれないけれど魅力的な、見所のある映画を紹介し、劇場に足を運んでもらうことが目的だったのですから。
伊藤氏独特のユーモアを交え、映画に対する愛情たっぷりに語られる文章は時に笑い、時に泣け(語られている映画を観たことがなくても!)、これを読めばレンタルショップに直行したくなること請け合いです。
その意味で、著者の目論見は完全に成功したと言ってもいいかもしれません。
映画の楽しみ方の多様さ、批評の際の心構えなど、素人ながらも文章を書く身としては目から鱗の部分もあり、個人的には評論を生業とする方々には一度目を通して頂きたいと思いました。
もし彼が存命だったなら、今の映画を、そして世界をどのように語ってくれるだろうか…。と考えると、早すぎる死が残念でなりません。