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ナカムラクニオ

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NHK出版学びのきほん本の世界をめぐる冒険 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん) ムック – 2020/6/25

ナカムラクニオ (著)

103

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誰も教えてくれなかった、教養としての「本の世界史」

「本が読まれなくなった」と言われる現代。でも、本当にそうなのか。本がたどってきた道のりを振り返ると、本と私たちとの新しいつながりが見えてくる。本はどのように誕生し、どう発展してきたのか。過去を学ぶことで見えてくる、本の現在、未来、そして本好でも知らない知識の数々--。本のこれまでの「きほん」とこれからの「きほん」が分かれば、読書がいっそう面白くなる。世界の事情に最も詳しい著者による、今すぐ誰かに話したくなる、学校では教えてくれない「本にまつわる教養講座」。

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本の長さ

104ページ
言語

日本語
出版社

NHK出版
発売日

2020/6/25
寸法

14.8 x 0.9 x 21 cm
ISBN-10

4144072584
ISBN-13

978-4144072581
すべての詳細を表示

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著者について

1971年東京都生まれ。東京・荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主。フリーランスで美術や旅番組などのディレクターとして番組制作に携わり、これまで訪れた国は50か国以上。金継ぎ作家としてROKUJIGEN KINTSUGI STUDIOを立ち上げ、全国でワークショップを開催。著書に『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』(CCCメディアハウス)、『パラレルキャリア新しい働き方を考えるヒント100』(晶文社)、『村上春樹の文章術』(筑摩書房)、『世界の本屋さんめぐり』(産業編集センター)など多数。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ NHK出版 (2020/6/25)
発売日 ‏ : ‎ 2020/6/25
言語 ‏ : ‎ 日本語
ムック ‏ : ‎ 104ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4144072584
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4144072581
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 0.9 x 21 cm

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ナカムラクニオ

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ロヒロヒ

もっと本にワクワクできます

2020年7月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

「なぜ、本は生き残り続けたか」
という帯文に惹かれて購入。

表紙買いだったものの大当たりでした。
本にまつわる「今まで」と「これから」が
分かりやすくまとめられています。

紙の本を崇めたてるような内容ではなく、
電子書籍やオーディオブックにも偏見なく言及されており、
非常に好感が持てます。

世代を超えるような垂直的なものだったり、
国境を超えるような水平的なものであったり。
本だけでなく、広く「知の伝達」について
考えさせられる内容でした。

本の未来について語る第4章は読んでいてワクワクが止まりません。
本を通じてコミュニケーションの場を創造しようとする試みは
読んでいて非常に興奮するものでした。

本好きな人も、そうでない人も、
大人にも子供にもお勧めできる一冊です。

19人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

みどり

本の歴史を知るためには良いが、終わり方は違和感。

2022年10月29日に日本でレビュー済み

（全ページ読破した書籍のみ、減点方式でレビューを投稿しています）
「本」について、そのルーツ・歴史を中心に読みやすくコンパクトにまとめた内容です。

第一章で著者の定義する「本」と、その定義に照らし合わせた過去現代未来のルーツをザッと洗います。
なるほど、とワクワクします。まさに「本の世界をめぐる冒険」の始まりといった感じです。

第二章は「紙の本」の歴史（エジプトのパピルスから印刷革命まで）を紐解くもので、
恐らく、多くの読者がこれを読みたくて本著を読み始めるのではないかと思うような内容です。
非常に興味深く面白いので、この章だけでも読む価値はあるように感じました。

第三章は日本における本の歴史を扱っておりますが、日本ではせいぜい江戸〜現代ぐらいしか語れる幅がないからか、割かれたページ数も少なく第二章のようなインパクトは無かったように思います。
もうちょっと詳しく知りたいな、と思いました（星を一つ減らしています）。

最後の第四章は、著者の予想する「本」の未来について書かれているのですが、「別の本を読んでいるのか」と思うくらい違和感がありました。

第一章で著者の定義した「本」があまりにも広義すぎるにも関わらず、第二章、第三章では読者の考える「（狭義の）本」の歴史について語り、最後はまた広義に戻って終わり、なので、読者からすると（歴史が面白かっただけに）最後の置いてけぼり感が強く残ってしまうのではないかと思いました。
確かに読んでいる最中はワクワクして、まさに“冒険”という感じなのですが、限られた文字数で風呂敷を畳もうとして「打ち切りの決まったマンガ」のごとく終わってしまったなあ、という印象です（星を一つ減らしています）。

でも全体を通しての感想としては、面白かったです。本が好きならオススメできます。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

obudon

なんだかとても残念な、もったいなく感じた1冊です

2021年5月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

kindleのタイムセールでタイトルに惹かれてレビューを確認し、即決で買う事があります。
この場合、思わぬ発見をするか、ガッカリするか、わりと明確に分かれます。
本書は残念ながら後者でした。

読書会などで直接お話を聞く場合にはかなり面白い内容だと思います。
その場合は語り手の「本が好き」という想いを身振り手振り、
声のトーン、表情などから感じられるからです。

