90年生まれの人間ですが、「自分より少し前の時代は大学もマル経一色だったらしいな~」「80年代にポスト構造主義って流行ったんだよな~」くらいの認識でしかなかったので、がっつり・かつ俯瞰的にまとめておられるこちらの本はとても勉強になりました。
哲学、とくに現代思想については不案内ですが、細かいところを読み込まず、時代の雰囲気をつかみとる(適宜詳しく知りたかったら読み込む)という読書スタイルが出来る良い本だと思います。(仲正先生の他の本も、わかりやすいので何冊か読んでいます)
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集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2006/11/28
仲正 昌樹
(著)
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- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2006/11/28
- ISBN-104140910720
- ISBN-13978-4140910726
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2006/11/28)
- 発売日 : 2006/11/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 269ページ
- ISBN-10 : 4140910720
- ISBN-13 : 978-4140910726
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2021年2月16日に日本でレビュー済み
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2023年9月30日に日本でレビュー済み
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難解な現代思想をわかりやすく解説してくれた。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
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リリシシズムなんて横文字の存在。
見てて面白い。夢みたいな思想本。
見てて面白い。夢みたいな思想本。
2015年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とりあえず、読み易そうなので☆3つ、読んでからの評価は改めて書きます。
内容に関係無いですが、現在安い中華タブレットにキンドルアプリで読んでいますが、
どうにも動作が不安定なのとバッテリーの持ち時間が短いので結構手間がかかります。
本にしたほうが良かったかな?あるいはpaper whitejかFireか買ったほうが良いかな~
と思案中。本にすると高いしページ数もあるので電子書籍で読めれば手軽かとは思うの
ですが。。。
内容に関係無いですが、現在安い中華タブレットにキンドルアプリで読んでいますが、
どうにも動作が不安定なのとバッテリーの持ち時間が短いので結構手間がかかります。
本にしたほうが良かったかな?あるいはpaper whitejかFireか買ったほうが良いかな~
と思案中。本にすると高いしページ数もあるので電子書籍で読めれば手軽かとは思うの
ですが。。。
2020年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この著者は近現代の思想をよくホローし、また、それをうまくまとめて紹介することが得意な人のようだ。『アメリカの現代思想』に続いて本書を読んだ。内容は、マルクス主義的二項対立だが大きな思想は、真理を探していくという哲学の有効性が余りない、真理はつかめない。1980年代から「ポストモダン」「構造主義」など、現実のいろんな現象や事件や流行、若者の行動様式の変化などを個別に身近な現象としてそれから何かを読み取るという思考がはやった。それは、結局、自然現象や数学・物理の法則とは違って、社会的なことは、結局、一元的にも二項対立的にも、人間の知能・理性は真の全体像は捉えることはできないという考えに根差しているようだ。
この本で頻繁に使われるマルクスの資本論、ドイツイデオロギー、共産党宣言で示されているような、科学的必然性(資本主義の構造と史的唯物論)は、高度成長の中で日本ではうさん霧散して、その思想は結局影響力がなくなっていき、生産主義(労働者)から消費主義(消費者)という視点に移り、少し豊かに楽しい人生を送るという風潮が有力になり、大きな思想はいらなく、個別小さな分析をしていくしかないし、その方が有益という考え方が有力になって行ったようだ。人はさまざまであり、いかに多くのものや快楽を提供するかという消費者心理行動分析、○○専門家、評論家、広告宣伝へと走った。