本書の内容は「本が好き」がベースにあり、
その上に「読書の変遷、楽しみ方、読み方、見方」という
2重構造を読み取れないと面白くないと感じます。

本書は作者の「本が好き」という気持ちがスッポリと抜けて、
理屈っぽさばかりが私には伝わってしまいました。

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

takaswee

本の可能性

2020年10月31日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

知的好奇心を満たされつつ、一気に読みました。
「本」というものを、古今東西の様々な例をひきながら紹介していて、こんなにも拡がりを持ち、可能性に満ちたものなんだなと感じさせてくれました。
そして図書館や書店といった場も、実に面白い可能性を秘めていることを感じさせてくれました。
本が売れないと言われる時代だからこそ、存在価値のある良書だと思います。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

としとし

毎日、勉強❗️

2020年11月29日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

おばに、購入したものですが、面白くもあり勉強になると喜んでもらえました。

役に立った

榎戸　誠

「本＝人と情報をつなぐもの」と定義しようという大胆な提言

2020年8月28日に日本でレビュー済み

『本の世界をめぐる冒険』（ナカムラ　クニオ著、NHK出版）では、本の歴史と現在、そして未来が説かれています。

「私は、人生で大切なことのほとんどを『本』から学びました。2008年に東京の荻窪で『6次元』という小さなブックカフェをはじめて11年。その間に、読書会、朗読会、トーク、ライブ、編集講座や美術講座などのイベントを1000回以上開催し、世界の50か国以上の本屋さんや図書館をめぐり続けてきました」。

「今、『本』における世界中のキーワードは『場』です。本屋さんはもちろんのこと、本屋さんでなくとも『本好き』を中心に様々な『本をめぐる場』を作るムーブメントが起こっているのです。今の日本で『場』というと、一番わかりやすいのは『ブックカフェ』でしょう。･･･カフェ文化の発展とともに、読書の仕方も変わってきています。イベントや朗読会、読書会なども世界中で急増しています。読書というのは、情報を身体に取り入れ、肉体化する営みです。書いてあることと自分が何らかの形で一体化すればいいわけです。だから、読み方は自由なのです。さらに私は、本は『読む』だけではなくて、『感じる』メディアへと移行していくのだと感じています」。

「（読書会で）人に話すことで自分の頭が整理され、本をより深く理解することができます。本を読んだあとには、『何が書いてあったのか』『自分にとってどういう意味があるのか』を考えるべきです。大事なことは、本を読んでどんな知識を得るかより、読んだあとに何をするかです。いかにアウトプットするかが勝負なのです。読書会は、基本的に会話というアウトプットをおこなう場なので、読書を自分のものにするために非常に有効です」。

「図書館は、本を借りるだけの空間から出会いとコミュニケーションの場へと大きく変化を遂げています。これからの図書館は、本を読んだり資料を借りたりする場所から、人々が集まってみんなで何かをおこなう場所へと変わりつつあります」。

「インターネットが巨大な『本』であるということを述べました。それと同じように、インターネット上のソーシャルメディアも『本』です。さらに、ソーシャルメディアによって発信する個人さえもが『本』になっているのです。『アカウント』を持った個人が情報を発信し、それらが蓄積されることで、人はその情報を無料で読むことができます。『本』を『人と情報をつなぐもの』と定義すると、インターネット上で情報を発信する個人でさえも『本』になるのが現代なのです」。

刺激的な提言に満ちた一冊です。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ða

ん…？

2021年4月17日に日本でレビュー済み

役に立つ情報もあるんですが、関係のない情報とか脱線も少なくなくて読んでいてもやもやしました。
情報を伝える媒体すべてが「本」という意見は面白かったですが、これからの時代はその本を利用して
現実の人とつながる時代！という意見については個人的には賛成できません。
人付き合いが苦手だから読書をする人や資格取得のために本を読む人などもいるわけで、そういった事情を
抜きにして読書する理由をコミュニケーションに帰結させるのは、却って読書の未来を狭めるように感じる
のですがどうなんでしょう…
紙や本の歴史については面白かったです。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

OrP

疑問に感じた本

2021年6月4日に日本でレビュー済み

たとえば、本とレオナルド・ダ・ビンチについての解釈にも疑問を覚えました。ダ・ビンチは、「手書き文字」にこだわっていたわけでなく、最終的には「印刷」しようと考えていたと思います。鏡文字も、単に左ききだったからではないのでしょうか。
黙読になったのは明治以降と書かれていますが、ギリシャ時代にも黙読していたという資料もあり、明治以前の人々が、看板などを読むのに音読のみをしていたとは思えないのです。
図書館館の貸出について、一冊あたり50円かかる図書館のことを事例に出して、「とても便利なシステム」と評価しています。公立図書館の利用を、お金を払える人に限定する意味が分かりません。
また、外国の例として、司書でなくても図書館長になれることを「理想の環境」としています。日本の図書館では、司書でない人が図書館長になっているのがほとんどだと理解しています。日本の図書館には「司書職」が採用されている事例の方が少ないのです。専門家でない人々により運営される図書館を評価する趣旨が分かりません。医者のいない病院がいいのでしょうか。

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