しかし、その後、湾岸・イラク戦争、9・11、リーマンショック、貧富の差の拡大、非正規雇用という安く使い捨てられる不安定な生活、地球的環境破壊(異常気象)などが顕著になり、ポストモダン思想ではとてもじゃないけど、それをとらえきれないし、対策も立てられない。そういう思考をしてこなかったのだから、右往左往するだけで、何の根源的な思想など日本にはない。
では、この著者が何か有力な考え、思想を提示しているかというとそうではない。何か中道と思われるあいまいなところをうろうろしているようである。ただ、「世界的に見ると、哲学・思想のトレンドの中心が、フランスの構造主義、ポスト構造主義(ポストモダン)から、英米系の分析哲学や科学哲学、リベラリズムをベースにした正義論、責任論などにシフトしており、…・理性的な主体という前提を堅持しながら、世界を一つの首尾一貫のある論理体系によって解明しようとするものがある」、具体的にはデリタ研究を進め、それを日本に適応させようとする人材が出てきており、「マルクスをリサイクルすることである」と書いているが、著者のマルクス主義観はどこか旧態依然の硬直した捉え方であり、科学的にとらえていない。科学はすべてを疑う姿勢から始まる思考である。確かに、歴史的にも前衛党が一党的に絶対主義的にとらえ、認識・思想の限界性や時代よる限界性を十分承知していれば、陥らないで済む「無謬性の罠」に陥った。時代の進行により環境や技術、意識は変化するものであり、当然その思想も修正したり間違いは正し、適応していかないと生き残れないのは、ダーウインの「種の起源(進化論)」で示された通りなのだが。今こそ、地球規模の叡智、思想が必要な時期だと思う。ちまちました評論・文学風の思想ではなく、柔軟だが大きな変革を進めていく思想が必要である。
この本で頻繁に使われるマルクスの資本論、ドイツイデオロギー、共産党宣言で示されているような、科学的必然性(資本主義の構造と史的唯物論)は、高度成長の中で日本ではうさん霧散して、その思想は結局影響力がなくなっていき、生産主義(労働者)から消費主義(消費者)という視点に移り、少し豊かに楽しい人生を送るという風潮が有力になり、大きな思想はいらなく、個別小さな分析をしていくしかないし、その方が有益という考え方が有力になって行ったようだ。人はさまざまであり、いかに多くのものや快楽を提供するかという消費者心理行動分析、○○専門家、評論家、広告宣伝へと走った。
しかし、その後、湾岸・イラク戦争、9・11、リーマンショック、貧富の差の拡大、非正規雇用という安く使い捨てられる不安定な生活、地球的環境破壊(異常気象)などが顕著になり、ポストモダン思想ではとてもじゃないけど、それをとらえきれないし、対策も立てられない。そういう思考をしてこなかったのだから、右往左往するだけで、何の根源的な思想など日本にはない。
では、この著者が何か有力な考え、思想を提示しているかというとそうではない。何か中道と思われるあいまいなところをうろうろしているようである。ただ、「世界的に見ると、哲学・思想のトレンドの中心が、フランスの構造主義、ポスト構造主義(ポストモダン)から、英米系の分析哲学や科学哲学、リベラリズムをベースにした正義論、責任論などにシフトしており、…・理性的な主体という前提を堅持しながら、世界を一つの首尾一貫のある論理体系によって解明しようとするものがある」、具体的にはデリタ研究を進め、それを日本に適応させようとする人材が出てきており、「マルクスをリサイクルすることである」と書いているが、著者のマルクス主義観はどこか旧態依然の硬直した捉え方であり、科学的にとらえていない。科学はすべてを疑う姿勢から始まる思考である。確かに、歴史的にも前衛党が一党的に絶対主義的にとらえ、認識・思想の限界性や時代よる限界性を十分承知していれば、陥らないで済む「無謬性の罠」に陥った。時代の進行により環境や技術、意識は変化するものであり、当然その思想も修正したり間違いは正し、適応していかないと生き残れないのは、ダーウインの「種の起源(進化論)」で示された通りなのだが。今こそ、地球規模の叡智、思想が必要な時期だと思う。ちまちました評論・文学風の思想ではなく、柔軟だが大きな変革を進めていく思想が必要である。
2014年5月24日に日本でレビュー済み
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仲正昌樹という人は、本当にこういう「まとめ」が上手である。
本書では、戦後の日本思想史を、マルクス主義から始まっていわゆる「ニューアカ」に至るまで、流れ図のように綺麗に整理してみせている。それは、戦後70年になんなんとする時代にあって過去を振り返ることができる立場だからこそできる芸当かもしれないが。
著者によれば日本のマルクス主義は「空気のような相手に対して、無理な二項対立図式を振り回していたせいで(…)現実離れが余計に助長されることになった」存在であった。その流れにあって独自の立場を保ちえたのは、丸山眞男、吉本隆明、それに廣松渉しかいなかった。
丸山は、日本に西洋にいう近代市民社会がそもそも成立していないことから、マルクス主義的な革命がありえないことを指摘した。吉本は我々が馴致されているのは独占資本などではなく、太古以来の日本の民俗的心性に根ざす”共同幻想”であるとして、マルクス主義が戦う相手をはき違えていることを喝破した。廣松は前二者と異なって日本の特殊性に着目するのではなく、ルカーチが見出したマルクスの物象化論は、現象学にいう共同主観性と共通する事象であるとして、マルクス主義からポストモダン思想への橋渡しをした。
しかし、著者もいうように、日本のマルクス主義が行き詰まった理由は、労働者が消費主体になって資本主義を支えるという、市場経済的に見れば当たり前の現象が理解できなかったからだろう。西欧のマルクス主義は戦前の時点ですでにそのことを織り込んで、「象徴の体系」を分析対象にしたフランクフルト学派を生み出すに至っていたが、日本の思想史はマルクス主義の突然死ののち、過去と分断された形で「ニューアカ」を生み出すに至る。
2010年代にあって、「高度資本主義社会」とか「消費社会」という言葉を振りかざすことは、空疎を通り越してもはや害悪にすら思える。我々が資本主義の枠内で物事を考えるしかないことは分かりきっている。そんな中で、いまでも「思想」で社会を分析してみせる態度に意味はあるのだろうか? 著者はそれを「ある」と言い切る。その自信が、このいささか饒舌な「まとめ本」には溢れている。
本書では、戦後の日本思想史を、マルクス主義から始まっていわゆる「ニューアカ」に至るまで、流れ図のように綺麗に整理してみせている。それは、戦後70年になんなんとする時代にあって過去を振り返ることができる立場だからこそできる芸当かもしれないが。
著者によれば日本のマルクス主義は「空気のような相手に対して、無理な二項対立図式を振り回していたせいで(…)現実離れが余計に助長されることになった」存在であった。その流れにあって独自の立場を保ちえたのは、丸山眞男、吉本隆明、それに廣松渉しかいなかった。
丸山は、日本に西洋にいう近代市民社会がそもそも成立していないことから、マルクス主義的な革命がありえないことを指摘した。吉本は我々が馴致されているのは独占資本などではなく、太古以来の日本の民俗的心性に根ざす”共同幻想”であるとして、マルクス主義が戦う相手をはき違えていることを喝破した。廣松は前二者と異なって日本の特殊性に着目するのではなく、ルカーチが見出したマルクスの物象化論は、現象学にいう共同主観性と共通する事象であるとして、マルクス主義からポストモダン思想への橋渡しをした。
しかし、著者もいうように、日本のマルクス主義が行き詰まった理由は、労働者が消費主体になって資本主義を支えるという、市場経済的に見れば当たり前の現象が理解できなかったからだろう。西欧のマルクス主義は戦前の時点ですでにそのことを織り込んで、「象徴の体系」を分析対象にしたフランクフルト学派を生み出すに至っていたが、日本の思想史はマルクス主義の突然死ののち、過去と分断された形で「ニューアカ」を生み出すに至る。
2010年代にあって、「高度資本主義社会」とか「消費社会」という言葉を振りかざすことは、空疎を通り越してもはや害悪にすら思える。我々が資本主義の枠内で物事を考えるしかないことは分かりきっている。そんな中で、いまでも「思想」で社会を分析してみせる態度に意味はあるのだろうか? 著者はそれを「ある」と言い切る。その自信が、このいささか饒舌な「まとめ本」には溢れている。
2014年6月3日に日本でレビュー済み
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栗本は非日常的な「祝祭」において「過剰」を処理することによって人間社会は成り立っていると主張する。人間は本質的に「蕩尽」したくて仕方がないサルであるとする。
これに対して浅田は、この「蕩尽」論が成立するのは前近代社会だけだという。前近代社会は静的な共同体秩序があったので祝祭が成立したが、近代社会にはそのような秩序がないので、祝祭は成立しない。したがって日常-非日常の循環によって社会を安定させることができない。
では近代社会は過剰=カオスをいかにして処理しているのか。浅田は、近代社会には貨幣を中心とした動的な秩序のようなものがあるので、なんとなく破綻を免れているという。何か求心力をもつ(貨幣のような)ものに向かって人々がいっせいに動いているということが必要であり、自転車のように、走っているかぎりはある種の安定が保持される。
このあたりの流れるような議論は146-169pで展開されている。
これに対して浅田は、この「蕩尽」論が成立するのは前近代社会だけだという。前近代社会は静的な共同体秩序があったので祝祭が成立したが、近代社会にはそのような秩序がないので、祝祭は成立しない。したがって日常-非日常の循環によって社会を安定させることができない。
では近代社会は過剰=カオスをいかにして処理しているのか。浅田は、近代社会には貨幣を中心とした動的な秩序のようなものがあるので、なんとなく破綻を免れているという。何か求心力をもつ(貨幣のような)ものに向かって人々がいっせいに動いているということが必要であり、自転車のように、走っているかぎりはある種の安定が保持される。
このあたりの流れるような議論は146-169pで展開されている。
2016年9月17日に日本でレビュー済み
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全体を俯瞰して、要領よく纏めてあります。平易な文章で、知識の再確認には適していると思います。